筆ペンはもともと、両親や祖父母が祝儀袋などの記入に使っていたことで存在を知りました。もっとも私個人は儀礼的なことよりも、絵やイラスト、書道用として使っていましたね。
絵の具や墨を溶かす手間が省けますし、水で溶かしたりとちょっとした工夫で仕上がりが良くなる点も気に入っています。
また描くことが好きなのはもちろんですが、文房具に対してなんとなく収集癖があるというか。例えば色鉛筆などを全色揃えたいなどの想いがあります。筆ペンはほかのペン類に比べても珍しさがあったので、興味で買ってみたのが最初です。
ゆえにボールペンやシャーペンほどに使う頻度は高くないものの、気が向けば筆ペンを握っています。そんな筆ペンのおすすめ商品や、使用におけるポイント、魅力などをご紹介します。
目次
筆ペンはどんなシーンで使う?
筆ペンは最初にも書いたように、祝儀袋をはじめとした儀礼的なシーンで使うことが多いです。要は書道の筆の代わりで、一々墨汁に浸して書く手間を省いています。年賀状などでも、冒頭の挨拶は筆文字にする方が多いです。一種のデザインのような格好良さがありますよね。
加えて私の場合は、絵にも使っています。書道にも…とは言いましたが、私自身、筆文字にデザイン性・格好良さを見ているから使っているのかもしれません。定期的にではないのですが、気が向いた時に使っています。
筆ペンの筆の種類
筆ペンは名前の通り、先端が筆になっている商品ですが、全てがそうとは限りません。先の尖ったマジックペンのようなタイプもあります。
筆文字を書きたいなら毛筆タイプ
毛筆タイプはまさに筆ペンというタイプ。毛の束が付いていて、柔らかいのが特徴です。書き心地も筆そのものですから、鉛筆やペンと同じように書くと失敗しやすいデメリットを持っています。その分、きれいに書けた時は感動ですね。
先が硬く安定しているペンタイプ
一方ペンタイプは、サインペンなどに近い形状をしています。鉛筆などを指す硬筆で書くため、書き上がった文字は筆という印象はあまりないことも(少し柔らかい軟筆タイプも存在)。
しかしペン先自体も硬く安定していることから、初めて使う方でも綺麗な文字を書きやすいです。
筆ペンにはどんなインクが入っているの?
筆ペンは、補充されているインクによっても書き心地が変化します。油性と水性の差ぐらいしか気にしないという方も、筆ペンに使われているインクを把握しておきましょう。
水性の染料インク
簡単に言うと、染料インクは水性です。水に溶けやすいため、筆ペンで記す紙が雨などに濡れそうな時にはおすすめしません。一方敢えて水に溶かすことでぼかしたような仕上がりになるため、絵画などでは役立ちます。
油性の顔料インク
一概に油性とは言えないかもしれませんが、染料インクとは異なり、顔料インクは水に溶けないタイプです。また光にも強いため、経年劣化もしにくいメリットを持っています。
作品用や、記録用など、ずっと保存しておきたい時に使いましょう。
筆ペンは何を基準に選ぶべき?
筆ペンを購入する際は、タイプだけでなく以下の点にも注意しておくと失敗がありません。
細かい字を書くなら細いタイプを
筆ペンにも太さがあるため、うっかり太いタイプを購入してしまうと、細かいところに記入できず無駄になってしまいます。太さはペンタイプ・筆タイプ問わず複数あり、どちらでも探しやすいです。
しかし文字を書く場合、大は小を兼ねるとはなりません。大きな場所に大きな文字を書くなら、細すぎず太い筆ペンがおすすめです。
ツインタイプは万能
もし初めから太い筆ペンと細い筆ペンの両方が必要と分かっているなら、ツインタイプを選ぶのもあり。わざわざ2本購入する必要がないのでコスパも良く、あまり使わない人がインクの乾燥などに悩む心配もないです。
ペン軸部分の太さにも注意
どの筆ペンであっても、軸部分を握って書くのは同じです。普段使っているボールペンなどを参考に、握りやすい太さを確認しましょう。ペン先が理想の太さ、硬さであっても、握りにくいと書き味は悪くなってしまいます。
筆ペンのおすすめ8選!
