フランスワーキングホリデー中にモロッコ旅行に行ってきました。
6月の音楽フェス、エッサウィラという街で行われるグナワフェスティバルに合わせての滞在です。
グナワ音楽は中央・北アフリカの伝統的なトランスミュージックで、ゲンブリという弦楽器、カスタネットのようなカルカベ、トゥベルという太鼓と歌による音楽です。
エッサウィラでは毎年6月に大規模なフェス、グナワフェスティバルが開催されています。
4日間ほどの間、街中に舞台が設置されて昼から夜中、一部明け方まで演奏が続きます。
この期間はモロッコ中だけではなく世界中から音楽好きが集まりますので宿が取りにくくなるのでフェスの日程が分かり次第すぐの予約をおすすめします。
モロッコはこんなところ
正式名称はモロッコ王国。(Kingdom of Morocco)
言語はアラビア語ですが、ほとんどの方が英語もフランス語も話していました。
現地の方によるとテレビで英語フランス語が流れるので自然に覚えるとのこと。
北アフリカのモロッコはヨーロッパと地中海を挟んですぐに位置しており、ヨーロッパ人が大好きなビーチリゾートの街もあり、別荘地もたくさんあります。
モロッコは、日本からだととても遠い国ですが、フランスからは飛行機で2時間ほどととても近いです。
ヨーロッパではLCC飛行機が沢山あるのでモロッコへはとても安く旅行できること、ヨーロッパと比べて物価が安いこともあり定番の人気旅行先です。
宗教はイスラム教でお酒はお店では飲めません。
多くの街で、メディナと呼ばれる旧市街と新市街に分かれています。新市街は基本的に住宅街が多いので観光で行く際は旧市街を訪れることが多いと思います。
とにかく暑い国です。気温も人も。日本には無い気温の暑さと人のしつこさです。
スーパー以外の個人商店では商品に値段が付いておらず、基本的には店主と話して交渉して値段を決めて購入します。
観光地の街では客引きや購入時の交渉がとてもしつこいです。毎日同じものを購入するとしても毎日交渉しないといけないのは面倒ですが、これがモロッコ流の買い物の仕方でコミュニケーション手段です。
モロッコの魅力
旅行者を魅了してやまないモロッコ。
地中海・大西洋、美しい山々に砂漠と、自然がとても美しいです。
イスラム様式のエキゾチックな建物、カラフルで魅力的な雑貨、ボリューム満点で日本人の口にも会う料理、豪華なリヤド(ホテル)、全てが異国情緒あふれており、旅に来たことを実感できます。
どの街にも猫が多いので猫好きな方にもおすすめです。
とても人懐っこいですが、野良猫でダニや病気を持っていることが多々あるのでくれぐれも注意してください。
モロッコで行くべきおすすめスポット3選
1 エッサウィラ
旧市街は17世紀にフランス人建築家により建造された要塞都市で、世界遺産に登録されています。
美しい海辺の景色と青い魚船が並んだ景色がとても美しいです。
人が優しくて客引きもうるさくないので基本的にあまり交渉しなくていいということ、外国人だからと言って法外な値段を要求することが少なくとても過ごしやすいところでした。
スーク(市場)は大きすぎないので買い物もしやすいです。
カフェもパティスリーも多くゆったりした時間を過ごせます。
2 マラケシュ
大半の旅行者が訪れる街で、マラケシュの旧市街も世界遺産です。
政治・経済・文化の中心地として栄えた街で、大きなスークがあります。モロッコと言えば思いつく、ランプやカゴバッグ、ストールやバブーシュなど、可愛い雑貨は何でも売っています。
種類も豊富なのでお土産購入はマラケシュがおすすめです。
ジャマエルフナ広場は地元の人も観光客もマラケシュに行く全ての人が訪れる場所で、こちらの屋台のオレンジジュース、スークのアボカドジュースは忘れられない美味しさでした。
3 フェズ
フェズと言えばスーク(市場)。世界一複雑な迷路と呼ばれるフェズのスーク。
メインの通りだけを歩いて行けば迷うことはありませんが、一本道を入っていくともう戻れなくなるくらい曲がりくねった道に細い路地が入り組んでいます。
時間が許せば朝からいっぱい迷子になりながら歩いてみたいと思う街です。
フェズの旧市街も世界遺産に登録されています。
モロッコ旅行持ち物準備で気を付ける事
砂漠が有名なモロッコ。都市部でも砂が多く、さらに風が強いので目にやたらと砂が入ります。目薬や洗顔薬などアイケア商品を持って行くと快適に過ごせたと思います。
そして予想以上に日差しがとても強いので、UVケア商品は必需品です。
私はたった2週間のモロッコ滞在でしたが日本やヨーロッパと比べるとありえないほど日焼けをして真っ黒になってしまいました。
モロッコ旅行で活躍する用品おすすめ商品7選
1 サングラス
出典: Amazon.co.jp
モロッコではどこの都市であってもあまりに紫外線が強いということと、風でよく砂が舞っているので目の保護のためには必須です。
もちろん現地で調達もできますが、着いてすぐから旅の終わりまで毎日必要になるものであるということと、掘りの深さの関係、デザインの好みの問題があるので持参していくことをおすすめします。
