皆さん、卓球のマイラケットはお持ちですか?リオオリンピックで日本人選手が男女そろってメダルを獲得してから、さらに張本選手や伊藤選手、平野選手など10代の若い選手の活躍も目覚ましく、オリンピックも控え、卓球を始めた人が増えたそうですが、多くの人にとっては、卓球といえば「温泉旅行」というイメージですよね。
そんな卓球ですが、最近は「卓球カフェ」と呼ばれる卓球台が置かれているオシャレなカフェやバーが登場したりと、温泉旅行以外でも卓球を楽しんでいる人が増えているんです。私もマイラケットを持ち、卓球を楽しむひとり。
今日は、そんな「卓球はしてみたいけど、ラケットの選び方が分からない」という卓球初心者の人に、卓球歴10年以上の筆者から、ラケットの選び方や、おすすめラケットをお伝えしたいと思います。
目次
初心者でもマイ卓球ラケットって必要?
カフェや旅館では貸し出しもされているので、絶対になければプレーができないというわけではありませんが、慣れたラケットは扱いやすいですし、何より自分の手に合っていないラケットは長く握っていると手が痛くなったりすることもあるので、自分の手に合ったマイラケットでプレーすることをおすすめします。
またスポーツ施設などで練習したいという場合は、貸し出しがないことも多く、マイラケットとボールがなければプレーすることができないので、初心者でもラケットとボールだけは用意しておきましょう。
卓球ラケット2種類のそれぞれの特徴と持ち方
ペンホルダー
出っ張っているグリップをペンを握るように持ちます。一般的にはラケットの表側だけににラバーを貼り、片面だけでフォアとバック打ちますが、両面に張ってプレーする選手もいます。選ぶラケットの形(角形・丸形・角丸型)によってボールにドライブが掛けやすい、細かい技が出しやすいなど特徴があります。
シェークハンド
握手する(shake hands)という名の通り、グリップを握手をするように持ちます。両面にラバーを貼るので、フォア・バックの両ハンドでボールを打ち返せるのが特徴で、今使われている主流のラケットとなっています。
初心者におすすめなのは、どっちの形?
実際に握ってみて使いやすいと感じる方を選ぶのがいちばんなのですが、あえてどちらかをおすすめするのであれば「シェークハンド」をおすすめします。
ペンホルダーは手に合わせてホルダーの凸の部分を削ったりしないとうまく握れないことがありますが、シェークハンドはにぎりやすいホルダーの形状なので、初心者でも握りやすく、使いやすいと思います。
形を選んだら、次は?「グリップ」と「ラバー」について
形を選んだ次は、さらに「グリップ」の形や「ラバー」を選んでいきましょう。
グリップについて
シェイクハンドいろいろな形のグリップがありますが、初心者が選ぶなら「ストレート(ST)」か「フレア(FL)」がおすすめ。フレアは私も愛用していますが、ストレートと比べてグリップが細目なので手の小さい女性におすすめです。
シェイクハンド
ストレート
幅が均一で直線的なグリップです。
≪メリット≫
打法によってラケットの角度を調整しやすい(手首の可動範囲が広い)
≪デメリット≫
フレアと比べるとフィット感で劣る
手が小さいと握りにくい
≪こんな方におすすめ≫
手が大きい方(男性)
カットマン
力強いドライブをかけたい方
フレア
端にいくにつれて柄の部分が、末広がりになっている形状のグリップです。
≪メリット≫
小さい手でも握りやすい
手にフィットしやすい形状なので、しっかり面を固定できる
打球が安定しやすい
≪デメリット≫
手首の可動範囲が狭い
≪こんな方におすすめ≫
手が小さい方(女性・子供)
安定感のある握り心地を求める方
ペンホルダーについて
「日本式ペンホルダー」「中国式ペンホルダー」「反転式ペンホルダー」がありますが、中国式や反転式は扱い方が難しいので初心者はオーソドックスな日本式を選ぶようにしましょう。
日本式ペンホルダー
ペンホルダーの中では、日本で最もメジャーな形で、片面だけにラバーを貼って使うグリップが出っ張っているタイプです。
≪メリット≫
軽い
安定感がある
手首の可動範囲が広く、細かいテクニックを使いやすい
≪デメリット≫
基本的に片面のみしか使えないので、ラバーも1種類しか使えない
≪こんな方におすすめ≫
ペンホルダーを初めて使う方
台上プレイで活躍したい方
中国式ペンホルダー
両面にラバーを貼ることができ、シェイクのフレアグリップが短くなったような形状のグリップです。
≪メリット≫
自由度が高い
ペンホルダーだけど両面使える
≪デメリット≫
