スマホが普及するようになって以降、デジタルコンテンツの楽しみ方はオンラインでダウンロードしながらストリーミング再生されるものを楽しむ傾向に変わりつつあります。
しかしながら、デジタルコンテンツには、従来のメディア媒体を利用したものもまだまだ多くあります。
例えば、ミュージックビデオでは、一般的なDVDに加え、より高画質で楽しめるブルーレイ版の製品が発売されています。
自宅のHDDレコーダーで再生するのもよいですが、PCでブルーレイが再生できるより身近に楽しめるようになります。
特に、最近のPCはブルーレイディスクが再生できるブルーレイドライブを搭載していない製品が多いため、ブルーレイを楽しむには外付けのブルーレイドライブが必要です。
そこで今回はPCに接続して快適に使える外付けブルーレイドライブの選び方やおすすめ品を紹介します。
目次
外付けブルーレイドライブとは
ブルーレイドライブは、ブルーレイディスクと呼ばれるメディアの再生や書き込みができるディスクドライブです。
一般的なものでいえば、テレビのHDDレコーダーには多くの製品でブルーレイドライブが搭載されていて、録画したテレビ番組を書き込んだり、ブルーレイディスクの中にあるコンテンツを再生することができます。
外付けブルーレイドライブというのは、とりわけPCに接続して使用するブルーレイドライブのことを指します。
最近のPCでは、本体のコストダウン化や省スペース化を優先する傾向にあり、使用頻度の低いブルーレイドライブについては搭載されない製品が増えてきています。
特にAppleが販売するMacBookやMacBook Proでは、ディスクドライブすら存在しません。
このようなPCでブルーレイを扱うには、外付けブルーレイドライブが必須なのです。
基本的な機能はこれ!
外付けのブルーレイドライブはUSBケーブルによってPC用スピーカーと接続します。
PCと接続されPC側で外付けブルーレイドライブを認識すると、ブルーレイディスクの読み込みや書き込みを行うことができます。
これによって、ミュージックビデオや映画などのブルーレイディスクがPCでも再生できるようになります。(PC側でブルーレイディスクを再生できるソフトウェアが別途必要です)
また、ブルーレイディスクは、DVDディスクよりもデータを書き込める量が多く、大容量のデータディスクとしても活用できます。
写真や動画データは高画質化される一方で、データ量も肥大化されてきているので、大容量であるブルーレイディスクにバックアップをとっておく時にも便利です。
外付けブルーレイドライブの選び方
ブルーレイドライブは製品はそこまで数多く展開されているものではありませんが、それでも機能や対応方法により何種類かの製品が存在します。
ここでは外付けブルーレイドライブの選び方についてポイントを紹介します。
購入の前にパソコンをチェック!
まずは、PC側で外付けブルーレイドライブに対応しているかどうかチェックしましょう。
外付けブルーレイドライブの使用表を見ると、稼働するためのPCの条件が書かれています。
主にチェックしておきたいのは、PCのOS(Windows・macOSなど)・メモリ・空きハーディスク容量などといったシステム的な要件です。
Windows対応している製品はほとんどですが、Macユーザーにとっては一部対応していないものもあります。OSのバージョンも合わせて対応しているかどうかみておきましょう。
外付けブルーレイドライブが動作するためのメモリやハードディスク空き容量についてもみておきましょう。この条件を満たせていない場合、正常に動作しない恐れもあります。
接続インターフェイスで選ぶ
外付けブルーレイドライブとPCの接続はUSBケーブルによって接続するものがほとんどです。
そしてUSBでの伝送方式には、USB2.0とUSB3.0という方式のものがあります。
従来品はUSB2.0に対応しているものが多かった中で、最近のブルーレイドライブではUSB3.0に対応しているものも増えています。
両者の違いは、USBケーブルの転送速度に顕著に表れます。
