突然ですが、皆さんにとって”欠かせない調味料”って何ですか?
塩、砂糖、しょうゆ、みりん、味噌、など沢山挙げられるでしょうが、私がどうしても欠かせない調味料の1つが『豆板醤(トウバンジャン)』 です!
人によっては豆板醤の使い道が分からず、自宅に置いてないよーという人も少なくないでしょう。しかし実は豆板醤って中華は勿論、和食にも、サラダにも、スープにも使える万能調味料なんですよ。
そこで今回は、週に4度は豆板醤を使ったメニューが登場する我が家の料理担当であるこの私が、実際に使ってみて味の違いを感じた6つのおすすめ商品についてご紹介します!
目次
そもそも豆板醤とは?
普段からお料理をしない人はもちろん、料理をする人でも豆板醤についてきちんと理解していない人は意外にも多いんです。
そこでまずは、私のおすすめ豆板醤をご紹介する前に豆板醤とは何かという基礎知識と、豆板醤豆知識を併せて解説致します!
豆板醤は中国発祥の調味料
辛みを効かせた調味料で、中華料理・韓国料理に欠かせない豆板醤は、中国・四川省発祥の発酵調味料です。
四川省は中国一の美食の都とも称され、特に香辛料を巧みに使った痺れるような辛さが特徴の「麻辣(マーラ)」という味を特徴としています。
豆板醤の原材料はコレ!
豆板醤に使われる主な原材料は唐辛子、そら豆、塩、ごま油、こうじの5つ。意外とシンプルですよね。
ただし本場・中国四川省では唐辛子を入れずに作った商品を「豆板醤」と呼ぶのですが、日本で流通している商品の多くは唐辛子入りでも「豆板醤」として販売しています。そのような商品は実際には豆板醤ではなく「豆板辣醤(トウバンラージャン)」と呼ばれるそうです。
コチュジャンとの違いとは?
見た目がソックリな事からよく豆板醤と混同されてしまいがちなのが「コチュジャン」です。
しかし「豆板醤」が中国発祥である一方、「コチュジャン」は韓国発祥の発酵調味料です。そもそも発祥の国が異なる時点で大きな違いがありますね。
コチュジャンの「コチュ」は唐辛子、「ジャン」は調味料の意味。唐辛子やもち米、こうじ、大豆、きびなどの糖類を使っているので、豆板醤と比べてだいぶ辛みがマイルドなのがコチュジャンの特徴です。
両者とも”辛みを与えてくれる”事から代用したいと考える方も多いでしょうが、豆板醤は辛みが強く、甘みが控えめ。コチュジャンは辛さはマイルドで甘みをしっかり感じる事から、似て非なるものと呼べるでしょう。
豆板醤のおすすめメーカー
味や質を求めるなら、人気メーカーの豆板醤から始めてみるのも手です。
ユウキ
1つ目にご紹介するユウキは、豆板醤の中でもかなり辛さを追究しているメーカー。唐辛子だけでも複数の種類を採用し、いずれも粗挽き程度なので、辛みが大好きな方におすすめ。中国本場の味など、料理の再現を徹底したい方にもぴったりです。
一方で素材は唐辛子を始め、自然由来の調味料が中心。化学系の素材は含まれていないので、安全性を重視したい方にもぴったりです。
李錦記
2つ目の李錦記は、ユウキに比べると辛さは控えめ。唐辛子は粗めですが、しっかり熟成させることでまろやかさを出しており、お子さん用の料理にも使いやすいです。
香港のメーカーだけに本場の味はしっかりあるので、辛さが苦手だけど中華料理が好きという方におすすめのメーカーです。
オーサワ
最後のオーサワは、ソラマメではなく大豆を使った豆板醤が特徴です。また大豆を含め、味噌やお酒など豆板醤に含まれる素材は全て国産にこだわっているのもポイント。日本産の素材で選びたいという方にも適しています。
味は辛みもあるものの、旨味成分も多く取り入れられており、濃さ・深みのある味が楽しめます。
豆板醤のおすすめの選び方!
