地元民が本気で選ぶ!静岡産日本酒おすすめランキングTOP7!

各地方の地酒って各々特徴が違っていて美味しいですが、やはり生まれ育った土地のお酒は格別ですよね!

私は静岡県出身なので、静岡産の日本酒には特別感があります。

他県の方からしたら静岡=日本酒という印象は薄いかもしれませんが実は静岡県は酒蔵が多く、静岡県民も古くから日本酒には慣れ親しんでいるので、日本酒好きが多いんですよ!もちろん、私もその1人です!

そこで今回は、日本酒大好き静岡県民である私が地元民目線で静岡産の極上日本酒をチョイスしてみました!この記事で、静岡の日本酒を最大限に楽しめる銘柄選びのお手伝いが出来れば幸いです!

 

そもそも、静岡産日本酒とはどんなもの?

皆さんは静岡県の日本酒に、どのようなイメージを持っていますか?

新潟や京都、兵庫などと比べると日本酒のイメージは薄いかもしれません。ですが、静岡県というのは日本酒好きの間では知る人ぞ知る「吟醸王国」として人気を集めているんです!

一般的に水が美味しい土地は日本酒も美味しいと言われています。静岡は、富士山や駿河湾、南アルプスなど高い品質を誇る名水地です。

豊かな水源を誇る静岡では東部から西部にまで酒蔵が点在し、それぞれ特色も違います。

実は静岡が「吟醸王国」として全国的に知られるようになったのはつい最近のこと。新潟県などに比べるとネームバリューに劣る静岡。静岡県の自治体も地酒のアピールにはとても悩んでいたそうです。

そこで各酒蔵は静岡県特有の水質の良さを活かし、量ではなく質で勝負する「吟醸造り」に着目しました。

「吟醸造り」とは吟味して選ばれた高い品質のお米、米麴、水だけを原料に、低温でじっくり発酵させることで華やかな吟醸香とキレのある味を実現する製造方法のことを指します。

吟醸造りを行うことで果実のようなフルーティーな香りや、すっきりとしたキレのある後味を叶え、静岡県独自の”芳醇な香り”と”キレ”を実現したのです。

このように、各酒蔵はとにかく高品質にこだわり、どんな人でも飲みやすい日本酒造りを追求しているので、静岡の日本酒は飲みやすく質も高いと日本酒好きの間で注目されているんです!

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静岡産日本酒の、他県にはない魅力に迫る!

日本酒のラベルを見ると、「精米歩合」という項目があると思います。

これは分かりやすく言うと原料であるお米の表面をどれだけ削ったか、ということです。お米というのは精米時に削って、中心部に近付けば近付くほど香りが良くなるといわれています。

静岡の日本酒は精米歩合70%以下で造られた特定名称酒(純米酒を除く吟醸酒・本醸造酒はさらに規定量以下の醸造アルコールを添加していいことになっている)の製造比率が81.3%と、全国平均の26.6%を遥かに上回っています。

つまり、お米をよく磨く技術を持ち、高品質なお酒を多く生み出しているということなんです。

 

そんな高い品質で地元民からは古くから愛されてきた静岡産日本酒ですが、全国的な知名度はそれほど高くはありませんでした。

しかし、その高品質な地酒が一躍有名になったきっかけとなったのが、昭和61年の「全国新酒鑑評会」です。

静岡県内からは21蔵が出品し、その内10蔵が金賞を受賞するという快挙を成し遂げました。

今まで完全にノーマークだった静岡県の地酒が、ここまでの高評価を得た理由の1つになったのが静岡県が独自開発した「静岡酵母」の存在です。

日本酒とは、お米と水を混ぜ合わせた醪(もろみ)を発酵させることで造られます。味や香りを決める発酵。そんな大事な工程に欠かせないのが酵母です。

静岡県オリジナルの静岡酵母を使用した日本酒は「静岡型吟醸」と呼ばれ、リンゴやマスカットのような果実感のある華やかでフレッシュな香りと、クセの少ないスッキリさが特徴。

軽い舌触りで食事とも良く合うのが魅力の1つで、度数もそこまで高くないので日本酒を飲み慣れていない女性にもオススメなんですよ。

そんな静岡酵母は今でも研究・開発が進んでいて、更なる酒質向上を目指しています。

伝統だけではなく革新的な技術も交えて製造されている点が、静岡県の地酒が他県とは違った高い評価を集めている理由なんです。

 

地域別!静岡県産日本酒の種類と特徴を解説!

