
SNSも美容も頑張りすぎず、地に足がついた生活を!ふねさんのライフスタイル&お買い物事情♡
「フランス女性のような、ヘルシーでセクシーな印象に憧れる」「肌が弱いけれど、美しくなって人生を楽しみたい」「SNSにちょっと疲れた……」あなたに、特に届けたい、今回のインタビュー。
Twitterにこんな上品でハイセンスな世界観を持った方がいるなんて……と感動してしまった編集部イチオシインフルエンサー、「ふね」さんが登場です! インタビュー当日、「長谷川潤みたいな女神が来た……!!」と、本気で焦りました。
お顔が見せられなくて恐縮ですが、ぜひ、彼女の美しさの秘密を、内側と外側から、このインタビューで覗いてみてください……♡
ふね/@Yukifunese
美容部員、化粧品企画を経て現在はライター
アトピー・敏感肌・乾燥肌の三重苦を試行錯誤して乗り越えました。
「日々を気分よく過ごすことが一番の美容」をモットーに、化粧品をはじめとした、ご機嫌のもとになるようなアイテムをご紹介します。
Instagram:https://www.instagram.com/yukifunese/
「ほっこり」と「ハイセンス」が共存し、美容情報も豊富なふねさんTwitter。どんな方なの?
ー癒しがあるのに、海外のエッセンスも感じられて……どんなふうに育ってきた方なんだろうって、ずっと気になってました。
小学校受験をして、大学付属の学校に通っていたんですが、すごいお金持ちのご家庭のお子さんがたくさんいました。小学生の頃、自分はものすごい貧乏な家に生まれたと思っていたんですね。
なぜなら、「別荘がなくて、家の中にエレベーターもなくて、家政婦さんもいなかった」から(笑)。まわりは、そういうレベルのご家庭のお子さんだったんです。
やっぱりそういう方達って、海外のハイセンスなものをたくさんご存知ですし、家にも美術品があったりだとか、芸術関係の仕事をしている方がご両親だったりとか、表参道歩いていると「あの建物は、お父さんが作った」って。
まわりのそういった方々のセンスから、影響を受けてるところはあるかもしれません。
ーなるほど!小さい頃から、まわりの方がハイセンスだったんですね。他にエピソードってありますか?
小さい頃、よく連れて行ってもらったのは本屋さんです。祖父が猛烈な本好きで、本だけなら好きなだけ買ってくれる人でした。
1ヶ月に1回ぐらい、大きな書店に連れて行ってもらって、カゴに盛りたいだけ本を盛って、買ってもらってました。当時は値段もわからないですし、いま思うと本当に贅沢なんですが……
ーそうやって、ふねさんの本好きが育まれていったんですね!ごきょうだいはいらっしゃいますか?
きょうだいは姉がいて、彼女はインドネシア舞踊をしています。旦那さんはインドネシア人で、彼もインドネシアの伝統芸術を生業としています。
姉がインドネシア留学中に、現地で旦那さんと知り合ったらしいです。今は子どもが小さいので日本にいるのですが、もうすぐ戻ると聞いています。すごく自由な人ですよね。
化粧品会社に長年勤めた業界人ならではの、こっそり教えたい、コスメここだけの話。
ー前職では、美容部員さんや、化粧品の企画もされていたんですよね!
はい。自社ブランドをいくつか抱えている、日本の化粧品会社におりました。ずっと担当していたのは、スキンケアブランドです。
総合職で入ると、まず一定の期間、美容部員として現場を学びます。そのあと、化粧品企画に移りました。美容業界の良いところも、悪いところも、一通り見れたかな、って思ってます(笑)。
ー美容業界の良いところ、悪いところ、どちらも教えてください!
良いところは……担当のスキンケアブランドのお店は、肌の弱いお客様が来られることも多かったんですね。肌が真っ赤でボロボロで、お化粧なんかできないぐらいの方がいらっしゃって、そういう方のお手伝いができたりとか。
また、お化粧とか美容とかって、楽しいんですが、それが最終目的じゃないんです。その先に、気分が良くなったりとか、自分のことを好きになったり、自信がついたりとか。
現場で美容部員として見ていると、そういったことが実感として感じられたので、「美容業界サイコー!」って思いましたね。
悪いところは……必ずしも化粧品の値段は、品質に関係しないっていうことでしょうか。
高価なコスメを使うことで、「良いモノ使ってるから、きっとキレイになれる!」って思う気持ちでキレイになる方も、いっぱいいらっしゃるので……それは、ブランドのマーケティングですね(笑)。
でも、化粧品会社にいた者として言える、化粧品の選び方のヒントになるかもしれないアドバイスとしては、高級なラインも持っている大きな化粧品会社の、安価なラインはコスパがいいことが多いです!