日本式ペンホルダーと比べると、重い
扱いが難しい
≪こんな方におすすめ≫
ペンホルダー経験者で、2種類のラバーを使い分けたい方
日本式ペンホルダーの欠点でもある、バックハンドを強化したい方
反転式ペンホルダー
両面にラバーを貼ることができ、グリップの部分がえぐれている形状のグリップです。
≪メリット≫
軽い
片面よりも守備がしやすい
≪デメリット≫
種類が少ない
扱いが非常に難しい(ラケットを反転させる技術の難易度が高い)
≪こんな方におすすめ≫
守備に重きを置いたプレイをしたい方
ペンホルダーで両面使いたいけど、中国式ペンホルダーだと重いと感じる方
ラバーについて
ラケットにはラバーが最初から貼ってある商品と、裸のラケットを購入して自分で選んで貼る商品があります。超初心者で手軽に始めたい方であれば最初から貼ってあるタイプのラケットがおすすめ。それよりもう一歩こだわりたいという人は、「裏ソフトラバー」「表ソフトラバー」「粒高ラバー」「アンチラバー」の4種類の中から選ぶことになります。
さらにそれぞれ厚みや硬さなどが選べたりしますが、初心者はいちばん打球のクセがなく、ボールをコントロールしやすく回転もかけやすい「裏ソフトラバーの中厚」の中から選ぶのがおすすめです。
裏ソフトラバー
表面がフラットで、他のラバーと比べてボールに多様な回転をかけやすく、威力のあるボールを打ちやすくなっているラバーです。攻撃・守備の戦型を選ばずに使用でき、近年の卓球界で最も使われています。
表ソフトラバー
表面に多数の小さな粒があり、相手ボールの回転の影響を受けにくい一方、自分のボールにも回転をかけにくいラバーです。打球のスピードが速いため、台の近くで攻撃的なプレイを展開する方に好まれています。
粒高ラバー
表ソフトラバーよりもさらに粒の高さが高くなっており、その分さらに相手ボールの回転の影響を受けにくく、さらに相手の開店と逆の回転をかけられるラバーです。レシーブが簡単になるため、守備型のカットマンがよく使っています。
アンチラバー
表面がツルツルで、ボールと摩擦が生じにくいため、回転をかけられない一方、相手ボールの回転の影響も受けないラバーです。回転をかけられないという点で、近年の卓球の戦術には向かないため、種類も少なく使う人も少なくなっています。
初心者に重要なポイントはここ!
初心者にとっていちばんのポイントは握りやすさ。実際に握ってみてどのタイプのグリップが自分の手に馴染むか確認するようにしましょう。そして、もうひとつ初心者が考慮すべき点としては「ラバー」。
最初から貼ってあるものは手軽に始められる一方で、貼り替えができないといデメリットがあります。ラバーはある程度使うと、ボールが弾みにくくなったり、引っかかりが悪くなったりと交換が必要です。ラケットとラバーを別々に購入すると価格は高くなってしまいますが、おすすめセットとしてお店で貼って発送してくれる貼り替えられるセットなどもあるので、その点も考慮して選ぶと良いでしょう。
超初心者の場合はラケットに慣れるために手軽に始められるラバー付の安価なものから始め、ラバーの交換の必要を感じた段階で別々になっている商品を購入するのもおすすめです。さらにブランド別では、卓球の有名メーカーである「バタフライ」「ニッタク」「TSP」「ヤサカ」製の中から選ぶと良いでしょう。
ラバーの交換時期と貼り方
ラバーの貼り替え(交換時期)の目安は約80時間
80時間というのはあくまで目安で、使い方によっても前後します。また80時間と言われても、「計ってないし…」という方は、以下を参考にしてみてください。
- 表ラバー:表面のツブが切れてしまっている(切れかかっている)
- 裏ラバー:表面のツヤがなくなり、白っぽく変色してきている
- 共通:ボールの引っかかりがわるくなり、回転がかかりにくくなってきている
貼り方をご紹介
【準備編】
2.サイドテープを剥がす
ラケットの周りを保護しているサイドテープを剥がす
2.ラバーを剥がす
ラケットを傷めないように、斜め下からゆっくりと剥がすのがポイント
3.表面に残留している接着カスを取り除く
表面が接着カス等で凸凹していると、きれいに貼り替えられません
【貼り替え編】
1.ラケットとラバーに接着剤を塗る
スポンジを使って均一になるよう薄くきれいに伸ばすのがポイント
※接着剤の塗りすぎに注意!凸凹の原因になります
※ラケットには木目に沿って塗る
2.接着剤が透明になるまで乾かす
白い接着剤が透明になるまで乾かす(約10~15分程度)
※しっかり乾かさないで貼ると、気泡が入ってしまうので要注意!