静岡県は横に長く広がる土地ですので、日本酒の味や原料も土地柄に左右されます。東部・中部・西部によって造られる日本酒の種類も特徴も違うんですよ!

 

静岡県東部

まず静岡県東部で造られる日本酒は、富士山の恵みである軟水を活かした優しい味わいが特徴。伝統を重んじた静岡吟醸酒造りを行う酒蔵が多い印象です。

特に富士山のふもと、御殿場にある「根上酒造店」では富士山頂から湧き出る”金明水”という貴重な水を使用して作られた「金明」が有名です。

金明水は地元では信仰の対象にもなっている霊水として知られています。そんな歴史ある水を使い、純米吟醸で造られた金明はとても辛口で食事にもしっかり合うのが魅力です。

伝統的な製造方法と静岡酵母による新たな技術で、味わい深い地酒が多く存在するのは東部エリアならではの魅力です!

 

静岡県中部

静岡県中部では「磯自慢酒造」をはじめ、全国的にも名の知れた酒蔵が多く点在します。

静岡県が独自に作り上げた酒造好適米「誉富士」が生まれたのもこの県中部エリアで、水の質だけではなく高い品質のお米を揃えているのが中部エリアの特徴です。

そんな米どころである静岡県中部ではお米の旨さをしっかり味わえる日本酒が多いことが魅力の1つ。「静岡平喜酒造」では、酒米、水、酵母までオール静岡にこだわった日本酒造りを行っています。

中部の地酒は全体的にすっきり淡麗な味わいで、静岡産ならではのフルーティーな吟醸香と柔らかな口当たりを楽しめます!

飲みやすさにこだわって静岡産の日本酒を選ぶのならまずは中部の酒蔵を選ぶと良いでしょう。

 

静岡県西部

温暖な気候の静岡県西部では南アルプスからの豊富な伏流水を仕込みに使用し、「誉富士」を使用するなど、伝統と斬新さを併せ持つ酒蔵が多く存在します。

浜松市で生まれた「花の舞酒造」は地元の原料にこだわり、静岡県産「山田錦」100%使用。

日本酒離れの進む若者に向けてシャンパンのように日本酒を楽しめる、微発泡日本酒・ぷちしゅわ日本酒「ちょびっと乾杯」などが人気で、日本酒のイメージを覆す商品を続々とリリースしています。

そんな革新的な商品は地元の若者にも愛され続けています。

 

静岡の日本酒を楽しむのならおつまみにもこだわって!

静岡の魅力は何と言っても美味しい海の幸!そんな海鮮天国静岡で生まれた日本酒も、海鮮系の食事に合うスッキリ淡麗の商品が多く揃っています。

静岡自慢の海鮮料理の中でも、地元民である私のオススメは「桜エビのかき揚げ」!

駿河湾を望む由比漁港では、桜エビが名産。そんな桜エビを楽しむ際には同じく由比の酒蔵、「神沢川酒造場」の”正雪”(しょうせつ)がおすすめ。スッキリとした淡麗な味わいで、食事が進む一杯です。

揚げ物とお酒というと女性にとっては重たい組み合わせですが、後味がさっぱりとしている静岡産の日本酒と合わせれば食が進むこと間違いなしです!

 

寒い時期には「静岡おでん」と一緒に楽しむのも◎

しっかりと味が染み込んだ黒はんぺんと大根に、青のり・だし粉を振りかけて食べるのが静岡流。

静岡産の日本酒は熱燗にしてもとても美味しく、温める事で静岡産日本酒の特徴である華やかな香りがより一層際立ちます。

熱燗として楽しむのなら「杉井酒造」の”杉錦天保十三年”がクセが少なく飲みやすく、香りも良いのでオススメ。

コスパも良いので昔ながらの居酒屋でも愛される地酒の1つです。

 

静岡産日本酒選びにおける大事なポイントとは?