高級なラインと同じ材料や同じ技術が使われていたり、ヒアルロン酸の種類が違うだけ、ぐらいの内容の違いだったりするんです。(編集部:「えええ、それすごい情報ですね!もう高いの買いません(笑)」)
「本が大好き、自分でも書きたい!」未経験で、物書きの道へ飛び込む。
ー今はライターさんなんですよね。会社所属のライターさんですか?
そうなんです。編集プロダクション所属のライターとして、働いています。ジャンルは、実は金融系なんです。
編プロですが、紙の雑誌も出版していたり、Webメディアも持っています。それらの記事を書いたり、外部に出す記事広告などを作っています。
もともと本が好きで、読むのも書くのも好きだったので、「やっぱり自分で書きたいなー」って思って、はじめました。なかなか初心者でライターとして働けるところがなかったので、「分野は金融でも、なんでもいいや!」って。
ー未経験の分野に飛び込んでいけるの、すごいです!でも、センスの良すぎるふねさんには、やっぱりライフスタイルとか、美容のライターさんをやってほしいなぁ……。
やっぱり、美容から離れがたくて、Twitterを続けているんだと思います(笑)。最近は、Instagramもはじめてみたり。美容を忘れるつもりはなくて、新商品のプレスリリースもチェックしちゃうんですよね。
服が着られないほど、ひどいアトピーが改善した方法は、食生活と睡眠だった。
ー「アトピー・敏感肌・乾燥肌の三重苦を、試行錯誤して乗り越えました」。こちらについて、お話聞かせていただけますでしょうか。
生まれつきアトピーだったので、今でも皮膚科には通っているのですが……
いちばんアトピーがひどかったのが、高校生の頃で。むちゃくちゃ青春を楽しみたかった時期にもかかわらず、服を着ると、背中に血でべったり張り付いてしまうほどでした。
服を脱ぐ時、皮膚から服を剝がすみたいな感じで。裸になって、床にうつ伏せになって、背中を乾かす、みたいな生活をしていました。
いろんな民間療法や、漢方も試して……「アトピーの原因は菌だ」って主張するお医者さんのところに行った時は、びっくりなんですが、全身にイソジンを塗ることになりました。
すごくしみるんですよ……お風呂場の床が、真っ茶色になりました(笑)。
そんな私のアトピーに一番効いたのが、脂と肉をきちんと摂って、糖質を減らして、よく寝るっていう方法でした。結局、生活習慣だったんですよね。
それと併せて保湿をまともにやると、普通の人レベルに治ってきて。その食生活や、プロテインをしっかり摂ったり、睡眠なるべくとるなどは、今でも継続しています。
その経験があって、自分に使えるコスメが少なかったので、「自分で作るか!」って化粧品会社に入りました。
ー確かに、合うコスメを探すのも、すごく苦労しますよね。どんな基準で「これは試そう」って決めるんですか?
私、必要に迫られたオタクなので……化粧品の成分をエクセルに書き出して、合わなかったものをチェックして、重なるものを抽出してました(笑)。
お金がいくらあっても足りないですし、使ってすぐ合わないのがわかりますし、合わなくて余ってしまうコスメももったいないので……。
自分に合う成分を絞っていって、それを使っているコスメの中から、製薬会社だと良い素材使ってるかなとか、この会社は界面活性剤の特許を持ってるからいいかも……でさらに選んでいきました。
ーふねさんが、「これは自分に合う!」って思うコスメって、どんな実感があるモノなんですか?
