猫を飼い始めてすぐに揃えるべき必須アイテムのひとつ、猫用爪とぎ器。
ガリガリという愛称で呼ばれることも多いですが、一心不乱にガリガリする猫の姿はとても愛らしいもの。
巷には多くの猫用爪とぎ器があり、シンプルな段ボールスタイルから、インテリアにも素敵なおしゃれデザインまで様々。
ついつい増やしてしまいたくなるかわいいデザインも多く、「猫のため…」と言いながら自分が選ぶことも楽しいアイテム。今回はそんな猫用爪とぎ器を特集します!
好みや相性もある商品かとは思いますが、皆様の猫とのよりよい生活に向けて、参考になれば幸いです。
※ 筆者Shoは茶トラ猫のねむりんさんをこよなく愛するあまり、インスタで「茶トラ共和国」タグを運営、猫保護団体のちよだニャンとなる会にも所属するなど、すっかり猫中心の生活をしています(笑)
目次
猫用爪とぎ器のメリット!
猫と一緒に暮らした経験のある方には、猫用爪とぎ器がない生活は考えられないかもしれませんが、初めて猫と暮らす方には「猫用爪とぎ器は必要あるの?」と思う方もいるかもしれません。
結論から言うと、猫用爪とぎ器のメリットは猫にも飼い主にも多くあり、まさに必須アイテム!
まず、特に室内で猫と一緒に暮らす場合には、猫専用の爪とぎがあることで、爪が伸びすぎることや家具やカーペットなどでの爪とぎを防ぎ、室内を綺麗に保つことができます。
猫にとっても、飼い主の大切なものを悪気なく傷つけてしまい、怒られてしまったり、飼い主の悲しい顔を見ることを減らすことができます。また、お気に入りの場所で自由に爪とぎができることや、爪とぎによって伸びすぎた爪の引っ掛かりが減ることによって、ストレス軽減にもつながります。
猫との共同生活をより円滑にしてくれる猫用爪とぎ器。飼い主視点では、真剣な顔で一生懸命ガリガリしている猫の様子を眺めることも楽しいですし、おしゃれなデザインも多い爪とぎは、猫好きに効く(?)インテリアにもなるというメリットもあります。
どうして猫は爪を研ぐの?
そもそも猫はどうして爪を研ぐのでしょうか?
理由は大きく分けると主に3点です。
爪のケア
まずは爪のケアのため。ロケット鉛筆のような構造と言われることもありますが、爪とぎをすることで、外側の古い爪が剥がれ落ち、内側の新しい鋭い爪が出てきます。
猫の爪の構造に基づき、野生においては鋭い爪をキープするために爪を研ぎますが、室内では爪が伸びすぎることを防ぐ効果もあります。ちなみに、爪とぎでのケアは前足のみで、後ろ足の爪のケアは歯でガシガシお手入れします。
マーキング、縄張り誇示
次の理由はマーキング、縄張りを示すため。肉球にある臭腺をこすりつけること、及び、爪痕を示すことでも、自分のお気に入りの場所であるとアピールします。実際にはアピールしなくても王様ポジションの室内猫も多いとは思いますが…笑。
気分転換
最後に、気分転換のため。ちょっとした遊びやストレス解消目的で爪とぎをすることもあります。マーキングに近いとも言えるかもしれませんが、遊んでほしい、構ってアピールで爪とぎをすることもあるようです。(わざと大げさにガリガリする猫も!?)
商品を購入する前に注意・確認するべきこと
猫用爪とぎ器は様々なものがありますが、商品を購入する際には、特に下記3点は注意・確認しておくと、好みにあったものがより選びやすくなるかと思います。
(猫の好みはもちろん、デザインなど飼い主の好みによるところも大きいかもしれませんが…)
素材の種類は?
まずは素材の種類について。定番の段ボール・紙素材から、麻縄や布、木材まで様々な素材があり、耐久性や価格、メンテナンスの手間などそれぞれメリット・デメリットがあります。
素材ごとの詳しい特徴は下記で別途触れますが、好みや目的にあわせた素材を選ぶことで、よりお気に入りを見つけやすくなるかと思います。
爪とぎがしやすそうか?
