何かに集中したいときや、静かに眠りたいときなど、周囲の物音をシャットアウトしたくなったことってありませんか?
私の場合、長距離の移動中、交通機関の中で周囲の話し声や音がとても気になってしまいます。眠りたいのですが、どうにも・・・。そんな時に利用したのが「耳栓」です。小さなボディで大きなパワー!その遮音性は思った以上に効果的で、長距離移動には欠かせなくなってきました。
今回は、この「耳栓」にスポットを当て、その魅力に迫ってみたいと思います。
つけるだけで全然違う!耳栓の魅力
耳栓の魅力と言えば、冒頭でも触れましたが、その「遮音性」です。
ひとり静かに考え事をしたときや、こういった執筆に向かうときなど、周囲の物音は遮断してしまいたい!!のですが、家庭内では他の家族もいるので、ちょっと難しい・・・。
そんな時、耳栓を利用すると自分の周囲からは騒々しい音が消え、静かな環境に整えることができるのです。莫大な設備投資をすることもなく、耳栓ひとつで叶う自分の空間。これってすごくないですか?
そして、もう一つの耳栓の魅力が「防水性」。
我が家の長男は小さい頃、滲出性中耳炎で、耳に水が入るのが厳禁!大好きなプールには「耳栓」が不可欠でした。耳栓がなければ、暑い夏もプールサイドで足をチャプチャプするだけの寂しい季節で終わっているところでしたが、防水性の高い耳栓のおかげで、楽しく過ごすことができたのです。
耳栓なんてと思っている方も、使ってみるとその魅力にはまってくるのではないのでしょうか。
耳栓のタイプは4つ
続いてお話しするのが耳栓のタイプについて。「フォームタイプ」「フランジタイプ」「シリコン粘土タイプ」「デジタルタイプ」の4つがありますが、それぞれの特徴について解説したいと思います。
フォームタイプ
フォームタイプはスポンジの耳栓。最もポピュラーなタイプで、低反発のポリウレタンや、弾性発泡ポリマーといった素材で作られています。ぎゅっと押しつぶし、小さくした耳栓を耳の中に入れると、次第に膨らみぴったりとフィットします。
柔らかい素材で、易しいフィット感。長時間つけていても耳に負担を感じることがありません。そのため睡眠時に使用するのがおすすめ。ただし、水洗いができないので、衛生面を考えると長期間使うことができません。この点がデメリットと言えます。
フランジタイプ
フランジタイプは、軸にシリコン等の素材でできたヒレ状の出っ張り(フランジ)が何層かくっついた形状で、水洗いできるのが大きな特長です。使用後に洗っておけば、清潔が保たれ、衛生的に使用することができます。
フランジによって耳栓が抜け落ちにくくなっていますが、フィット感に欠け、つけた感じも固いため長時間の使用では耳が痛くなってしまうこともあります。そのため、遮音時間が短時間で終了するような作業等に適した耳栓と言えるでしょう。
シリコン粘土タイプ
柔らかいシリコン粘土でできた耳栓は、ちぎったり、くっつけたりしながら自分の耳に合わせた形に変えられるのが大きな特長です。耳の穴を適度に覆ってくれるので、圧迫感がなくつけることができる耳栓です。遮音性は劣るため、外部の音を完全にシャットアウトせず、ある程度聞きながら作業をしたい場合におすすめです。
因みに我が家では長男がプールに入るとき、水洗いできるシリコン粘土タイプの耳栓を愛用していました。子供の耳に合うように形状が変えられるので、とても便利に使えました。
デジタルタイプ
ウォークマン感覚でつかうことのできる耳栓がデジタルタイプ。イヤホンに内蔵された小型マイクロホンで騒音が周囲の環境騒音が収音。その逆位相の音を出すことで騒音を打ち消すことができます。音すべてを遮音するのではなく、耳障りな環境騒音だけを消し、必要な外部音は聞くことができるのが大きな特長。
空港での飛行機の音や、電車の走行音は消したけど、機内や車内アナウンスは聞き取りたいときにおすすめの耳栓です。
耳栓の選び方のポイント
次に、いろいろある耳栓の種類から、どういったことに気をつけて選べば良いのか、着目すべきポイントについてお話していきたいと思います。
遮音性で選ぼう
耳栓の大きな役割は、周囲の騒音をシャットアウトすること。耳栓を選ぶ際には遮音性に注目しましょう。その際に指標となるのがNRRの数値です。NRRとは耳栓の遮音性を示している数値で、音の大きさを表すdb(デシベル)という単位で表現されています。この数値が高いほど遮音性も高いと言えます。
NRRの考え方は次の通り。
普通に会話しているときの音が50db。30dbの耳栓を使用すると、50db-30dbで、20dbまで下げることができます。
一般的な騒音レベルの目安を下にまとめておきます。
・30~400db ささやき声程度ー静かな状態
・50~60db 普通の会話の声程度ー日常的な騒音
・70~80db 遊技場や新幹線の車内ーうるさい状態
・90~100db 地下鉄の構内ーきわめてうるさい状態
・110~130db ジェット機の音などー聴力機能に障害を与える状態
自分の置かれている環境の騒音目安を理解した上で、どの程度まで遮音をしたいのかを考え、NRR値を目安に耳栓を選ぶと良いでしょう。
つけ心地で選ぼう
耳に直接装着する耳栓は、つけ心地が選ぶ際の大きなポイント。集中するために使用している耳栓が、つけ心地が悪いために気になって仕方がないのでは本末転倒です。
長時間の使用であるならば、柔らかい素材のフォームタイプやシリコン粘土タイプがおすすめ。短時間でしっかり遮音したい場合には、フランジタイプがおすすめです。
いずれにしても、どういう場面で、どのくらいの時間、どの程度の遮音が必要であるのかを考えた上で、つけ心地による耳栓選びを行うのが得策であると言えるでしょう。
用途で選ぼう
耳栓の使用と言っても、使用する環境が異なると、その環境に合わせた選び方が必要になってきます。どういった用途で耳栓を使用したいのかを明確にし、商品を選ぶことが大切!
