Bluetoothを利用することで、最近はさまざまな場所で音楽が聴けるようになりました。防水タイプのスピーカーを選べば、お風呂場やアウトドアの場でも使用可能です。選び方のポイントとおすすめ商品を紹介します。
目次
防水Bluetoothスピーカーとは?
これまでのスピーカーとBluetoothスピーカーにはどのような違いがあるのでしょうか?「ただ音楽と聴くだけならばどれでも一緒」と思ってしまう人でも、ついつい気になってしまうその魅力を解説します。
防水Bluetoothスピーカーの特徴
これまでのスピーカーは、音源となる機器(スマートフォンや音楽プレーヤーなど)に専用のコードをつなげて音楽を流すものでした。
1999年にモバイル機器同士をケーブル無しで接続する技術=Bluetoothが登場し、その技術はさまざまな機器に標準搭載されるようになっていきます。スピーカーについても、無線で使えるものが誕生しました。これがBluetoothスピーカーです。
10メートルほどの距離があっても接続が途切れることなく、遠隔で音を楽しめるようになっています。
そこに防水機能も加わったのが、防水Bluetoothスピーカーです。例えばスマートフォンに防水機能がない場合、お風呂場で使うことができません。しかし防水Bluetoothスピーカーならスピーカー部分だけをお風呂場に持ち込み、音楽を再生したり、通話を楽しんだりできます。
Wi-fiスピーカーとの違い
無線のスピーカーは他にも、Wi-Fiスピーカーがあります。両者の違いについても知っておきましょう。
Bluetoothスピーカーは、接続したい機器と一度ペアリングすれば自動で接続します。対して、Wi-FiスピーカーはWi-Fiネットワークが必要なため、Wi-Fiを飛ばすルーターが必要です。
Wi-Fiスピーカーは通信距離がBluetoothよりも長く、通信速度も速いため、伝送できるデータ量が大きく高音質な音が楽しめるのが最大の特徴でしょう。
一方、Bluetoothスピーカーはルーターやネットワーク環境を必要とせず、面倒な設定も不要で手軽に音楽を楽しめるのが利点です。
防水Bluetoothスピーカーには防水基準がある
防水にはいくつかの基準があり、ぬれた手で触っても大丈夫というものから、完全に水に浸かってしまっても大丈夫という段階があります。レベル別の基準を詳しく見てみましょう。
防水基準とは?
一昔前は、『電子機器は水にぬれてはいけない』というのが常識でした。しかし、近年では技術の進歩から、水に多少触れても大丈夫な製品が増えています。
しかしながら、防水だからといって、必ずしもすべての製品が水没に強いわけではありません。
「この程度までならぬれても故障しない」という保証レベルを定めたのが『防水基準』と呼ばれる規格です。
防水基準の表記
防水基準は、国際電気標準会議で決められた機器の保護性能を表すIP(International Protection)コードを使用して表記されます。
IPの次には数字が二つ並び、左側が防塵、右側が防水のレベルを示すものです。どちらかの機能だけを表記する場合は、対象とならない方が『X』と示されます。防水基準は0〜8の等級に分けられ、保護できる内容は以下の通りです。
IPX0 | 水の侵入に対して特には保護されない |
---|---|
IPX1 | 垂直に落ちてくる水滴によって有害な影響を受けない |
IPX2 | 垂直より左右15°以内からの降雨によって有害な影響を受けない |
IPX3 | 垂直より左右60°以内からの降雨によって有害な影響を受けない |
IPX4 | いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない |
IPX5 | いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない |
