毎年11月の第3木曜日になると、ボジョレー・ヌーヴォー解禁というニュースが流れますが、日本でもボジョレー・ヌーヴォーを含めワインの人気が大変高まっています。
美容や健康に素晴らしい効果を期待できると評判のワインですが、どんなワインを選べば良いのかわからない・・と思っている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回はワインに注目し、その種類や特長、選び方についてのポイントをご紹介していきたいと思います。
目次
知っておきたい!ワインの基礎知識
ワインの種類
ワインは大きく分けて、4つの種類があります。それは、フォーティファイドワイン、フレーヴァードワイン、スパークリングワイン(シャンパン)で、最後のスパークリングワイン以外は、少々耳慣れない言葉かもしれませんね。
それぞれの特長については次の通りです。
スティルワイン
市場で最も多く見かけるワインで、発泡性のないワインを指します。赤ワイン、白ワイン、ロゼワインと呼ばれており、アルコール度数は9~15度ぐらいです。
フォーティファイドワイン
アルコールを添加し、ワイン自体の保存性を高めたワインのことで、シェリーやマディラ、マルサラがこのワインに当たり、アルコール度数が高いのが特長です。
フレーヴァードワイン
ワインに薬草、果実、甘味料などで香りや味をプラスしたワインのことで、サングリア、ヴェルモット、リレがこのワインに当たります。個性的な香りや飲みやすい口当たりが特長です。
スパークリングワイン(シャンパン)
通常、3気圧以上のガス圧をもっており、発泡するワインのことをいいます。赤ワインや白ワインに糖と酵母を加えて二次発酵をさせ、この時に発生する二酸化炭素(炭酸ガス)をワインに閉じ込めることで発泡させています。
シュワシュワとした口当たりが特長で、フランスのシャンパーニュ地方のシャンパンが代表的です。
スティルワインには、その色味によって3つのタイプに分類されます。この色味は使われるぶどうの品種・醸造行程が異なることによります。続いて、赤ワイン、白ワイン、ロゼワインの特長についてお話ししたいと思います。
赤ワイン
皮の色の濃い黒ぶどうを使い、果汁とともに、その皮、種子など丸ごとつけ込み造るのが赤ワインです。ぶどうの皮にはアントシアニンと呼ばれる色素が含まれておりこの色素が溶け込むため赤いワインが造られます。
皮とともに種子にはタンニンと呼ばれる成分が含まれており、赤ワイン独特の渋みはこの成分が溶け出しているため。皮や種子には豊富なポリフェノールが含まれていて、発酵の過程で渋みや雑味といったものが加わり、奥深く複雑な味わいが特長とされています。
白ワイン
皮の色が薄い白ぶどうを皮ごと潰しますが、発酵の前に皮や種子を取り除き、その果汁だけを搾り取って造るのが白ワインです。ぶどうを丸ごと使う赤ワインと異なり、白ぶどうの果汁だけを使用するため、その色は透明だったり、黄金がかった薄い色に仕上がります。
赤ワインとは異なり、タンニンやポリフェノールが少ないため、渋みがなくフレッシュでフルーティーな非常に爽やかな飲み口が特長です。
ロゼワイン
淡いピンク色であるのがロゼワインで、赤ワインのように皮や種子、果汁を丸ごとつけ込み、軽く色づいたところで果汁だけ取り出し発酵させる方法や、黒ぶどうの品種で白ワインと同様の工程で作成する方法、黒ぶどうと白ぶどうを混ぜ合わせて醸造する方法があります。
その味わいは、製造工程や原料のぶどうによって異なりますが、爽やかで、バラのような香りが特長とされています。
品種と産地
それぞれのワインに使われているぶどうの品種や産地を表にまとめてみました。
赤ワイン | |
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カベルネ・ソーヴィニヨン種 | ボルドー地方原産の品種。世界中で栽培されており、最もよく知られている赤ワイン用の品種。色味、渋みともしっかり感じられるワインに仕上がります。 |
ピノ・ノワール種 | こちらも世界中で造られている赤ワイン用の品種。中でもブルゴーニュ地方が有名で、繊細な酸味、渋みをもったワインに仕上がります。 |
メルロー種 | 早熟で果実味の強い赤ワイン用の品種。熟成するとトリュフのような香りが感じられるという特長があり、カベルネ・ソーヴィニヨンに次いで、世界第二位の栽培面積です。 |
シラー種 | 多く栽培されているのは地中海沿岸地域。濃い紫色で、果実の香りに加えスパイシーでフルーティーさとタンニンの渋のバランスが良い、非常に力強いワインに仕上がるのが特長です。 |
カベルネ・フラン種 | 小粒のぶどうでカベルネ・ソーヴィニヨン種とよく似ていますが、ブルーベリーやカシスのような果実味の強い品種。天候不順に強く、色や味わいとも軽めの赤ワインに仕上がります。 |
