好きなお酒はいろいろあると思いますが、私は果実酒やカクテル系を好んでいます。そもそも炭酸飲料が好きではないため、ビールを始めとしてチューハイなど、発泡するお酒は全部NG。お店に行ってもカシスオレンジやウーロンハイとかがメインになっています。
ただ発泡しないお酒って、スーパーなどの市販だと数が少ないですよね。あってもチューハイなどに比べて高い。私が梅酒を飲むようになったのは、正直、その数少ない中にあったというのがきっかけです。
でも、夏に梅ジュース(梅水)をよく飲んでいたこともあって、梅酒はそこにアルコールが加わったぐらいとの印象。飲みやすく気に入ったのも事実です。宅飲みをする時は、いつも候補に入れるようになりましたね。
今回はそんな梅酒の、種類や自分に合う商品の選び方、また自分用やギフト用など、状況に応じたおすすめをご紹介します。
目次
製造法やベースで変わる?梅酒の種類
梅酒を手作りした経験がある方はわかると思いますが、梅酒は梅をお酒に漬けて、あるいは梅シロップを作ってお酒に混ぜることでできますよね。ですが、そのお酒は1種類ではないんです。
好きなブランドが何のお酒を使っているか、改めてチェックしてみるのもおすすめ。次に梅酒を選ぶ時は、別のお酒ベースに挑戦しても良いですし、別ブランドでも同じお酒を使っているなら、試してみるのもありですね。
手作り梅酒にも多いホワイトリカーベース
まずはホワイトリカー。家で手作りする際にも使われやすいお酒で、梅酒といえばこの味という人も多いのではないでしょうか。特徴は、梅の味や香りを感じやすいこと。ほかのお酒と違ってホワイトリカーはもともとチューハイなどにも使われる、いわば混ぜることを前提としたお酒。
ほかの材料の風味を引き出しやすいんです。お酒が苦手な方でも、アルコールの味をあまり感じさせないので飲みやすくなっています。
お酒の味重視の方には焼酎ベース
ホワイトリカーとは逆に、お酒そのものの味を楽しみたいなら焼酎ベースがあります。芋や麦、米など様々な焼酎がありますが、特にしそ焼酎の鍛高譚が合わせやすいです。
梅としそと言えば、そう、梅干。ほかの素材より馴染みやすいことが、飲みやすさにも繋がっているのかもしれませんね。
甘口でスイーツ感覚も楽しめるブランデーベース
味の中でも甘さを優先したいなら、ブランデーベースの梅酒がぴったりです。ブランデー自体が甘い場合もあれば、追加する糖類をほかの梅酒より多くしているケースもあります。
そのまま飲んでも良いですが、ソーダなどのジュースでさらに割ったり、アイスのお供にしたりと、スイーツ感覚で飲んでもおいしいです。
辛口に仕上がる日本酒ベース
一方日本酒を混ぜるとどうなるかというと、辛口よりの味に。日本酒はもともと辛口の商品も多いですし、日本酒ベースの梅酒も、砂糖や甘味を敢えて加えない傾向にあります。
全ての日本酒ベースがそうとは言えませんが、甘口が好きな方は原材料などを見て、糖類の有無や割合をチェックしてから購入しましょう。
梅の状態で味わいが変わる!
