
肌色やエイジングを気にせず、メイクを楽しむ!Mariさんが本場NYで学んだ、美しく生きるためのヒント
今回のインタビューは、Instagramで5万人フォロワーを抱える、美容ライターのMariさん!to buyの連載でもおなじみです♡
現在、アメリカ在住のMariさんが、ちょうど一時帰国するとのことでしたので、お時間をいただいてきました。
現地のメイクアップスクールへ通い、資格も取得した彼女。メイクの本場NYで学んだ、「美しく生きるためのヒント」をご紹介します!
Mari/@mari_loves_beauty
NY近郊在住の美容ライター
コスメコンシェルジュ。NY州認定エステティシャン資格取得。
Christine Valmy メイクアップアーティスト課程修了。1児のママ。
Instagramではユーザー目線の取り入れやすいメイクテクニックが人気。
NY近郊在住のMariさん。日本の新作コスメはすぐ手に入らないので、「私はHow to系で勝負!」
ー10月にご帰国されるというお話を伺いまして、インタビューの機会をいただきました!いつからアメリカに住まれているんですか?
2016年の3月からですね。もう2年半になります。日本食も買えますし、すっかり慣れて生活しやすいです!
東京にいる時は、化粧品会社の宣伝部におりました。主人の仕事の都合で仕事を辞めて、アメリカに移ったのですが、予定ではトータル5年ぐらい住むことになっています。
ーNYって、憧れです!住んで良かったことについて、教えてください。
行く前は仕事を辞めなければいけなかったり、異国での育児が不安で、本当に辛かったんですが……
実際にアメリカに来てみたら、自分らしくのびのび生きられる環境に驚きました。それまでは人の目を気にしすぎたり、意見を言うのも躊躇してたというか。
また、メイクで海外の方の顔に触れることは、本当にはじめての経験だったので、びっくりの連続でした。彫りが深くて、顔の作りが日本人とは違うので、メイクの仕方がまったく違うんですよね。
MariさんInstagramより。インスタ投稿や、インフルエンサーやライターとしての仕事をさせていただいたことで、もっとメイクについて学びたい!という意欲がわいて、NYのメイク学校に通うきっかけにもなりましたし、昔よりアグレッシブに生きられるようになったなと思っています。
ーちょっと不便だなって思うことは、ありますか?
やっぱりコスメが恋しいですね……日本の新作コスメをいち早く取り入れられないんです。それが悔しい〜!!ってなった時期がありました(笑)。
でも、無理やり日本から取り寄せても、インスタで盛り上がるのは発売直後なので、タイムラグが生じてしまうじゃないですか。
なので、「私はHow To系で勝負しよう!」と決め、メイクテクニック等をインスタで発信しています。
フォロワーさんは日本の方が多い。すぐ手に入らなくても、使用コスメは日本のものを取り寄せ。
ー日本のコスメって、どうやって手に入れてらっしゃるんですか?
アメリカのお店やネットでは手に入らないものも多いのでので、「楽天グローバルエクスプレス」を利用して取り寄せてます。
すごく便利で、楽天に売っているものはすべて転送してくれますし、最近では他のサイトから買ったものもまとめて梱包して送ってくれるようになったんです!
ーネットで買えないものとかは、どうやって手に入れているんですか?
その点では、両親にかなり協力してもらってます!
以前出た、安室奈美恵さんコラボのvisee「アイカラーパレットNA」は、父と母が手分けして並んでくれたおかげで、02と03をゲットすることができました(笑)
日本の新作コスメの情報は、情報通の方のインスタストーリーズから得ています。
海外ブランドでも、「日本からでも買えるコスメ」を中心に紹介してます。
ーやっぱり、海外にいても日本のフォロワーさん向けに、コスメを選んでらっしゃるんですね!
そうですね。前に日本未上陸のコスメをインスタに載せた時に、「買えないです……」というコメントをいただいて。
買う手段自体はあるのですが、フォロワーさんから需要のある内容にしたいと思い、日本にいながら手に入るコスメを中心に投稿するようになりました。
フォロワーさんは日本だと大阪・横浜・名古屋の方が多いみたいです!これは推測なんですが、私のメイクが色を多用するからかなって思ってます。、香港や台北の方もよく見てくださってますね。
ー最近は海外コスメを個人輸入してる方も多いです。Mariさんのお好きな海外メイクブランドを教えてください!