やはり静岡産日本酒を選ぶ際に注目していただきたいのが、静岡独自の「静岡酵母」の存在。

先に軽くご説明しましたが、実はひとくちに静岡酵母と言っても数は1つだけではないのです!

静岡県西部の酒蔵、土井酒造場から単離された酵母で、すべての静岡酵母の原点となったHD-1という酵母は華やかな香りの良さが特徴。特有のクセがあり、静岡の日本酒を象徴する風味を実現します。

私が日本酒選びを行う際はこのHD-1という酵母を使用している商品を選ぶようにしています。本格的な静岡型吟醸をしっかり味わうならHD-1がオススメですよ!

CA-50はマスカットやバラのようなフルーティーな香りが特徴。舌触りもまろやかで、甘めのお酒が好きな女性にオススメ。

NEW-5は華やかな香りと酸の少ない飲みやすさが特徴。初心者の方にもオススメですよ。

実際に店舗で静岡酵母を選ぶ際にはラベルを注視してみてください。使用酵母という欄に英字・数字の組み合わせがあると思います。それが静岡酵母を選ぶ際の指標になります。

各地方自治体で酵母開発は進んでいますが、その先駆けとなったのは静岡なんです。静岡産日本酒を選ぶ際には是非、静岡らしさを十二分に感じる「静岡酵母」に注目してくださいね!

 

地元民が本気で勧める!静岡産日本酒TOP7

ここまで静岡産日本酒の歴史やこだわりについてご紹介してきましたが、実際にどんな日本酒を選んだら良いのかまだ分からないですよね。

そこでここからは、数多くある静岡産の日本酒の中でも私が特にオススメしたい日本酒を7銘柄集めてみました!

地元民が「いいで飲んでみぃ~!(いいから飲んでみて!)」とオススメする日本酒をランキング形式でご紹介します◎

 

第7位 初亀醸造 初亀 はつかめ 亀印 吟醸生詰

出典: Amazon.co.jp

初亀醸造 初亀 はつかめ 亀印 吟醸生詰
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380余年に渡り伝統を重んじた酒造りを行ってきた初亀醸造。

辛口な商品が揃う初亀醸造の地酒ですが、辛口の中にフルーティで程よい酸味を感じる、味わい深い商品が多く存在します。

中でも「亀印 吟醸生詰」は、初亀らしい爽やかな口当たりが特徴。静岡酵母で醸した吟醸生で初亀醸造らしさをしっかり感じる一品です。

初亀醸造のお酒は比較的飲みやすい静岡産日本酒の中ではクセの感じる商品が多いので、普段から日本酒を嗜んでいる方にオススメです

 

第6位 富士高砂酒造 高砂 たかさご 特別純米辛口

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富士高砂酒造 高砂 たかさご 特別純米辛口
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軟水である富士の仕込み水を使用し、まろやかな口当たりとほのかな甘みが特徴の酒蔵。余談ですが私が初めて飲んだ日本酒はこの「高砂」の日本酒でした。

「高砂 特別純米辛口」は、辛口・甘口を表す「日本酒度」では+10で、超辛口にカテゴライズされる一品。ですが、富士山の柔らかな伏流水を使用している為、ピリっとした嫌な辛さが無く、全体的にスッキリとキリっとした辛さが魅力的。

酸味が強すぎず、お米の甘味をしっかり感じるバランスの良い味わいが特徴の商品です。

度数は15度で、普段お酒を飲まない人にもオススメしたい一品。食中酒としてもピッタリです。

 

第5位 青島酒造 喜久酔 きくよい 純米大吟醸

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青島酒造 喜久酔 きくよい 純米大吟醸
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南アルプスからの豊富な伏流水と米にこだわって製造を行う青島酒造は、小さな酒蔵ながら高品質な地酒が揃います。

品のある穏やかな香りと、コクが特徴の喜久酔。酸度が低めですのでまろやかな口当たりで、飲みやすいと思います。

キリっとした超辛口で喉越しも最高な一品。リーズナブルですので家庭での晩酌用にもオススメです。

 

