冬は鍋が美味しい季節。私は中でもキムチ鍋がお気に入りです。もともとキムチが好きというのも理由ですが、香辛料たっぷりなので、ほかの鍋よりも温まる気がします。
でも問題なのは、ほかの鍋より手間がかかること。キムチは市販品を購入しても良いですが、鍋にする際、ただ水だけを加えては味が薄くなってしまいますし、出汁にしても、きちんと調整が必要です。
そんなデメリットを無くしてくれるのが、キムチ鍋の素。これと具材さえ用意すれば、あとは鍋に入れて火にかけるだけです。今回はそんなキムチ鍋の素について、おすすめ商品などをご紹介します。
目次
キムチ鍋の素のここが良い!
上でも触れましたが、キムチ鍋に限らず鍋の素は、それだけで鍋が作れてしまうのが良いですね。背面にはレシピを記載している商品も多いので、初めてキムチ鍋を作る方でも安心できます。
また味はキムチなので、ご飯や麺など、鍋以外の料理にも使える魅力も持っています。鍋は冬でも毎日行う人は少ないもの。ゆえに大量に買ってしまうと使い切れずに捨ててしまう可能性だってあります。しかしほかの使い方を知っていれば、無駄になりません。
以降でその使い方についても触れますので、鍋の素があまりがちな方は活用してみましょう。
キムチ鍋の素をタイプで選ぶ
鍋の素にはいくつかタイプがあります。ここではストレートタイプとキューブタイプの2種類について触れてみました。それぞれに使い勝手も異なるので、より自分に適した方を選ぶと鍋作りもスムーズです。
ストレートタイプはファミリー向け
まずストレートタイプは、お湯や出汁で割らずにまるごと鍋に投入するタイプ。ただ1回分が3~4人分と多いので、少人数で使う場合には不向きです。
容器もフタ付きではなく開けたらそれっきりと保存に向かないので、購入前に何人分かをよく確かめましょう。
別の容器で保管する、たくさんの料理に使うから量が多くても平気。そんな場合でも、早めに使い切らなければ味が落ちてしまいます。
キューブタイプは少人数向け
反対に1人鍋などに向いているのがキューブタイプ。ただし液体ではなく固形なので、鍋に投入したらよくかき混ぜて溶かす手間がかかります。また濃縮タイプなので、お湯の割合にも注意が必要です。
ただ固形であるがゆえに、保存が利くメリットも。個包装になっているものなら、使う分だけ開封すればよいので、味や品質を気にせず使えます。
家族が多い人でも、あえてキューブタイプで人数分だけ素を使い、あとは次のために保管というケースもありますね。
ちなみに固形に限らず、コーヒーフレッシュのような小さなカップに入った濃縮液体タイプも存在します。濃縮でも液体の方が混ぜやすいですから、状況に応じて使い分けましょう。
スープの濃さコントロールするなら濃縮タイプをチョイス
ストレートはそのまま入れるだけでキムチ鍋が出来上がりますが、それだと好みの調整がしにくいデメリットもありますよね。
もしストレートだと濃い、あるいは薄いと感じてしまう人は、濃縮タイプを買いましょう。濃縮タイプは薄めて使うため、自分の好みで調整できます。
パッケージには水との割合が記載されている商品も多いので、濃いキムチ鍋が好きなら目安より水を少なく、薄いほうが良ければ逆に水を多くしましょう。もちろん、ストレートで良いという人も、目安そのままの割合で作ればキムチ鍋を楽しめます。
アレンジレシピで使い切ろう
キムチ鍋の素なので、キムチを使った料理が作りやすいです。
もっとも簡単なのはキムチチャーハン。ざっくり説明すると、ご飯と卵、キムチ鍋の素を混ぜて炒めるだけ。好みでレタスやネギなど、お好みの具材を追加しましょう。
また醤油ベースのつゆ替わりにキムチ鍋の素で代用したキムチうどんや、チーズとの相性の良さに目をつけたリゾットなんかも美味しいです。
イメージとしては鍋のシメに、うどんやご飯を投入するような感じですね。
キムチ鍋の辛さってどれぐらい?
