暑くなりましたね。
こんなときはとりあえずビール!
ですが。
年を重ねるにつれ昔ほどビールを飲み続けられないようになりました。
胃が膨れてしまうんですね。
料理も、普段の食事は揚げ物や炒め物などがっつりスパイシーなものもいただきますが、
ゆっくり晩酌を楽しみたいときは、お刺身や冷ややっこ、煮物などカロリーの低いものを用意して、
少しずついただきながらチビチビ杯を進めるのが好きになってきました。
冷やで飲みたい日本酒の種類と魅力
冬は熱々の鍋料理に熱燗、夏は涼しげなお料理にキンキンに冷やした冷酒をキュッ。
同じ日本酒でも温度を変えるだけで立ち上る香りが変わりますし、後味も変化します。
私個人の感覚ですが、日本酒は温めると甘さが立って口の中が糖分でべたべたしてきます。
そのため私は日本酒は冷やか冷酒でいただくのが好きで、しかも合間合間にお水を飲んで口の中をリフレッシュさせています。
実はこのお水を飲むというのは非常に大事で、胃腸への負担を軽くしますし
アルコールを体の中で分解させて二日酔いを防ぐためにも必要なので
楽しいお酒の時間にするためにもお水をしっかり飲んでくださいね。
ちなみにウィスキーに添える水のことはチェイサーといいますが、日本酒に添える水のことは「和らぎ水」と呼ぶそうですよ。
「冷や」ってなあに?
日本酒は他のアルコール類に比べて温度によってその味わいが非常に変化する飲み物です。
温度が上がるほど香りが立ち上り甘みや辛みも感じやすくなります。
酸味は温度が低い方が強く感じられます。
そのため温度がとても大切で、温度別にこんなふうに呼ばれています。
雪冷え…5℃前後
花冷え…10℃前後
涼冷え…15℃前後
冷や…20℃前後
日向燗…30℃前後
人肌燗…35℃前後
ぬる燗…40℃前後
上燗…45℃前後
熱燗…50℃前後
飛切燗…55℃前後あれ?冷やって冷蔵庫にいれた温度じゃないの?と思われた方もいるかと思います。
昔は冷蔵庫なんてありませんでしたよね。
氷で冷やすことも貴重でした。
そんなわけで常温が「冷や酒」となるわけです。
冷やで飲みたい日本酒の選ぶポイント
日本酒は温度が味に強く影響します。
冷たい日本酒を好む私はこんなところを選ぶ基準にしています。
・度数…高め
・種類…吟醸酒、大吟醸酒、生酒、原酒など
・味…酸味が少ないもの、香りの強いもの、甘み・旨み成分が強いもの
あとはシチュエーションとお値段を相談して。
覚えておきたい!日本酒の冷やし方
普段はカジュアルに日本酒を楽しむ我が家ですが、
時には酒蔵を訊ねて低温貯蔵のタンクから量り売りで購入したりもします。
直接蔵元さんのこだわりを聞くことができますし、搾りたてがまた美味しいんです。
そんなお酒は蔵元さんのご指示通り冷蔵庫で保管。欲張らず750mlで購入しています。
すぐに飲み切っちゃいますけどね。
いろんな種類を飲み比べたいときは300mlの瓶を。
これなら冷蔵庫に無理なく入りますし、もっと小さな180ml瓶入りのお酒もありますのでそちらで試してみるのもいいですね。
卓上に出すときはワインクーラーに氷と日本酒の瓶を突っ込むのが便利です。
我が家はワインを飲む習慣がないのでワインクーラーがありませんが
チロリに移し替えてアイスペールで冷やしています。
チロリ、ご存知ですか?