昨今は数多くのメーカーから豆板醤が販売されています。数がとても多いので選ぶのも大変で、お店の陳列棚を見て途方に暮れている方も多いのではないでしょうか。
簡単そうに見えて意外にも奥が深いのが豆板醤。上手に選べばいつもの中華料理が更に美味しくなる事間違いなし!料理のレベルアップを目指す方は是非ご参考にしてみてくださいね。
豆板醤の辛さレベルで選ぼう
本格的な辛さを叶えたい方には、ピリっとした刺激的な辛さを叶える唐辛子の粒が入っている「ユウキ」の豆板醤がおすすめ。数種類の唐辛子を配合する事で辛さとコクを生み出します。しっかりとした辛みを感じたい方は「ユウキ」の豆板醤を選ぶと良いでしょう。
お子さんがいる家庭や、辛すぎる料理が苦手な方は、唐辛子よりもそら豆の旨味を重視したマイルドな辛さが特徴の「李錦記」や「キッコーマン」の豆板醤を選ぶと旨味を感じる辛さを楽しめます。
粗さで選ぶ
豆板醤には唐辛子が含まれていますが、商品によって挽き方が異なっています。粗挽きはもちろん微粒や、まったく粒さを感じない液状というタイプも存在。粒が粗いほど辛さを感じやすく、細かい場合は辛さが控えめになる分旨味を感じやすいです。
本格的な味を求めるなら粗挽き、辛さが苦手な方やお子さんも食べる料理用なら微粒や液状がおすすめです。
豆板醤の形状で選ぼう
一般的な豆板醤はガラス瓶に入った商品が殆どですが、最近ではチューブタイプや、液体タイプも増えています。
ガラス瓶のボトルタイプ
ガラス瓶は大容量タイプも販売されており、頻繁に豆板醤を使う方におすすめです。
チューブタイプ
逆にチューブタイプはちょうど良い量を手軽に使える点が魅力的。更にガラス瓶と違ってゴミの処理も簡単なので家事初心者さんも安心ですね。
液体タイプ
一方液体タイプは、料理の下ごしらえに便利です。中身が液状で唐辛子などの粒も少なければ、ムラなく味付けすることができます。もちろん炒め物など、加熱中に調味料として加えるのも◎。
液体タイプも容器としてはボトルですが、醤油や塩などのように食卓に出しやすいサイズもあり、食べる直前に味を調整できます。ソース感覚で、揚げ物など出来上がった料理に掛けて食べるのも美味しいです。
作りたい料理で選ぼう
じっくり炒めて辛みを引き出し、本格的な中華の味を実現したいのなら、ガラス瓶やチューブに入った商品がおすすめですが、スープやエビチリ、麻婆豆腐に入れたい場合は液体タイプを使うとよく溶け、よく絡むのでパパっと本格的な中華料理を楽しめるでしょう!
これが私のおすすめ品!お気に入り豆板醤はコレ!
先にご紹介した選び方のポイントを踏まえ、私が愛用しているお気に入り豆板醤は「キッコーマン」の豆板醤です!
キッコーマン 豆板醤
出典: Amazon.co.jp
キッコーマンの豆板醤は、中々見かけない”液体タイプ”であることが最大の特徴。
液体タイプはなんといっても手軽さが嬉しく、どんな料理にもサッと溶け、パパっと時短で何品も作れる点が重宝しているポイントです◎辛さとしてはマイルドですので、辛すぎる豆板醤が苦手な私でもヒーヒー言わずに食べられます。
ちなみに私のイチオシレシピは豆板醤、お酢、しょうゆ、鶏がらスープで味付けする野菜たっぷり酸辣湯(サンラータン)です!
一見難しそうな酸辣湯ですが、スープや麻婆豆腐との相性が抜群なキッコーマンの豆板醤を使えば簡単に作れるので是非お試しくださいね。
【おすすめ】豆板醤おすすめランキングTOP6
私が愛用している豆板醤の他にも、本格的な辛さを叶える商品や使いやすいチューブタイプの商品、更には健康にも嬉しい無添加な商品まで!市販されている様々な豆板醤の中から、私が特におすすめしたい商品をピックアップしてみました!
