スマホは契約時、個々にSIMカードをもらいます。ただキャリア携帯など、数年単位での継続を条件としているケースが多く、ちょっと試してみたい人には辛いですよね。
そんな時に便利なのが、プリペイドSIM。特に期間の制限がなく、一般的なプリペイドカードのように使う時に使う分を前払いするため、新しい携帯会社に契約しなおす時に、とりあえずプリペイドSIMで使いやすさを試してみることができます。
使いやすさは個人でも違いますし、情報だけでなく実際に相性が確認できれば、数年契約も安心ですよ。ほかにも魅力たっぷりのプリペイドSIMについて、今回はご紹介します。
目次
プリペイドSIMとは
プリペイドSIMは、文字通りSIMカードですがプリペイドカードのように使える商品。特定の期間のみ利用でき、期間が過ぎた後は無効。私のように本契約の前にとりあえず試す目的で利用されることも多いからか、終了後、改めて当該企業と契約することもできます。
またキャリア携帯と違って不安を抱きやすいせいか、格安SIMのメーカーで提供していることが多いです。そのほか海外旅行や仕事での出張など、一時的に自分のスマホが使えない場合で重宝されています。
プリペイドSIMのメリット・デメリット
プリペイドSIMを使う際は、メリットだけでなくデメリットも把握しておきましょう。
使いたい分だけ使える
上でも触れたように、まずメリットは使用範囲を自分で決められる点。もちろんプリペイドSIM側で3ヶ月利用可能などの条件はついていますが、期間やデータ通信料などは複数のパターン用意されていることもあり、本契約よりも融通が利きます。
支払いの心配も不要
支払いは前払いで済ませてしまうため、後から料金が払えなくなる心配もありません。またプリペイドSIMによっては、チャージ機能が備わっています。チャージをすればデータ通信料などが限界に来ても使える、最初に提示された期間を経過した後も本契約せず続けられるなどのメリットがあります。
時間の縛りか割高か
本契約で数年の縛りがないのはメリットですが、一方で1ヶ月単位など、期間ごとに見た料金は本契約の方が安いことも。不安がさほどないならば、最初から本契約をしてしまった方がお得かもしれません。
通話は制限がある
またプリペイドSIMの場合、データ通信はできても、通話、特に080や090番号を用いた通話ができない商品が多いです。希に可能としている商品もありますが、〇分限定などの制限付き。
通話アプリなど、データ通信を用いて行う通話は可能ですが、相手にもアプリをダウンロードしてもらわないと別途料金が発生することも。電話機能メインで使いたい人には不向きと言えます。
おすすめの使い方
本契約をするよりも、プリペイドSIMを使ったほうが便利なパターンを挙げてみました。
本契約前や初スマホの方の試用
まずは私もそうだったら試用としてのパターン。未だにガラケーは根強い人気があるため、始めてスマホに触れる方も少なくないでしょう。でもいきなり数年の契約を結んで、使えない、相性が悪いと感じたら損ですよね。
プリペイドなら期間も限られているので、使いづらいと感じても割り切ることができます。また初めてでなくても、2台持ちしたい場合などに使うことも可能です。
海外利用や旅行など一時的に必要
契約しているSIMカードでは、海外で使えないことがあります。そんな時、海外で可能なプリペイドSIMを買っておき、滞在中の通信を担ってもらう使い方もあり。
また普段はガラケー、ないし携帯機器を持っていない人が、家族や友人との連絡手段として、旅行中のみ持っておくにもプリペイドSIMはおすすめです。
プリペイドSIMを選ぶポイント
これからプリペイドSIMを購入するなら、自分がどんな機能を求めているか、予め知っておきましょう。いくらお試しが出来るとは言え、まったく合わないものを買うのはもったいないですよ。
自分は普段どのぐらいデータを使っているか
まずはデータ通信に関して。毎月の上限だけでなく通信速度についても明記してあるプリペイドSIMがあるので、スマホでもガラケーでも、過去にデータ通信の利用経験があれば、どの程度必要か確認してみましょう。
もし毎月安定しないなら、チャージ可能なタイプにしておくといざ足りなくなった時もカバーできますよ。
どれぐらいの日数試したいか
お試し用で使い心地を知りたいのであれば、1ヶ月で十分という人もいるでしょう。一方で、数ヶ月に渡る海外旅行や出張の場合は、それ以上の期間使えるプリペイドSIMでなければ、途中で買い足さなくてはいけません。
こちらもチャージなら継続可能なので、日数が増える可能性があるなら検討しましょう。
価格は上記の希望を備えた上で最安を探す
