私はまずはギターから入り、後にベースを始めたタイプですが、ロックバンド等でのライブ経験を経て、いまやすっかりベースの魅力にはまってしまいました。
特に音楽好きな方は日頃からベースラインに耳が行く方も多いと思いますが、聴くと弾くとではまた違う発見も多く。未経験の方はぜひプレイヤーとしても楽しんでもらいたいところ。
本記事では初心者から中上級者まで、改めてベースの奥深い魅力を探りつつ、お気に入りの1本に出逢うための参考情報が提供できればと思います!
目次
ベースとは?
ベース(英語表記:bass)は、バスなどの呼び方含め、広く低音・低音域を指すこともあれば、ベースギターの略称として使われることもあります。
弦楽器としてのベースギターには、本記事で特集するエレキベース(エレクトリックベース)の他、ウッドベース・アップライトベースなどもあります。
エレキベースには5弦や6弦などの多弦ベースもありますが、一般的には4弦の弦楽器で、バンドサウンドの低音域を支える屋台骨。
一般的な6弦ギターと比べて弦の数が少ないこともあり、ギターより簡単ではと思われることもあるようですが、「ベースとドラムが上手ければかっこいい演奏に聞こえる」と言われることもあるほど、バンドや曲全体をリズムとメロディの両面から支える、奥深く極めて重要なパートを担っている楽器です。
ベースの魅力とは?
身体に響く振動も気持ちいい!圧倒的な低音の存在感
ベースの魅力はまず何といってもその低音の存在感。特にライブでその迫力が顕著に出やすいですが、肌で感じる低音の振動は心地よく、たった1音でも雄弁に語りかける圧倒的な音の存在感は、まさにベースならではの魅力では?
リズムもメロディもコントロール可能!バンドサウンドの要
ベースはドラムと共にリズムの土台を作るだけでなく、メロディを支えるコード進行を担う役目も持つ、まさにバンドの指揮者とも言える要のポジション。ベース次第で全体の雰囲気は大きく変わり、音楽通にもこだわりある方が多い重要なパートです。ボーカルやギターとはまた違った形で、裏から全体を支配したい方には最適なポジション!?
多彩な弾き方でアクセントをつける!演奏の幅広さ
ベースは決して地味な裏方パートではなく、音使いやスラップなどの様々な奏法やスキャット等と組み合わせることで、曲にアクセントをつけることもできます。飽くなき追及が可能な演奏の幅広さ、奥深さもベースの魅力のひとつかと思います。
他にも、バンドマンあるあるですが、ギターより人口が少なく、メンバー募集で重宝されるケースが多いなどの魅力もありますが…ここでは割愛(笑)
ベースの魅力は奥深く、簡単に語り尽くせないですが、ぜひ実際に演奏して、ライブを聴いて、その魅力を深堀していってもらえたらと思います!
エレキベースの種類は大きく分類すると3種類!
エレキベースのタイプは様々なものがありますが、ここでは大きく3種類にわけて、その特徴を簡単に紹介します。
※下記分類に加えて、弦の数やピックアップのタイプ(アクティブ・パッシブ)、フレットの有無等のバリエーションもあります。
ジャズベースタイプ
通称ジャズべ。名称の由来は諸説ありますが、1960年フェンダー社が発売。2つのピックアップのボリュームとトーンの組み合わせで幅広いサウンドメイクが可能で、ジャズに限らずオールジャンルで使用できる万能ベース。ネックが細く扱いやすいのも特徴。
様々なジャンルや音色をひとつのベースで弾きわけたい、手元で微妙な音色のコントロールをしたい方、また、手が小さい方にも扱いやすいベースかと思います。
プレシジョンベースタイプ
通称プレべ。フレットを打つことでプレシジョン、正確な音程を誰もが奏でられるということで命名されたという、1951年フェンダー社が発売の世界初のエレキベース。対になった1つのピックアップとトーンのみのシンプルな構成で、やや太いネックと独特の力強いサウンドが特徴。
特にロックやパンクなどのジャンルで愛用者が多いベースであり、ゴリゴリとした野太い音でのピック弾きスタイルが好きな方などに、特におすすめのベースです。
その他タイプ
他にもPJタイプというプレシジョンとジャズベースの組み合わせのピックアップ構成などのタイプもあります。また、メーカー別のパートでも触れますが、スティングレイ、サンダーバード、ワーウィックタイプなど、メーカー名やモデル名で表される特徴的なタイプもあり、ぜひ色々試してみて、お気に入りの1本を見つけてもらえたらと思います。
かっこいい憧れのベーシスト3選
こちらも挙げ始めるとキリがないのですが、ベースを始めた初期から個人的に強く影響を受けているベーシスト3名を簡単に紹介します。いずれも言わずと知れた凄腕プレイヤーですが、未経験の方はぜひお聴きしてみては?
