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ビターチョコレートへの誘い
みなさんはビターチョコレートは好きですか?
ビターチョコレートは日本チョコレート・ココア協会の定めるところによると「ミルク(乳製品)が入らない、カカオマスが40~60%のチョコレート」です。
とはいっても、同協会はミルクが多少入ってもビター、カカオ 70 ~ 90% の低糖チョコレートでもビター、と定義はどんどん広がっているようです。
世の中で出回る商品をスーパーやコンビニで見ている感覚的には、おおよそカカオが 60% を境目に、70% 辺りからビターチョコレートをウリに販売されているように感じます。
チョコレートといえばあまいミルクチョコレート!という両親に育てられた私は、始めてビターチョコレートを食べたときに受けた衝撃が忘れられず、それからチョコレートといったら 70% 以上にこだわり、うま味と苦みと酸味、香りとコク、舌触りと歯触りを頼りに、楽しいビターチョコレートの旅をしてきました。
ビターチョコレートの魅力
ビターチョコレートの魅力はなんでしょうか。
カカオのポリフェノールが健康に良いとうたわれ、美容と健康のためのチョコレートとして販売されている製品も確かにあります。
しかし、基本に立ち返るなら、ビターチョコレートはその定義の通り、カカオの含有量が多いチョコレートを指します。
であれば、ビターチョコレートの魅力はやはりカカオの味そのものを味わえることにあるのではないでしょうか。
ビターチョコレートの種類
ビターチョコレート自体がチョコレートの種類なので、さらに細分化できる種類とは違いますが、チョコレートビターチョコレートに限ってみても、分類する方法いくつかあります。
カカオの種類
カカオの配合割合(おおよそ、60 ~ 70%、70% ~ 80%、80%~ で味が変わってくるように思います)
形状(板チョコレート、粒状、ナッツコーティングなど)
カカオの配合割合は味、特に「甘みの少なさ」「酸味 or 苦み or えぐみ」に影響する、ビターチョコレートの味を決める重要な点です。
カカオの種類に関しては、ここ数年「Bean to Bar」や「シングルビーン」といって、カカオ豆にこだわるブームがまきおこっていますね。
「Bean to Bar」はようするに「豆からバー」までの一貫して自社で管理している製造・販売スタイルをさします。
「シングルビーン」は使用するカカオ豆を1種類に限定したタイプです。
奥深い世界ですが、入手経路や販売数が限られたり、高額になる傾向があるため、気軽に食べ比べできないのが難点です。
形状はそのままですが、ビターチョコレートに絞ると、おおよそ板チョコレートが主になります。
そのため、今回は板チョコレートに絞ってご紹介したいと思います。
よりビターチョコレートを楽しみたい!ビターチョコレートのおいしい食べ方例
ビターチョコレートはなによりカカオの風味が大切です。
これから暑い季節になりますが、冷蔵庫で冷やして冷たい状態でいただくと、特に香りをかぎわけるのが難しくなります。
食べる量を少しだけ室温になじませて食べることをおすすめします。
ビターチョコレートは甘みが少ないため、色々な飲み物とあわせることができます。
ミルク、オレンジ、ベリーなどのジュース類。オレンジとチョコレートは素敵な組み合わせ。
アールグレイ、ダージリンなどの紅茶。温かい紅茶は鼻に抜けるカカオの香りがより味わえる気がします。
エスプレッソやウィンナーコーヒー。もちろんアメリカンでも。
ラム、ブランデー、シャンパン、ワインなどのお酒。スパークリングワインもOK!
なお、何種類かのチョコレートを食べ比べするときは、素直に軟水のミネラルウォーターがいいと思います。
ビターチョコレート選びのポイント
まずはカカオ含有率を見て選ぶのがもっとも自分好みのビターチョコレートを見つける最短のルートでしょう。
いきなり 99% チョコレートから減らして行く方法と、60% あたりからカカオ含有% を増やしていく方法のどちらかをお勧めします。
ランダムに購入しても良いですが、メモやパッケージの写真を撮るかしておかない限り、だいたい忘れてしまいます。。
私はいきなり 99% チョコレートをいただいてしまい、強制的に減らしていく方法をとりましたが、これの良い点は高カカオ含有% の商品はそこまで多くないので、始めの選択にあまり迷わないことですね。
自分好みのビターチョコレートが分かってくると、ちょっと疲れたからといって 65% 前後で甘めのを買ったり、カカオの味を楽しみたいから 75% 、お酒にあわせてすっきり苦みの80% オーバーを選んだり、と新しい楽しみが見つかります。
個人的に迷ったら 75% ~ 85% を買いますね。
ビターチョコレートおすすめランキングTOP6!