次に、猫が気持ちよく爪を研ぐことができそうか。素材や好みによる部分も多くありますが、形状であったり、安全性やストレスを考慮した十分な安定性があるかも大切。
また、猫の体の大きさや配置する場所にあわせ、爪とぎがしやすいサイズかどうかも確認しておくとスムーズです。
遊びながら爪とぎができるか?
最後に、遊びながら爪とぎができるか。爪とぎにはおもちゃがついていたり、またたびの香りがついていたり、爪とぎ機能に加えて猫が遊ぶことができるものもあります。特に爪とぎに慣れていなかったり遊び好きの猫ですと、そういった機能があるかどうかもポイントになります。
主な素材の特徴について
ここでは猫用爪とぎ器の主な素材について、より詳しく見ていきたいと思います。非常に多くの商品がありますが、主に4つの素材に分けて、主な特徴を記載します。
段ボール・紙タイプ
まずは定番の段ボール・紙タイプ。魅力は何といってもなぜか段ボール好きな猫が多いこと!段ボール箱の中に入ることも大好きですが、適度な爪の引っ掛かりが良いのか、爪とぎとしても気に入ってくれる猫が多いようです。
特徴としては、適度な研ぎ心地に加え、比較的安価な商品が豊富であり、重量が軽く持ち運びが簡単なものが多いこと。一方、研ぎくずが多く出てしまうため掃除が大変、消耗が早く買い替え頻度が高い…などのデメリットもあり。
デザインは段ボールのままのシンプルなものからおしゃれなデザインのものまであり、また、段ボール・紙素材ながら、研ぎくずが出にくいものや耐久性を高くしたタイプもあります。
麻縄タイプ
続いて、麻縄タイプ。しっかりと爪が引っかかることで、大きな猫でも力強く爪を研ぐことができ、研ぎ心地が良いと感じる猫が多いようです。
抜群の研ぎ心地が一番の持ち味ですが、研ぎくずが出づらく、耐久性も高いという特徴もあります。一方、お値段がある程度するものが多い、それなりの重量があり持ち運びが大変などのデメリットもあります。
ポール型の形状でキャットタワーの柱部分につけられていることなども多く、横置き型の段ボール・紙タイプと併用して使用している方も多いようです。
綿縄タイプ
麻縄ではなく綿縄タイプもあり、麻縄同様の研ぎくずが出づらく耐久性も高いという特徴を持ちますが、表面が滑らかで研ぎ心地は麻縄よりもソフト。
爪の引っ掛かりが物足りないと感じる猫もいるようですが、麻のにおいが苦手な方には、綿縄の方がにおいが少ないというメリットもあるようです。
布・カーペット素材タイプ
段ボール・紙タイプ、麻縄・綿縄タイプと比べると少数派ですが、布・カーペット素材タイプもあります。研ぎくずや耐久性の観点のメリットはあるものの、汚れやにおいがついてしまった際などに交換が難しいというデメリットもあります。
商品数が多くなく選択肢は少ないですが、布地などでの爪とぎ癖がついてしまっている猫や、研ぎ心地が気に入ってもらえるタイプがあった場合にはよいのかもしれません。
木タイプ
布・カーペットタイプ同様、少数派ではありますが、木材を使用したタイプもあります。耐久性が高い点が特徴となるものの、比較的値段が高いことや重量のデメリット、また、他と比べると猫が反応してくれないリスクもあるようです。
猫が研ぎやすい、気に入ってもらえる形状が重要!
猫用爪とぎ器の形状にも様々な種類があり、ここでは主な形状ごとの特徴を簡単に見ていきます。
形状は素材同様、猫の好みにも大きくかかわるものであり、ぜひ猫と一緒にお気に入りの形を探してもらえたらと思います!