ただしキムチ鍋の素を使う際は1つ注意点があります。それは完成した鍋の辛さ。そもそもキムチが嫌いな人はキムチ鍋をしないかもしれませんが、鍋の素の中にはかなり辛めの商品も存在します。
購入時に辛さの度合いについて確認しても、実際に食べてみないと自分にとってどの程度なのかは解らないものです。
もし辛いなと思ったら、ほかの具材で緩和させましょう。上で挙げたチーズも良いですし、トマトや味噌、豆乳で割るのもおすすめ。具材としてコーンなど、甘めのものを入れるのも良いですね。
素選びはコクもチェック!
キムチ鍋を作るなら、スープのコクも重視しましょう。コクがないとただ辛いだけのスープになってしまい、美味しさも半減してしまうからです。
ただ辛いのではなく、旨みもしっかりある鍋にしましょう。
「コクのある鍋」などの表記があればわかりやすいですが、そうでない場合は以下の調味料や具材が含まれているかを参考にしてください。
味噌、ごま油、鶏ガラ、にんにく、バターあたりが入っている素だと、それだけでコクのある味付けに。もし味が薄いなと思ったら、反対にこれらの素材を追加してみるのもおすすめです。
キムチ鍋におすすめちょい足し調味料をご紹介!
キムチ鍋は素に書かれているレシピ通りに作っても、味が薄いことがあります。そこで調味料を別途追加しましょう。
味噌をちょい足し!
まず味にコクやまろやかさを追加したい時は味噌です。
大豆が原料ということもあって、追加してキムチの味を損ねる心配がないのも便利。
韓国料理は味噌チゲも存在。味噌とキムチ鍋の相性の良さが感じられます。
鶏ガラスープの素を入れる
スープの下味をしっかりつけたいなら、鶏ガラも投入しましょう。カツオや昆布のような出汁としての役割を果たしてくれます。
鶏ガラそのものを入れれば本格的ですが、面倒でもありますから普段は鶏ガラスープの素を入れるだけでも十分!
キムチ鍋のボリュームや満腹感を得たいなら鶏肉を素材に加え、旨みを出してもらうのもありです。
みりんや砂糖でマイルドに
キムチは漬物ですから、辛みと共に独特の酸っぱさもあるもの。しかしそれが苦手、鍋にすると合わないと感じる方もいるでしょう。
酸味を取り除きたいならみりんがおすすめです。みりんの味や濃さが気になる時は、砂糖で調節したり、醤油も加えるとちょうどよい味に。1度にたくさん入れてしまうと調節が難しくなるので、初めての時は少しずつ入れて自分や家族にぴったりの量を探しましょう。
ごま油とにんにくでやみつきに
味はもちろん香りも引き立てたいならごま油やにんにく、バターもおすすめ。カロリーがあるので入れすぎには注意ですが、食欲をそそる匂いで箸も進みます。
いずれか1つではなく、複数を組み合わせてもおいしいです。例えば鍋にごま油と刻んだにんにく(カットが面倒ならすりおろしも可)を入れてしばらく弱火で炒めれば、良い香りが広がります。
併せてキムチも炒めておくと、キムチ鍋にした際のコクがアップします。まろやかになるバターや、コクに役立つ味噌が苦手な方にもおすすめです。時短という意味では、キムチ鍋に入れる素材もごま油などで火を通すのもあり。素材にも香りがついてより風味がよくなります。
チーズや豆乳でアレンジ鍋
キムチの味は好きだけど辛さをどうにかしたい。そんな方はチーズや豆乳を鍋に追加しましょう。バターのようにまろやかさを出すと共に、甘味や脂肪分がキムチの辛さを和らげてくれます。
キムチの辛みはカプサイシンなど脂溶性の成分で作られているので、水を飲んでごまかすよりチーズや豆乳の方が緩和しやすいです。鍋の〆には、ご飯やパスタを投入する楽しみ方もできます。
素材に火を通して香り付けも!
