休日の午後に、お菓子を手作りするのが大好きな筆者。人気店のお菓子も良いけれど、作りたての甘い香りでお客さまを迎えられるもの手作りの醍醐味です。
お菓子作りに慣れてくると、香りや食感をプラスしてアレンジしたくなることがあります。ドライフルーツやリキュール、ナッツ等をプラスするのもおすすめですが、今回ご紹介するのは定番中の定番! バニラエッセンスです。
たくさんのメーカーが製造している商品ですが、どれを選んだら良いのか、どんな使い道があるのか、疑問がある人も多いのでは?
これからは、もう迷わない! 正しい使い方とバニラエッセンスのおすすめランキングをご紹介します!
目次
バニラエッセンスとは
バニラオイル、バニラビーンズ、バニラエッセンスなど…バニラ系の調味料はいくつかあリますが、バニラエッセンスとは一体どんなものを指すのでしょうか?
バニラエッセンスとはどんなもの?
バニラエッセンスとは、バニラの香気成分をアルコールで抽出した香料のこと。お菓子を作るとき、バニラの香りづけをしたいときに使います。
バニラエッセンスは、かなり甘い香りがしますが舐めてみると苦味を感じます。あくまでも香りづけのためのものなので、甘い味を足すものではありません。
たまにバニラ風味をプラスするために使用しようとする人がいますが、要注意です!バニラエッセンスは香料としての濃度が高いので、数滴垂らすだけでしっかり香りづけができますよ!
バニラエッセンスのカロリーや賞味期限は?
バニラエッセンスのカロリーは100gあたり204キロカロリーと言われています。お菓子作りに使うときは数滴なので、2〜3gほどかと思います。
全くカロリーがないというわけではありませんが、バニラエッセンスを使うことでカロリーが急激に増加することはありませんので安心してください!ダイエット中の方でも香りづけに使えます。
バニラエッセンスは1回のお菓子作りで数滴しか使いません…。そのため、購入してもなかなか使いきれないのがデメリットですよね。
バニラエッセンスの賞味期限は大体1年ほどで記載されていますが、賞味期限なので健康に害はありません。気になる場合は一度香りを嗅いで、問題ないか確認してみてください。
バニラエッセンスは味がするの?
バニラエッセンスは甘い香りが特徴ですが、そのものが甘いわけではありません。成分にアルコールが含まれますので、舐めると苦味や辛味を感じますが、使うのは微量なので、お菓子の味には影響なく使うことができます。
甘みはありませんが、香りの効果でお菓子の甘みがぐっと引き立ちます。
実際にお菓子作りするときは、使用するお砂糖の量にびっくりすることもありますよね。お砂糖控えめのお菓子を作りたいときにも、この効果は活用できます。バニラエッセンスの香りで、満足感が得られるリッチな仕上がりになりますよ。
バニラエッセンスの使い方は?
