これまで赤ワインについて紹介してきましたが、気温が上がってくると白ワインが飲みたくなります。
今は夏野菜のトマトだってきゅうりだって一年中手に入り食べられますが夏野菜は夏に食べるのがほんとう。
お肉も秋にジビエが始まるように秋冬は赤身、春夏は白身など季節に取れる食材をその時期に食べるのが一番美味しく、体を上手に養うコツなのです。
食材を夏に替えたらワインも替えて食事を楽しみましょう。
シャルドネ白ワインとは?
フランスのブルゴーニュ原産の白ブドウで白ワインの代名詞、世界最高のワインを生み出すブドウと言われています。
以前は白ワインの代名詞と言えばシャブリだったのですが(もちろんシャブリもシャルドネから生まれます)カリフォルニアの白ワインがシャブリと名乗って人気を博したため、フランスでカリフォルニアワインと区別するためにシャブリと言う地域名ではなくシャルドネと言うブドウ品種をワイン名に採用したことからシャルドネワインという名前が誕生したと言われています。
人気の品種ですからカベルネソーヴィニヨンなどと同じくイタリア、スペインの旧世界からアメリカ、ニュージーランド、チリなどの新世界を含め世界各地で造られています。
シャルドネ白ワインの魅力
フランスのシャルドネは酸が引き立ちミネラルのニュアンスが感じられるがシンプルで辛口のワインです。
杏仁や柑橘系の香りも持ち爽やかで飲みやすいことからも人気のワインとなっています。
特に日本は海産物をよく食べるのでシャルドネが持つミネラルのニュアンスが和食と合います。
一時はお寿司に白ワインが流行しシャルドネワインがお寿司屋さんで出される風景がTVでちょくちょく見かけられました。
風味が豊かなのに主張しすぎないのでカクテルにもよく用いられます。
私が好きなのは
キール
シャルドネワインに少量のカシスリキュールを加えたものでアペリティフによく飲まれます。ブルゴーニュ地方のディジョン市の市長であったフェリックス・キール氏が考案したからキールと名付けられたとのことです。
キールロワイヤル
キールの材料にシャンパンが加わるとロワイヤルになります。私はアペリティフの定番カクテルです。
スプリッツァー
グラスに氷、シャルドネワインと炭酸水を加えただけの簡単カクテルです。スパークリングワインよりさっぱりしています。
ミモザ
シャルドネワインにオレンジジュースを加えたシンプルカクテルです。辛口のシャルドネワインがほんのり甘くなって女子好みになります。
アペリティフとしてもお勧めですが、夏の夜にホッと一息する時にも向いたカクテルです。
シャルドネ白ワインの種類と選び方
多くの国や地域で造られているシャルドネワインの特徴をご紹介します。
フランスのブルゴーニュや北部シャンパーニュで造られるシャルドネ種はシャブリやシャンパンなど有名ワインの原料となります。
ブルゴーニュは土地に牡蠣殻などの海洋生物の化石が多く含まれてミネラルの香りがします。
牡蠣にはシャブリと言われる所以です。
シャンパーニュ地方はフランスワインの北限と言われかなり冷涼で石灰質の土地なので、ミネラル感の強いシャルドネを使ったシャンパンが造られ、シャルドネを100%使った商品は「ブラン・ド・ブラン」と呼ばれています。
ブラン・ド・ブラン
フランスのブルゴーニュ・シャブリ地区のシャルドネは酸が引き立ちミネラルが感じられるシンプルで辛口のワインです。
ボディはミディアムからライトで上品で飲みやすい。
杏仁や柑橘系の香りに梨やリンゴの風味を持つワインが造られます。
洋風魚介料理はもちろんのこと、鯛の塩焼きなど和風なお料理やクリームを使ったお料理にも合うワインです。
有名なイタリアワインと言えばアマローネ・パローロにキャンティが頭に浮かびますが、シャルドネも造られています。
温暖な地域なのでパイナップルやマンゴーなど果実味あふれるワインが造られます。
合うお料理にはやっぱりボンゴレビアンコが浮かびます。
他には鶏肉やクリームソースのパスタ、グラタンなどにも合います。
チリのシャルドネはしっかりとした果実味があり、地域によりパイナップルやマンゴーなどトロピカルフルーツや桃や柑橘系の香りとバラエティに富んでいます。
酸味は爽やかでふくよかなクリーミー感もあります。
チキンのローストや白身魚のグリル、パスタにも合います。
アルゼンチンのシャルドネは緑がかった黄色でバナナやパイナップルなどのトロピカルフルーツの香りがします。
アルゼンチンのブドウ畑は標高が高い地域でミネラル豊富な雪解け水で育てられます。
ここで育てられたブドウはミネラル感たっぷりのワインに仕上がります。
ボトルを見るとシーフードやチキン、さらにお寿司にも向いたワインと書かれた商品が多いのも特徴です。
アメリカのシャルドネはシャブリの名前でフランスのワインを凌駕する人気を博しただけあって、美味しさには定評があります。
リンゴと桃を思わせるフルーティな風味にバニラやバナナ、シナモンなどのスパイスの香りにバターやナッツのニュアンスを持ったワインがあります。
こちらも鶏肉やシーフードを使ったお料理に合います。
シャルドネワインはアルコール度数が13.5~14%と高めの商品が多いので、パーティーなどでワインを選ぶときにはアルコール度数もチェックしてくださいね。
私の一押しシャルドネ白ワイン♪
私がよくのむシャルドネワインは