BECCA、stila、Cover FX、TATCHA、juice beauty、huda beauty、e.l.f.、wet n wildですね。Cover FXは「セッティングスプレー」がすごく良いです!かなりの乾燥肌なんですが、これをつけると保湿力とツヤがすごくて、高確率で肌を褒められます。
オーガニックコスメのJuice beautyの化粧下地もグロウなツヤが欲しいときに便利。BECCAのハイライトはぬらっとした艶めかしいツヤが出せて、ヘビロテしてます♡
2019年はアメリカではジェリー状のハイライトが流行るようなので、どこのブランドのものを買うか絶賛リサーチ中です。
BEAUTYLISHというサイトなら日本語対応してるので、気軽に海外コスメが買えますよ!
日本独自のメイクトレンド、「イエベ」「ブルベ」分け。肌色は千差万別、縛られないように!
ーNYと日本でまったく違うなって、Mariさん的に感じるところはどんなところですか?
日本だと、「イエベ(イエローベース)」「ブルベ(ブルーベース)」「春夏秋冬」に分けてコスメ選びをするのが流行っているじゃないですか。
アメリカではどうなんだろう、と気になったので、メイクの先生に「パーソナルカラーって、アメリカでもメジャーな考え方なんですか?」って聞いてみたんです。
そしたら、「30年前にちょっと話題になったけど、肌・髪・瞳の色を数種類に分けることは不可能だし、アメリカ人は自分の好みを優先させる性格だから、今は流行っていないよ」と言われて、納得しました。
アメリカの方は、似合う似合わない関係なしに、好きな色でメイクしたり、好みの髪色に染めたり、すごく自由なんですよね。そこがアメリカと日本の大きな違いかな、と思います。
パーソナルカラーは、「自分の強み」や「基準」として知っておく分にはとても役に立つと思うんですが、縛られすぎて、使う色を限定しちゃうのはすごくもったいないな、って思っています。
コントロールカラーをファンデの前に仕込むだけで、ピンク味のある白肌にしたり、小麦色の肌にしたり、髪色を変えるだけでもメイクの幅は無限に広がりますし!
ファンデよりアイメイクが先!ヌーディリップは、濃い色で塗りつぶしてから!NYのメイク事情
ーNYの学校で美容について学んだとお聞きしましたが、具体的にはどんな資格を取られたんですか?
「NY州認定エステティシャン」の資格を取りました。アメリカって、資格がないとエステティシャンになれないんですよね。
6ヶ月のスクール通いと、実技と筆記を受けて、合格したら資格が取得できるんです。
内容は、ワックス脱毛と、メイクアップと、エステです。この資格を持っていれば、このような仕事につくことができます。
また、Christine Valmyというアメリカで一番古いビューティースクールで、「メイクアップアーティスト課程」を修了しました。
エステの資格だけでなく、こちらの勉強もしたのは、やっぱりメイクが一番好きで、ノウハウを身につけて極めたいなと思ったからです。
ーChristine Valmyのメイクアップスクールって、かなり名門だと思うのですが、どんなところだったんですか?
タイムズスクエアにある好立地な学校でした。そして、先生がものすごく厳しかったです。
NY工科大学を出てメイクアップアーティストになった方で、メイク講師のかたわら、ゲイバーでダンスをしたり、服のデザイナーもしていて。いろんな顔を持つ方です。
トランスジェンダーの苦悩についても教え込まれました。
その方に学んだことで一番驚いたのが、手の込んだアイベース作りでした。オレンジのコントロールカラーで目周りの色ムラを均一にしたあと、肌より2トーン明るいファンデorコンシーラーで、目元を明るくするんです。
目の周りってクマやくすみが気になる部分なので、念入りな仕込みがあってこそ、アイシャドウ本来の発色を楽しめるんだそう。
それから、アイシャドウを塗るときは、タップするように色を置くことで、発色が良くなり、粉飛び防止にも効果的だと教えてくれました。
ー日本であまりやらないようなメイクテクニックって、ありますか?
ヌーディカラーのリップを塗る時、唇の色が上下で違う人は、唇色よりやや濃いブラウンのリップライナーで唇全体を塗りつぶして、その上に明るいヌーディリップを塗るってテクニックもあります。
リップライナーがあるだけで口紅の色持ちも良くなりますし、輪郭もキレイに取れるので手放せなくなりました。
あと、日本では眉メイクはペンシルやパウダーが主流ですが、アメリカではより発色の良い眉ポマードで眉を仕上げる人が多いですね。
欧米は化粧水を使わない、紫外線も気にしない!エイジングは、極めて自然なことという価値観。
ー日本は、スキンケアに一番時間をかけている気がしますね!
