ハサミは普段の生活の中で使用する機会が多いアイテムです。紙を切る以外にもいろいろな用途に使用します。
しかし、ハサミを快適かつ安全に使うためには、用途や使う人によって使い分けが必要です。
間違ったハサミ選びをすると、切りにくくケガもしやすくなります。
どんな点を重視してハサミを選べばよいか、基本を押さえて使いやすいハサミを選びましょう。
この記事では、用途別に使いやすいハサミの特徴やハサミ選びのポイントを紹介したうえで、売れ筋のハサミを10種類紹介します。
用途別のおすすめハサミ
子ども用
子ども用のハサミは、子どもの力でもうまく扱えることが大事なポイントです。
そのため、手の大きさに合っているかどうかという点をまず見るようにしましょう。
刃渡りとグリップの穴の大きさが手の大きさに合っていないと、うまく力がかかりません。また、穴の小さいものはハサミを握ったときにかかる力が、刃先に伝わらないので、まだハサミ使いに慣れていない子どもには向いていません。
逆に穴が大きすぎても、握ったときに手の位置がずれてしまうので、気を付けた方がよいでしょう。
刃渡りは長すぎると、閉じる途中でずれやすくなります。まっすぐ切れるようになるまでは、刃渡りが長いものは避けた方が無難です。
また、子ども用のハサミほど、刃の形に注目しましょう。ベルヌーイカーブを採用したものなら弱い力でも楽に切れます。
大人用
ハサミを使い慣れた大人なら、どんなハサミでも大丈夫だと思いがちですが、ストレスなく切れるハサミを選ぶことは大事です。
握りやすさと切れ味に注目して選びましょう。また、どんな使い方をするかによっても選ぶべきハサミが変わってきます。
紙を切るのか、布を切るのか、段ボールのような厚地の紙を切るのかによっても選ぶハサミが違ってくることを覚えておきましょう。
キッチン用
キッチン用のハサミは、下ごしらえから調理、仕上げまでいろいろな場面で使うものです。
しかし、ハサミによってできる作業が限られている場合があるので、どんな作業に使えるハサミなのかを最初に確認しておくことが大事です。
また、汚れやすい場所で使うものですから、清潔に使えること、サビにくいことも押さえておきたいポイントになります。
ハサミを選ぶときのポイント
刃渡りと刃の形で選ぶ
刃渡りは短い方が操作がしやすく、細かい作業をするのに適しています。
しかし、長い直線を切る場合は、1回の動きで切った方がきれいに切れます。
ハサミはてこの原理を利用した物ですから、グリップの場所と2枚の刃の交差点、刃の長さの関係で使いやすくも使いづらくもなります。
あまり刃渡りが長いハサミを使っても、実は、刃先まで使えていないことが多いため、根元から刃先までしっかり使える長さのものを選ぶことが大事です。
また、軽い力で全体を使えるように、ベルヌーイカーブを採用しているものを選ぶとよいでしょう。
グリップの材質と穴の大きさで選ぶ
グリップはハサミの使い勝手を決める大事なポイントです。
グリップに加えた力が、刃にうまく伝わるように、握りやすいものを選びましょう。
グリップの穴の大きさによって、指のどの部分が穴にかかるかが変わってきます。指先しかかからないようなものは穴が小さすぎるので、しっかり握れるサイズのものに変えた方がよいでしょう。
グリップの材質は、柔らかい方が長時間使っても指先がいたくなりません。
しかし、穴の大きさがきちんと合っていれば、よほど長く使い続けるのでなければ、材質はそれほど気にしなくて大丈夫です。
用途に合った工夫で選ぶ
ハサミにはさまざまな工夫を施したものがあります。
たとえば、キッチンバサミであれば、分解して洗えるものや、サビにくい加工を施したものが清潔に使えて便利です。
荷物の梱包や開梱に使うハサミの場合は、粘着テープを切ってもねばつかない工夫がされているものを選ぶという選び方もできます。
切る材料を重視して選ぶのもよいでしょう。
ハサミのおすすめ10選
プラス はさみ フィットカットカーブ プレミアムチタン プレミアムブラウン 34-552
出典: Amazon.co.jp
ハサミの切れ味の悪さは、物を切るときに付け根と刃先とで2枚の刃が作る角度が異なるとことが原因です。
軽い力で切るためには、付け根から刃先まで常に30度の角度を維持する必要があり、それを可能にする刃の形状をベルヌーイカーブといいます。
このハサミはベルヌーイカーブを採用し、切れ味を追求したハサミです。
2枚の刃が重なる部分を極力減らす工夫をして、粘着テープなどを切ったときのねばつきも極限まで抑えました。
チタンコーティングすることで汚れやサビも防いでいます。
グリップ部分が二層構造になっている、指にかかる負担が少ないハサミです。
プラス はさみ フィットカットカーブ Jr フッ素コート SC-145MF
出典: Amazon.co.jp
子どもの力でも切りやすいように、刃にはベルヌーイカーブを採用しています。
薄手の紙から工作などで使う厚地の紙まで無理な力をかけずに切れるのが特徴です。
テープなどを気っても刃がべたつかないように、フッ素加工を施しています。