最後は価格です。個人的には1番重視したい項目ですが、ただ安ければ良いというものではありません。そもそもデータ通信が少量&低速、契約期間も短いなら安くなるのは当然です。しかしそれでは追加も必須。
仮に1000円と2000円のプリペイドSIMがあった場合、値段だけみれば確かに1000円の方がお得です。しかし1000円では1ヶ月しか保たず、2000円を選べば3ヶ月使えるとなったらどうでしょう?1ヶ月だけで十分な人は良いでしょうが、3ヶ月必要な人は1000円を3枚購入しなくてはならず、損になってしまうんです。
あくまで自分の求める期間、データ量などを踏まえ、その中での最安値を探してください。
実際に利用したことのあるおすすめプリペイドSIM
出典: Amazon.co.jp
個人的なおすすめは、NTTコミュニケーションズのOCN モバイル ONE プリペイドSIMカード。初回SIMパッケージの期間型で、20日という期間の制限がついている代わりに、最大速度262.5MbpsのLTE通信が使えます。
1日の上限は50MBですが、超えても通信がストップとなるわけではなく、200kbpsの低速であれば可能。使い終わった後は、OCN モバイル ONEに移行することも可能です。また別売の期間延長パッケージを使えば、プリペイドとしての利用期間を延ばすこともできますよ。
SIMカードは標準、ナノ、マイクロと3パターン揃っているので、比較的多くの機種で利用可能な点も魅力です。
おすすめプリペイドSIMランキング4選
最後は気になるプリペイドSIMを、ランキング形式でピックアップしました。
第4位:So-net Prepaid LTE SIM
出典: Amazon.co.jp
まずはSo-netのプリペイドSIM。OCN同様、プランドの安心感もありますね。プランは2Gを30日使えるタイプと、12GBを180日使えるタイプが存在します。
ただ注意点として、SIMカードは別途フリータイプの商品を用意しなくてはいけません。ゆえにコスパはやや高め。お試しにしろ普段使っているSIMにしろ、通信速度が気になる、不安定な場所で使いたい時におすすめです。
またSIMカードはサイズ別に分かれているので、購入前には持ってる機器の対象となる形を確認してください。
第3位:China Unicom プリペイドSIM
出典: Amazon.co.jp
3位のプリペイドSIMは、中国および香港での利用という限定条件付きですが、4Gの高速データ通信を7日間使えます。中国や香港に旅行する際には最適ですね。
容量上限は2GB。2枚、3枚、そして5枚のまとめ買いも可能なので、旅行のメンバー分やタブレットなど複数の機器に必要な場合におすすめ。
ただし1日のカウントは現地時間の0時から24時までになっているので、日本時間で計算しないよう注意してください。中国時間で23時だったら、1時間使っただけで1日分が減ってしまいます。
第2位:MOST SIM T-Mobile SIM
出典: Amazon.co.jp
2位はアメリカ(ハワイ含む)限定ですが、5日間高速データ通信を無制限で利用できます。5日が短いという方にも、最大で120日までのプランがあるので、滞在日数に併せて選択可能。日数が2倍になったら値段も2倍、なんてことはないので、近い日数で選んだほうがお得です。
カード自体は3in1タイプで、標準からマイクロまでとのタイプにも使えます。音声通話も付いているので、アプリによる通話が嫌、相手がアプリを持っていない場合の電話ができます。
第1位:NTTコミュニケーションズ OCN モバイル ONE 初回SIMパッケージ容量型
出典: Amazon.co.jp
最も気になったのは先ほど紹介したプリペイドSIMとは異なり、1GBの容量型です。日数は厳密に言うと3ヶ月後の月末までとなっているものの、1GBを使い切るまで続けられるのが魅力。
普段のデータ通信量が少なければ4ヶ月たっぷり使えますし、国内旅行のような短期間の利用でも、1GBあるので写真や動画をSNSにアップしたり、メールで家族や友人に送ったりしやすいです。
こちらも50日の延長パッケージが利用可能なので、4ヶ月でも使い切れない、もったいないと思ったら検討するのもあり。
まとめ
プリペイドSIMは余計な手続きなくスマホを楽しむのに便利です。ランキングで紹介した以外にも、各SIMメーカーのサイトなどでプリペイドを提供していることがあるので、本契約を悩んでいるようならチェックしてみてください。
種類によっては地域限定で使えるプリペイドSIMもあり、場所の制限がある分安いことも。旅先でのみ使うなら、対象地域となっているプリペイドSIMで節約を図るのもおすすめです。