そうですね、私自身もそうだったんですが、アメリカに来てからはスキンケア工程が簡素化されました。
驚いたことがあるんですが、アメリカって日本にあるような保湿系のトナー(化粧水)があまり置いてないんです。私の周りでは、いきなりクリームつけて終了!っていう人も多いです。
また、エイジングに対する意識がまったく違って、日本だとシワとかシミが気になる……っていう人が多いですが、アメリカ人たちは炎天下でも日焼け止めもあまり塗らず、サンタンオイルを塗ってビーチで寝てるんですね。
とくに、白人さんは肌が薄く、シワやシミができやすい肌質ですが、それは「自然のこと」って思うらしくて。
なので、日本と比べると、エイジングケアの市場が、ほとんどないんです!
老いを気にしないという点では、日本より欧米の方が、明るく気楽に、自然に生きられるのかもしれないですね。
大人のくすみは、朝のコントロールカラーで変わる!Mariさんのビューティルール。
ースキンケアで、こだわっているところは?
クレンジングにお金をかけています。汚れ落ちが良いっていうクレンジングって、要は界面活性剤を多く入れているってことなんですよね。
なので、敏感肌の私は、洗浄力が比較的弱めのジェルタイプを使うことが多いです。アイメイクを落とすときは部分用のリムーバーは必須です!
というのも、アメリカに行って、ものすごい肌荒れを経験したんです。その原因は、日差しが強くて、湿度が低いからで。環境の変化により、肌のバリア機能が追い付かず、敏感肌になってしまったんです。
また、水道水が硬水なので、固形石鹸を使って洗い流すと、石鹸カスが肌に張り付いて、毛穴に入ってしまって、それも肌荒れの原因になっていたり。
石鹸って基本的にアルカリ性でできているので、もちろん洗い上がりの肌もアルカリ性に傾きます。アルカリ性の状態から弱酸性に戻るまでのPH6〜8の間って、アクネ菌が繁殖しやすいんですよね。
なので、日本に帰った時も、肌が弱っているときはぬるま湯だけで洗顔したり、ローズウォーターで肌のPHを整えたりと、対処法が身につきました。
ーベースメイクで、こだわっているところは?
絶対コントロールカラーは使います!ファンデの顔料って、黒い顔料が含まれているので、夕方になるとそれが表に出てきて、皮脂や汗で酸化して、くすんでくるんです。
そのくすみを防止するには、ファンデとの間にコントロールカラーを挟むことが、すごく大事です。
ーポイントメイクで、こだわっているところは?
アイメイクはマスカラですね。あまり上げないのが流行ってきてるみたいですが、私は上げまくるポリシーです(笑)。
あとは、アイシャドウのブレンディングです。念入りにぼかすだけでメイク上手に見えますし、目も大きく見えますよね。
チークの入れ方はすごくこだわっていて、顔をスッキリ見せたいので「黒目の外側に入れる」ように気をつけてます。内側に入れると、顔が大きく見えてしまうので。
幅広い知識とテクニックを身につけて、美しく、楽しく生きるためのメイクを伝えていきたい!
ー憧れの美容家さんって、いらっしゃいますか?
山本未奈子さんが好きです!境遇が似ている気がして。
実は山本さんがキッカケで「NY州認定エステティシャン」の資格を取ろうと決めたんです。
2月からまた新しい学校に通おうとしていまして。最近、栄養学に興味があるんです。外側からのケアも大切ですが、今後は内側からのケアに関する知識もつけていきたいなと思ってます。
ーMariさんが今後目指したいもの、やりたいことって、どんなことですか?
私は、「知識とテクニックに定評のある身近な人」になりたいんです。自分自身が、コンプレックスがたくさんある普通の人間なので、どうしたら綺麗に見せられるかを知識とテクニックを交えて伝えていきたいですね。
今後やってみたいこととしては、メイク講座です。多くの方と身近にコミュニケーションをとりながら、綺麗になるお手伝いができたらやりがいがありそうですよね。
ー最後に、Mariさんにとって、「美容」「メイク」とはなんですか?
「一生、飽きない研究」です!人生で一番、好奇心や探究心をかき立てられるもの、ですね。
本当に、根本から美容が好きなんです。出産や加齢など、女性ってどうしても老いを感じずにはいられないんですが、美容に携わっていると「このままじゃダメだ!」って思えるんですね。
なので、これからも良さそうだと思ったものは、片っ端から使いまくります。
現状100%ベストな状態でなかったとしても、スキンケアやメイクでこれだけ綺麗に見せられるんだっていう術を、今でもどんどん発見しているので、いつまでも飽きのこない研究だなって思っています。
Mariさん、ありがとうございました!
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