コノスル・ビシクレタ・ヴァラエタル・シャルドネ
私のお気に入りワイナリー・コノスルのデイリーワインです。
このお値段でこのお味は嬉しい限りです。パイナップルの風味が爽やかな辛口です。
桃の季節になると作る蒸し鳥と桃の冷製サラダパスタです。
作り方
1 鶏むね肉1枚に蜂蜜小匙1を揉みこみ、さらに塩麹小匙2杯を揉みこんで3時間以上冷蔵庫で置きます。冷蔵庫から出したら、粗挽き胡椒を振ってリードプチ圧力パックに入れてレンジ加熱し粗熱が取れたらほぐして冷蔵保存します。
出典: Amazon.co.jp
2 レタスを千切り、桃は食べやすい大きさにカット、ブロッコリースプラウトは洗って水切りしブロッコリーは小分けにしてレンジ加熱しておきます。
3 小匙2の蜂蜜、大匙1~2のレモン汁、大匙4のマヨネーズを和えてドレッシングを作ります。
4 カッペリーニを茹でて冷水に取り、氷を入れて冷やしお皿に盛ります。レタスとブロッコリースプラウトは周囲に、その上にブロッコリー、中央に蒸し鶏と桃を和えてドレッシングをかけていただきます。
ほんのり甘いマヨネーズドレッシングが辛口のワインに合います。
おすすめのシャルドネ白ワインランキング8選
第8位 ヴィンティス・シャルドネ ノンアルコールワイン
出典: Amazon.co.jp
ノンアルコールビールは苦みと香りがビール風ですでに一般的になりましたが、ノンアルコールワインは存在があることは知っていましたが身近では見かけませんし、ブドウジュースと変わりないのではと思っていました。
こちらのワインはネットで「ブドウジュースではなくワインの風味がする」との評価があったので商品の説明をよく読んだら、ワインのアルコールを低温低圧の環境でアルコールを除去する設備で造られていました。
ノンアルコールワインはブドウジュースがもとになっていると思っていたのは大間違いでした。
ぜひ試してみたいワインです。
第7位 コノスル・シャルドネ・レゼルバ
チリワインのコノスルの上級シリーズ・レゼルバ。パインやマンゴーの香りに柑橘系のニュアンスがある複雑な風味が楽しめるワインです。
デイリーワインとして高評価で豚肉や中華料理にも合います。
チリワインって赤もそうですが中華料理と相性が良いですね。
コノスルのトレードマークの自転車が可愛いエチケットと違って大人っぽくシックなデザインが素敵で、お友達とのパーティに持って行っても気張らない価格も嬉しいです。
第6位 レゾルㇺ・ド・カンブラス・シャルドネ
欧州最大のワイングループカステル社のワイン。
デイリーワインとしてフランスで愛飲されているブランドです。
リンゴや桜桃を思わせる柔らかな果実味にバランスの良い酸が心地よいワインです。
第5位 ウイリアム・フェーブル・シャブリ
フレッシュな柑橘系の香りにキレのある酸味が心地よい辛口ワインです。
完熟したブドウを手摘みで熟成には新樽をほとんど用いないスタンダードなシャブリが味わえるワインです。
生牡蠣、魚介のマリネやチキンのハーブソテーなどによく合います。
ボディがしっかりしているのでバターを使ったお料理でもいけますよ。
第4位 シミソノマ・カウンティ・シャルドネ
カリフォルニアで130年の歴史を持つワイナリーのシャルドネ。
フランス・ボルドーの気候に似たソノマで育ったブドウは果実味あふれる華やかな味わいのワインになりました。
第3位 オー・ボン・クリマ・シャルドネ・ツバキラベル
出典: Amazon.co.jp
サンタバーバラで造られているシャルドネでカリフォルニアワインにしてはフランス的ですっきりとした酸があり、ミネラルやヴァニラ・樽の香り・黄桃の果実味があるワインです。
白ワインに合う定番のアサリのワイン蒸しや海老のガーリックが美味しくいただけます。
ミネラル香があるので和食にも合います。
名前にあるツバキラベルは日本人の椿さんがデザインしたラベルで日本限定品だそうです。
カリフォルニアワインには日本人のワイナリーなど日本に縁があるワインが多く造られています。
第2位 登美の丘ワイン・シャルドネ
山梨県にある登美の丘ワイナリーで造られたシャルドネ種ワインです。
ほんのりと感じられるパインの香りと樽由来のあるヴァニラ香、マイルドでゆたかな酸がスッキリとしたワインに仕上げています。
季節の野菜を使った天ぷらなどテロワールとの相性も良いワインです。
第1位 シャサーニュ・モンラッシェ 村名 ブルゴーニュ・コート・ド・ボーニュ
出典: Amazon.co.jp
ムルソーから続く高級ワインの産地モンラッシェではなだらかな斜面でシャルドネは造られます。
サンザシ・スイカズラのアロマにヘーゼルナッツの香りとミネラルのニュアンス。
白桃・黄桃のフルーティさを持つしっかりとしたワインです。特別な日のワインとしてどうぞ。
まとめ
ひと昔前にソムリエ達の間で「シャルドネワインは冷やさなくて良い」と言われていたと聞いたことがあります。
その頃には子供も生まれてレストランとは縁遠くなっていた私はシャルドネワインを自宅で適温に冷やしては美味しくいただいていました。
今でも常温で飲む方もいらしゃるようです。
でも、最近の夏は暑いので常温ワインは温くて美味しそうには思えません。
季節によって美味しいと感じる温度は違うと思います。美味しいと思える温度で飲んでください。