第6位 S&B 李錦記 豆板醤
手に入りやすさならピカイチ!お料理初心者さんはこの豆板醤から始めてみても◎
辛みと旨味のバランスが丁度良く、使いやすいタイプの豆板醤です。ほんのりとした甘みを感じるマイルドな辛さですので、辛いのが苦手な方やお子さんが居るご家庭でも安心してお使いいただけます。
李錦記の豆板醤はニンニク入りというのが最大の特徴!香味が入っていると食欲もアップするので、炒め物との相性が抜群です!
使いやすい使いやすいチューブタイプも発売されていますので、用途に合わせて選べる事も嬉しいポイントです。
第5位 味の素 CookDo 熟成豆板醤
手軽に本格中華を楽しむならコレ!熟成されたコクが楽しめる
調味料シリーズでもおなじみの”クックドゥ”シリーズから発売されている豆板醤は、独自の熟成製法によりコクと旨味をアップさせているのが特徴です。
6位の李錦記と比べ、コクと旨味はこちらの方が上だと私は感じました。手軽さ・お値段も変わらないので、李錦記よりも辛みと旨味が欲しい!という方はこちらを選ぶと良いですね。
第4位 京華樓 豆板醤
香ばしい香りと辛さは唯一無二!中華街の味を自宅で再現しよう!
中華街の名店「京華樓」特製のオリジナル豆板醤です。実際の店舗で使用されている豆板醤ですのでかなり本格的な中華料理が楽しめます◎
一般的な豆板醤とは違い、辛みが少なく塩気とコクが強いようで、油との相性が良くどんな中華料理にも幅広くお使いいただけます。
華やかな風味と旨味は普段の料理をワンランクアップさせたい方におすすめです!
第3位 ユウキ食品 四川豆板醤
本格的な辛さを味わいたかったらコレ!リピーター率No.1豆板醤
ユウキの豆板醤は化学調味料・保存料無添加な点が特徴!無添加なのにコク・旨味が凄い!と評判の豆板醤です。
体への配慮と、しっかり本格的な辛さを実現しており、唐辛子の味を感じられる!と生粋の辛党にも大人気の商品です◎
辛味が苦手な私としては辛すぎる!と感じてしまったのですが、S&B・味の素・キッコーマンのように、スーパーなどで手に入る豆板醤では辛さが物足りない!という方は是非1度ユウキの超本格的な豆板醤をお試ししてみては?
第2位 キッコーマン 豆板醤 四川風唐辛子みそ
液状なのはかなり便利!廃盤になってほしくないアイテムNo.1
先にもご紹介しましたが、私はやっぱりキッコーマンの豆板醤がお気に入り♡
マイルドな辛みと後引く旨味のハーモニーが特徴で、すぐ溶けて使いやすい点もとっても優秀です!
余談ですが、キッコーマンの豆板醤に手羽先を漬け込んでから揚げるフライドチキンのレシピがSNS上で爆発的にバズり、人気沸騰中でもあるんです!
スーパーでも売り切れ続出らしいので、確実に手に入れたいのならネット通販がおすすめです◎
第1位 オーサワジャパン オーサワの豆板醤
こだわりの素材を使用!辛さだけではなく旨味も重視するあなたへ
オーサワの豆板醤は、国内産の大豆・唐辛子をつかっています。味噌は島根県の「やさか味噌」、酒は会津喜多方の「蔵の素」を使用しています。アミノ酸などの化学調味料や砂糖、動物性の原料は使っていません。
味としては熟成された辛味と旨みが特徴。ガツンとした辛さを求める方には、3位でご紹介したユウキの豆板醤がおすすめなのですが、深い旨味を実感できる本格的な「旨辛」を実感したいあなたにはオーサワの豆板醤を大プッシュします!
【レシピ】豆板醤を使った簡単でお手軽な本格中華料理3選
ピリッと辛い本格中華料理は、ご飯のお供やお酒のお供として最適です!
そこでここでは、簡単に作れる豆板醤を使った本格中華レシピをご紹介します。
一見難しそうなイメージのある中華料理ですが、豆板醤を使うことでピリッと引き締めることができるので、初心者でも簡単に本格的な味わいを実現することができますよ。ぜひお試しください!
