最近のパソコンやスマホ、ゲーム機は、本体のみで無線LANの送受信が可能であることが多いですね。ゆえに受信機とも言える無線LAN子機、無線LANアダプタは無くても、無線LAN側との設定ができていればインターネットに接続できます。
ただ直接接続する際、距離や機器の性能によっては、通信が遅かったり切れがちになることも。もし自動セーブ機能のないゲーム中や、期間の限られた配信動画を観ている最中に切速が遮断されたらショックですよね。
実は子機は、より接続を早く、安定させてくれるアイテムとしても重宝します。もし現在のネット環境があまり良くない、けれどもインターネットの契約自体を変えるのは手間という方は、子機に通信を担当させてみましょう。
もしかしたら、よりスムーズにインターネットができるかもしれませんよ?今回はそんな無線LAN子機の魅力をご紹介します。
目次
無線LAN子機ってどういう商品??
無線LAN子機は、無線LANルーター(親機)と接続することで、パソコンなど子機を取り付けた機器でインターネットが利用できるアイテムです。もちろんワイヤレス。
通常は子機を取り付けるアイテムにネット接続の機能が備わっていないために使うケースが多いですが、無線LANルーターやさらに大元と言えるモデムなどは様々な種類が販売されており、通信速度もまちまち。
ゆえにより快適なインターネットを求めて、既にインターネット接続環境がある場合でも、敢えて子機を接続する人が増えています。
パソコンとの接続はUSBが多く、ほかにカードタイプ、LAN側に接続するタイプなど、子機もいくつかの種類に分かれているため、使いやすいものを探しましょう。
無線LANの規格ってなに?
そもそも無線LANは、通信における規格が複数存在。接続状況はこの規格によっても変化し、また子機にも対応・非対応があります。通信を見直すのであれば、この規格がより新しいものを選ぶのも1つの手。
子機も購入する前に、今使っている無線LANの規格を確認し、対応の商品を選んでください。
具体的な規格については、IEEE802.11acが早いです。周波数が5.2GHz帯なので、ほかの家電製品の影響を受けづらいのが魅力。
古いパソコンなどでは影響を受けやすい2.4GHz帯のみ対応であることが多いため、無線LAN子機で快適になったケースは、5.2GHz帯での通信が可能になったからとも言えます。
2.4GHz帯も使いたいなら、両方を備えたIEEE802.11nもありです。ただ11nの場合、5.2GHz帯でも距離が離れていたり、障害物があると接続しにくいことがあるので注意しましょう。
無線LAN子機を選ぶポイントはこの3つ!!
無線LAN子機を選ぶ上で、通信規格以外に重要なポイントを3つ、挙げてみました。
素人でもできる簡単接続
まずはセットアップ。USBタイプならただパソコンに接続するだけで設定完了とはいきません。しかし逐一IDやパスワードなどを入力するのは手間ですし、初めての時はどこに何を入力すべきか迷ってしまうことも。
そこで優先したいのが、AOSSなどの簡易設定。親機・子機双方に同じ設定方式が備わっていることを条件としますが、例えばAOSSであれば、それぞれ専用のボタンを押すだけで接続設定が完了。手間をかけずにすぐインターネットが始められます。
セキュリティは子機にも必要
パスワードの話が出ましたが、無線LANにはWEPなどのセキュリティ規格も備わっています。無線LAN子機を選ぶ際は、親機同様のセキュリティ規格がある商品を選びましょう。いくら親機側で設定されていても、子機でセキュリティが甘いと、通信データが悪用される可能性もあるからです。
自由に選択できるなら、特にWPA PSK2のAES方式をおすすめします。
距離があるならアンテナ付きを
最後は無線LAN子機の形状。USBタイプの場合、メモリースティックのような形状をしていることが多いですが、小型だと接続していることすら分からないほどのサイズも存在。
持ち運びに便利ですが、一方で親機との距離が遠い時は接続が安定しないことも。もし親機と離れた場所で使うなら、アンテナが付いている子機を探しましょう。
ちなみにアンテナの数が多ければ接続も安定しやすいですが、その分子機自体が大きくなるので、持ち運びも重視したいなら注意。
無線LAN子機のおすすめメーカー3つ!