白ワイン | |
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シャルドネ種 | 世界で栽培されている最も有名な、フランスブルゴーニュ地方を代表する白ワイン用ぶどう品種。土地、気候、醸造方法の影響を受けやすいため、同じシャルドネ種であっても、地域によって味わいが異なるという特長があります。 |
ソーヴィニヨン・ブラン種 | ハーブや柑橘など、トロピカルフルーツのような香りが特長で、フランスボルドー地方やロワール地方で多く栽培されている品種です。 |
リースリング種 | ドイツ国内で最も栽培されている品種で、酸味のあるすっきりとシャープな味わいのワインに仕上がるのが特長です。 |
甲州種 | 日本固有のぶどう品種。他のぶどう品種にはない和の柑橘や梨、日本酒や甘酒、みりんといった「和」の要素を強く感じさせ、アルコール、味わいとも穏やか。軽やかですっきりしており、後味に少々渋み・苦みが感じられるワインに仕上がっているのが特長です。 |
ピノ・グリ種 | 近年、とても人気の出てきた品種で、突然変異で皮の色がピンクになったぶどう。モモや蜂蜜のような香りをもち、穏やかな酸味とまろやかでコクを感じられるワインに仕上がっているのが特長です。 |
味と表現
一般的にワインの味と、その表現は次の表のようになっています。初心者向けのタイプもそれぞれ紹介しておきますので、ぜひご参考になさってください。
赤ワイン | 味に複雑な渋みや雑味、コクが感じられる赤ワインは、その深みや広がりを「ボディ」という言葉で表現されます。
コクの強い赤ワイン→「フルボディ」 フレッシュで軽い口当たり→「ライトボディ」 フルボディとライトボディの中間→「ミディアムボディ」 初心者の方には、口当たりもアルコール度数も軽めの「ライトボディ」の赤ワインがおすすめです。 赤ワインと相性の良いお料理は、フルボディタイプだと濃厚な味の牛肉のステーキ、ライトボディタイプだと鶏肉や豚肉の軽めの肉料理です。 |
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白ワイン | フレッシュでフルーティーな口当たりの白ワインは、ワイン中に残っている糖分から「甘口」「辛口」で分類表現されます。
お酒が苦手な方、初心者の方にはアルコール度数が低めの「甘口」の白ワインがおすすめです。 白ワインと相性の良いお料理は、辛口だと白身魚やサーモン、鶏肉や豚肉といった軽めのお料理、甘口だとチーズやスパイシーなエスニック料理、中華料理です。 |
ロゼワイン | 赤ワインに近い味わいのロゼワインと、白ワインのようにフレッシュでフルーティな味わいのものとがあり、こちらも白ワイン同様、残糖分から「甘口」「辛口」と言う分類表現がされています。
初心者の方には白ワイン同様「甘口」が口当たりも良く飲みやすいためおすすめです。 |
スパークリングワイン(シャンパン) | スパークリングワインもロゼワイン同様に「甘口」「辛口」で味が表現されます。色が薄いとフルーティーですっきりした味で、シャンパンゴールドと言われる濃い色になるとしっかりとした主張の強い味わいになります。
また、発泡性のため「発泡」「微発泡」でも分類されます。初心者の方には「微発泡」で「甘口」のスパークリングワインがおすすめです。 |
ワインの度数
さて、気になるワインの平均的なアルコール度数についてご紹介しておきましょう。
〇スパークリングワイン 11~12%
〇フォーティファイドワイン(シェリー、ポートワインなど)15~22%
一概には言えませんが、白ワインは醸造過程で最後まで発酵させない場合が多く、しっかりと発酵させる赤ワインよりもアルコール度数が低めのワインが多いようです。
フォーティファイドワインは、通常のワインにアルコールが添加されるため、アルコール度数が高めになっています。
ワインの適温
ワインを美味しく飲むためには、それぞれ適温があります。続いては、一般的にどれくらいの温度が美味しくワインを飲むことができるのかについてお話ししたいと思います。
赤ワインは、低めの温度で飲むと香りが感じられず渋みを強く感じるため、14~16℃くらいが適温です。高級な赤ワインは、タンニンが多めなため少し温度を上げ16~18℃くらいが渋みをまろやかに感じ美味しく飲むことができます。
甘口の白ワイン、ロゼワイン、スパークリングワインは温度が低めの方がさっぱりとした甘味を感じられ、酸味をきかせて爽やかに飲むことができます。適温はしっかりと冷やした2~6℃がおすすめ。
辛口の白ワインだと6~10℃が適温。香りやコクを感じつつ、爽やかに飲むことができます。
【赤ワイン】ワインのおすすめ3選!
