新生活を始めるタイミングでソファの購入を検討される方も多いと思います。
お気に入りのソファはインテリアの主役になるのはもちろんのこと、ちょっと休憩するのに寝転がったり、小さなお子様のお昼寝場所にと、部屋のなかのくつろぎの場所になる家具です。
私も一人暮らしを始めるとき、新居を建てたときと、それぞれソファ選びをしました。
今回は、一人暮らしのときと、家族が増えてからのソファ選びをするために、それぞれ家具屋さんを回った中で学んだこと、実際に使って感じたことなどの経験をもとに、押さえておきたいソファ選びのポイントや、おススメのファブリックソファを紹介していきたいと思います。
ぜひあなたにピッタリのソファを選ぶためのヒントにしてみてくださいね。
目次
素材別「メリット」と「デメリット」
ソファーの素材は大きく分けると「ファブリック」「合皮」「本革」の3種類があります。
ここでは、それぞれの素材のメリットとデメリットを簡単にまとめてみました。
ファブリック(布)
≪メリット≫
・他の素材よりも比較的安価に購入できる
・色、柄、風合いのバリエーションが豊富
・肌触りが良い
・カバーリングタイプもある
≪デメリット≫
・本革などに比べると高級感に欠ける
・繊維の間などにハウスダストが溜まりやすい
・生地の種類によっては毛玉ができやすい
フェイクレザー(合皮)
≪メリット≫
・本革と比べると安価
・本革よりもカラーのバリエーションが豊富
・お手入れが簡単
≪デメリット≫
・通気性や吸湿性に欠ける(夏は長時間座っていると蒸れやすい)
・経年劣化していく
・3種の中では使いかたにもよるがいちばん寿命が短い
レザー(本革)
≪メリット≫
・高級感がある
・ハウスダストが付着しにくい
・吸湿性、通気性、耐熱性に優れているので蒸れにくい
・使い込むことによって風合いが増していくので、経年変化を楽しめる
・寿命が長い(適正なお手入れをしている場合)
≪デメリット≫
・他の素材と比べると高価
・専用のクリーナを塗るなど、定期的なお手入れが必要
・水に弱い
・革特有のニオイがある
お手入れの仕方
ファブリックソファは一見汚れていないように見えても、ハウスダストなどは知らず知らずのうちに溜まっていくので気持ちよく使うためにも、定期的にお手入れをするようにしたいですね。
下記にお手入れの仕方と注意点について、それぞれまとめてみました。
≪ハウスダスト対策≫
・掃除機で吸い取る
・粘着式クリーナーを使う
※背もたれと座面の隙間などは、細いノズルのアタッチメントを使いましょう
※掃除機を使う場合は、生地を傷めないように優しく吸い取りましょう
≪ニオイ対策≫
・ファブリーズなどの、消臭スプレーが有効です。
※生地によってはシミになることもあるので、目立たない場所で確認してから使いましょう
≪シミ・汚れ対策≫
・専用クリーナーを使う
・クリーナーがない場合は中性洗剤をぬるま湯で薄めた液体を使う
※ゴシゴシ擦らず、叩いて汚れを浮かせるようにする
※生地を傷める恐れがあるので、ドライヤーで乾かすのはNG
※カバーリングソファの場合は丸洗い(クリーニング)も可能
ソファと合わせて買いたいクッション
ソファとセットで購入しておきたいのがクッション。
インテリアのワンポイントになるのはもちろんのこと、実は実用的にも、ソファに寝転がるときの枕にしたり、背中に当てて座り心地を調整したりと、とっても便利なアイテムなんです。
そんなクッションの選び方についてまとめてみました。
≪クッションの中身≫
クッションの中身の素材によって弾力が変わってきますので好みや用途に合わせて、素材を選ぶと良いでしょう。
・ポリエステル:安価で柔らかい(コシがない)
・綿わた:硬くて重い
・フェザー:弾力があり、型崩れしにくい
※ダウンが10%~20%程度入っているとフェザー100%よりも柔らかくなります
フェザー100%&日本製でこの価格はお値打ちだと思います↓