Marcus Miller マーカス・ミラー
ジャズ界のレジェンドであるマイルス・デイヴィスバンドなど、ベーシストとして数多くのミュージシャンの作品への参加の他、自身のバンドでの演奏やプロデュースも多数。
マルチな才能の持ち主ですが、何といってもスラップを多用した独特の奏法は、その後の多くのベーシストに影響を与え、トレードマークの70年代フェンダージャズベースも人気に。
2001年発売のM²(エム・スクエアド)収録の”Power”など、一聴してマーカスとわかるパーカッシブでクールな演奏の数々には、ベースの新たな可能性を感じる方も多いのでは?
Nathan East ネイザン・イースト
長くエリック・クラプトンのツアーベーシストを務め、フュージョン界のスーパーバンドのフォープレイや、自身のソロバンドでの活動も活発。
幅広い曲に合わせながら随所に絶妙な難しいプレイを(笑顔で!)差し込むオールマイティな演奏で、コーラスやスキャットなどのボーカルワークも絶品。
日米のBillboardチャートでも該当部門で初登場1位を記録した、2017年発売の最新作レヴェランス(Reverence)には、音楽への深い愛情と上質なベースプレイが凝縮されています。
Billy Sheehan ビリー・シーン
MR.BIGなどのハードロックバンドでの超絶技巧を駆使したテクニカルなプレイが特に有名。日本ではB’zの「ギリギリchop」のアルバム版などにも参加しています。
薬指も加えた3フィンガーやタッピングを駆使した速弾きが特徴的で、”Addicted To That Rush” などでのギタリストとのハードなプレイに、思わず熱くなる方も多いのでは?
(残念ながらサインは持っていませんが、プライベートライブイベントでの握手、次回の武道館ライブに行くと伝えたら”Fantastic!”と言ってもらった思い出はあり…笑)
他にもレッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリーやリチャード・ボナなど、かっこいい有名ベーシストは多くいますが、それぞれ雰囲気は全く異なります。改めてベースの音を注意深く聴いてみると、バンドや曲の新たな魅力が発見できるかもしれません。
ベースの選び方
初心者と中上級者、現在持っている機材ややりたい音楽との兼ね合いはありますが、ここではベースの選び方の一例を簡単に紹介します。
出したい音色や弾きたい音楽のジャンル
おすすめの選び方として、好きなミュージシャンでもバンドでも、まずは出したい音や弾きたい音楽のジャンルをイメージし、それが得意な機材を選んでいく選び方があります。
ジャズべ/プレべ/その他のタイプ、メーカー/ブランド、ピックアップ等々、最終的には実際に弾いてみての判断にはなりますが、慣れてくると弾かずともある程度は見た目やスペックで、そのベースの得意ジャンルは把握できます。わからない場合は、予算感とともに店員さんに好みを伝えて聞いてみるのもおすすめです。
見た目
ベースと言ってもその形状は実に様々。自宅で練習する際のモチベーションアップでも、ステージに立った際のインパクトでも、見た目は非常に重要。
お気に入りのミュージシャンが使用しているものに近いものを選ぶという方法もありますし、お店でざっと眺めてみて、直感的にかっこいいと思ったものを手に取るものもよいと思います。
楽器との出逢いは一期一会。見た目にも愛着を持つことができる1本に出逢えると、練習もメンテナンスもきっとより楽しくなるのでは?
