スマホや携帯型の音楽再生端末を使用して音楽を楽しむには、外部接続のイヤホンやヘッドホン、スピーカーなどが必要です。
最近では気軽に持ち運びできるようなモバイルオーディオアクセサリーも多く、ワイヤレスタイプのものが主流となっています。
とはいえ、飛行機の中など電波を使った無線接続が使えないような場面も時には存在します。
そんな時には、有線接続のヘッドホンが便利です。
今回は有線ヘッドホンのおすすめ品を紹介します。
目次
有線ヘッドホンのメリット
ヘッドホンを選ぶ際にまず大きな分かれ目として、物理的にコードを再生端末に接続する「有線ヘッドホン」か、Bluetoothなどを利用して無線で接続する「ワイヤレスヘッドホン」があることが上げられます。
大きな違いは、再生端末との間にコードが存在するかしないかという点ですが、有線ヘッドホンとワイヤレスヘッドホンには、それぞれメリットやデメリットがあります。
ここでは、今回紹介する有線ヘッドホンのメリットについて挙げてみます。
電波が使えないところでも接続可能
有線接続のヘッドホンではBluetoothを使った接続ではなく、コード接続によって音声を出力できるので、電波が使えないような場所でも接続可能です。
飛行機の機内は、無線ワイヤレス接続のBluetooth が使えない代表的な場所です。
最新を除く旧型の機材では、Bluetoothによる通信の機内使用が禁じられているため、機内でのワイヤレス通信が制限されます。せっかくスマホを機内モードにして保存しておいた動画や音楽を聴こうと思っても、有線接続のヘッドホンがなければ聴くことはできません。
電波が使えないような場所では、有線接続のアクセサリーが重宝します。
接続が安定しているので音飛びが少なく音質も安定
Bluetoothによるワイヤレス接続の場合、再生機器とは無線で接続することになります。その結果として、時々ノイズが入ることがあり音質が乱れることがあります。
有線接続なら物理的に常に接続されている状態なので、無線接続のようのノイズが入ったり、音が飛んでしまうようなこともありません。
常に安定した接続環境で音楽を楽しめます。
動画再生時の音声に遅延がない
スマホなどの端末を使った動画再生時にBluetooth接続のワイヤレス機器を使用する場合、再生している映像自体は端末画面上に表示されていますが、音声は端末上から無線でワイヤレスヘッドホンに飛ばすため、どうしても若干のタイムラグが生じてしまう原因となります。
動画上で話している人の口の動きから若干遅れて音声が聞こえてくるようなイメージです。
このBluetooth接続による音声の遅延は、一見そこまで気にならないかもしれませんが、長時間動画を見る上では次第に目につくようになります。
有線接続のヘッドホンであれば、常にダイレクトに音声が入ってくるので、映像と音声の遅延状態も全くありません。
電池持ちを気にしなくて良い
ワイヤレス接続機器は、ワイヤレス機器自体に電源を供給できないため、充電式での稼働となります。連続再生時間20時間など製品によって仕様が定められていて、電池を全て消費してしまうと、使えなくなってしまいます。
その点、有線接続のヘッドホンであれば、ノイズキャンセリング機能といった付加機能以外では電源を消費することがないので、基本的に再生機器の電源で対応できます。ほとんどの機種で充電は不要です。
毎日使うヘッドホンだからこそ、充電を気にせず使えるので気軽にいつでも使えますね。
ワイヤレス製品に比べて価格が安い
有線ヘッドホンでは、ワイヤレス接続できるBluetooth機能を搭載していない分、コストダウンできるため、同じような音質や仕様の機器であっても、有線ヘッドホンの方が安い価格で手に入ります。
有線ヘッドホンの選び方
音質
ヘッドホンを選ぶ上で音質は一番重要な要素です。イヤホンよりも高音質で快適に音楽を楽しむためには、ヘッドホン自体が持つ出力が好みの音質を奏でられるかどうかということ考えなければなりません。
低音重視派のもの、高音の伸びがよいもの、低音・中音・高音までバランスの良いフラットな音質のもの。
ヘッドホンそれぞれに特性があるので、好みの音質を楽しめるヘッドホンが良いですね。
有線ヘッドホンの形状
ヘッドホンには耳を全体をカップが覆うオーバーイヤー型、耳の上にのせるオンイヤー型と大きく分けて2種類あります。
オーバーイヤー型は完全に耳を覆うので長時間装着しても疲れません。その分、本体サイズが少し大きくなってしまいます。
一方でオンイヤー型の場合、耳の上に載せるのでサイズ的にはコンパクトになります。耳への装着はバンド部分で締め付けて固定するため、オーバーイヤー型と比べて多少きつめな装着感です。
ノイズキャンセリングなど付加機能搭載の有無
ヘッドホンの中には、周囲のノイズを打ち消してクリアで静かな環境を作り出せるノイズキャンセリング機能を搭載した製品もあります。
価格は高くなりますが、ノイズキャンセリング機能を搭載していると、飛行機内のジェット音や電車の走行音など、周囲の環境音に左右されることなく、最適な環境で音楽を楽しむことができます。
ワイヤレスにも切り替わる製品もある
製品によっては、ヘッドホンにコードを接続している場合は有線接続が可能であり、コードを外した状態ではBluetoothによるワイヤレス接続ができる機能を搭載しています。
無線接続が使えない場合はコードを使って有線接続、無線接続が使えるのであればコードを使わずにワイヤレスに接続し、コードも邪魔にならずスマートに使えます。
無線接続を場面や状況によって切り替えられるので、便利な機能といえるでしょう。
筆者おすすめの有線ヘッドホン「BOSE QuietComfort 25 Acoustic Noise Cancelling headphones」
他にもまだある!おすすめの有線ヘッドホン
JBL オンイヤードヘッドホン T450