どの筆ペンを買ったら良いか迷ってしまうなら、まずは以下のランキングをチェックしてみてください。私の個人的な好みや使いやすさが基準ではありますが、おすすめ商品をピックアップしました。
第8位 ぺんてる 筆ペンアートブラッシュ XGFL-102 レッド
出典: Amazon.co.jp
絵の具にもなる筆ペン
8位はぺんてるのアートブラッシュシリーズ。黒を含めて全部で18色あり、まとめてのセット品も存在。イラストを描きたい時に便利です。
アートブラッシュシリーズは、2色のペンを重ねてグラデーションのような描き方をしたり、水ににじませて薄い色彩を作り出すことが可能。筆ペンとしても使えますが、絵の具のようにカラーを操れるメリットも持っています。
今回は筆ペンが主に文字用として使われていることもあって、カラー系は下位にしましたが、もし普段から絵やイラストを描いているなら要チェックです。
第7位 呉竹 筆ペン 水性 ZIG クリーンカラー リアルブラッシュ 36色 RB-6000AT/36V
出典: Amazon.co.jp
一々絵の具を混ぜるのは面倒な方におすすめの絵画用筆ペン
もちろん文字を書くのに使ってもOKですが、36色ものカラーバリエーションがあるので、絵画やイラストを描く人へ特におすすめしたい筆ペンです。タイプは軟筆に近いペンタイプ。ゆえにペン先で細かいところの記入と、筆部分全体を使った面塗りの2通りが行えます。
水筆ペンによるぼかしも可能なので、もっと薄い塗り方したい時にも便利。ちなみに呉竹では最大で90色ものカラーを揃えたセットもあるので、気になる方は併せてチェックしてみてください。
第6位 あかしや 筆ペン 極細毛筆 彩 ThinLINE 深みのある5色セット TL300-5VA
出典: Amazon.co.jp
緑や青を中心としたシックカラーの筆ペン
色付きの筆ペンの中では、彩 ThinLINEの深みあるカラーセットが1番気に入っています。暗めのカラー中心ですが、日本古来のカラーでもあるためか、おしゃれさも感じさせてくれます。いずれも水性顔料インクであるため、記入中こそ水に注意ですが、乾けば顔料本来の水に溶けない性質を発揮。
黒(墨色)や青墨もあるので、絵画用だけでなく文書用としてもおすすめです。ほかには濃い水色のような水浅葱にカーキに近い千歳緑、紫に似た檜皮が入っています。植物系の絵画や、旧仮名などを用いた和歌を記すのにも役立ちます。
第5位 呉竹 筆ペン 万年毛筆 卓上 8号 DP150-8B
出典: Amazon.co.jp
頻繁に使う方や長持ちさせたい方にぴったり!
5位の万年毛筆は、名前の通り筆ペンの万年筆版。毛先はほつれた時に戻りやすい再現性を持っており、インクはスペア付きで取替方式。長い間1つの筆ペンを使い続けたい方におすすめです。
ただ水性染料なので、書いた文字や絵の耐久性はさほど高くありません。またインクのみの取替で済むこともあってか、ペン自体はやや高め。コスパにも注意しましょう。
第4位 呉竹 筆ごこち 黒セリース LS1-10S
出典: Amazon.co.jp
握りやすい太軸が魅力的
4位に選んだのは、呉竹の筆ごこち。軸部分がしっかりした作りになっているので、握力が強めの人や、筆記具に力を込めてしまうタイプの人でも使いやすいです。
タイプは硬筆であり、毛筆が苦手な方にもおすすめします。インクは顔料を用いていますが、厳密には水性顔料インクであるため、記入中の紙の取り扱いには注意してください。乾燥すれば顔料の特性通り、水に強くなります。
第3位 ぺんてる ぺんてる筆 XFL2F 極細 黒
出典: Amazon.co.jp
細かい文字の美しさを追求痛い方に
極細タイプなら、ぺんてるが1番おすすめです。毛先はまとまっており、万一バラバラになってもお湯で戻せるため、常に細さを維持した書き味が堪能できます。
イラストはもちろん、年賀はがきなど、手紙類を筆ペンで記入したい場合に活躍してくれます。染料インクゆえ、プリンター対応のインクジェット紙にも記入可能です。
第2位 ぺんてる ぺんてる筆 うす墨 XFL3L
出典: Amazon.co.jp
灰がかった文字色にこだわる方へおすすめしたいベストアイテム
2位はぺんてるから、薄墨タイプです。通常より墨が薄く、真っ黒よりも灰色っぽいインクが特徴。墨絵などで濃淡をつけたい場合や、葬儀などでの記入に向いています。染料インクで太さは中字。
ペン先は毛がまとまりやすく、中字ながら細めに書くことも容易に行えます。
第1位 ぺんてる ぺんてる筆 中字 XFL2L 黒
出典: Amazon.co.jp
毛筆ながら弾力という硬さがある筆ペン
ベストはぺんてるの中字タイプ。毛筆タイプではあるのですが、毛先がしっかりした作りになっているためか、ほかの毛筆タイプより書きやすいです。
水性染料を使っているので、文字を書く時は水に注意。またペン軸部分はカートリッジ式のインクタンクになっており、インクの出過ぎ・なさすぎを防いでくれます。初めての筆ペン、初めての毛筆という方におすすめです。
to buyオフィシャルインフルエンサーおすすめの筆ペンもご紹介!
呉竹 水性ペン
筆ペンの売れ筋ランキングもチェック!
なおご参考までに、筆ペンの売れ筋ランキングは、以下のリンクから確認してください。
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筆ペンで綺麗な文字を書こう!
筆ペンは一般のボールペンなどに比べると使う機会は限られますが、より美しい文字を描ける商品です。年賀状や、結婚式などの祝儀袋へ記入する際に使って、相手を唸らせてみてはどうでしょう?
毛筆が苦手な方は、ペンタイプから始めると字も整いやすいです。自分に合った筆ペンで、周囲との差をつけちゃいましょう。