横置きタイプ
定番は横置きタイプ。段ボール・紙タイプの素材で横置きタイプの商品が一番多いかと思いますが、床でガリガリしたい猫にはこのタイプが合うようで、どの家でもひとつはあるといいのでは?
軽くて持ち運びが手軽なタイプも多いですが、滑ってしまうこともあるため、爪とぎの最中に動かないようにしておくと、猫のストレスが少なく爪とぎがしやすくなります。
(我が家の茶トラ猫ねむりんさんは、トイレの後に爪とぎに飛び乗り、滑り込んでガリガリするのが好きなようなので、あえてひとつは固定せず動くようにしていますが…)
ポール・縦置きタイプ
ポール・縦置きタイプも多くありますが、伸びながら爪とぎをしたい猫に最適。キャットタワーとあわせた柱型で腕を回して力強く爪とぎができるものや、研ぎくず受けがあり、掃除が楽なタイプもあります。
ソファ・ベッドタイプ
爪とぎだけではなく、上に乗ってくつろぐことができるソファ・ベッドタイプもあります。爪とぎと合わせて自分専用のスペースでリラックスタイムを過ごしたい猫向け。
おしゃれなデザインも多く、段ボールがそのまま見えてしまうタイプが苦手な方は、インテリアとしても様になるソファ・ベッド商品を探してみるのもよいのでは?
マット・カーペットタイプ
持運びが楽なマット・カーペットタイプは、ソファやベッドの上など、どこででも爪とぎをしたがる猫向け。本当は爪とぎをしてほしくない場所でのガリガリが好きな場合のカバー代わりにもなります。
猫と一緒に、来客に合わせて、爪とぎの場所をさっと動かしたい人にも、このタイプは便利かもしれません。
遊びながら研ぐことができるものもあり
爪とぎには様々な種類がありますが、爪とぎとしての本来の機能に加え、おもちゃ付きやまたたび付きのものなど、+αの機能がついた爪とぎもあったりします。
リラックスやストレス解消、爪とぎの癖付けなど、好みの目的にあわせた機能がついた爪とぎがあれば、試してみるのもいいかもしれません。
※ 我が家ではジャンプをしてコーヒーの木にしがみついたり、たくさんのおもちゃがあるので(そしてあまり遊ばないので)、横置きタイプ中心の爪とぎを使用しています。
おすすめの猫用爪とぎ器ランキングTOP10
猫の好みもあり万人(万猫?)受けする商品を選ぶことは簡単ではなく、順位も必ずしもこの順番!と言い切りづらいものではありますが、ここでは様々なタイプのおすすめの猫用爪とぎ器を紹介します!
我が家で愛用しているようもの、猫好き仲間でも評判がよいもの、気になっているものなど、10位から順にランキング形式で紹介。気になるものがあれば、ぜひお試ししてみては?
第10位 ShenMate 猫爪とぎ おもちゃ&つめとぎ両用
出典: Amazon.co.jp
気になっているおもちゃつきの横置きタイプのもの。サイズもそれほど大きくないようなので、特に遊び盛りの子猫にいいかも。価格もリーズナブルでおもちゃ代わりに導入してみるのもよさそうです。
第9位 あまえんぼ ねこちゃんのつめみがき
出典: Amazon.co.jp
定番の横置きタイプでコスパがよいとの声も多いもの。研ぎくずや耐久性の観点の課題はあるものの、第8位の商品同様、消耗品として使う候補のひとつとしてはよいのでは?
第8位 アイリスオーヤマ ネコの爪とぎ
出典: Amazon.co.jp
こちらも定番の横置きタイプ。お値段も安いですが、第9位同様、こちらも研ぎくずや耐久性の課題はあり、消耗品と割り切って使用する想定が良いかと思います。8位と9位の順位に大きな差はないので、猫の好みに応じて選んでみては?
