美味しいワインの産地として、有名なオーストラリア。非常に良質なワインを産出し、世界各国で愛飲されています。
オーストラリアはワインの生産地としては比較的歴史が浅く、数十年前までは、オーストラリアワインと言えば低価格ワインが主流でした。
低価格で美味しいワインを求めて、オーストラリア産ワインを飲みはじめた方も多いのではないでしょうか?
近年、高級ワインの生産にも力がいれられるようになり、世界でも有名な高級ワインも生産されるようになりました。
今では、実に様々な質・味・価格のオーストラリアワインが販売され、世界中で愛されています。
今回は、そんなオーストラリアワインの魅力と、美味しいオーストラリアワインの選び方をご紹介します。
目次
オーストラリアワインの魅力
ここでは、美味しいオーストラリアワインの魅力について、お話しします。
コストパフォーマンスの良さ
筆者にとってオーストラリアワインの一番の魅力は、コストパフォーマンスの良さです。同じ価格帯の他の国のワインに比べ、オーストラリアワインは美味しいです。
オーストラリアには、ワインづくりの天敵と言われ霜枯れがなく、夏は暑く冬は適度に湿気があります。
また、オーストラリアには、もともとワイン生産に適したブドウの固有種はなかったこともあり、ブドウの栽培に影響する害虫などもいませんでした。
このオーストラリアのワインづくりに適した環境が、美味しいオーストラリアワインを低価格で生み出しているのでしょう。
ユニークな発想
オーストラリアワインの魅力として多くの人は、そのユニークさを挙げます。
比較的歴史が浅いオーストラリアでは、従来の方法にとらわれることなく、自由な発想で様々なワインが作られてきました。
例えば、今ではすっかり定番となったスクリューキャップも、オーストラリアで開発されたものです。
それまでのワインはコルク栓で密閉されていました。コルクは割れたり、穴が開くことがあり、ワインの質を落としてしまうことがあります。これに対しスクリューキャップは、ワインをしっかり密閉してくれ、開けるのも簡単です。
近年、小規模生産者が生産しているこだわりのオーストラリアワインが注目されています。従来のワインと異なる製法で作られ、独自の味わいが人気です。
オーストラリアワインの種類
ここでは、様々あるオーストラリアワインの種類の中でも、主な種類についてご紹介します。
赤ワイン
シラーズはフランス原産のブドウ種で、オーストラリアで幅広く栽培されています。
濃厚でスパイシー、ペッパーなどの香辛料や熟したベリーの香りが特徴的な赤ワインです。リッチな味わいで、肉料理に合います。
カベルネ・ソーヴィニヨンは、フランスのボルドー地方が原産の、世界で最も広く栽培されている品種の一つです。重厚な味わいで、長期熟成するとまろやかな味わいです。
白ワイン
シャルドネは様々な環境下で栽培できるため、世界中で栽培されている白ワインの品種です。
オーストラリアでも多く生産されています。ブドウそのものの個性が乏しく、同じシャルドネでも気候や醸造方法により、味わいが異なります。
リースリングもオーストラリアで人気の白ブドウ品種です。キリっとした酸が特徴で、透明感があり、甘い香りがするワインができます。辛口から甘口まであります。
スパークリングワイン
「シュワシュワ!」とした華やかな泡が、お祝い事の際に好まれる発泡性のあるワインです。
オーストラリアワインには、様々なタイプのスパークリングワインがあります。最近では飲みやすい缶入りの商品もあり、ますます手に取りやすくなりました。
よりオーストラリアワインを楽しみたい!オーストラリアワインの飲み方例
ここでは、オーストラリアワインに合うおすすめの飲み方をご紹介します。
オーストラリア料理と一緒に
なんといっても一番は、オーストラリア料理と合わせて飲むことです。オージービーフと赤ワイン、ロブスターと白ワインなど、美味しいオーストラリア料理と合わせて飲めば、美味しさ倍増です。
チーズと一緒に
ワインのお供と言えばチーズですよね。ワインもチーズも発酵食品なので相性がいいです。色々なタイプのチーズをおつまみに、ワインを楽しんでみてはいかがでしょうか?