演奏のしやすさ
気になったものについては、ネックの太さや指板・ボディの形状、弾いた時の重量バランスなど、実際に試してみて演奏のしやすさを確認してみます。
実は音色については、機材やセッティング、奏法次第で調整できる部分も大きいのですが、見た目とともに演奏のしやすさは個体差や好みの差が大きく、(多少の変更はできるものの)全体的に自分にフィットしているかどうかは、最初によく確認しておくとよいと思います。
愛機の輝きを保つ!べースのメンテナンス方法とアイテム
日頃のメンテナンスの必需品と言えば、ギターと同様、クロス、ポリッシュ、指板オイル、ニッパーなどが挙げられます(好みで指板潤滑剤を使う人も)。
基本的には、演奏後にクロスを使って弦やボディなどを拭きます。ボディはポリッシュ、指板は指板用オイルを使ってメンテナンス。演奏頻度にもよりますが、弦交換はライブ前、ライブがない際にも3ヵ月に1度程度くらいが目安でしょうか。
オクターブ調整や好みや状態に応じての弦高調整にはドライバーが必要なこともありますが、通常のもので対応可能。細かなセッティングやネックの反りの調整などには、商品に付属していることも多いですが、六角レンチやトラスロッドなどを使用します。
色々な商品が販売されていますが、ここでは代表的なもの、おすすめのメンテナンス関連商品をピックアップしておきます。ぜひベース本体とともに常備してもらえたらと思います。
Morris 楽器用クリーニングクロス MCC-2
出典: Amazon.co.jp
Gibson ギターポリッシュ AIGG-910 Pump Polish
出典: Amazon.co.jp
D’Addario レモンオイル PW-LMN Lemon Oil
出典: Amazon.co.jp
PICKBOY ストリングカッター SC-150
出典: Amazon.co.jp
TONE FINGER-EASE 指板潤滑剤
出典: Amazon.co.jp
Fender American Standard Bass Wrench Kit
出典: Amazon.co.jp
厳密にはメンテナンスではないですが、普段から大きな傷を防ぎ、ネックなどのコンディションを保つためには、ハードケースやクッション性が高いソフトケースでの持ち運びがおすすめです。
写真は私が長年使用しているUnder Cover Casesという楽器屋さんで購入したアメリカ製のケースの内部。こちらは現在ウェブサイトでは売られていないようで、紹介しているリンクは別商品ですが、クッション材がしっかりしており、外側にメンテナンスや機材などが入れられるポケット付き、自分のベースに合うサイズのものなどを探してみるとよいのではと思います。
Musent エレキベース用ギグバッグ MSGBSEB1200
出典: Amazon.co.jp
メーカー別ベースの特徴
ベースのメーカーは新興のもの含め多くありますが、ここでは特に代名詞となる特徴的なモデルなどを持つ、代表的なメーカーを簡単に紹介します。
Fender
ギターメーカーとしても有名で、ジャズベースやプレシジョンベースの発表以後も、意欲的に開発に取り組むメジャーブランド。廉価版を扱う姉妹ブランドのスクワイア―含め、多くのベーシストに愛される商品を数多く展開。マーカス・ミラー等の使用が有名で、カバー範囲の広いジャズベースなど、プレイヤーの好みを活かしやすい定番モデルを揃えています。
Gibson
フェンダー同様ギターメーカーとしても有名で、ベースでは特にハードロックで使用されることが多い、サンダーバード(Thunderbird)というモデルが代表的。特徴的な形状で特にモトリー・クルーのニッキ・シックスの使用が有名。2ハムバッカー仕様で、設定次第で固めから柔らかめのサウンドまで出力可能。
Music Man
フェンダーの創業者のレオ・フェンダーが設立した会社で(現在はアーニーボール社が買収)、メーカー名以上に、80-90年代のレッチリのフリーの使用などで脚光を浴びたスティングレイ(Stingray)というモデル名が有名。スラップとの相性も抜群のパワーのあるゴリゴリした音が特徴。
Rickenbacker
1931年創業の老舗で、実はフェンダーよりも早くエレキギターを開発したという歴史あるメーカー。どこかレトロな雰囲気も感じる特徴的な形状を持ち、4001などが定番のモデル名で、ビートルズのポール・マッカトニーの使用などが有名。一音抜けのよい明るいサウンドが特徴。
Warwich