IPX6 | いかなる方向からの水の強い直接噴流によっても有害な影響を受けない |
IPX7 | 規程の圧力・時間で水中に沒しても水が浸入しない |
IPX8 | 水面下での使用が可能 |
【お風呂・アウトドア】防水Bluetoothスピーカーの使用シーン
Bluetoothスピーカーを購入するとき、防水機能のあるなしも検討要素の一つになります。便利な機能が増えることで、それだけ値段も変わってくるため、悩む人は少なくないはずです。
では、水に強いスピーカーが必要となるのは、どのようなシチュエーションなのでしょうか。
お風呂で音楽を聴く
女性にとってはお風呂の時間がビューティータイムにもなるため、長風呂をする機会も多いでしょう。湯船で過ごす時間が長い場合は、さらに癒やし気分を高めるために音楽をかける人も多いようです。
Bluetooth搭載のスピーカーは、音源を浴室に持ち込まずに音楽を聴け、ハンズフリーでの通話も可能です。水にぬれるのを気にすることなく、またお風呂中の着信でも慌てて対応しなくても済みます。
アウトドアで音楽を聴く
キャンプやバーベキューなどのレジャーシーンでも、音楽を楽しむ人は少なくありません。周囲の人への配慮は必要ですが、自然の中で聞く音楽はまた、格別に感じられるはずです。
丈夫な屋根や壁がない環境では、突然の雨などでスピーカーがぬれてしまう可能性もあります。そういった被害を避けるためにも、アウトドアシーンに音源を持って行く人には防水機能は必要です。
防水Bluetoothスピーカーの選び方
防水Bluetoothスピーカーはさまざまなメーカーから発売されているため、何を基準に選べばよいか悩む人は多いでしょう。お店の人に意見をもらうのもよいですが、自分自身で好みにぴったりなものを選ぶ方が愛着も生まれやすいです。
好みに加えてどんな点をチェックすればよいか、選ぶときのポイントを紹介します。
音質を確認しよう
スピーカーの性能で一番気になるポイントは、音質でしょう。発売されているモデルによって価格が異なるように、音の聴こえ方もそれぞれ変わります。
持ち運びに便利な小型タイプは、性能自体もコンパクトになっているため、音質に満足がいかないものもあるようです。
いつでも持ち出しやすいスピーカーが欲しい場合は、低音域を増幅してくれる『パッシブラジエーター』というスピーカーユニットを搭載したタイプがおすすめです。
主に自宅で音楽を楽しみたい場合は、中型以上のスピーカーを選びます。注目したいポイントは、音域ごとでスピーカーユニットが分かれているかという点です。
音質のよさを追求するのであれば、低音域と高音域を発するスピーカーが別々にある『2WAYスピーカー』を選択するとよいでしょう。さらに良質な音を再生してくれる『3WAYスピーカー』もありますが、価格もサイズも大きくなるため、お財布と相談して決めるようにします。
防水性能を確認しよう
音の聴こえ方を確認したら、次にチェックするべきは防水レベルです。その前にどこで使うのかを再確認しましょう。
キッチン周りやアウトドア環境では、意図的に水をかけない限りは、水滴や水しぶき程度の浸水を防げれば十分です。そのため、IPは4等級の防水基準で大丈夫でしょう。
お風呂で音を楽しみたい場合は、シャワーヘッドが思わぬ方向へ動いてスピーカーに勢いよくお湯がかかったり、何かの衝撃で浴槽に落ちてしまったりすることが考えられます。浴室に持ち込むことが多いのであれば、ある程度の時間水没してしまっても耐えられるIP7等級以上のスピーカーを選びましょう。
コーデックを確認しよう
再生される音の質、耐水性の機能と並んで着目したいポイントが、『コーデック』です。いくつかの種類がありますので、事前にしっかりと下調べをして選ぶようにしましょう。
コーデックとは?