USB2.0よりもUSB3.0の方がより高速なスピードでファイル転送ができるため、作業中もストレスフリーに動作します。
特にブルーレイディスクで扱うデータ量は大きい傾向にあるので、なるべくならUSB3.0に対応した製品を選ぶとよいでしょう。
初めて買う方はバスパワー駆動に注目すべき
外付けブルーレイドライブには大きく分けて2種類の製品があり、PCとUSB接続することにより電源をPCからもらって電源不要で接続できるバスパワー駆動するものと、PCとUSB接続する他にACアダプターから電源供給して駆動するもののがあります。
バスパワー駆動するものは、電源供給はPCからのUSBケーブルのみとなるので、読み込みや書き込み速度がそこまで高くありませんが、電源ケーブルが不要なため、コードを取り回す必要もなく外出先に持ち運んで利用するシーンに最適です。
一方、AC電源により駆動するブルーレイドライブは、電源ケーブルが必要になるので、設置場所の自由度などが限られますが、その分力強い速度で読み込みや書き込みが可能となります。
肝心なのは、ブルーレイドライブを使うユーザーがどのようなシーンで使うことを想定しているかです。
外出先での使用や自宅やオフィス内で自由に持ち運んで使いたいという人であれば、多少読み込みや書き込み速度がおとってもUSBのみでバスパワー駆動するブルーレイドライブの方がおすすめです。
反対に、デスク上に固定してずっと設置しておくなら、より力強い性能が特徴的なAC電源を必要とするブルーレイドライブの方がおすすめです。
対応BDメディアを確認!
外付けブルーレイドライブでは、ブルーレイディスクを取り扱いできますが、一言でブルーレイディスクといっても、さまざまな形式のブルーレイディスクが存在します。
外付けブルーレイドライブの仕様表を見てみると、対応BDメディアが一覧で記載されていると思います。
それぞれのメディアでどのような違いがあるのか簡単に解説します。
BD-R
一度だけ書き込めるタイプのプルーレイディスクで最も普及している一般的なもの。
対応している機器も多いスタンダードな製品です。容量は25GB。
BD-R DL
一度だけ書き込めて、かつ片面二層式であるブルーレイディスク。
容量は1層式の倍となる50GBでより多くのデータを書き込めます。
BD-R BDXL
片面三層となる書き込みができるブルーレイディスク。
容量は最大級である100GBであり、1枚により多くのデータを書き込みたい人におすすめ。
BD-RE
何回でも上書きができる一層式のブルーレイディスク。
繰り返しデータ保存したい場合におすすめ。容量は25GB。
BD-RE DL
繰り返し書き込みができる二層式のブルーレイディスク。容量は50GB。
BD-RE BDXL
繰り返し書き込みができてかつ三層式であるため容量が100GBと超大容量。
4Kの動画ファイルなど、容量がかさばるファイルの繰り返し書き込みに適しています。
M-DISC
高い耐久性があり長期保存に優れているため近年注目されているのがこのM-DISC。
開発元によれば1000年の保存がきくという優れもの。
「M-DISC BD-R」なら25GB、「M-DISC BD-R DL」なら50GB、「M-DISC BD-R XL」なら100GBというように、ブルーレイディスクと同じような容量が展開されています。
読み込み、書き込みの速さはこれくらいが目安!
ブルーレイドライブを扱う上で絶対におさえておきたいのが、読み込み速度と書き込み速度。
メディア再生する分には、読み込み速度は特にきにしなくても良いかもしれません。
PCでブルーレイディスク内のデータを扱う場合は、読み込み速度や書き込み速度は重要になってきます。
読み込み速度が速ければ速いほど、中に書き込まれたデータをすばやくPC上で読み出すことができます。
また、書き込み速度が速ければ速いほど、より短時間でデータをブルーレイディスクに書き込めます。
ブルーレイディスク自体の容量が大きいことから、ある程度速度が速いほがストレスフリーに作業できるのでおすすめです。
速さを確認するにはこれをチェック!
