大容量ならSSDよりコスパ大!ポータブルHDDおすすめランキングTOP7

パソコンやタブレット端末のデータ容量不足を補ったり、バックアップデータを収めておくのに重宝するのが外付けHDDです。モバイル機器が普及したことで、かつては高額だったポータブルHDDもかなりリーズナブルな価格帯に落ち着いてきました。PCだけでなく、テレビや録画機器、ゲーム機などその用途は多彩。

そんなポータブルHDDの賢い選び方を、最新事情を踏まえながら探っていきましょう。

 

ポータブルHDDって何?


そもそもHDDとはハードディスクドライブの略。今ではめったに見なくなった、磁性体を帯びたペラペラと薄い円盤状の記憶媒体であるフロッピーディスク(FD)に対し、アルミニウムやガラスなど硬い素材を使った磁気ディスクとその駆動部(ドライブ)で構成されているのがHDDです。

その中で、ノートPCでの使用などに適した小型で接続のシンプルさに特化しているのがポータブルHDDです。

 

ポータブルHDDと据え置き型HDDの違い

デスクトップPC内臓のものや据え置き型のHDDは、基本的に3.5インチサイズのディスクが使われていますが、小型軽量サイズが求められるノートPC内蔵のものやポータブルHDDは一回り小さい2.5インチのディスクが使われています。3.5インチHDDと2.5インチHDDには大きな価格差がありましたが、ノートPCが一般ユースの中心になっている今日では2.5インチタイプの価格も随分と下がり、価格の違いで悩むことは少なくなった感があります。

 

差込口は基本的に1つだけ

ポータブルHDDの特性は、その名の通り大量のデータを外へ持ち運べる点にあります。電源は接続したパソコンなどから取るため、電池ボックスやACアダプタ接続用の端子もなく、薄い本体にはUSBを挿す端子が1つだけというのが普通。外見はとてもスッキリしています。USBメモリーほどではありませんが、小型でかばんに入れてもじゃまにならず(変な場所に入れて行方不明にならないよう注意!)、差込口が1箇所だけですから、外付け機器の扱いは苦手という人でも戸惑うことは少ないでしょう。

 

電源の取り方には注意

ポータブルHDDが据え置き型と大きく違うのは電源の取り方です。部屋のコンセントを接続して稼働する据え置き型に対し、ポータブルHDDはUSBケーブルで接続したパソコンやスマホから電源を得ています。このため、野外などAC電源のない環境で使用する場合、ノートPC本体のバッテリーからHDDの電力も消費されることになり、その分、PCの稼働時間は短くなります。特に、HDDの駆動時間が長くなる場合には要注意。データの転送中に電源不足でエラーが発生し、作業中止、もしくはデータ破損の恐れが生じます。大きなデータをやり取りする際は、極力ノートPCがコンセントに繋がれた状態で行うようにしましょう。

 

ポータブルHDDの選びのポイント

ポータブルHDDをどういうシチュエーションで使うことが多いかで、モデルのチョイスも購入価格も大きく変わっていきます。ネットで買う場合はサイト上にあるスペック表などを手がかりに機種を判別すればいいのですが、実際のお店で買う際は製品の箱に書かれている文面だけで判断するのは結構難しいものです。そこで、最低限押さえておくべきポイントを紹介します。

 

堅牢性は最重要ポイント

HDDは外からの衝撃に弱いのが難点です。据え置き型のHDDを机から落としてオシャカにしてしまったという話はよく耳にするかと思います。ポータブルHDDは外に持ち出すものですから、落としたりぶつかったりするリスクは据え置き型の比ではありません。その点を踏まえて、各メーカーともポータブルHDDには堅牢性や耐熱、耐水対策をキャッチコピーに添え、付加価値を上げています。簡単に言ってしまえば、基本的に安価なモデルほど対策はゆるく、高価なものほど丈夫ということになります。

 

サイズ・重量で選ぶ

外出時にバッグに入れてもかさばりにくいことは、HDDに限らずポータブル機器の重要条件の一つ。同様に重量も、軽ければ軽いほうがいいのが自明の理です。とはいえ、現在出回っている各メーカーのポータブルHDDで、極端に重いモデルがあるわけではありません。サイズや重さへのこだわりはほどほどで構わないと個人的には思います。

 

転送速度で選ぶのは過去の話

HDDの宣伝文句に転送速度の速さを強調するものが散見されたのは一昔前のこと。最近のポータブルHDDはほとんどがUSB3.0規格に対応しており、あくまで理論値ですが最速値5Gbps(625メガバイト/秒)はどの機種も共通しています。ただし、HDDの円盤の回転速度がそこまで速くないため、実質レベルではUSB3.0で960Mbps、USB2.0で480Mbpsというのが最大値となります。ご使用のPCの環境によって値は前後しますが、現在売られている機種については転送速度が早いから価格が高い、遅いから格安ということはありません。

 