※ 8位・9位の商品ともに詰め替え用でケースは別売り。ケースは市販のものもありますが、自作する手もあります)
第7位 マルカン どこでもツメとぎタワーS
出典: Amazon.co.jp
縦置きタイプの定番商品。麻とカーペット素材の2種類が混ざっており、反応しない猫やカーペット部分だけ擦り減らしてしまう猫もいるようですが、リーズナブルに縦置きを試したい方や、消耗品としての使用などにはよいのでは?
第6位 iCat オリジナル つめとぎ カラフルスタンドキャット
出典: Amazon.co.jp
かわいく使いやすい商品を多く取り扱うiCatの縦置きタイプの商品。我が家に導入未済で期待を込めての順位ではありますが、定評あるしっかりとした作りのようで、横置きタイプと揃えてもよさそうです。
第5位 mju ガリガリサークル スクラッチャー
出典: Amazon.co.jp
ベッドタイプで良くも悪くもベッドとして使われてしまう…という声もあるリーズナブルな人気商品。爪とぎとして使われない可能性もありますが、このお値段でくつろいでもらえるならよいのかも?
※ サイズ展開あり、大きめな猫にはビッグサイズの方がゆったりできてよいようです。
第4位 mju ガリガリウォール スクラッチャー プラス
出典: Amazon.co.jp
縦置きタイプの人気商品。リーズナブルで猫の反応もよいという声は多いですが、枠の薄さなど、特に元気な猫や大きな猫には耐久性がやや不安という声もあり。
サイズがあるので、家にちょうどよい設置場所があるかを確認の上で試してみるとよいのでは?縦置きタイプで気に入って使ってもらえそうであれば、ある程度消耗品として定期的な交換前提で使用してみるとよいのかも。
第3位 iCat オリジナル つめとぎ しまネコロング
出典: Amazon.co.jp
横置きタイプでiCatの通常のものより縦は短く、横が長いサイズの商品。寝そべることもでき、大きめの猫や多頭飼いで複数猫が利用する際などには、こちらのサイズの方がよいかも。
他のiCatの商品同様、研ぎくずが出づらい仕様で段ボール・紙タイプの中では耐久性あり。なんとも言えない表情の猫が描かれており、セットで揃えてみてもかわいいのでは?
第2位 iOCHOW 猫 つめとぎ
出典: Amazon.co.jp
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横置きタイプで側面にニュージーランドの松木を使用。通常の段ボールの2倍の強度とのことですが、木の香りでリラックスできるのか、くつろぎスペースとしても優秀。
我が家の3.5kgのねむりんさんには、前後の盛り上がり部分が頭としっぽ置きにちょうどよいようです。猫型の木材でインテリアとしてもなじみやすく。いつかおひげを描きたそうかと画策中です笑。
研ぎくずが気になるという声もあるようですが、我が家はソフトタッチなのかそれほど気にならず。側面をビスで止める組み立て作業が必要ですが、交換用のパーツなどもあると便利そうですね。
第1位 iCat オリジナル爪とぎ しまネコ
出典: Amazon.co.jp
堂々の第1位は、iCATのなんともかわいらしい見た目が特徴の横置きタイプの商品。1kg強で爪とぎをしてもずれにくく、かつ、移動もしやすいというバランスの良い重さ。
使い心地もよいようで、爪とぎはもちろん、上で寝そべったりしている姿もよく目撃します。猫グッズ・インテリアとしてもよく、研ぎくずもほかのものよりは出づらい印象です。
多少価格がネックという声もあるようですが、裏側も使えたり長期間お気に入りで使っているようなので、費用対効果を考えるととてもよいのではと思います。
なお、ぼろぼろになってもなんともいえない猫の顔を見ると捨てづらい、ついつい他のシリーズも買い揃えたくなる…という弊害(?)はあるかもしれません(笑)
まとめ
シンプルながら奥深い(?)そんな猫用爪とぎ器の世界。様々なタイプがあり猫との相性もあるものですが、商品を選ぶ際の我が家の猫が気に入ってくれるかのどきどきや、喜んで使ってもらえた時の喜びも楽しみ。本記事を参考に、ぜひお気に入りの商品を見つけてもらえたらと思います!