一方梅に関しては、収穫タイミングで味に違いが出ることも。梅の状態についても知っておきましょう。
梅酒に向いているのは青梅
一般に梅酒として使われているのは、まだ実が硬さを持っている青梅です。お酒や砂糖に漬けることで、ちょうどよい柔らかさになります。
エキスが溶けにくいのでは?と思うかもしれませんが、できた梅酒はむしろ完熟よりも濃いエキスが出ています。梅独特の酸っぱさのある味で、爽快感を得たい場合におすすめです。
完熟の梅はにごり酒におすすめ
完熟梅は加工するなら梅干向きの状態です。梅酒では漬けている間に果肉が崩れ、作った梅酒に混ざるなどして保存に影響が出ると言ったデメリットを持っていますが、必ずしも不向きとは限りません。
果肉が混ざっていることを前提としたにごり酒や、より甘さを感じたい方にはむしろぴったり。好きな方は消費期限などに注意しつつ選んでみましょう。
梅の種類で香りが変わる
また梅には品種も複数存在します。青梅にしても完熟にしても、どの品種を選ぶかでまた風味が変化するため、細かくチェックしておくと便利。自分が普段飲んでいる梅酒の品種から、逆に自分の好きな傾向を探るのもおすすめです。
ちなみに梅の種類は300ほどもあるとされますが、今回はその中でも梅酒に合う、採用されやすい品種を採り上げました。
一般的な南高梅
1つ目は南高梅。最もメジャーな品種であると共に、最も高級な品種でもあります。果肉部分が多いので、梅酒ににじみ出るエキスも多く、梅そのものの味をしっかり堪能できます。
果肉の多さは梅干や梅ジャムにもぴったりで、利用の幅もお酒に限らず広いのが特徴です。
実が大きい白加賀
南高梅と同じく、果肉の大きさに定評が有るのが白加賀。全国で作られてはいますが、九州ブランドで知られる南高梅に対し、関東ブランドのイメージもあります。白加賀も味としては梅本来の酸味が強めです。
ミネラルたっぷり!歴史ある鶯宿
最後の鶯宿は、なんと室町、南北朝時代からあったとされる梅。現在では栽培自体が少ないものの、ミネラルが豊富な品種ということもあって貴重な梅と言えます。
上の2つに比べると果肉はやや硬いですが、生み出されるエキスはカリウムなどがたっぷり。健康志向の方にもおすすめです。
梅酒を選ぶポイント
梅やお酒のタイプ以外にも、梅酒選びには欠かせないポイントがいくつかあります。
本格梅酒は健康にもおすすめ?
お酒で健康?と思うかもしれませんが、梅酒の中には、梅とお酒のほかは糖類のみしか使っていない本格梅酒という種類があります。添加物を使っていない無添加梅酒とも言うべき種類で、添加物入りに比べるとポリフェノールやカリウムなど、梅に含まれる栄養も期待大です。
健康に配慮したいけどアルコール飲料も好きでやめられない。そんな時は本格梅酒を選んでみてはいかがでしょうか。
漬け込んだ年月で味の深みが変わる
梅をどの程度漬けおくかでも、味は変わってきます。ブランドごとに細かな違いはあるものの、長く熟成させればさせるほど、甘味や深みはアップ。反対にあっさりめ、酸味重視ならば、敢えて短い熟成期間の梅酒を選ぶのも手です。
アルコール度数は10前後
梅酒はベースとなるお酒にも影響されますが、10程度の商品が多いです。高いものだと15度で、10未満の梅酒もありますが、割合としては少なめ。風味がよく飲みやすいお酒ではありますが、弱い方はついつい飲み過ぎないように。割って飲むことができるなら、ストレートよりもおすすめです。
黒糖やはちみつが入っているものも!
手作りの梅酒を見ると、氷砂糖を使っているケースが多いですね。しかし市販の梅酒の中には、黒糖やはちみつなどを取り入れた変わり種も存在。糖分が変わることで、甘さにも変化が出ています。
白糖に比べて黒糖やはちみつは蜜が入っているためか、まろやかさが特徴。糖分の異なる梅酒を飲み比べてみるのも楽しいです。
コスパ最強!1500円以下の安く美味しい梅酒おすすめ5選
では最後に、私が選んだおすすめの梅酒をランキング形式でご紹介します。今回はリーズナブルな値段の梅酒と、ちょっと高いけれどその分美味しさも○、ギフト用などにもおすすめの梅酒の2パターンを用意しました。
第5位 サッポロ 3種の贅沢 ポリフェノール 赤梅酒
ポリフェノールを得たい方に
まずはサッポロの赤梅酒。1本でポリフェノールが900mg得られます。アルコール度数は8と梅酒にしては低めなので、弱い方にも飲みやすいです。
ポリフェノールは梅由来のものだけでなく、シソ由来、ぶどう由来の3種が入っているのも魅力。抗酸化を重視している方にぜひ。
第4位 チョーヤ梅酒 チョーヤ 紀州 紙パック
お手軽に本格梅酒を楽しもう!
大手メーカーの梅酒はホワイトリカーベースであり、14度とアルコール度高めが特徴。5位に比べるとやや割高ではありますが、手頃ながら本格梅酒を味わえます。
梅も紀州産南高梅を使っているので、梅をじっくり味わいたいならおすすめです。またチョーヤ紀州梅酒は瓶タイプもありますが、こちらは瓶と違って梅の実が入っておらず、梅酒そのものの量が多くなっています。
第3位 合同酒精 あっさり梅酒 パック
糖質が気になるならおすすめ
あっさり梅酒は、カロリー25%カットのヘルシータイプ。人工甘味料を使っておらず、プリン体0も特徴です。国産梅をホワイトリカーに漬けたものですが、アルコール度数は8と低め。
糖質が気になる方はもちろん、爽やかな味、梅の酸味を楽しみたい方に向いています。
第2位 サントリー 梅酒にしませんか。
リニューアルでカロリーオフの割合アップ!