つけた時に、気持ちいいモノは、自分にとって合うコスメなんだと思います。肌が弱い人とか、乾燥気味な人って、洗顔直後とか、暖房に当たった時、肌が不愉快な違和感を感じるんです。
その逆で、つけた瞬間、ふわぁ〜って肩の荷が降りるような、「肌が気持ちいい!」「細胞が喜んでる!」コスメは、その人に合っているのかなと思います。
合わないものは、つけてすぐピリピリしたり、翌朝肌が荒れてたりしてわかりやすいモノも多いんですが……
気をつけなきゃいけないなっていうのが、「つけてすぐ変化は出なくても、使っていくうちに少しずつくすんでいったりとか、肌がダメージを受けていく」モノ。
日々の変化はほんの少しでも、1ヶ月後明らかに肌が変わってしまうモノですね。
そういう変化を見逃さないために、自分の肌のMAXな透明感がどれぐらいかを、忘れないようにしなければいけないと思っています。
ー使っていくうちに少しずつくすんでいく……ってコワすぎます!私、気づけないです……。
例えば、一時期「最強の保湿剤!」として広まった、処方薬の塗り薬がありますよね。
あれとかって、製薬会社が作ってるので、有効成分ももちろん入っているんですが、薬なので、化粧品と比べると材料のコストカットがあったり、使用感への配慮がなかったりするとも聞きます。
そういうことを考えると、私は可能な限り、毎日使うのは化粧品がいいかなと思っています。
美容のプロにして超オタク!ふねさん流・ビューティーのこだわりは、全女子が参考にすべき。
ークレンジング・洗顔のこだわり
絶対、摩擦をかけないことです。量を惜しみなく使えないと困るので、身の丈に合わない値段のものは買わないようにしています。
私は角質ケアをしたいので、W洗顔は必ずするのですが、クレンジングが終わった時点で、あまりにもぬめりが残っていると困ります。
そのため、今Twitterで流行っている乳液クレンジングは、日常的にはしないですね。すすぎに時間がかかるので、摩擦も大きいんです。乳液で落とせる、軽いメイクの時は、乳液クレンジングをたまにやったりします。
普段、ウォータープルーフのマスカラや、目の下にコンシーラーを塗っている方は、その部分だけはオイルで落として、他のメイクが薄い部分は、乳液で落としてもいいと思います。
最近、洗顔後のすすぎの回数が多いほど、肌の細胞が傷つくっていう論文を読みました。敏感になっていったり、常に微弱な炎症が起きている状態になるそうです。
ースキンケアのこだわり
スキンケアアイテムのレビューで、「この商品は私には油分が多すぎて、ニキビができました」みたいなものがよくあると思うのですが、一概に顔と言っても、おでこ、鼻、あご、目まわり、頰って、まったく肌が違うんです。
ある部分によくなくても、ある部分にはちょうどいい、みたいな。
どんなコスメも、顔全体に合うものを探すのって、大変です。使ってみて、「頰には良かったから使い続けるけど、おでこに塗ると荒れるから塗らない」みたいな使い方の工夫をするのが、オススメですね。
おでこは化粧水までしかつけない、美容液は目まわりと頬、クリームは目の下とほうれい線あたりは重ね塗りする、みたいな感じで、使っています。使い分けというよりは、「グラデーション」ですね。
ーベースメイクのこだわり
日焼け止めが絶対必要なことと、保湿重視です。美容部員をやっていて思ったのが、みなさん、すごくお化粧の崩れを気にされるじゃないですか。たくさん塗るから崩れるのにーって思っていて(笑)。
いちばん良いのは、肌をよく整えておいて、軽いBBクリームなどだけで、崩れようのないベースにしておくことです。手間もかからないし、メイク直しも要らないですし、メイク落としも楽だし……
この時期、いろんな「崩れないメイク法」が出てきてますが、めくったら地層!なぐらい重ねてたりしますよね。アザなどを隠す必要がある方でないのなら、そんなに塗る必要ないのにな、って、お客様のメイクを落としながら感じてました。
ーメイクアップのこだわり
単に私の好みなんですが、化粧が濃く見えるのは好みじゃなくて、ありのままがカッコイイって思ってるところもあるので、元の肌がキレイな人っぽくみせるようにはしています。
ーライフスタイルのこだわり
今日も履いているショーツなんですが……全部レースでできたTバッグなんです。Tバッグは、おしりが劇的にモチモチになるんですよ!
普通のショーツって、足の付け根にゴムが入りますよね。あれによって、日々摩擦が起きますし、皮膚をぎゅっと締め付けて圧がかかっているんです。
圧がかかると、肌は「守らなきゃ!」って皮膚が分厚くカタくなってしまうんですね。かかとが分厚くなるのと同じ理屈です。レースのTバッグはお尻を自由にしてくれます。
肌が弱いので、普通のショーツだと締め付けで、肌がかぶれたり、切れてしまったりして。困る!と思って検索して、たどり着いたのが、これでした。
おふろ入った後、おしりがモチモチだと、気分がいいですよ♡
ー美容やライフスタイルの情報って、どこで得ているんですか?