次は紫外線・ブルーライトをカットしてくれるサングラス、砂よけのために花粉対策用のゴーグルタイプのサングラスを買って行こうと思います。
2 サファリハット(帽子)
出典: Amazon.co.jp
こちらも日焼け対策商品です。沿岸部の街は特に風が強いので、帽子は紐が付いていて飛んでいかないタイプのもので、つばが広すぎないタイプのものが良かったと思います。
私が持って行ったものは紐が付いていなかった為に、とても日差しが強くても飛んで行ってしまうので全く使用できませんでした。
デザインはつばが広いリゾートっぽいものだと残念ながら狙われる危険性もあるのであまりお金持ちに見えないものの方が無難だと思います。
3 日焼け止め
出典: Amazon.co.jp
フランスで購入していたSPF値の低い乳液タイプ(昔からある振って使うタイプのもの)を毎日毎日こまめに塗りなおしていましたが、効果があるのか分からない位真っ黒になりました。それでも何も塗らないよりは良いと信じて毎日塗っていました。
フランスでも現地のモロッコでも日焼け止めはジェルタイプのものや軽い付け心地のものは見つけづらいです。
ヨーロッパでは日焼けはヴァカンス、リゾートでお金持ちのイメージがあるために紫外線が強いにも関わらず日焼け止めを使ったり、増してはこまめに塗りなおしたりする習慣はありません。
すぐに日焼けして肌が大変なことになる事と、着いてすぐ使うので日焼け止めに関しては日本の強力なものを持って行った方が良いと思います。
4 羽織もの
出典: Amazon.co.jp
朝晩の冷え対策と、昼間の紫外線対策としてストールを持って行っていたのですが、沿岸部の街ではストールが風に舞って顔にかかって前が見えなくなりとても邪魔でした。
マラケシュは内陸部で風は強くなかったのですが、車通りが多いのでストールが引っかかると大変危険だと思いましたので、冷え・紫外線対策でストール以外の物の方が便利だったと思います。
暑いのでTシャツ1枚で過ごされたいと思う方もいらっしゃるかと思いますが、紫外線が強すぎて痛いので、日焼け止めを塗ったうえで羽織ものを使うのがおすすめです。
次にモロッコに行く際は、紫外線カット機能の付いたパーカーを持って行く予定です。
素材は軽くてすぐに乾くものが便利ですが、モロッコは暑いうえに6月~9月は乾燥もしています。タオルでも夜に使った物が朝には乾いていたのでそこまで神経質に素材にはこだわらなくとも問題はありません。
5 水筒
出典: Amazon.co.jp
水は比較的見つけやすいのでどこでも購入できるのですが、購入してから持ち歩いているうちに気温が暑すぎて水がお湯になっていました。
温かくなってしまったくらいで飲めなくなるわけではないのですが、どうしても傷みが気になってしまうので次からは保冷のためにも水筒を持って行こうと思います。
ワンタッチで開けられるものは飲みやすく、蓋が取れるので洗いやすい、さらに日本製のものは軽量化がされているのでとても軽いです。
暑い時期の旅行用だけでなく、水が手に入りにくい砂漠を旅行される際にもおすすめです。
6 フード付きタオル
出典: Amazon.co.jp
野外ライブや海でよく見かけるもの。首元も肩も頭、髪の日焼けを防いでくれます。自分ってこんなに汗をかくんだとびっくりするほど顔や首に汗が噴き出してくるのでそのまま拭けるのは便利です。
安宿にはタオルが置いていないのと、プールや海に行く際にも使えるので便利です。
7 サンダル
出典: Amazon.co.jp
普段の移動にも、ビーチでの滞在や、シャワーでも使える水洗いしても問題ないタイプのものがおすすめです。
現地は気温が高いので、単純に靴よりもサンダルのほうが気持ちがいいです。
宿には高級ホテルでないと安宿のシャワーは床があまりきれいではありませんでしたが、スリッパやサンダルはついていないのでとても重宝します。
私はビーチサンダルだけは持って行っていましたが、あまりの暑さに現地で普段履くためにサンダルを購入しました。
お土産屋さんでよく売っているタイプの革製品のサンダルで、底が丈夫なのでビーチサンダルよりは履きやすくてなによりも安くて可愛かったです。
まとめ
急に決まったモロッコ旅だったので、事前調査がほとんど出来ないままだったので、行くまでは知らなかったことだらけでした。
イスラム圏に足を踏み入れるのは初めてのため、少し緊張しながらの旅でした。
街の風景の写真を撮るには問題ありませんが、現地の方は写真を撮られたくない方が多くて「今写真を撮っただろ!」と文句をつけられお金をせびられることがありました。
人との距離が近くて平気で体を触ってくる人も多いのではっきりとNOという事が必要です。
日本では体験したことのないことばかりで正直大変な旅でした。
買い物交渉も欲しいものを買うのに毎回一苦労。とても疲れるのでフランスに戻ってからはもう二度と行くことは無いと思っていたモロッコ。それでも喉元過ぎれば熱さを忘れるではありませんが、またあのオレンジジュースや可愛い雑貨達を買いに行きたいと思っている自分が居ます。