2019年度の最新版のおすすめワインを種類別にご紹介していきましょう!まずは、赤ワイン。
ロベルト サロット アトランティコ レゼルヴァ
出典: Amazon.co.jp
日本国内のサクラワインアワード2019でダイヤモンドトロフィー受賞の赤ワイン
日本の女性の嗜好、日本の家庭料理との相性がワイン選考に反映されており、コスパの高いワインが選ばれると評判の国際コンペティションである”SAKURA”
Japan Women’s Wine Awardsに認められた赤ワイン。
完熟プルーン、ブラックベリー、カシスといった果実、スパイス、バニラ、モカといった複雑なアロマに加え、丸く、凝縮した果実味がバランスよく、フルボディの重みのあるリッチな味わいとなっています。
産地と品種 | ポルトガル/アリカンテ・ブーシェ50%、カベルネ・ソーヴィニヨン20%、アラゴネス20%、トゥーリガ・ナショナル10% |
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テイスト | フルボディ/辛口 |
おすすめ料理 | 濃厚な子羊のローストや牛肉のステーキ。 |
タロ プリミティーヴォ・ディ・マンドゥーリア
出典: Amazon.co.jp
リアルワインガイド誌の企画で、「2019年旨安大賞」選出の赤ワイン
ワイン雑誌「リアルワインガイド」は、「リアルな視点と本音で綴る、ワインガイド」がコンセプト。その企画として、2019年度旨安大賞に選出された赤ワインが、タロ プリミティーヴォ・ディ・マンドゥーリア。
全国の優良ワインショップが選ぶ3,000円以下の旨くて安いワインの中から、消費者目線で選ばれた美味しいワインです。
鮮やかな赤紫が特長の赤ワイン。その香りはブラックベリーやプルーンといった黒果実系のアロマに、カカオやバニラがアクセントとなって複雑になっています。
味わいも果実味、酸味ともあり、非常に滑らかな口当たり。飲んだ後の余韻でほんのり甘みも感じられます。
産地と品種 | イタリア/プリミティーヴォ 100% |
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テイスト | フルボディ |
おすすめ料理 | ビーフシチュー、トマトを使った煮込み料理 |
イエローテイル カベルネ・ソーヴィニヨン
出典: Amazon.co.jp
リーズナブルな価格でテーブルワインとしておすすめ
オーストラリアのワインブランドの赤ワイン。豊かな味わいと香りを最大限に引き出すため、果実が熟すのを待ち収穫してからワインとして仕込みます。
ブラックベリー、チョコレート、バニラのアロマと折重なり、ほのかなミントの香りが程よく調和。果実本来の酸味とスパイシーでフレッシュな味わいが口に広がります。その余韻はとても長くまろやかで落ち着きのあるタンニンを果実の旨味とともに楽しむことができます。
少々軽めのミディアムボディなので、食事の際に主菜と楽しむテーブルワインや、デイリーワインとしておすすめです。
産地と品種 | オーストラリア/カベルネ・ソーヴィニヨン種 |
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テイスト | ミディアムボディ |
おすすめ料理 | 赤味の刺身、中華料理、パスタ |
【白ワイン】ワインのおすすめ3選!
お次は白ワイン部門のおすすめです。
セリェール ピニョル ラッチ・デ・ライム
出典: Amazon.co.jp
サクラ・アワード 2019 ダブル金賞受賞の白ワイン
こちらの白ワインもサクラアワードで認められた白ワイン。しかも、ダブル金賞受賞!