主にインターネットで検索しています。あとは、もう書店にはないのですが、REAL SIMPLEっていう、海外のライフスタイル雑誌の日本語版が好きで、バックナンバーを見つけては、購入しています。
品があって、ドギツい広告もないんです。最近よく聞く「丁寧な暮らし」、素敵なだと思うんですが、「ちょっと気取った暮らしになってない?」って思うことも多くて。でも実際、日常生活で気取る余裕なんて、普通に生活してたらないじゃないですか。
丁寧な暮らしのために、その余裕のなさを許せなくなってしまうのは、なんか違うなって。仕事とかでもうすでに頑張っているのに、もうこれ以上暮らしでまで疲れたくないよ!って(笑)。REAL SIMPLEは、その点ちょうどよいんです。
「家事を手早くやる方法」とかも載っているんですが、すごくキレイな誌面で、上品に載せているので、「そうそう、リアルで丁寧な暮らしって、地に足がついてるって、こういうことだよね!」って思える雑誌です。
「いつも機嫌が良い人」でありたい。心の調子が悪い時は、寝てしまおう。
ー旦那様やご友人からは、ふねさんって、どんな人って言われることが多いんですか?
楽観主義者で、いつも機嫌が良くて、ほわっとしてると言われます。
楽観的なのは、意図してそうしているところもあるので、そう思ってもらえるのは嬉しいです。私のオタク気質な部分だと思うのですが、トライして試行錯誤して、レスポンスがあると嬉しいんですよね。
ー素敵です!とはいえ、気分がすごく落ち込む時もあると思うんです。そういう時の回復法ってありますか?
めちゃくちゃスキンケアをして、香水をつけて、早く寝ます(笑)!朝起きると、肌キレイで気分がですし、いいにおいがして気分が良いですし、寝不足じゃないから気分が良いです♡
落ち込む時は、私の場合夜が多くて。どうしても見過ごせなくなってしまうぐらい落ち込んだ時って、絶対眠さが関係してると思って、寝ちゃいますね。
ー私も、睡眠はすべてを解決してくれると思ってます(笑)。とはいえ、ふねさんのこのツイートが気になりました。
フォロワーさん最近増えてくださってるな、と思って書いたツイートの流れなんです。美容系のツイートが多いので、美人だと思われていたら、詐欺みたいで申し訳ないなと……
普段から、あまりダイエットに駆り立てられたりもしなくて。美味しいものを好きに食べた結果のカラダなので、「これはこれで愛するか……」って開き直るぐらい。そんな自分でもこういう気持ちになるんだなって。
やっぱり「人に好かれたい」って思った時って、卑屈になるんですね。
金銭の報酬とかがない限り、基本的に人の期待に応える義務はないと思うんですけど、相手に好かれたいと思うと、なぜかその相手の期待に応えようとしちゃうんですよね。
私は、相手に期待しないようにしているんですが、それって「期待に対して意識している」のは、期待するのもしないのも、同じなんですよね。
人間関係において、相手への期待のコントロールが大きなテーマなんだなと思っています。
逆に、自分を大事にしてくれて、期待してくれている人に対して、期待をしないのって、失礼でもあるのかなと。自分の身を守るために、人に期待しないのも、不誠実だなって最近は思ったりしています。
旅行大好き。東南アジアはあと1国でコンプリート。年2回訪れる小樽には、彼女のヒミツが……!?
ーTwitter拝見していて、海外旅行、かなり行かれているイメージがあります!
東南アジアがすごく好きで、あとミャンマーに行けばコンプリートするぐらい、行ってます。社会人になってからは、年多くて2〜3回ぐらいのペースですね。
夏か冬の大きいお休みで、バーンと行くっていう感じです。
ー今まで行った中で、お気に入りの国ってありますか?
私、市場がすごく好きで。現地の暮らしを覗けるのが、すごくワクワクするんです。
一番良かった市場が、インドネシアのバリ島にある、海の方ではなくて、もう少し北の方……ウブドっていうところです。
棚田!森!あぜ道!苔!みたいな場所で。濃い緑がすごく綺麗なんです。ここの市場がすごく良くて。
日中は観光客用のお土産が売ってるんですが、朝は誰も英語をしゃべってくれないし、私みたいな日本人が行くと、「ケッ!」みたいにされちゃう、ちょっとハードな市場なんですが(笑)。すごく活気があって、素敵なんです。ここでは、果物を買いますね。
ー普段の週末は、何をされているんですか?