軽めの赤ワインなら、大抵のチーズに合います。一般的に、ワインと産地が近いチーズを選ぶと間違いがないと言われています。
繊細な香りのワインには、香りが弱いチーズを選びましょう。酸味のあるワインには、塩分が強めのチーズがあります。
軽めのワインには、フレッシュチーズ、強めやコクのあるワインには、癖のあるウォッシュタイプや青カビのチーズが合います。
美味しく飲める温度
ワインは種類ごとに美味しく飲める温度が異なります。一般的に、赤ワインは常温、白ワインや冷やしてと言われますが、これはワインの本場ヨーロッパでの常識です。
日本はヨーロッパとは温度が異なり、季節により気温が異なるため、ワインを美味しくいただくには、赤ワインでも温度調整してから飲む必要があります。
熟成タイプのしっかりした味わいの赤ワインの場合、最適な温度は18度と言われています。
軽めでフルーティーな赤ワインの場合は、15度くらいが適温です。コクのある白ワインの場合は12度くらい、軽めの白ワインなら8度くらいが良いでしょう。
ちなみに、ワインの貯蔵に最適な温度は、種類や銘柄に関係なく、約12~15度だそうです。
レストランでは、ワインの注文が入るとワインセラーからワインを出し、飲み頃の温度になるように調整します。
温度上げる場合は、室温におき温度が上がるまで待ちます。下げる場合は、氷を入れたワインクーラーにワインをボトルごと入れます。
家庭でワインを飲む場合は、完璧な温度管理をするのは難しいです。一般的に言われている適温でなくても、ワインは美味しく飲めます。
例えば、筆者は赤ワインをレンジで温め、ホットワインにして飲むのが好きです。濃いワインほど高めの温度で、軽めのワインは低めの温度で飲むと覚えておけば十分でしょう。
オーストラリアワイン選びのポイント
お店で多くのワインを見て、「どのワインを選べばいいかわからない!」 とお困りの方は多いのではないでしょうか?
ワインの好みは人それぞれです。お店でおすすめのワインを買っても、美味しく感じなかったり、逆にあまり売れていないワインを試してみたら美味しく感じたりと、人それぞれの好みのワインは異なります。
ワインの製造工程を見ると、ブドウの品種、醸造方法、産地、土壌など、ワインの味を作り出す要素は様々であります。数多くの種類のワインから、自分好みのワインを選ぶのは至難の業です。
ワインと言う飲みものの奥深さから、ワイン選びを専門的に扱うソムリエと言う職業があることから考えても、ワイン選びが簡単ではないことがわかります。
筆者としては、いろいろな種類のワインをたくさん試してみて、好みを探してほしいところですが、ワイン初心者の方にこれでは親切ではないので、簡単な選び方をご紹介します。
まずは、ワインラベルを見よう
ワインのボトルに貼られているラベルには、ワインの名前だけでなく、作り手であるワイナリーの名前、使われているブドウの品種や産地、アルコール度数や容量など、そのワインに関する様々な情報が記載されています。
更に、渋味・酸味・濃さ・辛味・甘味など味に関する情報が記載されている商品もあります。
ワインを選ぶ時に、毎回ラベルを見るようにしましょう。くり返しているうちに、自分好みのワインが分かるようになってきますよ。
赤ワイン vs 白ワイン
ワインは色の違いにより、赤ワインと白ワインに大きく分けられます。
その名の通り、赤い色をしているワインが赤ワイン、白い色をしているワインが白ワインです。
赤ワインは黒ブドウから、白ワインは白ブドウから作られています。赤ワインは果皮や種を一緒に使いますが、白ワインは果汁のみを使って作ります。赤ワインは渋みがあり、白ワインは渋みがありません。
他にも、ロゼワインもあります。ロゼワインは赤と白の中間にあたるワインで、両方のワインを混ぜて作ることもあります。
赤ワインは、主に肉料理などのコクのある味の濃い料理にあります。白ワインは、魚介類などのさっぱりした味の料理に合います。
自分の好みだけでなく、合わせる料理の種類を応じてワインを選びましょう。
ボディとは?
ボディとは、赤ワインの味の豊かさを示す表現です。口に含んだ時の印象で、3種類に分かれます。
フルボディは重厚なコクがある味わいで濃厚に感じ、ライトボディは軽めの味わいでさっぱりしています。ミディアムボディは、フルボディとライトボディの中間の味わいです。
濃い味わいの料理には、フルボディがおすすめです。繊細な味わいの料理には、ライトボディがおすすめです。
辛口 vs 甘口
ワインのラベルに、辛口や甘口の表記があります。辛口と言っても、唐辛子のような辛味を示すのではありません。
飲み比べてみるとよくわかりますが、一般にフルーツの甘みを感じるワインが甘口とされ、甘味がないワインが辛口とされています。
ちなみに、ほとんどの赤ワインには甘みがないため辛口と表記されています。辛口・甘口の表記は、主に白ワインやロゼワインの味を見るための指標です。
甘口のワインを好む女性は多いので、我が家で女子会をするときに甘口ワインを選ぶことが多いです。
お酒好きライターが教える!オーストラリアワインおすすめランキング!