そのためには、どの程度の騒音が発生するのか、上の表などを参考に騒音レベルを把握しておきましょう。
NRRが100dbくらいの激しい騒音の中では、耳を騒音から守るためにも遮音性の高いNRR 30db以上の耳栓が望ましいですし、通常のオフィスや静かな環境の文化施設などでは、50dbの騒音と考えると、NRR 20~25db程度の耳栓の使用で静かな環境を作り出すことができます。
睡眠の際も、比較的静かな環境ですので、同様のレベルの耳栓で十分であると思います。
地下鉄の構内などは、騒音をシャットアウトしながらが外部の音も聞き取れるデジタルタイプを利用するのがおすすめです。
耳栓のおすすめランキングTOP10
最後に使って良かった耳栓、今気になっている耳栓をランキング形式でご紹介したいと思います。
第10位 MOLDEX メテオ
出典: Amazon.co.jp
タイプ | フォームタイプ |
NNR値 | 33 |
リーズナブルな価格ながら高い遮音性の耳栓
低反発ウレタン素材を使用した柔らかめ素材の耳栓。形状も耳内部の形に合うよう独特な形状となっており、適度な復元力あるので、耳内部への圧迫感もなく、耳に気持ちよくフィットします。
長時間、耳に入れて使用しても痛くなく、つけ心地も良い耳栓。遮音性を表すNNR値は33で、優れた防音機能効果を持っています。就寝時や勉強、仕事で集中したいときの耳栓としても最適。また、耳栓を使ったことがない方にも、リーズナブルな価格帯でお手軽にお使いいただけます。
第9位 Tourbon シリコンノイズキャンセリング
出典: Amazon.co.jp
タイプ | フランジタイプ |
NNR値 | ー |
シリコン素材で快適性重視の耳栓
シリコン素材で耳の形状にフィットするようなデザインとなっており、つけている間の快適性を重視して作られている耳栓。遮音性にも優れており、特に長時間で、大音量で音楽を流すライブコンサートを楽しみたい方の聴覚を保護してくれます。
また、この耳栓をつけることで外耳道への水の浸入を防ぎ、鼓膜を守ってくれるため、中耳炎等の耳のトラブルを抱える方の入浴やプール、海水浴時にお使いいただくこともできます。かわいい収納ケースが付いているので、小さな耳栓をなくさず収納できます。
第8位 Macks Pillow Soft シリコン耳栓
出典: Amazon.co.jp
タイプ | シリコン粘土タイプ |
NNR値 | 22 |
自由に形状が変えられるシリコン粘土タイプの耳栓
防水・防音の両方に使える耳栓。無害でアレルギーなどを引き起こさない柔らかいシリコン粘土素材。粘着力が強く、耳にピタッとフィットします。
中耳炎にかかっている長男が、プールに入るため、耳鼻科で紹介されたのが、このシリコン粘土の耳栓。実際に使っていましたが、子供でも簡単に装着することができ、防水機能もバッチリ。子供の耳には、一個は大きすぎるため、適度なサイズにちぎって使うことができました。
もちろん、遮音性もあり、就寝時等の使用におすすめです。
第7位 HOWARD LEIGHT 耳栓 MAX LITE
出典: Amazon.co.jp
タイプ | フォームタイプ |
NNR値 | 30 |
汚れにくく抜き差しが容易な耳栓
耳穴にフィットしやすいA型形状。独自配合のポリウレタンで柔らかいつけ心地が特長。長時間の装着でも耳が痛くなりにくいです。また、表面にはHOWARD LEIGHT独自のサラサラ加工が施してあるため、汚れにくく、抜き差しもしやすくなっています。
ラージとスモールの2サイズ展開となっており、小柄な方や女性などにも自分の耳にぴったりのサイズが選べてとても便利。遮音性も高く、睡眠時などにおすすめです。ケース付きで保管にも困りません。
第6位 V-MODA Faders VIP Tunedメタル耳栓
出典: Amazon.co.jp
タイプ | カナルイヤホン型 |
NNR値 | - |
メタルボディのスタイリッシュなデザイン
イヤーパッドには圧迫感のないシリコン素材を採用。ボディにはメタルを使用し、イヤホンのように見えるスタイリッシュなデザインの耳栓。この耳栓の特長は、つけていても会話などの必要な音が聞き取れるという点。一方、耳障りな有害な音は12デシベルも下げることができます。
騒音はカットしたいけれど、外部からの必要な音は聞き取りたい場合(例えば、電車内など)には、大活躍してくれます。また、耳栓をしていると知られたくない場合にもおすすめです。
第5位 Hzfluo 高性能イヤープラグ ライブ・コンサート・音楽用