美術展は、東京近郊でも2〜3ヶ月に1回ぐらい行っています。旅先に行きたい美術館があったら、絶対行きますね。
気になる美術展があると、そのために旅行に行くこともあります。海外だけでなく、国内旅行もかなりいきますよ。
あとは、北海道の小樽がすごく好きで、年に2回は行きます!
ー「年に2回小樽」は、かなりハイペースですね!小樽のどこがお好きなんですか?
私のTwitterアカウントは、もともと好きな作家さんの、オタクアカウントだったんです(笑)。その方について、語りたいときに使うアカウントで。
「ふね」って名前も、その作家さんの苗字と、私の苗字が重なる部分があって、嬉しくてその名前にしました。
作家さんは、「雪舟えま」さんっていう方です。雪舟さんがかつて住んでいた地が、小樽なので、本当にオタクの聖地巡礼ですよね(笑)。
Twitterアカウントも「@Yukifunese(ユキフネーゼ)」です。そこから、Twitterで仕事(美容)の話もするようになって、今に至る……って感じです。
大胆で美しいアートが、お好きなふねさん。to buyでも紹介した芸術祭にも行かれるんだそう♡
ー私もアート大好きなんですが、来春クリムト展、東京でやりますよね!ウィーンにも観に行かれたんですか?
そうなんです。ウィーンで観たあの絵(「ユディト」)、実際だとすごく大きくて。この部屋の壁一面ぐらいあるんです。しかも、情熱を余すことなく、美しく女の裸体を描くんですよね、あのサイズに(笑)。
(編集部:「あれ、一見写真っぽくないですか?」)そう、なんか、ぬらぬらしてるんですよね。艶かしくて。写真と実物観た時とで、こんなに印象が変わった芸術家は、はじめてでした。
ー特にお気に入りの芸術家さんとか、良かった美術展って、他にありますか?
最近行ってすごくおもしろかったのが、「タラブックス」っていう、インドの絵本出版社の原画展です。現地の作家さんの、主に版画ですね。
その版画を原紙で作る、ものすごく贅沢な絵本です。1冊1万円以上のものもあるんですが、すごく素敵で。
この原画展、東京でやっていた時に、行きたかったんですが、すごく混んでいて行けなくて。そのあと名古屋でもやっていたので、観に行きました。すごく力強くて、綺麗でしたね。
買ってきて飾りたいと思ったんですが、身分に相応なのかなと悩んで、買いませんでした(笑)。絵本にシリアルナンバーが入っているので、今これを手にするのにふさわしい人は、もっと他にいる……って考えてしまって、もったいなくて。
ー謙虚すぎる(涙)。ふねさんのお家に飾ってありそうなのになぁ……直近で、気になる!これ行きたいっていう、美術展とかはありますか?
もうチケット取ったんですが、越後妻有に行こうと思っていて。(編集部:「あ、大地の芸術祭ですね!」)
そう、そうです。今年はトリエンナーレの年で、大規模なので、行きたいなって。誕生日が9月の週末なので、そこで一泊して観てこようと思ってます。
(このインタビューのあと、編集部は機会があって、大地の芸術祭に行ってきてしまいました。その時の記事はこちら!)
「コスパがいい」映画、プロ級のお菓子づくり……好きなものへの探究心はオタクそのもの!?
ーアートがお好きなら……音楽はどんなものを聴かれますか?
ガムランが好きです。木製のガムランの音楽を、満員電車に乗っていて暑い時、バリ島を思い浮かべて、「ここはバリ島!」って思い浮かべながら耐えたりしてます(笑)。単純作業の時、BGMにしたり。
ーガムランを普段使いで聴いてる方、激レアです!真似してみよう(笑)。映画は、最近何観られました?
「ザ・スクエア」を観ました。あれ、不愉快なシーンの連続を、タラタラ観せられるっていう映画なんですが、観終わると、脳が働いていろいろ考えたくなるんです。そういうのが好きなので、すごくコスパが良かったです(笑)。
本でも、読んだ後に、考えさせられる本ってあるじゃないですか。そういう本って、わかりやすく書かれた本よりも、コスパがいいって思っちゃうんですね。
刺激が与えられるし、読んだ前と後で自分が変わるし、長い間浸っていられるし……そういう意味で、「コスパがいい」って感じるみたいです(笑)。
好きな映画だと、これもコスパがいい系なんですが、コッポラの「胡蝶の夢」です。頭がぐるぐるしてくるような、気持ち悪い系なんですが……いろいろ考えちゃうんです。「コスパがいい」って言うと、安っぽく思われちゃいますかね(笑)。
あとは、観るとハッピーになる映画。クリスマスが好きなので、「ラブ・アクチュアリー」とかも、好きですね。
ーあと、すごくこだわりありそうなところで、お菓子作り!すごくお上手ですよね。よく作るのって、なんですか?