2位は3位同様、カロリーオフが特徴の梅酒。もともとは3位より低い20%オフでしたが、リニューアルで30%にアップしています。
コスパの良さはそのまま、またアルコール度数8と低く、飲みやすいのも特徴です。梅は国産、お酒はスピリッツを使っています。
第1位 チョーヤ梅酒 さらりとした梅酒
アルコール度数も飲みやすさも程よい梅酒
さ~らりとした~♪なCMでもお馴染み、さらりとした梅酒を1位にしました。価格で言えば2位や3位には劣りますが、チョーヤ梅酒ならではの本格梅酒を、より飲みやすく味わえます。
カロリーカットなどはないものの、自然の必要な素材だけを使っていますから、本格梅酒の項で触れたように栄養も素材そのままが期待できますよ。
特別な日や贈り物としても使えるおすすめの梅酒5選
ここからは値段は多少上がるものの、その分だけ味もしっかりした梅酒です。自分のご褒美や、梅酒好きな方へのプレゼントにぜひ。
第5位 明利酒類 梅酒 梅香 百年梅酒プレミアム
茨城県の銘酒の1つ
5位は百年梅酒プレミアムをチョイス。茨城県は水戸市の名産品でもあります。醸造アルコールにブランデーを加え、度数は20と高め。
また糖類にはちみつが追加されており、アルコール度数の割に口当たりがまろやかで飲みやすいのが特徴です。数千円程度とはいえ、ほかの梅酒の中では高めなので5位にしています。
第4位 キッコーマン 万上 金箔入り梅酒
金箔で見た目も豪華に
4位は名前のとおり、金箔を浮かべた梅酒です。見た目にもリッチな気分に浸れるので、ご褒美やギフトに向いていますね。アルコール度数は13と飲みやすいので、誕生日やお正月などの記念日に、メンバー一同で飲むのもおすすめ。
ほかに比べると容量の少なが気になったので4位としました。
第3位 サントリー 山崎蒸溜所貯蔵 焙煎樽熟成 梅酒
贈り物専用カートンが魅力的
サントリーではギフト向けの梅酒も販売しています。専用のボックスが付いているので、ラッピングに困らないのはよいですね。お酒はリキュールで、仕上げにグレーンウイスキーを採用。
17度と高いアルコール度数になっていますが、梅だけでなくバニラ風味の甘さもほんのり感じられるのが特徴。焙煎樽によって、味自体は甘さ控えめなので、辛口やあっさりめが好きな方におすすめです。
第2位 チョーヤ梅酒 The CHOYA AGED 3YEARS
出典: Amazon.co.jp
本格梅酒をより本格的に味わおう
2位はチョーヤ梅酒のリッチ版。ホワイトリカーによるアルコール度数15の梅酒で、リーズナブル商品と同じく必要な素材だけを使った本格梅酒です。
熟成発酵させていることにより、ホワイトリカーながらブランデーを使ったかのような香りが特徴。単に甘味とも酸味とも決めたがい、独特な後味はやみつきになります。
第1位 小堀酒造店 萬歳楽 加賀梅酒
北陸の素材にこだわったブランド梅酒
ギフト向けのベストは、梅、水いずれも北陸産にこだわった1品。梅は紅差梅、水は白山の天然水を使っています。紅差梅は南高梅に負けず劣らず果肉が多く、また香りの良さも特徴。加えて水へのこだわりから1位に選びました。比較的リーズナブルなところも良いですね。
アルコール度数は14と梅酒の中では普通。感触ではまろやかさ重視の人に向いています。
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なおご参考までに、梅酒の売れ筋ランキングは、以下のリンクから確認してください。
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梅酒で1日のご褒美や親しい人への感謝を伝えよう
梅酒は梅を使ったお酒ですが、梅の種類や漬け込むお酒、さらには糖分と、素材全てに様々なパターンがある奥深い飲み物です。普段飲んでいる梅酒はどんなものなのか、1度確認してみてはどうでしょう?
一方でほかのタイプはどうなのか、味や香りなど、自分の好みにより合うものはあるのかもチェック。毎日の疲れやストレスを癒してくれるとっておきの1杯を、ぜひ見つけてください。