イヤホンのケーブルが、体の一部やものに引っかかる煩わしさを解消するアイテムといえば、ワイヤレスイヤホンです。
ワイヤレスイヤホンを使用すれば、コードによって動きが制限されることもほとんどないでしょう。ワイヤレスイヤホンを選ぶポイントや、おすすめの商品を紹介します。
目次
ワイヤレスイヤホンとは?
日々の音楽ライフをより快適にするアイテムが『ワイヤレスイヤホン』です。
どのような仕組みなのか、メリットやデメリットなど概要を紹介します。
仕組みと規格
Bluetoothとは、国際的な無線通信の規格です。ケーブルで接続する必要もなく、規格に対応している機器同士でデータ通信ができます。
ワイヤレスイヤホンはその技術を利用し、音源機器やスマートフォンなどの音を、ワイヤレスで聴けるようにしたイヤホンです。
イヤホンジャックにケーブルをつなぐ必要がないため、音楽をストレスなく楽しめます。
仕組みは簡単で、音源機器の音楽データを圧縮し、無線を通じてイヤホンに伝送しているのです。
Bluetoothの規格にはバージョンがあり、Ver.4.0やVer.5.0などがあります。
古い規格のみにしか対応していないイヤホンを選ぶと通信できない可能性があるため、なるべく最新のバージョンに対応したものを選択しましょう。
メリットとデメリット
メリットはもちろん、ワイヤレス通信で音楽を聴けることです。満員電車などで人やものにケーブルが引っかかる心配もなく、スマートに利用できます。
また、動きが制限されることも少なく、ランニングなど運動しながらでも音楽が聴きやすい点も特徴です。
一方、デメリットは音源機器のバッテリー消費が早いことや、イヤホン自体にも充電が必要なことです。
さらに、電波が多く飛び交う場所では電波干渉などにより、音切れする可能性があります。
普段から充電できる環境が身近にあったり、再生を妨害されにくい場所で使用する頻度が高かったりするなど、自分のライフスタイルになじむかという点も重要になるでしょう。
選ぶ際にチェックするポイント
同じワイヤレスイヤホンでも、形状の種類やスペックに違いがあります。選択する際の主なポイントを見ていきましょう。
代表的な3タイプの長所と短所
ワイヤレスイヤホンは三つのタイプに分けられます。
一つ目は『左右独立タイプ』です。左右のイヤホンが完全に独立し、ケーブルでつながっていない製品です。使用時の自由度が高く、邪魔にならない特長があります。
二つ目は『左右一体型タイプ』で、イヤホン同士がケーブルでつながっているものです。一般的に、ケーブルにはマイクやリモコン、バッテリーが搭載されています。一時的に使わない場合は、首にかけたまま行動できるので便利です。
さらに、左右をつなぐケーブルが『ネックバンドタイプ』のイヤホンもあります。首の部分でしっかり固定できるという、安定したフィット感が売りです。
イヤホンの形状
イヤホンの形状にも種類があり、選択する際の重要なポイントです。多く販売されている『カナル型』は、シリコン製のイヤーチップを耳に挿入するタイプです。イヤーチップはサイズ交換できるので、耳穴にフィットしたものを選択すれば、耳から落ちにくいメリットがあります。
耳穴に引っかける『インナーイヤー型』は、耳奥まで入れる必要がないため、軽い付け心地が人気のイヤホンです。
完璧に耳を塞がないので周囲の音も聞こえやすいというメリットがありますが、雑音が気になる人もいるでしょう。
『イヤーフック型』は、耳にイヤホンをかけるフックが付いたタイプです。落ちにくいので、ランニングなどの運動時の装着に向いています。
音質や安定性などの性能
音質を左右するスペックの一つに、『コーデック』があります。
コーデックとは音声データを送信する際のデータ様式の種類で、一般的にaptX、AAC、SBCの順に音質がよいとされます。
ただし、音源機器側が対応している必要があるため、イヤホンだけでなくデバイス側も仕様を確認しましょう。
また、連続再生時間も確認が必要です。最大5時間再生、8時間再生など、ライフスタイルに合わせて選択するとよいでしょう。
例えば、通学や通勤時によく利用する場合は5時間程度、作業しながら使うのであれば8時間など、利用目的に沿って選ぶこともポイントです。
【左右独立タイプ】ワイヤレスイヤホンおすすめ人気3選
スマートな左右独立タイプは、各メーカーが工夫をこらした商品を数多く発表しています。それぞれおすすめのイヤホンを紹介します。
Apple「AirPods Pro」
出典: Amazon.co.jp
iPhoneユーザーなら、相性抜群な「AirPods Pro」がおすすめです。
「Hey Siri」と呼べばSiriが起動するので、わざわざiPhoneを取り出して操作する必要もありません。
アクティブノイズキャンセリング機能が付いており、これを利用すれば周囲の雑音を遮断できます。
耳からイヤホンを取り出すだけで自動停止するので、再度使う時に聴きたいポイントを探す必要がなく便利です。
BOSE「SoundSport Free」
出典: Amazon.co.jp
その名のとおりアクティブな動きに強いイヤホンです。
耳かけフックで外れにくいのはもちろんのこと、防水仕様でちょっとした雨でも安心して使えます。