ブルーレイディスクの転送速度は36Mbps(4.5MB/s)であり、DVDの11.1Mbps(約1.4MB/s )の約3倍の転送量です。
読み込みや書き込み速度が速いとこれらの値を基準に○○倍速という表記がされています。
4倍速であれば144Mbps(18MB/s)であり、6倍速であれば216Mbps(27MB/s)という速度になります。
中には、ACアダプターを必要とするハイパワーモデルでは16倍速で書き込めるブルーレイドライブもあります。
読み込みや書き込み速度はブルーレイメディアの種類によっても変わるのですが、最低でも読み込み書き込み共に4倍速〜6倍速に対応している製品であれば、快適に作業できると思います。
外付けブルーレイドライブのおすすめ6選
I-O DATA 外付け型ブルーレイディスクドライブ BRD-UT16WX
出典: Amazon.co.jp
最大16倍速の高速書き込み対応モデル
データ量が大きくなりがちなブルーレイディスクに最適なUSB 3.1 Genに対応したモデル。
6倍速対応のメディアに対してはオーバースピード機能により最大16倍速での書き込みが可能。
PCと連動して電源のON/OFFもできるので省電力化も図られています。
超薄型ポータブルブルーレイドライブ BRP-UT6/MC
出典: Amazon.co.jp
Macユーザーにおすすめなポータブルブルーレイドライブ
MacBookやMacBook Proの最新モデルに搭載されたUSB-Cポート接続に対応したポータブル型のブルーレイドライブです。
USB 3.1 Genに対応していて高速な書き込みが可能。
極薄11mmのスリムな筐体で、重さも220gと軽量なので持ち運びにも最適です。
BUFFALO 外付けブルーレイドライブBRXL-16U3V
出典: Amazon.co.jp
最大16倍速の活気込みに対応した据え置き型ブルーレイドライブの決定版
6倍速メディアであれば最大16倍速で書き込むことが可能で、映像などの大容量データを扱う際にも快適です。
耐久性が高いM-DISCに対応しているので、長期間データの保存にも適しています。
BUFFALO ポータブルブルーレイドライブ BRUHD-PU3-BK
出典: Amazon.co.jp
USB-C変換ケーブルも付属するポータブルブルーレイドライブ
持ち運びに便利なポータブル型のブルーレイドライブです。
4K Ultra HDブルーレイの再生に対応していて、より高画質で繊細な映像コンテンツを楽しむことができます。
新型MacBookのようなUSB-Cにしか対応していない場合でも、USB-Cへの変換ケーブルが付属するので確実に接続できます。
ロジテック ブルーレイドライブ LBD-PVA6U3V
出典: Amazon.co.jp
国内最軽量で最小クラスのスリムデザインが特徴的なポータブル型ブルーレイドライブ
ポータブル型のブルーレイドライブで主さは230gと超軽量。持ち運んで外出先でも手軽に使えます。
USBのバスパワー駆動なので、ACアダプターからの電源供給も必要ありません。
最大6倍速の読み込み・書き込み速度でストレスフリーに作業が可能です。
I-O DATA ポータブルブルーレイドライブ BRP-UT6SL
出典: Amazon.co.jp
シンプルでありながらUSB 3.1 Genに対応したコスパの良いブルーレイドライブ
最大読み込み・書き込み速度が6倍で快適に作業できるポータブル型のブルーレイドライブ。
ドライブ自体の価格は抑えつつも、14.6mm厚のスリムデザインで重さも240gと軽量です。
USB3.1 Genに対応し、PCとの接続のみで駆動できるバスパワー駆動に対応しています。
外付けブルーレイドライブの売れ筋ランキングもチェック!
なおご参考までに、外付けブルーレイドライブの売れ筋ランキングは、以下のリンクから確認してください。
Amazon売れ筋ランキング 楽天売れ筋ランキング Yahoo!ショッピング売れ筋ランキング
外付けブルーレイドライブで美しい映像を楽しもう
ブルーレイドライブが搭載されいていないPCでは、外付けのブルーレイドライブが大活躍します。
レンタル映画やミュージックビデオ作品では、ブルーレイディスクの方が圧倒的に映像が美しいです。
さらに、データをバックアップしておくメディアとしてもブルーレイは活躍してくれる場面が多いです。
ブルーレイドライブを搭載したPCがないのであれば、ぜひとも外付けブルーレイドライブの購入をおすすめします!