バニラエッセンスの使い方は、クリームや飲み物の香りづけに数滴振りかけるようにします。
前述したとおり、熱で香りが飛んでしまうことには注意が必要です。バニラオイルの代用品としてケーキやクッキーなどの焼き菓子にも使うことができますが、その場合は少し多めに使用すると良いでしょう。
類似した商品に「バニラエクストラクト」という商品もあり、そちらはエッセンスよりも多めに使うことがほとんどで、小さなスプーンで計量しながら使用します。
メーカーによって香りの強さが違うので、その都度で適量を決めるのが良いでしょう。
バニラエッセンスの種類の違いとは?おすすめの使い道もご紹介
お菓子の香りづけのために使われるバニラは様々な形で流通しています。香りをうまく活用するには、それぞれの特徴をしっかり知って、最適なものを選ぶようにしましょう。
バニラエッセンス
バニラ果実の香り成分をアルコールに抽出したものです。国内で流通している安価な商品の一部は天然バニラではなく人工香料が使われることも。アルコールが主成分ですから熱で香りが飛びやすいので要注意です。
冷菓やドリンク類に使用するのが適しています。バニラエッセンスで焼き菓子を作ると香りが弱くなってしまいます。
バニラオイル
バニラ果実の香り成分を油で抽出したものです。こちらはバニラエッセンスと違い、油が主成分なので熱に強いのが特徴です。ケーキやクッキーなどの焼き菓子に向いています。
それとは逆に、水分と油は混ざりにくいため、水っぽいもの、ドリンク類には不向きです。バニラオイルを飲み物に入れると、分離してうまく混ぜることができないのです。。
バニラエクストラクト
バニラエッセンスと用法が似ていますが、こちらはバニラを直接アルコールに漬け込んで香りを抽出したものです。海外ではバニラエッセンスよりバニラエクストラクトの需要が高いと言われています。
バニラエッセンスの数倍の価格帯で、一度の使用量も多めですが、芳香は優れているものが多く、またオーガニック商品が多いのも特徴です。
バニラペースト
バニラペーストの原材料はメーカーによって異なりますが、バニラシードをペースト状にしたものに、バニラエクストラクトやお砂糖などを加えて練り合わせたものです。
液体の香料よりもバニラの存在感があり、バニラビーンズより安価に手に入れることができます。お砂糖が入っていることが多いため、他の甘みを減らすなどの調整が必要となる場合があります。
バニラビーンズ
バニラ本来の香りを楽しむなら、バニラビーンズが一番おすすめです。鞘の中に詰まった小さな粒をしごいてお菓子作りに使用します。
鞘に入ったままウォッカなどに漬け込めば、自家製のバニラエクストラクトを作ることもできます。エッセンスやエクストラクトなどの香料と比べると高価ですが、本格志向の方にはおすすめです。
このように、製菓に使用するバニラには様々な種類がありますが、コストや使いやすさ、保存性などを考慮すると、ご家庭のお菓子作りにはリキッド状になっているバニラエッセンス、エクストラクト、オイルが便利ということになります。
バニラエッセンスの選び方
バニラエッセンスは水に溶けやすく、使用温度が20〜40度です。アイスクリーム、プリンなど、冷やすタイプのお菓子作りにぴったりです!そのほか、バニラエッセンスの選び方をご紹介します!
原材料・成分で選ぶ
バニラエッセンスを選ぶときは、原産料や成分なども要チェックです!成分や原材料の選び方をいくつかのポイントに分けてご紹介します!
・添加物をチェック
より良質なバニラエッセンスを選びたい人は添加物をチェックしてください。
バニラエッセンス に使われている原料のバニラビーンズは、比較的高価です。そのため、市場に出回っているバニラエッセンスは人工のバニラビーンズを使われているものや、合成香料、人工香料が使われているものが多くあります。
カラメル色素が含まれているバニラエッセンスもあるので、要チェック!
・原産国もチェック
原産国もチェックしてみてください!原料のバニラビーンズに自信のあるメーカーは、原産国をしっかり明記しております。
ですが、人工的な合成香料を使用していたり、しっかりとした仕入先が決まっていないメーカーは原産国を明記していないことが多いです。
内容量・値段で選ぶ
バニラエッセンスは、1回のお菓子作りで数滴しか使わないので余ってしまうことが多いですよね。次に使うとき、ストックから出してきたら賞味期限が切れていた…なんてことは多々あります…。そのため、なるべく安くて少ないものを選ぶことをおすすめします!