重低音の表現力が高いため、ジャズやクラシックをよく聴く人には特におすすめです。
その他、ベース音が光る曲では一味違った感覚が楽しめるでしょう。
ソニー「WF-1000XM3」
出典: Amazon.co.jp
高音質な再生に強いソニーが販売する「WF-1000XM3」は、上質な音を提供してくれるおすすめの商品です。
圧縮された音源をスケールアップする技術『DSEE HX』が使用されており、ワンランク上の音が楽しめるでしょう。
完成度の高いノイズキャンセリング機能も搭載されているため、周囲の雑音をしっかり遮断してくれます。
連続再生時間も約6時間と使いやすい上、物理ボタンではなくタッチセンサーでの操作もスマートです。
【左右一体タイプ】ワイヤレスイヤホンおすすめ人気3選
左右一体タイプのイヤホンは、一時的に首にかけられたり、リモコンやマイクが付いていたりといくつかメリットがあります。
一見煩わしそうな有線を活用しているものなど、おすすめの商品を見ていきましょう。
Beats by Dr.Dre「BEATSX」
出典: Amazon.co.jp
使いやすさに特徴があり、独自の『Fast Fuel機能』により約5分間の充電で2時間連続再生が可能です。
イヤーチップのサイズも幅広く用意されているため、耳にフィットしないという事態は起こりにくいでしょう。
AppleのW1チップが搭載されているので、Apple製品との接続はイヤホンを近づけるだけで簡単にペアリングできます。
軽量で取り回しがしやすく、最大連続再生時間は8時間と、使い勝手のよさが光るアイテムです。
JBL「T110BT」
出典: Amazon.co.jp
手頃な価格でありながら音質がよく、コストパフォーマンスに優れた商品です。約2時間の充電で、最大6時間の連続再生を実現します。
イヤホン部分にはマグネットが内蔵されており、留めておけば首にかけたままでも落ちづらい安心設計です。
収納した際も、ケーブルの絡みを防止してくれるでしょう。
マイク付きリモコンなので、ハンズフリー通話も可能です。初めてワイヤレスイヤホンを購入する人におすすめの1台です。
TaoTronics「TT-BH026」
出典: Amazon.co.jp
重さ14gの軽量かつリーズナブルなイヤホンです。
2時間の充電で8時間も再生できる上、首にかけた際の落下防止のためイヤホンにマグネットを内蔵するなど、使いやすさを追求した設計になっています。
ナノコーティングで汗や雨に強く、外出時や運動などのシーンにも向いているでしょう。
また、ノイズキャンセル技術とMEMSマイクを使用しているため、ボーカル干渉を軽減してくれます。
【ネックバンドタイプ】ワイヤレスイヤホンおすすめ人気3選
ネックバンドで安定した使い心地が特長のイヤホンは、他の種類に負けないメリットがあります。ネックバンドタイプの、おすすめの商品を紹介します。
ソニー「WI-H700」
出典: Amazon.co.jp
クリアな音質が特長の「WI-H700」は、低音から高音まで良質な音を楽しめます。
ネックバンドで固定されるので、安定した付け心地が感じられます。
コーデックはSBC・AAC・aptXまで網羅し、どのタイプでも対応できる使いやすさです。
バッテリーもパワフルで、およそ2.5時間の充電で8時間再生できます。動画再生でも遅延は少なく、安心して視聴できるでしょう。
BOSE「Quiet Control 30」
出典: Amazon.co.jp
ノイズキャンセリングのレベルを調整できるため、電車内のアナウンスを聞きたい時などに便利なイヤホンです。
人間工学に基づいたネックバンド設計で、長時間付けていても疲れない工夫が施されています。
ペアリングが簡単にできる特徴があり、ワイヤレスイヤホンの初心者でも使いやすさは抜群です。
15分のチャージで1時間の再生、最大10時間もの再生が可能であるため、すぐに使いたい人や長く聴きたい人におすすめのイヤホンです。
JVCケンウッド「HA-FX37BT」
出典: Amazon.co.jp
ケーブルの長さを調節できる『スマートケーブルアジャスター』を備えており、短くすることによりコンパクトに持ち運べます。
リーズナブルな価格で、最大14時間の再生時間を誇るイヤホンです。ハンズフリー通話が可能なマイク付きネックバンドであるため、スマートに会話ができます。
イヤーチップは低反発素材で作られ、ストレスの少ない快適な使い心地が期待できます。
長時間使用しても、耳が痛くなることはほとんどないでしょう。
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自分に合ったワイヤレスイヤホンを選ぼう
ワイヤレスイヤホンはスマートな使い心地がメリットである反面、充電が必要だったり、電波干渉が起こったりする場合があるので、よく使用する環境などに注意が必要です。
左右独立タイプ、左右一体タイプ、ネックバンドタイプの3種類に分かれており、それぞれ特徴があります。
また、イヤホンの形状やコーデックの違いにより、付けやすさや音質が異なるので、これらを選択ポイントの一つにするとよいでしょう。
ぜひ自分のライフスタイルに合うワイヤレスイヤホンを見つけてください!