変わったアレンジ方法として、肉や魚など、鍋に入れる具材を予めごま油やバターで焼いておくのもあり。鍋を火にかける時間の短縮にもなります。
キムチ鍋の素人気おすすめランキングTOP8
では最後に、これからキムチ鍋を始める方にオススメの商品をご紹介します。コクのところで触れたように、キムチ以外の素材はメーカーごとで異なる場合もあるので、同じキムチ鍋でも味は変わってきます。好みの具材が入っているものから、色々試してみましょう。
第10位 ダイショー キムチ鍋スープ
出典: Amazon.co.jp
にんにくとごま油で香り抜群!
ダイショーのキムチ鍋スープは、コチュジャンや赤唐辛子などの辛味素材に、にんにくやごま油を追加。風味豊かな仕上がりが期待できるストレートタイプです。ベースは魚介類なので、苦手な方のみ注意しましょう。
唐辛子に加えてパプリカ色素が入っており、スープは真っ赤。見た目からも辛さを感じさせます。
量は750gと大人数向け(目安は3~4人)。パウチタイプの容器なので、少しだけ使っての保存はできません。少人数や1人でキムチ鍋を楽しむ場合は、別途保管できる容器が必要です。
第9位 ミツカンこなべっちキムチ鍋つゆ
出典: Amazon.co.jp
1人分ずつ作れて一人暮らしにも便利
もし1人用鍋を作る時や、細かい人数調整が必要な場合はミツカンのこなべっちを使いましょう。キムチ鍋の素は1人分ずつ個包装されているため、少人数でも気にすることなくキムチ鍋が楽しめます。
1袋には4人分まで入っているので、ほかのキムチ鍋の素と同じく、3~4人で使うのもあり。濃縮タイプで素自体の量は少ないですから、余った場合の保管もしやすいです。また味が薄いと感じたら、もう1人分足してみるなど調整ができるのも魅力的。
味は魚介類ベースですが味噌も入っており、舌触りがまろやかに。あっさり目ではなく、とろみのついたスープが好きな方に向いています。
第8位 ミツカン 麺&鍋大陸キムチチゲスープの素
出典: Amazon.co.jp
辛さ | ★★★★ |
>タイプ | 大容量ボトル・8~10倍濃縮 |
毎日キムチ鍋を堪能したい方にぴったりの大容量タイプ
まずはミツカンのキムチ鍋の素。業務用なので量がかなり多く、頻繁にキムチ鍋を楽しむ方におすすめです。その分値段も張りますが、1回あたりのコスパとしては良い方。
鍋以外にも、麺やご飯に合うので、もし余ってしまった場合でも安心。フタ付きボトルなので、保管もしやすいです。
第7位 ミツカン NABE THE PREMIUM 濃旨キムチ鍋つゆ
出典: Amazon.co.jp
辛さ | ★★★★★ |
タイプ | パウチ・ストレート |
味の質を重視するならコクの深いプレミアムで
続いてもミツカン。こちらはパウチタイプで使いきりのストレートつゆです。ただプレミアムというだけあって、値段がやや高め。1回で使い切ることができる人に向いています。
上記で触れたごま油やにんにくはもちろん、魚介類や鶏、豚のエキスによって、かなりコクの強い味。旨みを重視するなら、1度味わってみるのも良いですよ。
ただし辛さも本格的なので、いくら美味しくても辛いのは嫌という方にはおすすめできないかもしれません。
第6位 ミツカン 〆まで美味しいキムチ鍋つゆストレート
出典: Amazon.co.jp
辛さ | ★★★ |
タイプ | パウチ・ストレート |
鍋の最後までキムチを楽しめるストレートつゆ
プレミアムではなくお手頃なのがこちらの商品。原材料は分量こそ変わる可能性はありますが、ラインナップに共通項が多く、こちらもまろやかな味わいが楽しめます。
値段を重視するならこちらでも十分でしょう。
またシメまで美味しいの名前のとおり、鍋以外の使い方にも合います。鍋の場合はシメでキムチラーメンを。ほか、うどんやチャーハンとしてもおすすめです。