スマートフォンや音楽プレーヤーなどの音源から、Bluetoothスピーカーへ音声データを送るとき、そのデータを圧縮する方式を『コーデック』といいます。
スピーカーから流れる音楽は、音源のデータのまま再生されるのではなく、転送量を減らすため圧縮してから送信されているものです。コーデックにはいくつか種類があり、方式によって音質が変化します。
コーデックの種類
コーデックには五つの種類があります。詳細や特徴は以下の通りです。
SBC | 基本的にBluetoothスピーカーに必ず搭載されていて、音質は並程度 |
---|---|
AAC | iPhoneに対応していて、高音質を求めるのならばここからがベース |
apt-X | 主にAndroid対応でiPhoneでは使用できない、音源に近い音を楽しめる |
apt-X HD | aptXよりも高音質で、ハイレゾに対応 |
LDAC | 最も高音質で、SONY製品のみ対応するハイレゾ相当のコーデック |
スピーカーと音源の対応するコーデックが異なると、高音質のものを購入しても使用できません。iPhoneを音源とする場合、対応するコーデックはSBCかAACのみなので購入前に確認をしっかりしましょう。
【お風呂】防水Bluetoothスピーカーおすすめ人気3選
お風呂場は水にぬれるだけでなく、湿度も高くなる空間です。本体内部に湯気が入り込む場所でも、安心して使えるおすすめのスピーカーをピックアップしました。
お風呂に浮くワイヤレススピーカーUQUA(Qriom)
出典: 楽天市場
お風呂に気兼ねなく持ち込めるだけでなく、湯船に浮かせて使用することができます。デバイスは4台までマルチペアリングが可能で、音を流すのに場所を選びません。
ソフトボール大のコンパクトさながら、50mmの防水スピーカーで響きのよい高音質な音が再生可能です。電源は単3のアルカリ電池式、連続で32時間再生できます。
音だけでなく、ライトが7色に変化するため、見た目でも楽しませてくれるスピーカーです。
BOOMBOX2 BluetoothスピーカーIPX7(JBL)
出典: 楽天市場
防水レベルがIPX7で、水深1mまでの水没にも耐えられます。万が一プールや海に落としてしまっても安心です。
充電式のバッテリーは、フルに充電しておくことで最大24時間連続再生できます。
グリップハンドル付きのデザインはスタイリッシュかつ大胆で、どこでも持ち運びしやすいのもポイントです。独自のワイヤレス機能『JBL PartyBoost』に対応したスピーカーも接続できます。
Anker Soundcore Boost Bluetooth スピーカー
出典: Amazon.co.jp
ボタンを一度押すだけでデバイスとのペアリングができるシンプルな設計で、かざすだけで通信できるNFCを搭載しているため、スマートフォンをスピーカーの上に差し出せば自動で接続できます。
一度充電すると、最大12時間連続で再生でき、バッテリーの残量をLEDインジケーターで確認することも可能です。独自のBassUpテクノロジーによって、ボタン一つで好きな音楽をより低音で楽しめます。
さらにUSBポートも搭載し、音楽を再生しながら手持ちのUSB機器の充電が可能です。
【アウトドア】防水Bluetoothスピーカーおすすめ人気3選
夏の海や、近年流行しているキャンプなど、楽しいアウトドアの場でも音楽を楽しみたいものです。外でのレジャーシーンに使えるスピーカーを紹介します。
SoundCore2 AK-A31050(Anker)
出典: Amazon.co.jp
第1世代モデルからさらに防水機能がアップし、IPX7となったことでどんな環境でも音楽を楽しめます。
充電式バッテリーは、フル充電で最大24時間連続再生が可能で、ペアリング中のデバイスで残量を見ることが可能です。
強化された低音出力によって、より迫力あるサウンドを楽しめます。
GO2 BluetoothスピーカーIPX7(JBL)
出典: Amazon.co.jp
コンパクトな設計で持ち運びしやすく、カラーバリエーションも豊富です。防水基準がIPX7なので、万が一水没しても音楽再生は止まりません。
充電して使用するバッテリーは最大5時間連続再生可能で、小さいながらサイズを越えた奥行きのあるサウンドを広く楽しめます。
エコーキャンセリング機能とマイクを内蔵していて、通話ボタン一つでハンズフリー通話に切り替わり、クリアで高音質なスピーカーフォンとして利用可能です。
Soundcore Sport XL(Anker)
最大20メートル先のデバイスとも接続でき、パワフルで響くような低音を楽しめます。
IP67規格をクリアしていて、防水だけでなく防塵基準も備え、過酷な環境でも使用可能です。
バッテリーをフル充電すれば最大で15時間連続で再生でき、さらにモバイルバッテリーの役割も果たします。
Bluetoothスピーカーの売れ筋ランキングもチェック!
なおご参考までに、Bluetoothスピーカーの売れ筋ランキングは、以下のリンクから確認してください。
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防水Bluetoothスピーカーを使いこなそう
有線でつながないと使えなかったスピーカーも、無線で好きな音楽を楽しめるようになりました。線がないことで、コードが絡むイライラに悩むこともありません。
さらに水に強いという付加価値が付いてくることで、お風呂場でもリラックスしながら良質な音が楽しめます。どのくらいの水に耐えられるかを確認し、使用したい環境に合った最適なスピーカーを選んで、周囲に迷惑を掛けないように音楽を楽しみましょう。