無線LANルーターと同じメーカーで揃えたいなど、子機において企業ブランドを重視するなら、特に以下の3社がおすすめです。
バリエーション豊富なBUFFALO
出典: Amazon.co.jp
1社目はBUFFALO。USBタイプを中心に、小型のものからアンテナ付きの大型までタイプは様々。ゆえに様々な状況を想定して選びやすいのが特徴です。
注意点としてはカラーは黒が中心であること。黒以外のカラーでIT機器を揃えたい人にとっては妥協が必要かもしれません。
親機利用も可能なI-O DATA
出典: Amazon.co.jp
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続いてのI-O DATAは、子機でありながら親機としても使える商品が揃っています。
基本は無線LANルータとの接続用に子機として使いつつ、携帯ゲーム機やスマホなど、USBが接続できない機器でインターネットを快適にしたい場合に親機として役立てる利用方法が可能。
軽量にこだわるPLANEX
出典: Amazon.co.jp
3つ目のPLANEXは、より小さな子機に定評があります。無線LAN子機を接続する分のスペースに余裕がない時や、パソコン自体がウルトラモバイルなど小型で、子機を目立たせたくない時におすすめ。
持ち運びにも便利なので、1つの子機だけで様々な場所の無線LANが利用しやすいです。
実際に買ってよかった無線LAN子機おすすめ
BUFFALO エアステーション 11n対応
出典: Amazon.co.jp
個人的にはBUFFALOのエアステーション、WLI-UC-GNM2Sがおすすめです。通信規格は11n及びg、bと最新版に比べてやや遅めですが、親機としての機能も備わっており、様々な用途に使えます。小型でストレスなく使えるのも気に入っています。
セキュリティは子機の場合、WPA2-PSK及びWPA-PSK、WEPに対応。USBは2.0なので、3.0以上の端子しか使えない機器には利用できないのがデメリットですね。
次買うならこれ!気になる無線LAN子機ランキングTOP7選
また最新版から人気の商品まで、気になった無線LAN子機もピックアップ。USB接続がほとんどですが、形状は実に多様化しているので、スペースが気にならなければ好きな形、面白そうな形で選んでも良いかもしれません。
第7位 TP-Link Archer T4UH
出典: Amazon.co.jp
まずは7位から。TP-Linkの無線LAN子機です。通信企画は11acかたn、a、g、bと古い規格にも対応可能。またパソコンもMac OSとWindowsの両方で使えます。ただUSBは3.0なので、パソコン側は古い機種だと2.0のみというケースもあるので用注意。
またUSBと言っても直接つなぐのではなく、ケーブルを介しての接続となります。アンテナが2本もあるので安定さはばっちりですが、子機の大きさやケーブルの管理など、軽量化にこだわる人にはあまりおすすめできないかもしれません。
デスクトップパソコンなど、固定して使う方に向いています。
第6位 ELECOM 無線LAN子機WDC-433DU2HBK
出典: Amazon.co.jp
6位はELECOMの子機。通信速度は11ac及びn、a、g、bまで対応しています。USBは2.0なので、3.0以上のみの機器には使えません。通信に関して、145%のアップが見込めるハイパワーアンテナが1本備わっているのも良いですね。
またUSBは角度調整が可能。見やすさなどの理由で斜めに置いている場合でも、容易に接続できます。WPSボタンによる親機との簡単接続もあり、初心者にもおすすめです。
第5位 BUFFALO 無線LAN子機WI-U2-433DHP
出典: Amazon.co.jp
5位はBUFFALOのアンテナ1本タイプ。通信はやはり11acからn、a、g、bが可能です。6位同様USBは2.0用である点に注意してください。
OSはWindowsとMacの両対応。前者は10からVistaまで、後者は10.11から10.8まで利用できます。セキュリティ面でもWPA2-PSKがAES、TKIPの両タイプで使えるのが魅力的です。
第4位 TP-Link 無線LAN子機TL-WN725N
出典: Amazon.co.jp
TP-Linkの小型タイプを4位にしました。通信に関しては最大でも11nであり、g及びbでも利用可能。遅めですが、その分安価なので、2.4GHz帯で使いたい方や、コスパ重視の方にはおすすめです。
一方セキュリティはWPA2-PSKまで可能なほか、Windows10やMacOS10.12など、子機の接続先のバリエーションは豊富。Windows10や8.1の場合は、設定すら不要で利用できるのも便利です。
第3位 BUFFALO 無線LAN子機WI-U3-866DS
出典: Amazon.co.jp
ベスト3はまず、BUFFALOのUSBスティック型です。11acでの通信対応かつ、USB3.0での接続と、新しい機種を利用している方におすすめ。通信は11nからbまでも範囲内であり、USBは2.0でも可能であるなど、古い機種でも利用はしやすいです。
ただパソコン側でWindowsなら10から7まで、MacOSでもX10.11及び10.10のみ対象であるなど制限があり、それ以前の古いOSには使うことができません。
一方AOSS対応であり、簡単にセットアップができるのもポイントですね。
第2位 PLANEX 無線LAN子機GW-900D-BK
出典: Amazon.co.jp
2位に選んだのはPLANEXのスティック型。USB3.0から2.0及び1.1で、11acからbまでの通信規格に対応しています。OSはMacにおいてX10.8から10.6、Windowsは8.1からXPまでと、比較的古い機種でも使えるのが魅力。
ちなみにWindows10に関しても、メーカーサイトから最新ドライバをインストールすることで動作します。
セットアップの際はWPSボタンで簡単に済ませることができるので、ネット初心者にも向いていますね。
第1位 TP-Link 無線LAN子機Archer T4U V3.0
出典: Amazon.co.jp
1番気になったのは、TP-Linkのスティック型。最大の特徴は、折りたたみ式であり、広げてアンテナタイプにできることです。アンテナ不要の際は折りたたんだ状態で良いため、状況に応じた使い分けが可能。
アンテナはビームフォーミング ハイパワー機能かつ内部に2つ、高感度タイプが入っているので、ただ1本立っているタイプよりも期待大。
USB3.0で、通信は11acからbまで対応しており、Wi-Fi通信に便利なMU-MIMOにも対応。親機もMU-MIMO対応機器であることが条件ですが、より高速のインターネットが可能です。
OSもWindows10からXP(Vistaを除く)、MacOSもX10.6から10.11までと幅広く使えます。
まとめ
無線LANは、直接パソコンやスマホと繋いでも良いですが、より快適な環境を求めるなら子機を介して使ってみるのもおすすめです。様々な接続方法、形状があるので、より自分に適した商品を見つけて、ネットライフを楽しく過ごしましょう。