ポータブルHDDおすすめランキングTOP7

第7位 エレコム ELP-QENシリーズ

まず7位は個性派から、エレコムのELP-QENシリーズを挙げておきましょう。テレビやレコーダーなど録画機器での利用を考えるならおすすめモデルです。

ポータブルHDDでは珍しく、主要大手家電メーカーの録画機器が採用しているSeeQVault規格に対応。録画機器本体を買い替えても再生が容易で、別の部屋のテレビに取り付けて録画した番組を視聴といった使い方も可能です。ここで上げているモデルの中ではサイズは大きめで、価格や堅牢性などポータブルHDDならではのメリットは薄いですが、用途を限定するなら検討の余地は十分あります。

 

第6位 BUFFALO HD-PCGU3-A

6位はHD-PCGU3-Aを挙げたいと思います。BUFFALOのポータブルHDDでは最もお手頃価格のシリーズです。

PC利用のほか、テレビやソニーのnasneの増設HDDとしても使える(SeeQVault規格には非対応)など、低価格ながら広い用途に対応できます。カラバリは黒と白。堅牢性は上位機種ほどではありませんが、ハードディスクの健康状態を把握する同社独自のサービス「みまもり合図」などサポートも充実しており、価格重視で選ぶならならおすすめです。

 

第5位 WD My Passport

5位はWD(ウエスタンデジタル)のMy Passportです。6色のカラフルでオシャレさをアピールしたシリーズです。たかがPC周辺機器に赤や黄など原色を大胆に使うセンスは日本メーカーにはない発想です。

内蔵HDDは自社製を採用している(これがウエスタンデジタル最大の強み)分、割安ですが、デザイン重視な分、同社のシリーズの中では若干高めです。機能や堅牢性は並レベル。AppleのOSⅩ用にフォーマット済の機種がラインナップされているのもMac派には嬉しい配慮。HDDだってオシャレに持ち歩きたい、そんな方にはおすすめです。

 

第4位 IO DATA カクうすLite

4位はカクうすLite。IO DATAの低価格シリーズです。価格が安い分、堅牢性はそこそこと、ライバルであるBUFFALOのHD-PCGU3-Aシリーズとよく似ていますが、軽さではこちらのほうが上。軽量タイプを考えるなら十分選択肢に入るでしょう。

また、IO DATAのHDD製品は、バックアップソフト「Sync Connect」やデータ消去アプリ、フォルダ単位でかけられるパスワードロックなど付属ソフト(DL対応)が充実しています。初心者にとっては重宝するはずです。

 

第3位 BUFFALO HD-PGF-Aシリーズ

3位はBUFFALOの上位機種、HD-PGF-Aシリーズです。価格はやや高めですが、衝撃吸収フレームと衝撃吸収ゴムを組み合わせた堅牢性重視の作りで、ちょっと落とした程度では壊れそうにありません。それでいて下位モデルと重さはほぼ変わらず。

カラーバリエーションは黒、白、青、赤、ゴールドの5種類と豊富。USBコネクタ周りはケーブルのモールドー部までソケットに入り込む独特の形状で、接続トラブルに配慮した作り。アフターケアの復旧サービスも充実しています。外へ持ち運ぶ機会が多いなど堅牢性重視ならおすすめの1つです。

 

第2位 WD Elements Portable

2位はWDのElements Portableは同社のスタンダードモデルです。自社製HDD採用という強みが最も生かされたラインナップと言えます。

反面、色は黒のみで、他社の同等モデルと比べてサイズは大きめ。それでも重量は1TBで132グラムと遜色ありません。際立った堅牢性はありませんが、シンプル・イズ・ベストと価格重視で割り切るなら最有力候補と断言できます。

 

第1位 IO DATA HDPD-SUTBシリーズ

HDPD-SUTBシリーズはIO DATAの堅牢性重視機種です。価格重視か堅牢性重視かで迷うところですが、あえて堅牢性を採って、これを1位に挙げることにします。

実勢価格は1TBモデルでカクうすLiteの1.5倍ほどと高価ですが、軽量さ重視の耐久素材を採用、ハードコーティング加工とラバー素材で傷つきにくい外観など、他社の堅牢重視機種と比べてもポイントの高い構成といえます。さらに、ハードウエア暗号化などセキュリティ面にも優れており、外回りなどが多いビジネスユースはかなり適した機種と言えるでしょう。

 

ポータブルHDDの売れ筋ランキングもチェック!

なおご参考までに、ポータブルHDDの売れ筋ランキングは、以下のリンクから確認してください。

Amazon売れ筋ランキング 楽天売れ筋ランキング Yahoo!ショッピング売れ筋ランキング

 

SSDも安くなったけど

最近の家電量販店の売り場をながめると、入り口の近い方にはSSD、ポータブルHDDはその少し奥という並び方が一般的になりつつあります。衝撃でも壊れにくく転送速度も早いなど、HDDの弱点をカバーするポータブルSSDの値段もだいぶこなれてきたのは確かです。でも、1TBを超える大容量のニーズを考えると価格面でまだまだHDDの方に軍配が上がるの状況です。用途と市場の実態を今一度考えながら、正しい商品選びを心がけましょう。

 

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