最近ではコンビニや100円ショップでもバニラエッセンスが売られているので、手に入りやすいです。
普段から高頻度でお菓子作りをする人であれば、スーパーや製菓店で売られている大容量サイズでも良いですが、たまにしか使わない人は100円ショップなどで売られている少量タイプを購入してみてください。
バニラエッセンス・バニラエクストラクトおすすめ人気ランキングTOP7
7位 ユウキ MC バニラエッセンス
内容量 | 30ml |
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原料 | エタノール22% |
種類 | バニラエッセンス |
昔ながらのパッケージと安さが魅力
レトロなラベルが可愛いユウキMCのバニラエッセンス。こちらはとても安価な上に天然バニラ使用です。他メーカーと比較して少々香りが薄いと感じる人も多いので、加熱ものは避けましょう。仕上げ用として多めに使用すると良いですよ。
販売店が少ないのが難点ですが、ネットショップで購入可能です。
6位 TOMIZAWA(富澤商店) バニラエッセンス
内容量 | 30ml |
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原料 | エチルアルコール46% |
種類 | バニラエッセンス |
お菓子作り大好きなあなたのキッチンをおしゃれに演出
ストロベリーや紅茶など様々な香料が売られているTOMIZAWAのバニラエッセンス。人工香料ですが、上品な香りです。価格の安さと洗練されたパッケージデザインが魅力です。
TOMIZAWAはお菓子作りには欠かせないブランド。ユニークな商品も多く、定番の手作りお菓子に変化をつけたい時などに大活躍です。
5位 ドルチェ バニラエキストラクト
内容量 | 30ml |
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原料 | バニラ抽出物100% |
種類 | バニラエクストラクト |
こだわりの素材、製法で、この瓶の可愛さ!
印象的なパッケージラベルの絵は、スペインのアーティスト、オスカー・マリネの作品。
化学合成品や補助剤などを一切使用せず、完成までに3ヶ月も要する丁寧な製法で作られています。
4位 Simply Organic マダガスカル オーガニック バニラ エキス
出典: Amazon.co.jp
内容量 | 118ml |
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原料 | 有機バニラ豆の抽出物、水、有機アルコール |
種類 | バニラエクストラクト |
アメリカンスイーツを作るならコレ!
シンプリーオーガニックはアメリカの大手オーガニック食品メーカー。少しお値段が張りますが、信頼の置けるメーカーです。
バニラエクストラクトでアメリカンなお菓子作りしてみたい方にはとってもおすすめ。オーガニックなのが嬉しいポイントです。
3位 シンギング・ドッグ・ヴァニラエクストラクト
内容量 | 118ml |
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原料 | 天然バニラ抽出液 |
種類 | バニラエッセンス |
徳用サイズでたっぷり使える!フェアトレード商品
アルコールを使わない、天然バニラの抽出液です。アメリカ、ニュージーランド、オーストラリアで話題のフェアトレードバニラ製品を作っている話題の会社です。
最高の素材で、有機栽培、非GMOのため、高価な製品が多くなりますが、フェアトレード製品を購入することを心がける方ならご理解いただける商品だと思います。
2位 アリサン バニラエキストラクト
内容量 | 59ml |
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原料 | アルコール, バニラビーンズ抽出液 |
種類 | バニラエクストラクト |
オーガニックといえばアリサン!
オーガニック商品で有名なアリサンのバニラエキストラクト。オーガニックかつ天然バニラの芳醇な香りを楽しみたい人におすすめです。
アリサンはミュズリーなどでも日本で知名度が上がっていますね。バニラエクストラクトはまだ店頭で入手するのが困難なので、ネットショップで購入をおすすめします。
1位 モンレニオン ヴァニラ(エクセラン)
内容量 | 20ml |
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原料 | エタノール12.0% |
種類 | バニラエクストラクト |
世界中のパティシエが愛用する加熱可能なエキストラクト!