3.ラバーをラケットに貼り付ける
やり直しが効かないので、慎重に位置を合わせて貼る
※貼ったあとで、空気を抜くように優しくローラー等で圧着させるようにすると良い
4.はみ出ているラバーをカットする
慣れてない人にとっては、この工程がいちばん難所となります。
ラバーのスポンジ部分まで先にカッターで丁寧に切り取ったあと、ゴムの部分はハサミで切るようにするのがおすすめ
5.サイドテープを貼る(貼らなくてもOK)
ラケットのグリップ上部から、はみ出さないように丁寧に貼る
【シェイクハンド】卓球ラケットおすすめ人気6選
今回は「卓球を趣味から始めたい」という完全に初心者の人におすすめな、安価だけどしっかり使えてコスパの高い「シェイクハンド」「ペンホルダー」ラケットを紹介していきたいと思います。
ニッタク ジャパンオリジナルプラスシェーク1000 NH-5131
出典: Amazon.co.jp
ブランド | |
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公式試合でも使え、1,000円以内で購入できる。そして有名メーカー「ニッタク」製ということで、安価に卓球を始めてみたいという方はこちらがおすすめです。
グリップの形状が「フレア」で手の小さ目な方にも握りやすく、重量も軽いラケットなのでどちらかというと女性向けです。ラバーはクセのない「裏ソフトラバー」が貼られています。
TSP ジャイアントプラス 160S
出典: Amazon.co.jp
メーカーはTSP製の初心者用モデルです。ニッタクと同じく、ラバーは「裏ソフトラバー」。ラケットが重めなので女性にはおすすめしませんが、男性で「攻撃的な威力のあるボールを打ちたい」「重さがあったほうが扱いやすい」という人にはおすすめなモデルです。
バタフライ 卓球 ラバーばりラケット 福原愛 2000
出典: Amazon.co.jp
赤色のグリップに福原愛さんの名前「AI」と印字されたプレートが入っているモデルです。福原愛さんのファンの方には持っているとモチベーションがアップしそうなラケットですね。
有名メーカー、バタフライ製の初心者向けラケットという点でもおすすめです。ちなみに水谷選手モデルもあります。
バタフライ ステイヤー 3000
出典: Amazon.co.jp
カッコいいグリップデザインが目を惹くラケットです。デザインだけでなく、こちらも有名メーカー、バタフライ製なので品質も確か。
貼りあがりモデルのラケットの中では高価なほうになりますが、そのぶんラバーやラケットの木の厚みがあります。その分重さもあるので、威力のあるボールを打ちたい男性におすすめです。
TSP スワット シェークハンド フレア
出典: Amazon.co.jp
貼り上がりモデルを卒業したい方におすすめ!コスパに優れた人気ラケット
人気を集めている理由のひとつは、7枚合板でありながら軽量化を実現した高性能なラケットで、5千円以下で手に入るお手頃な価格であること。7枚板は威力のあるボールを打ちやすく、木製ならではの心地よい打球感は、初心者用の貼り上がりモデルからこちらのラケットに変えると、とても違いを感じられると思います。グリップの形も手に合わせ「ストレート(ST)」か「フレア(FL)」を含んだ4種類の中から選ぶことができるのも◎
また、同シリーズはプレイスタイルに合わせて選びたい上級者向けに、「スワット パワー」「スワット スピード」「スワット カーボン」「スワット 5PW」、キッズ用に小さく軽量化された「スワットキッズ」「スワットカーボンキッズ」等を展開していますよ。
一緒に購入したいおすすめラバーはこちら。ラケットと同じTSP製で、世界選手権にも出場経験のある選手からの評価も良かったと公式ページのインタビューにもあったのでおすすめです↓
出典: Amazon.co.jp
ニッタク卓球 ラケット ラバー 貼り合わせセット リーブスFL+ジャミン NE6990
出典: Amazon.co.jp
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オールラウンド用のラケットに、「裏ソフトラバー」が貼られているモデルです。こちらは、貼りあがりモデルではないので、ラバーだけ交換することが可能です。
その分、少しお値段は張りますが、ラバーだけ交換しながら長く続けたいという人や、貼りあがりモデルよりもワンランク上のラケットで始めたい人におすすめです。
【ペンホルダー】卓球ラケットおすすめ人気3選
ニッタク 卓球 ラケット ジャパンオリジナルプラスペン 1200
出典: Amazon.co.jp
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公式試合でも使用できるラケットで初心者が扱いやすい「裏ソフトラバー」が貼られているモデルです。裏面にコルクが貼られていない分、安価になっています。安価にとりあえずペンホルダータイプのラケットを試してみたいという方におすすめ。
ニッタク 卓球 ラケット ジャパンオリジナルプラスペン 2000
出典: Amazon.co.jp
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おなじくニッタクのジャパンオリジナルシリーズからの上位モデルの商品です。価格が高い分同じ「裏ソフトラバー」でも、ラバーの厚くなっています。
また、裏面には半円天然コルクが貼られているので、より扱いやすくなっています。個人的には裏面のコルクはあったほうが手が滑らず楽なので数百円の違いであればこちらをおすすめしたいです。
バタフライ 卓球 ラバーばりラケット 日本式ペン センコー2000
出典: Amazon.co.jp
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バタフライの初心者用モデルです。特徴としては、この価格帯では「合板」が多い中、珍しい「単板」ラケットである点。打った感じが柔らかく、ボールの弾みが良く感じられます。
「合板」と「単板」どちらが優れているというわけではないので、打った感じの好みで選ぶと良いでしょう。
【ケース】おすすめ人気卓球ラケットケース4選
ミズノ 卓球 レディース ラケットケース(1本入れ)
出典: Amazon.co.jp
平野美宇選手がプロデュースした、かわいいケース!