出典: Amazon.co.jp
≪大きさ≫
いろいろなサイズがありますが、45cm×45cmが最も一般的でカバーの種類も多くおススメです。
≪カバー選び≫
カラーや柄によって、お部屋の印象をガラリと変えられるので季節ごとにカバーを変えて季節のインテリアを楽しむのもおすすめです。
・ソファと同系色:落ち着いた雰囲気のインテリアにおすすめ
・ソファと反対色:クッションをインテリアのアクセントにしたい場合におすすめ
モノトーン系↓
出典: Amazon.co.jp
北欧系↓
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アジアン系↓
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ナチュラル系↓
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ファブリックソファを選ぶ7つのポイント
サイズ
広いスペースが確保できる場合は、少し余裕をもった大き目サイズを選ぶのがポイント。たとえば、2人で座りたい場合は3~4人掛け用とある商品を選ぶと、寝転がったりするときなどにも、ゆったりとくつろげますよ。
余り広いスペースを確保できない場合は、ソファのサイズ大になるよう新聞紙などを床面に置いて通路などをシミュレーションすることが大切。その際、コンセント口をふさいでいないか?、扉などを開いても当たらないか?などしっかりチェックするようにしましょう。
座面の高さ
座面の高さによって、それぞれ使い勝手に違いがあります。
脚がついておらず、座高が20cm以下くらいの「ローソファ(フロアソファ)」と呼ばれている座高の低いソファは、通常の高さのソファよりも、部屋を広く見せたい場合に有効です。
また小さなお子様がいるご家庭の場合では安全面でも安心ですし、座椅子の延長のような使い勝手ができるので、オットマンやスツールがなくても足を伸ばせるというメリットがあります。
デメリットとしては、ソファー下の掃除がしにくい、脚を曲げて座れない、腰に負担が掛かりやすい、立ち上がりにくいといった点でしょうか。
膝や腰を痛めている方は、立ったり座ったりが楽な座高のソファを選ぶようにしましょう。
背面(背もたれ)の高さ
背もたれの高さも座高と同様に、低い方がお部屋を広く見せたい場合には有効です。
しかし背面が低いと、ソファの背もたれによりかかって座ったときに、顔が上を向き頭を支えにくいため、テレビを観ると首に負担がかかりがちです。
私は対策として、壁面にソファを置き、クッションを頭の後ろに置くようにしているのですが、そうすることで首の負担を減らすことができます。
ひじ掛けの有無
ひじ掛けはソファのデザインのポイントになる部分でもありますが、同じ横幅のソファで比べた場合、ひじ掛けがあると座面の面積が、その分狭くなってしまうというデメリットがあります。
メリットとしては、ひじ掛けの形状や硬さ、高さにもよりますが、ちょっとしたモノを置く台ととして使うことが出来たり、寝転がるときに頭をのせられたりするという点になります。
メリット、デメリットを踏まえてひじ掛けの有無を選ぶようにしましょう。
硬さ
ソファの硬さは商品によって実に様々です。
耐久性を重視するなら、硬めの高密度ウレタンを使用したソファがおすすめです。また腰痛などがある方にも、硬めのソファは沈み込みが少くおすすめです。
包み込まれるようなフィット感を好む方は、柔らかい高密度ウレタンと羽毛を組み合わせた柔らかめのソファがおすすめ。ただし柔らかいソファは型崩れしやすいので注意が必要です。
硬め、柔らかめと言っても、内部構造や、クッションの素材によって変わってきますので、実際に座ったり寝転がったりして確認するのがベストです。
「カバーリングタイプ」?「張り込みタイプ」?