第5位 エバラ キムチ鍋の素 まろやか
出典: Amazon.co.jp
辛さ | ★★ |
タイプ | ボトル・2倍濃縮 |
キムチ味は好きだけど辛さは控えめにしたい方に
甘さという意味ではエバラのキムチ鍋の素がおすすめ。ほかのキムチ鍋の素に比べて甘味が強く、辛さが苦手な人でも挑戦しやすい味。ただお子さんだとちょっと辛いと感じるかもしれません。
濃縮タイプですがボトル型なので、比較的保管もしやすいです。それでも消費期限が気になる時は、チャーハンやリゾットに使いましょう。ちょっと手の込んだ料理として、キムチクッパにも向いています。
第4位 味の素 鍋キューブピリ辛キムチ
出典: Amazon.co.jp
辛さ | ★★★★ |
タイプ | キューブ |
1人鍋に便利!1回分が計測しやすい固形タイプ
味の素はキューブタイプのキムチ鍋の素を販売しています。キューブ1個が1人前なので、1人暮らしの方なら8回分、4人家族でも2回分使える計算。液体とは異なり、鍋の素の分量計算は簡単に行えます。
ただピリ辛とあえて明記しているだけあって、やや辛い印象を受ける味。苦手な方は注意し、念のため、甘味をプラスできる素材を用意しておくと良いかも。
第3位 エバラ プチッと鍋スンドゥブチゲ
出典: Amazon.co.jp
辛さ | ★★★★ |
タイプ | 個包装(カップ)・濃縮 |
1人分かつ溶けやすさにもこだわるならカップ型
豆腐入りのスンドゥブチゲ鍋の素を3位に選びました。こちらはキューブではなく、カップ型で1つ1人前。4人家族の場合は使いきりタイプと考えましょう。カップの中は液体で、固形キューブに比べると溶けやすいので、鍋を作る手間をより省けます。
味噌や糖類が多いキムチ鍋の素ですが、こちらの場合はアサリエキスが多め。ほんのり魚介系の風味が加わっています。
第2位 エバラ プチッと鍋キムチ鍋
出典: Amazon.co.jp
辛さ | ★★★★ |
タイプ | 個包装(カップ)・濃縮 |
辛味より素材の味を優先したい方向けのカップタイプ
普通のキムチ鍋の素を2位に。1袋6個入りと、3位より容量が多いのに値段は安くなっています。
こちらも魚介系のエキスが豊富で、スンドゥブにも入っているアサリに加え、オキアミやイワシ、サケ、カツオなどが入っています。
水を多少多めにしてもコクがキープできるので、辛さが気になる場合は薄めてみるのも手ですよ。
第1位 エバラ キムチ鍋の素
出典: Amazon.co.jp
辛さ | ★★★ |
タイプ | ボトル・2倍濃縮 |
定番メーカーの使い切り可能なミニボトル
ベストにしたのは、簡単に言ってしまえば2位のボトル版。水との割合が鍋の素1:水2程度なので、計量もさほど面倒になりません。水を600ml入れられるサイズの鍋であれば、まるごと1本使い切ってもOKです。
辛さ以外の味では、甘さと酸味を感じやすいのが特徴。甘味がある分辛さはさほどでもないのですが、酸っぱさが気になる方はほかの具材などで調整しましょう。
キムチ鍋の素の売れ筋ランキングもチェック!
なおご参考までに、キムチ鍋の素の売れ筋ランキングは、以下のリンクから確認してください。
Amazon売れ筋ランキング 楽天売れ筋ランキング
ピリッと辛いキムチ鍋で芯から温まろう♡
含まれているエキスの違いや、甘さがあるか酸っぱさがあるかなどの違いもあり、実に様々なキムチ鍋の素。そのためか、ほかの料理に使える場合でも、麺類かご飯か、あるいはそれ以外かと、メーカーでおすすめしている料理にも違いが見受けられました。
鍋のみで使い切る、あるいは鍋でしか食べない方は別ですが、ほかの料理での使用をメインとするなら、おすすめに従って選ぶのも良いかもしれませんよ。
今日の晩御飯は、キムチ鍋で体を温めてみてはいかがですか?