国内外から高い評価を受けている、総合スポーツメーカー「ミズノ」から発売されている1本用ラケットケースです。こちらのケースは、平野美宇選手がデザインのプロデュースをしたラケットケースということで、他のラケットケースにはない、女子心をくすぐるデザインとなっています。
ちなみに裏側は無地となっており、カラーは「ライトブルー×ライム」のほかに、「ネイビー×ブルー」「ホワイト×ピンク」の3パターン展開。それぞれ違った雰囲気の可愛らしさがありますので、ぜひ全色チェックしてみてくださいね。
ニッタク 卓球 ポロメリックケース
出典: Amazon.co.jp
石川佳純選手も愛用している、ハードラケットケース!
卓球用品の老舗総合メーカー「日本卓球(通称ニッタク)」から発売されている2本用のハードラケットケースです。ホワイトカラーは汚れが目立ちやすいかな?と心配される方もいるかもしれませんが、合成皮革を使用しているので、中性洗剤でケアできますよ。
ちなみにケースにあいている10個の穴は、空気を通すための通気孔の役割をしています。ハードケースを選ぶときは、通気性があるかも大切なポイント。しっかりとラケットを衝撃から保護したい方におすすめしたいケースです。
バタフライ トレスナル・ヘッドケース イエロー
出典: Amazon.co.jp
ラバー部分だけを保護する、コンパクトケース!
世界有数の卓球用品総合メーカー「バタフライ」から発売されている、ヘッド用ラケットケースです。ラバーの部分だけを守るためのケースで、他のケースと比べて安価に購入できますよ。とにかくコンパクトで、必要最低限のカバー力を求める方におすすめ◎
カラーはイエローの他に、「レッド」「ブルー」があります。すでに製造終了している商品で同型の新モデルも確認できるかぎりバタフライからは販売されていないので、気になる方はお早めに手に入れてくださいね。
TSP 卓球 ラケット プリーレケース
出典: Amazon.co.jp
シンプルで機能的に優れている、ラケットケース
日本大手の卓球用品総合メーカー「ヴィクタス」の主力ブランドのひとつである「TSP」のスクエア型ケースです。スクエア型のケースの魅力は「収納力」。こちらのケースはその中でもとくに収納性に優れており、ラバークリーナーやボールを収めるための仕切りがあるので、ラケット以外のメンテナンス用品、タオルなどの小物も一緒に持ち運ぶことができますよ。
シンプルなデザインながら、カラーは、ピンクの他に「ブルー」「グリーン」「ライム」「レッド」の5色展開と、ラケットケースでは豊富なラインナップとなっています◎収納力を求める方におすすめしたいラケットケースです。
卓球ラケットの売れ筋ランキングもチェック!
なおご参考までに、卓球ラケットの売れ筋ランキングは、以下のリンクから確認してください。
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愛着の持てるマイラケットを
いかがでしたか?価格順におすすめラケットをご紹介しましたが「貼りあがりモデル」は基本的に安価に趣味で卓球を始めたい初心者の人向けに作られているモデルなので、大手メーカーの商品であれば、どれを選んでも性能としては大きな差はありません。
迷ったら、グリップの太さやデザインで選ぶのも良いと思います。ぜひ愛着のもてるマイラケットで卓球を楽しんでくださいね。