私がおすすめする第1位はこちら。エクストラクトタイプは少々お高めですが、「これを使うと他に戻れない!」という人も多い人気商品。増粘剤などの添加物を使用しない、100% ブルボンヴァニラビーンズのエクストラクトです。
世界中の有名パティシエにも愛用されています。加熱にも使えるので、バニラエッセンスとバニラオイルを使い分けるよりも便利です。
バニラエッセンス・バニラエクストラクトおすすめランキングの比較表
商品画像 |
No.1
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No.2
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No.3
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No.4
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No.5
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No.6
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No.7
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商品名 | モンレニオン ヴァニラ(エクセラン) | アリサン バニラエキストラクト | シンギング・ドッグ・ヴァニラエクストラクト | Simply Organic マダガスカル オーガニック バニラ エキス | ドルチェ バニラエキストラクト | TOMIZAWA(富澤商店) バニラエッセンス | ユウキ MC バニラエッセンス |
内容量 | 20ml | 59ml | 118ml | 118ml | 30ml | 30ml | 30ml |
原料 | エタノール12.0% | アルコール, バニラビーンズ抽出液 | 天然バニラ抽出液 | 有機バニラ豆の抽出物、水、有機アルコール | バニラ抽出物100% | エチルアルコール46% | エタノール22% |
種類 | バニラエクストラクト | バニラエクストラクト | バニラエッセンス | バニラエクストラクト | バニラエクストラクト | バニラエッセンス | バニラエッセンス |
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バニラエッセンスを使用するおすすめのお菓子レシピ
ミルク系の冷たいお菓子
バニラエッセンスは冷たいお菓子に使用しましょう。アイスクリームやプリンはもちろん、ホイップクリームやカスタードクリームに数適プラスすれば、まるでプロが作ったお菓子のように、香り豊かな仕上がりになります。
バニラの香りがぴったりなのは、お菓子だけはありません。コーヒーなどの飲み物に入れて香りを楽しむ人もいます。バニラエッセンスを1滴振ると、いつものコーヒーがぐっと華やかになります。
ハワイのコナ・コーヒーにもバニラフレーバーのものがあり、とても人気があります。
私がおすすめするバニラエッセンスを使用したドリンクレシピをご紹介します。
バニラミルクシェイク
アメリカのドラマなどで子どもも大人も美味しそうに飲んでいる「バニラミルクシェイク」です! お店で飲むもののように見えますが、作り方は簡単で、家庭で楽しめる冷たいデザートのひとつです。
常温で少し柔らかくしたアイスクリームと新鮮な牛乳。そしてバニラエッセンスをミキサーにかけます。大きめのグラスに注いで、その上からたっぷりホイップクリームを!
トッピングのクリームにもバニラエッセンスを少々。最後に缶詰のチェリーをあしらえば出来上がりです! カラースプレーや砕いたクッキーなどを散らしても美味しいですよ。
ホットカクテル
その他にも、ホット・バタード・ラム(Hot Buttered Rum)やホット・ラム・カウ(Hot Rum Cow)という温かいカクテルにもバニラの風味が合います。
バニラエッセンスは熱に弱いと言いましたが、これらのホットカクテル程度なら大丈夫です。
お菓子づくり用に購入したものが余ってしまったら、ぜひ試してみてください。
アメリカ風スイーツなら「バニラエクストラクト」がおすすめ
アメリカなどのスイーツレシピをみると、バニラエッセンスよりもバニラエクストラクトが頻繁に出てきます。使用量もかなりの差です。
日本のレシピでは「エッセンスを数滴」となるところが「エクストラクトスプーン1杯」など、思わず「そんなに入れて大丈夫!?」と思ってしまうほど。
バニラエッセンスのほうが香りが強いため、量の差が生じるのですが、アメリカンスイーツを忠実に再現したいならバニラエクストラクトを入手するのがおすすめ。一般的なスーパーでは購入しづらいですが、ネットショッピングで購入可能です。
バニラエッセンスにこだわってワンランク上の完成度を目指そう
バニラの香りづけにも、エッセンス、エクストラクト、オイル、ビーンズ、ペーストといった形で、いろいろな製品があります。
ポイントは、用途と価格、天然か人工かを踏まえて自分にぴったりの商品を選ぶことです。パッケージも可愛らしいものからおしゃれなものまで様々です。
いつものレシピにプラスして、ワンランク上の仕上がりにチャレンジしてみてください。