1982年創業で、高い演奏性を備えた小ぶりのボディやアクティブピックアップによる幅広いサウンドメイクなど、現在のモダン系ベースの草分けとなったドイツのメーカー。ストリーマー(Streamer)やサムベース(Thumb bass)といったモデルを発表し、特にTMスティーヴンスの使用が有名。ライブで使用するプレイヤーを目にすることも多く、音作りの幅が比較的広いことが特徴。
筆者愛用中のベース
筆者が長年愛用している4弦ベースは、フェンダーのビクター・ベイリーモデルのジャズベース(5弦はフェンダーカスタムショップのカスタムクラシックジャズベースV)。
伝説的なジャズベーシストであるジャコ・パストリアスが所属した、ウェザー・リポートのベーシストを務めたビクター・ベイリーモデルのジャズベースですが、ファンだから購入したわけではなく。当時楽器店で気になるベースを片っ端から弾いていき、直感的に最も音が気に入ったものを購入しました。
実はビクター・ベイリーの音自体はどちらかというと好みではなかった(!)のですが、アクティブベースながら温かみのある音で、見た目のナチュラルな雰囲気がよく。全4種類の木材を使用しているという珍しい作りも面白く。
某ベース通の有名人もお気に入りに挙げている記事を後に発見しましたが、ハイポジションまでストレスなく弾きやすい形状で、トーンコントロールの効きもよく。ライブでもレコーディングでも好みの音を作ることができる、まさに万能な1本。
残念ながら現在は生産完了で流通はより希少となってしまったようですが、当時からライブハウスの楽屋などでどこのベースか聞かれることも多く、レア度が高いという喜びも感じられる1本。
直感は正しかったのか、かなりの数のベースを見比べ、弾き比べて決めた1本は、今も変わらずとても愛着のあるベースです。
初心者・中上級者向けレベル別おすすめベース10選
ここでは、初心者・中上級者向けの2つにわけて、それぞれおすすめのベース5本を紹介します。
まずは初心者向けの最初の1本として、おすすめのベースを順不同で記載します。
Squier by Fender Vintage Modified Jazz Bass
出典: Amazon.co.jp
フェンダー直系の王道のジャズベーススタイル
特に追い求めたい特定のジャンルやミュージシャンが定まっていない場合には、個人的にはまずは王道のジャズベースから試してみるのがいいのではと思います。
ジャンルを選ばず幅広い音作りが可能なジャズベースタイプ。多くのメーカーから商品が発売されている中、ここではスクワイア―のモデルを紹介。
スクワイア―は本家フェンダーの廉価版ブランドですが、長い歴史の中で多くのミュージシャンの声を受けて進化を続ける、本家フェンダーの経験を活かした製品作りには定評があり。
もっと安価なモデルも多くありますが、個人的にはもし可能であれば、最初から5万円超程度のものを買ってしまう方が、長く使えるモデルも多く、長期視点ではよりよいかなと思っています。
このモデルであれば、音作りや演奏において初期に変な癖をつけることもなく、また、練習を重ねて演奏力がついた際にも、そのニュアンスを表現できる1本として長く愛用できるのでは?
Squier by Fender Vintage Modified Precision Bass PJ
出典: Amazon.co.jp
PJスタイルで幅広い音作りを楽しむ
同じくフェンダーの廉価版ブランドであるスクワイヤーの、初心者向けでは比較的グレードが高めの1本ですが、こちらはプレシジョンベースタイプ。
正確には、こちらの商品は1ピックアップのシンプルで力強い音が特徴の通常のプレシジョンベースタイプではなく、PJタイプと呼ばれる、プレシジョンとジャズベースのピックアップを組み合わせたタイプ。
絶対にプレシジョンベーススタイルがよい!と決めている方は別ですが、特に始めたばかりの人には、音作りを楽しんで学ぶことも重要かと思っています。
PJタイプは、ジャズベース同様、2つのピックアップの組み合わせによる多彩な音作りを楽しめますし、個人的にはまずは様々試してみて、明確な希望がわかってから、音色に特徴のある特定のモデルを選ぶ方がよいのではと思っています。
Fender Player Jazz Bass
出典: Amazon.co.jp
本家フェンダーのリーズナブルなジャズベース
こちらは本家フェンダーのメキシコ製造のジャズベース。プレイヤーシリーズはその名の通り、現代のプレイヤーの操作性を考えて開発されたシリーズ。
安価ながらも素材、構成など使いやすい設計が施されており、ジャズベースの元々の適用力と合わせて、幅広いジャンルに対応できるのでは?