麻婆豆腐
【調理時間約20分】
(2人分)
1. 木綿豆腐(300g)は、2cm角に切り、ざるに入れて5分ほどおいておきます。続いて、合わせ調味料として、豆板醤(大さじ1)、しょうゆ(大さじ1と1/2)、砂糖(小さじ1)を合わせておきます。
ねぎ(1/4)とにんにく・しょうが(1/2片分)はみじん切りにしておきましょう。これで、下ごしらえは終了です。
2. フライパンにサラダ油(大さじ1/2)とごま油(大さじ1/2)を入れて、にんにくとしょうがを炒め、香りがたってきたら、豚ひき肉(100g)を加えてさらに炒めます。
このとき、時間をかけてしっかりめに炒めると、独特の肉臭さが軽減しますよ。
3. ひき肉がポロポロになったら、鶏がらスープ(1カップ)と1で作っておいた合わせ調味料を加え、フツフツと煮立ったら木綿豆腐を入れて、4~5分煮ます。
4. 仕上げに、ねぎを加えて混ぜ、水溶き片栗粉(小さじ2)でとろみをつけたら完成です!
ピリ辛チャーハン
【調理時間約10分】
(1人分)
1. チャーシュー(20g)をとねぎ(1/2本)を粗みじん切りにして、卵(1個分)は溶いておきます。豆板醤(小さじ2)は、あらかじめ中華スープ(大さじ2)を使って、軽く伸ばしておきます。
2. 熱したフライパンや中華鍋に、サラダ油(大さじ1)を加え、溶き卵を一気に流し込み、すぐに炊き立てのご飯(200g)を入れて炒めます。
このとき、お玉の背を使って、フライパンをあおりながらご飯と卵を叩くように炒めるのが、均一でパラパラな仕上がりにするコツです。
3. パラパラになってきたら、みじん切りにしたチャーシューとねぎを加えて軽く炒め、1の豆板醤を加えて、さらに炒めます。
4. 塩コショウ(少々)で味を整え、仕上げの香り付けとして、しょうゆ(小さじ1/2)を入れたら完成です!
エビのチリソース
【調理時間約20分】
(4人分)
1. エビは背わたを取って軽く洗い、水気をよく取ってからボウルに入れ、塩コショウ(少々)、卵白(1/4個分)、片栗粉(大さじ1と1/2)を加えて下味をつけておきます。
ちなみに、余ってしまう卵は、最後の仕上げに使うため、捨てずにとっておいてくださいね。
2. フッ素樹脂加工のフライパンにサラダ油(大さじ2)を入れて熱し、1を並べ入れて焼きます。エビの表面の衣が固まって火が通るまで両面を焼くのがコツです。
火が通ったら皿に取り出しておきましょう。
3. 先ほど使ったフライパンに、サラダ油(大さじ2)を入れて、さらにみじん切りにしたにんにく・しょうが(各大さじ1)と豆板醤(大さじ1)、トマトケチャップ(大さじ2)を加えて弱火で炒めていきます。
油の色が透き通った赤色になったら、鶏がらスープ(カップ1/2)、料理酒(大さじ1/2)、砂糖(小さじ1)、塩コショウ(少々)を加えてひと煮立ちさせます。
4. ひと煮立ちしたら、2のエビを戻し、ざっと炒めます。続いて、みじん切りにしたネギ(1/4本)を入れたらすぐに水溶き片栗粉(大さじ1)を加え、サックリ混ぜてとろみをつけます。
5. 最後に、下味として使った残りの卵を回し入れ、油をさっぱりとさせるために酢を入れたら完成です!
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豆板醤の売れ筋ランキングもチェック!
なおご参考までに、豆板醤の売れ筋ランキングは、以下のリンクから確認してください。
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豆板醤は中華の必需品!上手に取り入れて日々の献立をグレードアップさせよう!
ご紹介した通り、様々な種類が発売されている豆板醤は日々の料理に欠かせないアイテムです。今まで豆板醤を自宅に置いて無かった方は是非この機会に手に取って頂けたら嬉しく思います。
また、私がおすすめした「キッコーマン 豆板醤」は時短アイテムとして取り入れるのも良いでしょう。料理を美味しく、味付けを楽にしてくれる豆板醤を上手に取り入れて、いつもの味付けをグレードアップさせちゃいましょう!