動画編集ソフトというとプロが利用するイメージが未だにあるかもしれませんが、今ではYouTubeを筆頭に個人が投稿できる動画配信サービスが豊富になり、アマチュアのユーザーでも自身で撮影したデータをアップロードしてインターネット上でシェアする機会が多くなっています。
また、動画配信サービスだけでなく、スマートフォンやタブレット端末の高性能化により、専用のビデオカメラでなくても、4Kまで撮影できるようなモバイル端末も多く存在します。
そんなことから、動画撮影や動画配信はより身近なものとなっていますよね。
せっかく撮りためた動画もそのまま保存しておくのでは宝の持ち腐れ。
動画編集ソフトで加工することによって、撮影した動画が作品としてキレイに残せます。
今回は、アマチュアユーザーでも利用できるような有料動画編集ソフトのおすすめを紹介します。
有料動画編集ソフトを使うメリットは!?
撮影したままの動画の生データは、動画の基本となるもの。
もちろん上手く撮れている場合は、このまま視聴するだけでも十分に価値のあるものですが、有料動画編集ソフトを使ってBGMを付け加えたり、テキストを付けたりすることにより、動画がより魅力あるものに変えることができます。
また、動画撮影では本来映したいシーンの前後に不要な待ち時間が入ってしまうこともよくあり、後で撮影した動画を視聴するときには少しばかり退屈な時間を迎えてしまいますよね。
そんな不要な部分は、動画データをトリミングして切り出すことにより、必要な部分のみをつなぎ合わせて、動画の見たい部分だけをギュッと恐縮したデータが作れます。
例えば、子どものお遊戯会のシーンを撮影したとします。撮影開始ボタンを押したあと、少しもたつくようなタイミングがあり、なかなか演技が始まりません。2分ほどして、お遊戯がスタート。こんなシーンがあったとすれば、撮影したデータの前半2分間をカットすると、編集後のデータでは動画再生開始後にすぐに演技の様子を視聴できます。
この他にも有料動画編集ソフトではできるツールが多用です。
音が小さければ、音声データのみを解析してマイクで拾っている音量のみを大きくすることができたり、スロー再生したければ再生時間を局所的に遅らせることも可能。
つなぎ合わせのフェードイン、フェードアウトを始めとしたトランジション効果も入れられます。
また、有料動画編集ソフトによっては、作品のテーマごとに趣の違ったテンプレートが用意されていて、このテンプレート上に撮影した動画データを配置するだけで、本格的な動画作品を簡単に作成することができます。
有料動画編集ソフトを使うと、撮影した動画が作品として生きてくるので、保存版としてとっておく、家族や友人とシェアして楽しむ、といったあらゆる活用が可能になりますよ!
有料動画編集ソフトの選び方
数ある有料動画編集ソフトですが、ここではソフトを選ぶポイントについて紹介します。
対応しているOS<Windows/macOS>
スマートフォンで撮影したデータであれば、スマートフォン上のアプリで編集できるものもありますが、スマートフォンだけでなくビデオカメラで撮影していることを考慮すると、動画編集ソフトを使う環境としては、やはりPC環境が必須といえます。
PCのOSは、そのほとんどがWindowsかmacOSに分類されます。
有料動画編集ソフトを使う上では、ソフトウェアの動作環境をよく確認し、Windowsに対応しているものかmacOSに対応しているものかよく確認しておきましょう。
もっとも最近では、両方のOSに対応している有料動画編集ソフトも多いです。
さらに、クラウド環境で使えるようなソフトもあり、両者のOS問わず、より自由な環境で利用できるようなものもあるので、チェックしておきましょう。
アマチュアにも嬉しいテンプレート
動画の生データを一から加工していると、動画作品を作り終えるまではかなりの労力がかかる場合があると共に、ある程度の動画編集における知識も必要となり、多少編集の難易度も上がります。
そんな際に便利なのがテンプレートです。
作りたい動画のテーマを決め、あらかじめ用意されたテンプレートに撮影した動画データやBGMを入れるだけで、本格的な動画作品を簡単に作れるような機能です。