第6位 リンツ エクセレンス 99% カカオ
出典: Amazon.co.jp
泣く子も黙る 99% チョコレート。
興味本位で購入して、ビターチョコレートトラウマを植え付けられてしまった方も多いのではないでしょうか。
ビター大好きな私も、99% はチョコレートの括りから解き放たれている気がしますが、そこはリンツ。決して美味しくないわけではありません。苦みを楽しむチョコレートです。
おすすめはミルクも砂糖もいれずに、丁寧にいれたブラックコーヒーと一緒に味わうこと。溶けたカカオの香りが鼻に抜けると、とても爽やかで、森の中にいるような気持になります。
第5位 明治ザ・チョコレート力強い深みコンフォートビター
出典: Amazon.co.jp
明治のザ・チョコレートシリーズはどれを食べてもはずれがありません。
スーパーでも購入できる手軽さがいいですね。
ビターチョコレート 70% になりますが、非常にたべやすく、クセのない味わいです。
ビターチョコレートの “クセ” みたいなのを希望していただくとちょっと違うと思うかもしれませんが、まず手に取ってみても間違いはない美味しさです。
第4位 ROYCE’ ピュアチョコレートマイルドビター&エクストラビター
出典: Amazon.co.jp
こちらはコイン型のチョコレートが個包装で 20 枚づつはいっています。
2 種類の味を楽しめるし、個包装なので食べ過ぎることもなく、ちょっとづつ味わったり、家族や職場でわけあったりと使い勝手がいい商品です。
これはちょうど先日まで、我が家の冷蔵庫にありまして、毎日夕食後に 1 枚づつデザートとして食べていました。
ビターな味わいながら、口のなかで溶けていくあとの舌触りがさらっとしていて、口にまとわりつかない感じがします。
物足りない、と感じるかもしれませんが、とても軽くてさわやかで、ちょっぴり大人のビターチョコレートです。
第3位 Taza チョコレート・メキシカーノ オアハカ
出典: Amazon.co.jp
Taza タザ の特徴はなんといっても、石臼挽きのチョコレート、という点です。
そのため、ここであげた他のチョコレートと違って、舌触りがとってもざらざら。
なめらかな口当たり~などとは対極にあります。しかし、USDA認定のオーガニックで、手作りで、遺伝子組み換えでない原材料を使い、ダイレクトトレードのカカオを使い、グルテンフリー、ビーガン、コーシャー…など、とにかく自然で素材そのものを味わうチョコレートメーカーです。
ここのメーカーは 2 種類ほどしか食べていませんが、苦みと酸味が強めで、甘みが少なく、手作りなせいなのか見た目美しいという感じではありません。
それでも、また食べたい、他の味も試してみたい、と思える不思議な魅力があります。
第2位 ヴィヴァーニ オーガニックダークチョコレート オレンジ
出典: Amazon.co.jp
カカオ70%のダークチョコレートに、オレンジオイルをまぜたオーガニックチョコレートです。
数年前にはアーティストとコラボしたパッケージを展開するなど、オシャレさにも気を配っているドイツのメーカーです。
Amazonで取り扱いがあるのは、アメリカ展開版ですね。本国ドイツでは異なるパッケージです。
私はこのチョコレートが大好きです!
オレンジの香りがほのかでゆっくりとゆっくりと口の中で溶けていく最中の香りを楽しんだり、厚めの板チョコレートゆえに噛みごたえも楽しんだりします。
チョコレート自体も甘くなく、オレンジの香りも苦みを含むので、かなり大人のチョコレートです。
第1位 Lindt リンドール エキストラダーク
出典: Amazon.co.jp
リンツ再登場です。やっぱり美味しいリンツのチョコレート。
梅干し大くらいある、けっこう大きい球状のチョコレートです。かじってたべるには小さく、一口で食べるには大きいという微妙なサイズ。
だいたい一口で食べてしまうのですが、その時の口の中一杯に広がるカカオの芳香ときたら、洪水のようです。
エキストラダークながら、甘みもしっかりあり、チョコレートを食べたという満足感が得られます。
あまりビターチョコレートらしくないかもしれませんが、ビターの良さを保ちつつ、食べて幸せになる甘みも感じるバランスの取れた 1 品だと思います。
リンドールはアソート販売もあるし、店頭では好きな種類だけを袋詰めできるのでダークチョコレートも好きだけと、他の味も楽しみたいときにはお勧めです。
まとめ
カカオの健康効果もあり、ビターチョコレートはすっかり市民権を得たように思います。
しかし、ビターチョコレートは健康のためにいやいや食べるものではなく、ミルクチョコレートとはまた違ったカカオを楽しむ嗜好品です。
お気に入りのビターチョコレートを見つけてくださいね。