第4位 神沢川酒造場 正雪 しょうせつ 純米大吟醸

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神沢川酒造場 正雪 しょうせつ 純米大吟醸
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静岡を代表する静岡吟醸酒の1つである「正雪」は全体的にスッキリした辛口のお酒が多く、度数も高くないのでとても飲みやすい銘柄です。

「正雪 純米大吟醸」は、兵庫県産山田錦を使用し、正雪特有のバナナのような甘く芳醇な香りが鼻腔をくすぐり、ふんわりとした香りを楽しんだ後はスッキリ抜けていくような辛口さが楽しめる一品。

噛むように味わえば滑らかなお米の旨味も存分に楽しめるのでお酒をじっくり飲みたい方にオススメ。

日本酒好きなら一度は飲んでいただきたいオススメの銘柄です。

 

第3位 三和酒造 臥龍梅 がりゅうばい 純米吟醸 袋吊り雫酒

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三和酒造 臥龍梅 がりゅうばい 純米吟醸 袋吊り雫酒
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平成14年に発売となった、伝統と新しさが融合した日本酒「臥龍梅」は、わずか600kgという小さなタンクでこだわりの長期低温発酵を行い、造られています。

そのように手間をかけて造られた臥龍梅は各方面で高い人気を集め、静岡産日本酒の新たな顔となりました。

中でも人気の「臥龍梅 純米吟醸 袋吊り雫酒」は醪が入った酒袋に圧力をかけずに、自然に垂れてくる酒だけを集めて造られていて、雑味の無いクリアな味が特徴です。

山田錦ならではの芳醇な香りとキレのある後味が特徴の一品。おつまみは静岡名産の練り物をどうぞ!

 

第2位 土井酒造場 開運 かいうん

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土井酒造場 開運 かいうん
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静岡県西部、掛川市で造られる開運は、静岡吟醸酵母の実験酒蔵であり、昭和50年代後半から60年代にかけて開発段階だった静岡吟醸酵母の発展に大きく貢献した酒蔵です。

開運の特徴はメロンのような甘くふんわりとした香りで、お米の旨味と酸味のバランスが程よく、後味はドライな印象。

度数は16~17度と高めですが口あたりは柔らかく、度数のわりに女性でも飲みやすいのが嬉しいポイント!

開運は、「高価な純米大吟醸よりもお手頃価格を叶える純米吟醸を」という思いから造られています。

コスパがとても良いので地元では家庭用としても親しまれています。手に入りやすいので初めての日本酒にもオススメの銘柄です。

 

第1位 磯自慢酒造 磯自慢 純米大吟醸

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磯自慢酒造 磯自慢 純米大吟醸
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静岡の日本酒を語る上で、磯自慢酒造は外せません!

創業1830年。焼津の老舗酒造・磯自慢酒造から誕生したのは原料米に兵庫県の特A地区で獲れる山田錦と静岡酵母を使用し、丁寧に仕込んだ吟醸酒です。

日本酒なのに洋食との相性も抜群で、2008年に開催された洞爺湖サミットでも世界各国の要人に振る舞われたことで、日本のみならず世界的にも有名となったのがコチラの磯自慢。

静岡県の日本酒の中でも唯一プレミア価格が付く銘柄で、地元民の多くは贈答品として購入することが多いです。

希少価値は高いですが、興味があるなら是非、静岡を代表する磯自慢のお酒を楽しんでください。

 

さいごに

静岡産の日本酒は、日本酒初心者や女性の方にも嬉しい”飲みやすさ”が売りのひとつ。

日本酒に興味があるけど飲んだことが無い…という方も、飲みやすい静岡産の日本酒を選べば失敗なく日本酒を楽しめますよ!

地元民目線で見ても、静岡の地酒はとっても魅力的!お気に入りの銘柄を見つけて、良き飲兵衛ライフを送りましょう!

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記事内で紹介されている商品

初亀醸造 初亀 はつかめ 亀印 吟醸生詰

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富士高砂酒造 高砂 たかさご 特別純米辛口

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青島酒造 喜久酔 きくよい 純米大吟醸

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神沢川酒造場 正雪 しょうせつ 純米大吟醸

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三和酒造 臥龍梅 がりゅうばい 純米吟醸 …

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土井酒造場 開運 かいうん

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磯自慢酒造 磯自慢 純米大吟醸

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