ベースを始めるのであれば、多少価格は高くてもきちんとした楽器で始めたい、フェンダーのジャズベースに憧れがある、という方などは、このベースから始めてみるのもよいかもしれません。
カラーリングは好みですが、こちらの商品のようにステージ映えする明るい色を選んでみるのもよいのではと思います。
YAMAHA TRBX304
出典: Amazon.co.jp
多彩な音色をこの1本で体験
安価ながら非常に幅広い音色を体験できると評判の1本。プリセットのパフォーマンスEQ(イコライザー)スイッチによる演奏シーンに合わせた瞬時の音色選択が可能。
初めたばかりの頃は、自分の好みがわからなかったり、アンプやエフェクターをたくさん揃える余裕がないことも多いと思いますが、特にそんな時期には様々な音色を1本で切り替えられることはありがたく、音色の変化を楽しむことで、飽きずに練習を続けることができるのでは?
プリセットの音色選択の他、ピックアップセレクターやベースとトレブルのアクティブEQでの手動での音色調整も可能。
これだけ豊富な選択肢があると、特に初心者には使いこなすことが若干難しい気もしますが、まずは色々な音色を試してみて、好きな音色やベースの幅広い音作りの可能性を学ぶこともよいかと思います。
見た目の好みはわかれそうな気はしますが、ヤマハの楽器は初心者向けのものでもしっかりした作りのものが多く、最初の1本として長く使えるモデルになるのでは?
Bacchus GLOBAL Series WL-433/M
出典: Amazon.co.jp
軽量コンパクトなミディアムスケールベース
ベースを初めて持つとその長さや重さに驚く方も多いですが、特に手や身体が小さい方には、ミディアムスケールのベースという選択肢もあるかと思います。
こちらは安価ながらもよいベースを提供していると定評のあるバッカスの商品。
ミディアムスケールだから迫力のある音が出せないということは決してなく、音作りや演奏で音色はコントロールできますし、スケールが短いため、テクニカルなプレイをしやすいという利点もあり。
ベースに興味はあるもののサイズが合わず困っている方、ギターからの持ち替えでスムーズにプレイしたい方などは、一度ミディアムスケールを試してみるのもよいかもしれません。
以上が初心者向けの5本で、以降は中上級者向けの5本となります。
中上級者向けは元々の好みはもちろん、すでに保有している楽器がある状態のため、その楽器との使い分けも考える必要があり。そのため、おすすめを選ぶことがより難しくなりますが、ここでは、そんな中上級者の方々も、試してみてもよいのではと思う商品を、独断と偏見でピックアップしてみたいと思います。
Fender AM ELITE JAZZ BASS
出典: Amazon.co.jp
フェンダーUSAの定番ジャズべを改めて弾きこむ
中上級者におすすめの1本を選ぶことは、初心者向け以上に難しいと感じますが、定番のフェンダーUSAの正統派ジャズベースを、改めて弾いてみるのもよいのではと思っています。
幅広いジャンルに対応できると言われるジャズベース。様々な音作りや奏法にも慣れた中上級者であればこそ、その奥深い魅力をより楽しめるのでは?