焼きっぱなしのお菓子が日常的なお菓子だと思うので、パウンドケーキとか、スコーンとか、クッキーをよく作りますね。
(編集部:「あのレモンケーキも、美味しそうでしたね!」)あれ、実は手落ちがあって……改善の余地があるんです。舌触りがうまくいかなくて。
オタクみたいなんですが、バターと粉と卵が入った焼きっぱなしのお菓子って、「バターをどういう状態で加えるか」が、舌触りにすごく関係するんです。
あの時は、バターを溶かしてから、わりと工程の後半に入れてしまって。そうすると、フワッとはするんですが、なんとなくポロっとした舌触りになってしまって。繊細で上品な感じにはならないんですよね。
冷やした時に、ぎゅっと詰まるような感じにはならなくて。暑かったから、冷やして美味しいケーキが食べたかったのに!って(笑)。
本来であれば、常温のバターをもっと早い段階で入れて、よく混ぜるべきだったと反省しました。
お菓子も美容も本もTwitterも、ハマったらなんでも好きになっちゃったり、検証したくなるのは、やっぱりオタク気質なんだと思います(笑)。
「婚約指輪、別にいらないかな……」理屈でなく、本当に欲しい時だけ買う。ふねさんのお買い物事情。
ー服とか、コスメとか、お茶とかって、どこでお買い物されているんですか?
お茶は旅先で買うことが多いんですが、コスメを買うのがすごく好きで。伊勢丹の株主になったんです。一口がそんなに大きいものではないので、全然買えてしまうんですが……株主優待が使えるので、伊勢丹でバンバンお買い物しています(笑)。
コスメも10%オフになるので、スキンケアアイテムをデパコスでライン使いの方とかは、伊勢丹の株主になることを、圧倒的にオススメします!
服は、ファーストリテイリングのしもべなので……(笑)。ユニクロとTheoryしか、ほぼ着ていないです。
以前、ダイアン・フォン・ファステンバーグが伊勢丹に入ってたんですが、日本から撤退してしまって……悲しいです(涙)。
Twitterにあげていた日傘も、伊勢丹です♡ 店員さんに「たたむのが一番カンタンな折りたたみの日傘、どれですか?」って聞いて。
ーふねさん独自のお買い物ルールって、ありますか?
選択肢の間で迷った時は、おそらくどっちもそこまで欲しくはない時なので、どちらも買わずに帰ります。
逆にエイヤ!と買っちゃう時は、理屈ではなく欲しい時ですね。そういうモノを買わずに帰ると、理屈じゃないので、絶対に納得しないんですよ。
結婚する時に、「婚約指輪、どれがいい?」って聞かれたんですけど、ピンとくるものがなくて。「たぶん、婚約指輪いらない人間なんだ、私」って思って、買わなかったんです。
それを機に、選べない時や迷う時は、本当は欲しくない時なので、買わないことにしようって思いを強めました。
ー最後に、ふねさんが、今いちばん関心があることを、教えてください♡
最近お引越しをして、家具を揃えようと思っているので、インテリア全般が気になります。Instagramで見ている、加藤順子(@_katojun_)さんのご自宅がすごくおしゃれで、参考にしたいなって。
でも、意外とIKEAとかニトリの家具が出てきたりするんですよ!間取りも、真似しやすそうな広さなんですよね。
好きなものはトコトン追求、でも無理はしない。等身大で生きることが、ふねさんの美しさを作り出していた♡
「美容は大好きですが、人生を楽しく送るための一手段であって、ライフスタイルの一部です。追求するのは楽しいですが、無理せず続けられるぐらいの、等身大の自分で取り組むのが、一番自分に合っています」
笑顔で話すふねさんのTwitterやInstagramを見ていると、彼女の内面・外見、両面の美しさの理由は、肩の力が抜けたナチュラルさからくる気持ちの余裕にあるのかな、と実感しました。
SNSなどで、美の最先端の方たちの考え方に触れると、どうしても「もっと頑張らなきゃ」「新商品買わなきゃ」と思ってしまいがちですが、自分のペースで、楽しめる範囲でやっていくのが、何事も良さそうだと思った、編集部でした。
次回は、ふねさんの「鉄板お気に入りアイテム」を、ご紹介!新着記事は、いち早くto buy公式Twitterで配信いたします。
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