ここでは、飲んでみてよかった商品や気になっている商品をご紹介します。
第8位 ヘンチキ ヒル・オブ・グレイス
出典: Amazon.co.jp
「オーストラリア一番のシラーズ」と言われるヘンチキの高級白ワインです。
ヘンチキは、オーストラリアで最も偉大なワインを産出する地域の一つとして知られているエデン・ヴァレーにワイナリーを持ち、良質で美味しいワインを作るメーカーで、世界中のワイン愛好家に広く知られています。
ヒル・オブ・グレイスは、深紅の色と甘く熟した複雑な味わいが特徴で、世界中のワイン愛好家に手に入れたいと思われている超稀少ワインです。
つくられた年により値段が変わります。安いものでも数万円、高いものは10万円を超える値段がします。一度は飲んでみたい筆者の憧れのワインです。
第7位 カルロ ロッシ レッド
出典: Amazon.co.jp
カリフォルニア発のワインブランド「カルロ ロッシ」の商品です。カルロ ロッシのワインは、輸入ワイン売上容量No.1です。
もともとはカリフォルニア産のブドウを使っていたため、カリフォルニアワインとなっていますが、今年になってブドウの産地がオーストラリアに変更されました。
500円程度で買えるお手頃価格の赤ワインです。日本ではサントリーが販売しています。大型の専用バッグで輸入し、国内でワインのおいしさを守る特殊コーティングを施したペットボトルに詰められています。
ライトボディです。まろやかな口当たりで、フレッシュ&フルーティーです。値段も安く、さっぱり軽めの味わいで、ごくごく飲める赤ワインです。
第6位 シャンドン ブリュット
出典: Amazon.co.jp
フランス・シャンパーニュの世界有数なシャンパンメーカー「モエ・エ・シャンドン」が、オーストラリアに作ったワイナリーでつくられたスパークリングワインです。
シャンパーニュと同じ伝統的なメソード・トラディショナル製法で、シャンパーニュと同じブドウ品種(オーストラリア産)を使ってつくられています。
辛口で、すっきりした味わいのミディアムボディです。冷やして飲むのがおすすめです。フルーティーで爽やかな味わいで、魚介類だけでなく、肉料理にもよく合います。
オーストラリアワインとしては、お値段は高めで3000円程しますが、本家の「モエ・エ・シャンドン」のシャンパンを味わえると思えば、この価格は安いと思います。
第5位 カルロ ロッシ ダーク
出典: Amazon.co.jp
「カルロ ロッシ」の珍しいボックス入り赤ワインです。辛口フルボディで、1箱に3リットル入っています。
マイルドで癖のない辛口の赤ワインで、とても飲みやすく、料理にも合わせやすいです。量が多いので、ホームパーティーにおすすめです。
第4位 バロークス スパークリング缶ワイン 白
出典: Amazon.co.jp
1本250ml入りの飲みきりサイズが嬉しい、缶入りのスパークリング・白ワインです。
缶に、特殊なコーティング技術が施されているため、質と鮮度が製造から5年間キープされます。買い置きにおすすめです。
瓶入りのワインに比べて軽いので、旅行やアウトドアのお供にピッタリです。瓶入りのスパークリングワインは量が多くて飲みきれない方にもおすすめです。
ワインには、減農薬ブドウが使用され、味わいは辛口ですっきりした後味です。
1本300円程度と、買いやすい価格も魅力です。
第3位 ジェイコブス・クリーク マスカット・ロゼ
出典: Amazon.co.jp
オーストラリアで最大の販売量を誇る、1847年創業の「ジェイコブス・クリーク」の甘口のスパークリング・ロゼワインです。
ピンク色で見た目が可愛い、軽くて爽やかな味わいのワインです。フルーティーな口当たりで、香りもよく、渋みもほとんどないので、女子会にぴったりです。
家庭でパーティーをする際に、このワインがテーブルの上にあるだけで、パーティーが盛り上がる女子に人気のスパークリングワインです。
アルコール度数が9度未満と低めです。口当たりも軽く飲みやすいので、お酒が苦手な方は、飲みすぎに注意が必要です。
第2位 ジェイコブス・クリーク シャルドネ
出典: Amazon.co.jp
「ジェイコブス・クリーク」の辛口の白ワインです。
さわやかな味わいで、フレッシュな酸味があり、魚・野菜・鶏肉に合います。冷やして飲むと、洋食だけでなく和食とも合います。そのまま飲んでもおいしいワインです。
1000円程度で購入できます。毎日の家での晩酌に、おすすめの白ワインです。
第1位 イエローテイル シラーズ
出典: Amazon.co.jp
世界中で愛されている「イエローテイル」ブランドの辛口の赤ワインです。
スーパーでワインを買ったことがある人なら、イエローテイルを知らない人はいないのではないでしょうか?イエローテイルは、どのスーパーにも置いてある人気のオーストラリアワインブランドです。
1000円を切る価格で購入できます。赤ブドウのフルーティーな味わいがあり、この価格では、なかなか出会えない美味しい味です。
果実が熟するまで待って収穫しているため、豊かな味わいと香りが特徴です。ミディアムボディで、いろいろな料理に合わせやすいワインです。パスタ、焼肉、エスニック料理に合います。
お値段も手ごろで、毎日の家での晩酌におすすめです。
まとめ
お店に行くとたくさんのオーストラリアワインが並んでいます。お店には、日本人の口に合う美味しいワインが数多く揃っています。ワイン選びに迷ったら難しく考えず、まずはお店のおすすめの商品から始めると良いでしょう。
美味しいワインは、料理も美味しくしてくれます。料理に合わせてワインを選べば、それだけで今までの料理ぐっと美味しくなりますよ。
今回の記事を参考にして、自分の好きなオーストラリアワインを見つけてください。そして、オーストラリアワインを今まで以上に楽しんでくださいね。