二層構造のやわらかグリップなので、長く使っても指が痛くなりません。刃先が丸い安全設計のハサミです。
プラス はさみ フィットカットカーブ 料理はさみ
出典: Amazon.co.jp
下ごしらえも調理や仕上げもすべて1本でできる料理ばさみです。
軽い切れ味のベルヌーイ刃に、板厚刃とマイクロギザ刃の加工を施しています。
刃が滑りやすく切りにくい袋や食材も、しっかりつかんでサクッと切れるのが特徴です。
汚れやすいキッチンで使用するハサミなので、分解して洗えます。食器洗い洗浄器にも対応しているので、いつも清潔に使えるキッチンバサミです。
長谷川刃物 極細デザイン用はさみ ボンドフリー DSB-100
出典: Amazon.co.jp
職人が熟練の技で切れ味を調整しているこだわりのハサミです。
特徴は、粘着テープなどをカットしたときに刃に付くねばつきを、可能な限り付きにくくするボンドフリー加工です。
刃の厚みを薄くし、刃先をとがらせている点にも、切れ味に対するこだわりが表れています。
紙だけでなく布もきれいに切れるので、ペーパークラフトや手芸に利用する人が多いハサミです。
こどもちゃれんじ しまじろう はじめてのはさみ こども用
出典: Amazon.co.jp
子どもが初めて使うことを意識してデザインされたハサミです。
ハサミの指使いを覚えるために、指を入れる穴はそれぞれ別の色に色分けされています。
最初からきちんとしたハサミ使いを覚えるために、幼児向けですが、あえて本物の刃を付けている点が特徴的です。
正しい握り方とハサミの立て方で使えるように、グリップには三角の目印が付いています。
コクヨ 学習 はさみ エアロフィットサクサ キッズ グルーレス刃 右手用 青
出典: Amazon.co.jp
ハイブリッドアーチの特殊な形状で、刃の根元から刃先までをまんべんなく使って切ることができるハサミです。
切断の際に刃が重なる面を最小限に抑えたグルーレス刃は、粘着テープのねばねばを寄せ付けません。
ハンドルにエアクッションを搭載することで、指への負担を軽減しました。
持ち運びや収納に便利なキャップ付きで、安全に使用できます。
長谷川刃物 工作はさみ ギザッコII
出典: Amazon.co.jp
切り口がギザギザになる特殊なハサミです。
刃をL字型にまげて加工してあるので、万が一指を挟んでも切れる心配はありません。
子どもの工作で活躍するだけでなく、大人も工夫次第で活用できるハサミです。
たとえば、マスキングテープやラッピングフィルムなどの加工に使えば、普段とは異なるおしゃれなおもてなしグッズ作りができます。
長谷川刃物 事務用ハサミ 先細 フッ素コート EP-175F
出典: Amazon.co.jp
シャープな切れ味が魅力の事務用ハサミです。
フッ素コーティングしてあるので、粘着テープのねばつきや汚れを気にせず使えて便利です。
捨てるときには金属部分とプラスチック部分を分解することができます。ハサミとしての切れ味と同時に、リサイクルのことも考えて作られているハサミです。
プラス はさみ 携帯タイプ フィットカットカーブ ツイッギー
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全長135mm、直径12mmのコンパクトでスリムなスティック状の携帯用ハサミです。
ペンケースやポーチに収納しやすいのはもちろん、ポケットにも入れて運ぶのにも重宝します。
ミニサイズながら、刃渡りは42mmあり、ベルヌーイカーブが採用されているので、切りにくいほつれ糸もサクッと切れて便利です。
サイズのわりにしっかりとした実用性があります。
プラス はさみ フィットカット 安全ガイド付 SC-165AM
出典: Amazon.co.jp
腕や脚に巻いた包帯を切るときに便利なハサミです。
直接刃が肌に触れないように、刃先に安全ガイドが付いています。
親指、中指、薬指だけでなく、人差し指や小指のポジションも決まっているので、細かい作業をするときでも安定した操作が可能です。
白衣やエプロンのポケットに入れて運ぶときに脱落を防ぐ、コイルスプリングが付いています。
まとめ
ハサミは使う人と用途に合わせて選ぶことが大事です。
切るという作業は、指先に加えた力をハサミの刃に伝えることで成立します。ですから、しっかりと指先の力が伝わるようなグリップでなければなりません。
また、グリップに加えた力が、刃にきちんと伝わるような構造になっている必要があります。
刃の形や刃渡りの長さと同時に、グリップの大きさや形がハサミの切れ味に関係するのはそのためです。
きちんと細かい部分まで吟味して選ぶようにしましょう。
子どもがハサミを使うか、大人がハサミを使うかという点も重要です。手の大きさや力の加え方が異なるので、同じハサミを使うとケガにつながりかねません。
最終的には誰がどんな使い方をするかというだけでなく、どこで何を切るはさみかという点も考えて選ぶ必要があります。
これらのポイントをしっかり押さえて、用途に合ったハサミを選ぶようにしましょう。