出典: Amazon.co.jp
タイプ | フランジタイプ |
NNR値 | ー |
音質の劣化を防ぐ独自の音響フィルター搭載
ライブ、モータースポーツ、睡眠、飛行機、工事現場、寝るときなど様々な場所で活躍してくれる耳栓。効果的な減衰フィルターと非毒性のリキッドシリコーン素材を組み合わせた構造で、耳にフィットし良好な通気性を発揮。騒音を遮るフィルターには音質の劣化を防いでくれる独自のものを採用。環境に応じ、要不要の音を選別してくれ、騒音を平均的に約23dB低減。
また、フィルターのon、offで減音調整もできます。紛失防止のために専用ケースが付いているのも嬉しいところです。
第4位 PUAroom SwimmingPro 耳栓 水泳 スイミングイヤープラグ
出典: Amazon.co.jp
タイプ | フランジタイプ |
NNR値 | ー |
水洗い可能、何度でも使える耳栓
トップ層八つのホールデザインと無毒リキッドシリコーン素材使用で、柔らかく耳にフィット。おしゃれなロケットのようなデザイン。三つの細長いハンドルがあるので、片手で簡単に装着、脱着が可能です。最新のフィルターで音量を耳に安全なレベルまで減音してくれる一方、本来の音声をそのまま保留し聴覚を保護。有害な音をシャットアウトしつつ、普通の会話も楽しめます。
また、水洗いが可能となっており、清潔な耳栓を何度でも利用できる経済的な耳栓。防水のため、スイミングの時にも使用できます。
第3位 キングジム デジタル耳せん MM1000 ホワイト
出典: Amazon.co.jp
タイプ | デジタルタイプ |
NNR値 | 20 |
ウォークマン感覚で使える耳栓
高精度アクティブノイズキャンセリング回路採用で、環境騒音を約90%カットしますが、呼びかけ声・アナウンス・着信音などの必要な音は聞こえるのが大きな特長。見た目がウォークマンのようなデザインのため、人目が気になる通勤・通学の電車内、飛行機での移動中といった場所での使用に特におすすめ。
コードは85㎝と長め。鞄の中に本体を入れたまま使うこともできます。また、本体にコードを巻き付けて収納できるので、コードの絡まりにイライラすることもありません。
第2位 サイレンシア レギュラー 携帯ケース付き
出典: Amazon.co.jp
タイプ | フォームタイプ |
NNR値 | 32 |
幅広い年代に愛されるロングセラー用品
ポリウレタン素材で柔らかく、耳に優しくフィットする耳栓。幅広い年代から長年にわたって愛され続けているロングセラーの商品。これだけ愛されるのは、使い心地の良さ、求めやすい価格、そして何より高い遮音性を誇っている耳栓だから。
耳ざわりで有害な高周波のノイズを効果的にカットしてくれるのも人気の秘密。有害騒音のカット、安眠や精神を集中したいときなど、幅広い用途、場所で使うことができます。耳栓選びに迷ったら、この耳栓を選べば、まず間違いないと言えるでしょう。
第1位 MOLDEX お試し8種エコパック ケース付
出典: Amazon.co.jp
タイプ | フォームタイプ |
NNR値 | 28~33 |
8種類の耳栓がお試しできるお得なパック
第10位にランキングしたMOLDEXの耳栓。種類の異なる耳栓8種がひとつのパックとなっています。低反発ウレタン素材でできていますが、素材に混ぜられている染料や、気温・湿度によってもその特性が変わってきます。そのため、装着感や遮音感が気になる方は、季節ごとにこのパックで、それぞれの耳栓を試してから、自分にぴったりの製品を購入されることをおすすめします。
また、より使い心地の良い耳栓を探したいという時にもぴったり。気軽に様々な種類の耳栓をお試しください。
耳栓の売れ筋ランキングもチェック!
なおご参考までに、耳栓の売れ筋ランキングは、以下のリンクから確認してください。
Amazon売れ筋ランキング 楽天売れ筋ランキング Yahoo!ショッピング売れ筋ランキング
耳栓をもっと身近に!
以上、耳栓について解説してまいりました。普段は縁の薄い耳栓ですが、その特長やメリットを知れば、日常生活に取り入れてみたくなってきませんか?
耳栓は騒音をカットしてくれる大きな役割がありますが、その他にも精神を集中させたいとき、静かに眠りたいときなど、実は一般的にチョコチョコ活躍できるシーンがあるのです。価格も非常にお手頃で性能が高い耳栓はたくさんありますので、この機会にぜひお求めになり、身近に準備しておくと、きっと役に立つのではないでしょうか。