すでにほかのベースを弾いてきていることや各自の好みもあることを考えると、ビンテージの再現よりも現代的な演奏性を考慮したシリーズの方が、ストレスなく弾くことができるかと思い、こちらのシリーズを選択。
個人的な好みもありますが、見た目についてはビンテージライクなものがよいかなと。指板のブロックインレイもかっこいいこちらのデザインなどは、今後年齢を重ねて弾きこんでいく際にも、経年変化含め、より長く楽しめる1本となるのではと思います。
Fender Exotic Wood Collection 2017 Limited Edition American Professional Jazz Bass
出典: Amazon.co.jp
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定番ながら美しい木目が光るレアなジャズべ
定番のフェンダーのジャズベースですが、特に2本目以降のベース選びにおいては、こういった時折数量限定で発売されるモデルを見てみるのもおすすめです。
こちらのモデルはフェンダーの定番ラインのアメリカンプロフェッショナルシリーズではあるものの、フィギュアドメイプルの木目が美しい2017年限定モデルとのこと。
個人的には木目が綺麗なものにはつい目が行ってしまうのですが、特に美しい木目からは、ベースが改めて木材という自然の材料から作られていること、その温かみを感じることができ。長い年月を経た経年変化も楽しみになる1本かと思います。
定番の良さもあるのですが、限定感・レア度といった観点もあり、「定番ラインの限定モデル」はそのいいとこどりができるのかなと。数量は限られますが、もし気に入ったものがあれば、都度試してみるのもよいかと思っています。
Warwick Thumb Bass NT 4st
出典: 楽天市場
見た目も音も存在感のある心強いモダンベース
ワーウィックの代表的なモデルであるサムベースですが、こちらは美しい見た目で存在感も抜群の1本。
音の好みは人により千差万別で、私がどちらかというと甘めのサウンドが好みということの影響はありますが、こちらは「いかにもアクティブ」という音だけではなく、現代的なものと温かみのあるサウンドの両方のバランスを兼ねそろえたモデルという印象。
ライブで使われている場面を見ることも多く、ベース玄人の使用にも耐えうる、存在感のある音を奏でられる1本かと思います。
定番ラインのものでも個体差はあったりしますが、特に高級なものになると1本限りの入荷のものも多く。入荷希少のものはタイミングよく試すことが難しいことも多いのですが、同様のモデルの経験やこちらの写真やスペックから、完成度の高さが期待できる1本。
パッシブ派の方やアクティブが初めての方も、見かけた際にはぜひお試ししてみては?
MUSIC MAN/StingRay Special 1H
出典: Amazon.co.jp
独特のゴリゴリした音でパワフルなプレイ!
ミュージックマンのメーカー紹介でも触れたとおり、レッチリのフリーの使用などが有名ですが、特にロックなどにおいて、パンチのあるパワフルな音を奏でたい人には最適。
ピックアップが2ハムバッカ―のモデルなどもありますが、個人的にはスティングレイを使うのであれば、潔く(?)1ハムバッカーのモデルで、ゴリゴリした音のみ(!)で全編弾ききってしまうくらいがかっこよいかなと。
…といいながらも、紹介したモデルはスティングレイの最新モデルで、より現代的なサウンドにも幅広く対応できるよう改良がされたもの。
個人的には元々ビンテージっぽい音を狙うベースでもないかと思っており、より演奏性や現代的なサウンドを考慮した最新モデルの方が、パワー負けせず押しきることができるのではと思っています。
Rickenbacker 4003
出典: Amazon.co.jp
見た目もおしゃれな個性派ベースに挑戦
リッケンバッカーの現在の定番モデルの4003ですが、知名度の割には意外と持っている方とお会いする機会は少ない印象があり。
音抜けがよいと聞くこともありますが、個人的にはそれよりも低音から高音までの振れ幅の広さや形状、トラスロッドの作りなど、随所の独自性が印象的だと感じます。
正直、個人的には弾きづらいベースだと感じましたが(笑)、ボディの形状の他にもフレットボードのデザインなど、独特の見た目もおしゃれで、これを弾きこなせたらかっこいいなと思うベースでもあります。
間違っても初心者にはおすすめしない(!)のですが、音作りや奏法などを柔軟に調整できる中上級者が使いこなせば、他にない面白い演奏ができそうな可能性も感じる1本です。
以上、おすすめベース10選でした。ほかにもよいベースはたくさんありますが、ぜひ本記事を参考に、様々なベースを試し、お気に入りの1本を見つけてもらえたらと思います。
エレキベースの売れ筋ランキングもチェック!
Amazon売れ筋ランキング 楽天売れ筋ランキング Yahoo!ショッピング売れ筋ランキング
ぜひ奥深きベースの世界を体験してみては?
ベースは今回紹介した本体の種類の他にも、音作りや奏法、音使いにも多くのバリエーションがあります。深めるほどに新たな楽しみを感じることができる、とても奥深いもの。本記事がそんな奥深きベースの世界を皆様が体験する後押しとなれば幸いです。