ラッチ・デ・ライムとは「ぶどうの稲妻」を意味しており、凝縮された果実味が特徴のスペインの白ワインです。トロピカル・フルーツや白い花のニュアンスで、フレッシュな酸とジューシーな果実味のバランスが際立ち、非常にフレッシュな飲み口。
リーズナブルな価格でフルーティーな味わいなので、ワインの初心者の方におすすめしたい白ワインです。
産地と品種 | スペイン/ガルナッチャ・ブランカ 80%、マカベオ20% |
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テイスト | 辛口 |
おすすめ料理 | 魚料理、カキ、パスタ。 |
ブドゥレアスカ ヴァイン・イン・フレイム シャルドネ
出典: Amazon.co.jp
「2019年旨安大賞」サクラワインアワード2019ダブルゴールド受賞のコスパに優れた美味しい白ワイン
旨安大賞、サクラインアワードの両方に認められた白ワイン。美味しくないわけがありません。
力強いトロピカルフルーツの香りに、ヴァニラのニュアンス。シャルドネ100%のルーマニアの樽付きワイン。旨味のある果実感に、心地よい酸としっかりとした樽感が絶妙に感じられます。
販売者2000人以上が集まる試飲会で第1位!この価格で、この味わいは、お値打ちと言うしかありません。本当に驚愕のコスパです。本格的な味わいを感じたい方におすすめです。
産地と品種 | ルーマニア/シャルドネ |
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テイスト | 辛口 |
おすすめ料理 | 白身魚、貝料理、サラダなど |
アイアンストーン ”オブセッション” シンフォニー
出典: Amazon.co.jp
アメリカ生まれの人気の高い白ワイン
シンフォニーはマスカット種とグルナッシュ・グリ種の交配によって生まれたアメリカ原産品種で、ライチやマスカット、白い花に白桃、トロピカルティーなど華やかな香りが力強く広がりるのが特長。
その味わいは青リンゴの風味に続き、砂糖をかけたグレープフルーツのアクセントの苦み、フィニッシュがフローラルの香りとみずみずし華やかです。
口当たり、香りともよく、ワイン初心者の方には特におすすめ。シンフォニーのフレッシュでフルーティーな味わいをぜひ実感してみてください。
産地と品種 | カリフォルニア/シンフォニー |
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テイスト | やや辛口 |
おすすめ料理 | タイ料理、インドカレー、焼きリンゴ |
【ロゼワイン(スパークリング)】ワインのおすすめ3選!
続いてロゼ(スパークリング)ワイン部門。
グロリア・フェラー ブラン・ド・ノワール
出典: Amazon.co.jp
ふくよか溌剌泡のスパークリングロゼワイン
主に手摘みで収穫されたピノ・ノワールからつくられ、黒ぶどうの特質も備えています。
パチパチと力強い気泡とともに、サクランボやピーチの果実味に、バニラのニュアンスが加わり、華やかにで甘い香りが広がっていきます。
厚みのあるふっくらとした味わいは、やわらかなチェリーやレモンを思わせる 爽やかな風味が余韻まで持続。
NIKKEIプラスワンNO.1泡!やワイン王国超特選ベストバイワイン!にも選出される、誰もが認める美味しさのロゼワインです。
産地と品種 | アメリカ(カリフォルニア)/ピノノワール92%、 シャルドネ8% |
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テイスト | 辛口(スパークリング) |
おすすめ料理 | カニ料理、ローストポーク、フォアグラ |
グラハム・ベック ブリュット ロゼ
出典: Amazon.co.jp
サクラワインアワードダイヤモンドトロフィー受賞
ピノ・ノワールとシャルドネをブレンドし、瓶内二次発酵をさせて造られた南アフリカ産のロゼスパークリングワイン。シルバーピンクの色合いが美しく、口に含むとチェリーやベリーのチャーミングな果実味と、きめの細かい泡が舌の上で踊るように広がります。
エレガントな質感をもち、フレッシュで心地の良い泡が特長的で、海外の海外ワイン専門誌「ティム・アトキン 2016」でも90点をもらったことのある大変質の高いロゼスパークリングワインと言えます。
産地と品種 | 南アフリカ/ピノ・ノワール 66%/シャルドネ 34% |
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テイスト | 辛口(スパークリング) |
おすすめ料理 | バーベキューなどの肉料理、お寿司 |
ウンドラーガ スパークリング ブリュット ロゼ
出典: Amazon.co.jp
サクラアワード2019 ベストコストパフォーマンス賞受賞のロゼワイン
もともとコスパの高いチリワインに、シャンパンメゾン、モエ・シャンドンの技術が加わり最高のタッグを組みました。そして、世界中の泡好きを魅了するスパークリングを手がけています。
このワインは、チェリーやバラの繊細なアロマが感じられ、その味わいはみずみずしい赤い果実を連想させます。また、その味わいの中に柑橘系の皮のようなほろ苦さがアクセントとなりフレッシュでドライなロゼスパークリングに仕上げてあります。
モエ・シャンドンの技術をぜひ実感してみてください。
産地と品種 | チリ/ピノ・ノワール |
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テイスト | 辛口(スパークリング) |
おすすめ料理 | アペリティフ、チーズ、トム・ヤン・クン、ヤム・ウン・セン |
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以上、主に初心者の方を対象に、ワインの基礎知識、選び方、おすすめのワインなどご紹介してまいりました。
ワインは高価で、おしゃれな飲み物と考えがちですが、コスパに優れ、美味しい商品も最近はたくさんあります。そういったワインにどんどんチャレンジし、ぜひ、自分の好みの味や風味を見つけてみましょう。
新たな発見もあり、きっと楽しいと思いますよ!