よくドラマのおでん屋さんのシーンで日本酒を燗している銀色のコップのようなものです。
チロリはお燗するときだけでなく冷やすときにも勝手がいいですよ。
夫の誕生日プレゼントにしたチロリは錫(スズ)製。
錫は伝導率が良く、お酒の味をまろやかにすると言われています。
冷えるのがあっという間です。
出典: Amazon.co.jp
冷やして飲みたい!おすすめの日本酒ランキングTOP10
10位 上善如水 純米吟醸
出典: Amazon.co.jp
最高のお米の産地とされる新潟県魚沼地方の白瀧酒造で作られています。
フルーティで水のようにするすると飲めるお酒です。
女性でも飲みやすく、私は上善如水で日本酒好きになりました。
アルコール度数14%
9位 峰乃白梅「KING OF MODERN LIGHT」
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こちらも新潟県。峰乃白梅酒造から新しく発売されたブランドです。
パッケージのイメージ通り、爽やかな香りでほのかに広がる甘みとすっきりとした酸味を楽しめます。
アルコール度数16%
8位 越後桜 大吟醸
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蔵元の越後桜酒造があるのは新潟県阿賀野市で、冬になるとシベリアから多くの白鳥が飛来する瓢湖が近くにあります。
寒い土地では美味しい日本酒が仕込まれるというイメージにぴったりですね。
華やかな吟醸香ですっきり飲めます。
廉価で気軽に購入できるのもうれしいところ。飲みすぎ注意ですよ。
アルコール度数15%
7位 月の玉響(たまゆら)純米大吟醸
出典: Amazon.co.jp
新潟県は加茂市に所在している雪椿酒造のお酒です。
地位様蔵元であることを生かして手作りにこだわっておられます。
近年純米蔵宣言をして全て純米づくりにされています。
「ワイングラスで美味しい日本酒コンテスト」2016年2017年で金賞を受賞しています。
アルコール度数17%
6位 聚楽第 純米吟醸
出典: Amazon.co.jp
酒どころ京都といいますがそのほとんどは伏見区で、現在唯一洛中に残る酒蔵がこちらの佐々木酒造です。
京都米を原料にした京都の日本酒です。
まろやかな口当たりとキレの良い喉ごしで、飲みやすい一本です
アルコール度数15%
5位 富翁 大吟醸純米 吟麗
出典: Amazon.co.jp
京都市の伏見区で350余年酒造りをされている老舗蔵元、北川本家のお酒です。
香り高くコクのある味わいのお酒です。
アルコール度数15.5%
4位 越乃寒梅 別撰(吟醸酒)
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新潟のお酒が端麗辛口であることを世に広めたのは石本酒造の越乃寒梅だと言っていいでしょう。
中でもこの吟醸酒は爽やかな口当たりとすっきりとした後味が特徴的です。
アルコール度数16%
3位 久保田 萬寿 純米大吟醸
出典: Amazon.co.jp
風光明媚な土地で米作りからこだわりを持つ朝日酒造の「久保田」シリーズでも最高級のお酒です。
越乃寒梅、八海山と並んで新潟県を代表する日本酒だと思います。
ほのかな甘みと果物のような香りで心地よい飲み口です。
アルコール度数15.5%
2位 八海山 大吟醸酒
出典: Amazon.co.jp
新潟県のお酒で私の一番のおすすめは八海山です。
フルーティな香りで「芳醇」といった表現がよく合います。
この味でこのお値段はとてもお値打ちだと思います。
アルコール度数15.5%
1位 獺祭 磨き二割三分
出典: Amazon.co.jp
23%という極限まで磨いた山田錦を使った最高級純米大吟醸酒です。
飲んだことはないのですが美味しいという評判で、飲める日を楽しみにしているお酒です。
こちらは山口県の旭酒造で作られていて、杜氏制を廃止したり近代化の工場を建てたりと日本酒界の風雲児と言っていい会社だと思います。
「酔うため、売るための酒ではなく、味わうための酒を求めて」というコンセプトが素敵です。
アルコール度数15.5%
まとめ
いろいろ見てきましたが、お酒は嗜好品です。
人それぞれに好みがあるでしょう。
飲み方もこれでなければというものではありません。
氷を浮かべてロックで味わうのも飲みやすくていいかもしれませんし、
冷やしたところから徐々に常温へ行く味の変化を楽しむのも一興だと思います。
ぜひ飲み比べてあなた好みの日本酒を見つけてください。