動画編集ソフトによっては、このテンプレートの数が豊富で、あらゆるテーマの中から簡単に動画を作れるようになります。
あまり動画編集の操作に慣れていない初心者の人であれば、このテンプレートの種類や数から選ぶのも良いかもしれませn。
操作の簡易性
プロ仕様でれば、細かな調整まで必要となるので、あらゆるツールや操作における繊細さが必要になりますが、その分、ソフトウェアの扱い方も難易度が上がってしまいます。
ワンクリックである程度の操作ができたり、ドラッグ&ドロップで直感的に操作できるような機能を搭載していると、動画編集の初心者であっても安心して操作できます。
プラグインソフトへ対応しているかどうか
ある程度、動画編集の作業に慣れてくると、購入した動画編集ソフトだけでなく、別途追加したプラグインソフトを活用して、より専門性の高い動画を作りたいと思うようなことがあるかもしれません。
あまりにも簡易的な動画編集ソフトだと、プラグインソフトとの互換性がなく、その動画ソフトのみでしか編集できず、完成した作品も一辺倒になりがち。
バラエティ豊かな作品を作りたいのでれば、プラグインソフトへの対応状況もよくチェックしておくことをおすすめします。
筆者おすすめの有料動画編集ソフト「Apple Final Cut Pro X」
他にもまだある!有料動画編集ソフト
Adobe Premiere Pro CC
あらゆるクリエイティブなソフトウェアを多く提供しているAdobe製の動画編集ソフト。
Windows環境とmacOS環境の両方に対応しているので、作業環境を問いません。
ソフトウェアの使い勝手も全く同じなので、OSを問わずあらゆるPC環境でシームレスな作業が可能となります。
プロも使用するツールで、扱い方はかなり専門的な知識が必要となりますが、Adobeが提供する製品だけあって、PhotoshopやAfter Effectといった他のAdobe製品との互換性は抜群です。
Wondershare Filmora
リーズナブルなソフトウェアを多く提供するWondershareブランドの動画編集ソフトです。
専門的な操作性ではなく、どちらかというと直感的なUIで簡単に操作できるのが特徴。
さまざまな種類のグラフィックを始めとした効果や画面分割といった編集作業ができるので、動画編集の初心者にもおすすめです。
(Windows版)
出典: Amazon.co.jp
(Mac版)
出典: Amazon.co.jp
サイバーリンク PowerDirector 16 Ultimate Suite
Amazonでも動画編集ソフトのベストセラー1位となっている人気商品であるPowerDirectorシリーズ。
ソフトの中には、かすみ除去や色調補正、ノイズ除去といったプラグインソフトが同梱されているので、動画編集の細かな調整をするのに最適です。
通常のビデオファイルはもちろん、360°ビデオの編集にも対応しています。
エフェクトやテンプレートの数が1300種類以上と豊富なので、簡単に動画作成ができます。
出典: Amazon.co.jp
まとめ
スマートフォンやタブレット端末でも簡単に撮影できるようになった動画を、さらに魅力あるものに変えてくれるのが有料動画編集ソフトです。
撮りためている動画を、これらのソフトで編集することにより、作品としてより魅力あるものに生まれ変わり、友人や家族でシェアして楽しめるようになりますよ!
ぜひとも、お気に入りの動画編集ソフトを探してみてください!
Final Cut Pro Xは、Appleが提供している純正のソフトウェア。macOSにはiMovieというデフォルトの動画編集ソフトウェアがありますが、これの専門性をさらに高めたのがFinal Cut Pro Xです。
動画を投稿するYouTuberでもよく使われているソフトウェアで、本格的な動画作品をこのソフトウェア1つで作ることができます。
筆者は動画編集のプロではなく、アマチュアの領域に分類されるユーザーですが、UIは直感的に利用できるようになっていて、ある程度の操作を覚えればそれなりに出来映えの良い動画作品を作れるようになります。
特に、iMovieの上位ソフトとしての位置付けなので、Apple環境でiMovieを使っているけど物足りなさを感じているユーザーには最適です。