ファブリックソファーには、カバーが本体に縫い付けられている「張り込みタイプ」と、カバーが取り外せるようになっている「カバーリングタイプ」があります。
個人的には選べるのであれば「メンテナンス」のしやすいカバーリングタイプがおすすめです。カバーリングだと、汚れたときに丸洗いできるというメリット以外にも、生地が傷んできたときや、引っ越しなどでソファのイメージを変えたいときなどにカバーだけを交換することができるので、長い目で見るとコスパ的にもメリットがあります。
張り込みタイプのメリットとしては、カバーリングタイプは使っているうちに部分的にシワが寄ったりしてしまうので自分で整える必要があるのに対し、そういった心配がなくいつでも生地がピンと張った美しい状態が保てるという点になります。
生地について
ファブリックソファは生地によってデザインの印象や、肌触りの違いがあるだけではありません。
「撥水加工」のされた生地を選べば、水や汚れから守ることができ、カバーリングタイプでなくても安心です。
またカバーリングタイプを選んだ場合でも、自宅で洗える生地と、クリーニングに出して洗う生地とがありますので、頻繁に洗いたいという人は自宅で洗える生地かもチェックしておきたいポイントですね。
他にもペットの爪等でつきやすい、ひっかき傷に強い特殊な生地などもありますので生地の持つ「機能」にも注目して選ぶようにしましょう。
愛用している商品の紹介
現在愛用しているソファは新居を建てたタイミングで購入したもので、デザインから製造までの全てを自社工場で作っているソファ専門店である「NOYES(ノイエス)」で購入しました。
重視したポイントは
・2人一緒に寝転がれる大きさ
→ カウチタイプのソファにしたおかげで部屋のコーナーを活用しながら
二人同時に寝転がれる大きさを確保することができました。
・カラー
→ 新居のテーマカラーのひとつであるファブリックのカラーはグレーと決めていました
グレーは様々なカラーのクッションとも相性が良いのも◎
・カバーリングタイプ
→ 家で洗える生地を選択しました。
メンテナンスを自分で出来るのは良いのですが、シワがよりやすいので
それを都度整えるのが若干面倒に感じています。
・座高は30cm
→ 座面下をルンバが通れる高さにしました。
おかげでワタホコリなどが溜まりやすいソファー下もしっかり掃除ができ、気持ち良いです。
・硬めの座り心地
→ 実店舗で実際にいろいろ座ってみて、腰痛持ちの夫がいちばん楽と感じた
硬めで弾力のあるソファを選択しました。
失敗点はソファのひじ掛けの左右の指定を間違えてしまったということ。
そのためひじ掛けがソファの真ん中にきてしまったのですが、使う中でこれはこれで二人座った時の仕切りとなり便利でもあったのでそのまま使っています。
みなさんはそんな単純なミスはしないと思いますが、こんなこともあるよ~と頭の片隅に入れて気を付け下さいね。
一人暮らしにおすすめな布張りソファ(ファブリックソファ)5選(価格順)
最後は、私が一人暮らしで愛用していたソファの経験をもとに、いちばん使える「横幅160~180cm前後」に絞ったファブリックソファの中から、デザインと機能性に優れたソファをおすすめポイントと共に紹介していきたいと思います。
ソファ カウチソファ 2人掛け 天然木脚
出典: Amazon.co.jp
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サイズ:幅183x奥行90x高さ79cm
参考販売価格:¥ 24,990
こちらのソファのいちばんのおススメポイントは、部屋でのレイアウトの自由度が高い点。
2シートに分かれているので、くっつけて配置すれば寝転がることもできますし、友人が来たときなどは離して配置することで、ほどよい距離間を保ちながら寛ぐことができます。
またロースタイルながら、ソファ下はルンバが通れるだけの隙間が確保されているので、ルンバを愛用している人はもちろん、フローリングワイパーなどで掃除するときもしやすいと思います。
クッションカバーが洗えるクッションが付属していて3万円以下はかなりコスパも良くおススメです!