出典: Amazon.co.jp
高品質な音響機器を多く手がけるJBLブランドが提供するオンイヤードヘッドホンです。
エントリーモデルというべきアイテムで、価格は3,000円程度で手に入るので、有線ヘッドホンをとりあえず1つ欲しいという人にも気軽に購入できる値段です。
もちろん品質はJBLクオリティで本格的なヘッドホン音質で音楽を楽しめます。
軽量でコンパクトな設計を採用し本体重量は140g。長時間装着していても疲れるようなこともないでしょう。折りたたみ収納にも対応しています。
マイク付きのリモコンも搭載されているので、再生機器を操作しなくても、手元で簡単にコントロールできます。
Beats By Dr. Dre ヘッドホン Beats EP

出典: Amazon.co.jp
音質だけでなく本体デザインもとってもお洒落なBeats製品です。
細かなチューニングがなされたヘッドホンからは、バランスの良い音を出力し、音楽本来の良さを体感できます。
耐久製にすぐれたステンレススチール製のフレームを採用し、長期間の使用にも耐えられるような設計です。
有線接続なので、ヘッドホン本体の電池残量を気にする必要もないので、いつでもどこでも使いこなせるヘッドホンです。
SONY ステレオヘッドホン MDR-1AM2

出典: Amazon.co.jp
SONYの技術が結晶された有線ヘッドホンで、高級な価格帯に分類される機種となります。
40mmHDドライバーユニットを搭載し、最高品位の音を奏でられるハイレゾ音源にも対応しています。振動板やハウジング部分など音質を徹底的に追求するために細かなところまでこだわった設計がされているので、快適な音楽試聴を可能にします。
小型軽量化された本体で長時間使用も快適です。
ONKYO 密閉型ヘッドホン H500M

出典: Amazon.co.jp
オンイヤー型のヘッドホンです。
本体には40mmの超磁力希土類マグネット搭載のドライバーを備え、迫力ある高音質を再生可能です。
ハウジング部分にはアルミキャップが使用され、周囲の音をしっかりと遮断し音楽に集中できます。
人間工学を考えたイヤーパッドにより装着感も楽です。
まとめ
有線ヘッドホンは常に安定した接続で音楽を楽しむことができ、電池残量も気にすることなく使用できます。飛行機の中など、通信が使えない場所でも、構わず使えるので場所を選ぶこともありません。
なるべく安くヘッドホンを購入したい人でもあっても、安価なシリーズが多いのも嬉しいポイント。一方で、最高品質を誇るヘッドホンも多くあるので、初心者向けモデルから、音質を求める玄人モデルまで幅広い製品があります。
ぜひともお気に入りの有線ヘッドホンを探してみてください!
NINOのイチオシ!
老舗音響メーカーであるBOSEの有線ヘッドホン製品です。QuietComfort 25は、オーバーイヤー型のヘッドホンで、本体にはノイズキャンセリング機能を搭載しています。
BOSE製品に搭載されたノイズキャンセリング機能は、非常に性能が良く、ノイズキャンセリング機能をONの状態にすると、一瞬で周囲の環境音を打ち消して静寂な環境を作ることができます。
実際に、飛行機のフライト中に使用すると、ジェット機の「ゴー」となり響く室内のおとが「サー」という極微的な音に静まります。電車の走行中に使用しても、線路を走るおとや、電車の風切り音といった音が全て消え、ヘッドホン装着によりクリアな環境を体験できます。
この静かな状態で音楽を聴けば、周りの環境音を打ち消すほど音量を上げる必要もなく、適切な音量でその音楽本来の力を十分に楽しむことができます。
もちろん、音質もBOSEクオリティとも言うべき優秀に仕上がっていて、迫力ある重低音や抜けの良い中音や高音が重なり、非常にパフォーマンスが高いです。
駆動電力には単四形電池を使用します。有線型ヘッドホンなので、電池残量がなくなってしまっても、ノイズキャンセリング機能をOFFのまま、そのまま通常のヘッドホンとして使用できます。
収納時はイヤーカップを回転させて、専用の収納ケースに入れて持ち運ぶことも可能です。
ノイズキャンセリング機能を搭載していることもあり、価格帯としては高価格帯に分類されますが、長期間の使用でも常に満足できるようなヘッドホンであると思います。