ちなみに、ファブリックのカラーは「ネイビー」「チャコールグレー」「グレー」の3種から選ぶことができますよ。
離せるソファーベッド
出典: Amazon.co.jp
サイズ:約幅88×奥行90×高さ75(座面高35)cm×2個
参考販売価格:¥ 25,870
こちらのソファも2シートで、レイアウトの自由度が高くなっているタイプです。
先に紹介したソファとの一番の違いは、背もたれの部分が3段階のリクライニング式になっており、完全に倒すことで、幅176cmのベッドとしても使える点となります。
長身な人には少し足りないかもしれませんが、女性であればたいてい人は足を伸ばして寝ることが出来る大きさですね。
アームレスで座面が広く使え、圧迫感の少ないスッキリとしたデザインはお部屋も広く見えると思います。さらに脚はお好みで外して使うこともできます◎
レイアウトの自由度が高い2シートタイプの「ソファ」兼「ベッド」をお探しの人におすすめです。
大川家具 アビライト ソファ ソファベッド 兼用 収納庫付
出典: Amazon.co.jp
サイズ:160×70×70(SH39)cm
ベッド時、ベッド面サイズ:90×140cm
参考販売価格:¥ 46,860
こちらのソファのいちばんの特徴は座面下に「収納庫」がついていること。
一人暮らしの部屋だと、収納スペースが足りなかったりすることが多いので、123cm×61cm×11cmの大きな収納庫はとても重宝すると思います。
背もたれは完全にフラットにすることができますが、座面幅が140cm。「ソファ」兼「収納庫」兼「ベッド」と3役とするには、140cmでは大人が足を伸ばして寝るのには足りないのが惜しい。
ちなみに、ファブリックのカラーは紹介した「グリーン」の他に「ブラウン」と「グレー」がありますよ。
収納を兼ねられる、ソファををお探しの人におすすめです。
ソファー 3人掛け ベージュ カバーリングフロアソファ
出典: Amazon.co.jp
約幅180×奥行84×高さ54cm
参考販売価格:¥ 58,777
こちらのソファの特徴は「ロースタイル」で「カバーリング」タイプであること。
脚がないロータイプなので、腰痛や膝痛持ちの方や、ソファー下を気軽に掃除したい人には向きませんが、お部屋を広く見せたい、カバーを洗いたい!という方にはおすすめです。
背もたれのクッションは独立していので、寝転がるときには移動させて、枕のように使えるのも嬉しいポイントです。
「ブラウン「ベージュ」「モスグリーン」の3色展開で、サイズも「1.5人」「2人」「2.5人」「3人」掛け「オットマン」と豊富なので、置き場所のスペースに合わせて選べますよ。
天然木カバーリングソファ
出典: Amazon.co.jp
サイズ:幅180奥行85高さ75座部高40cm
参考販売価格:¥ 86,292
こちらのソファの魅力はなんといっても、天然木の肘置きがポイントとなった美しいデザイン。
肘置きは「ウォルナット」「オーク」、生地は「グレー」「マスタード」「ブルー」をそれぞれ好みで組み合わせられ、とてもインテリア性に優れています。
一人暮らし用のソファとしては少し値が張りますが、デザインだけでなく、脚高が3段階で選べ、カバーは外せるカバーリングタイプでドライクリーニングなど実用的にもしっかり考えられているのがポイントですね。
また肘置きのサイドは、テレビなどのリモコンや、ちょっとした小物を飾ったり収納しておくのにも便利に使えそう。
ソファをインテリアの主役にしたい!と思っている、インテリア好きの方におすすめしたいソファです。
まとめ
最後はひとり暮らしの人におすすめしたい、収納やベッドを兼ねるソファなど中心に紹介してきましたが、一人暮らしでなくてもベッドになるソファは、来客用のベッドとして活用できますし、収納庫がついているタイプは、小さなお子様のおもちゃを入れる場所にすれば、リビングに散らかりがちなおもちゃをサッと片づけることができて便利だと思います。
ソファのいちばんの役割は「くつろぎ」の場所を作ることだと思いますが、それ以外のプラスアルファーの機能も頭に入れて、ぜひラフスタイルに合わせた、あなたにとって本当に使える「ソファ」選びをしてくださいね。