冠婚葬祭のマナーと言うとすごく堅苦しいものに感じませんか?
地域ごとに違いがあるので、難しいですよね。それに、その時代によってはタブーとされているものがあったり、それが時代とともに無くなっていたり。
その中でも今回はふくさについてご紹介したいと思います。
実は、私、ふくさの存在を高校生ぐらいになるまで知りませんでした。小さいころからやたらとお葬式や法事に行っていたのにも関わらず、なにそれ状態だったんです。ちなみに、結婚式には今のところ人生で一回、しかも家庭を持ってからだったので、結婚式にもふくさを使うことすら知りませんでした。
でも、家庭をもったらそういうわけにはいきません。主人だけで出席する場合だってありますから、ふくさに包んで香典や御祝儀を用意する必要があります。
堅苦しそうに感じますが、一度見に付けてしまえば、一生使えるものですので、ふくさについて知っておいて損はありません。
マナーやふくさの種類、選び方を学んでから、オススメのふくさをランキングで7つご紹介します。
目次
ふくさって必要?ふくさにまつわるマナーについて
ふくさに包むのは分かったけれど、それって必要なの?と思う方も多いと思います。御祝儀や香典などは袋に入れますから、十分な気もしてしまいますが、それではマナー違反なんです。
そもそも、ふくさとは貴重品を納めてある箱の上にほこりや汚れ除けとしてかけられていた風呂敷を由来としています。ふくさに包む理由は、汚したり、おれ目がつかないようにして、受け取る相手の気持ちを考え、礼儀を尽くしました。と示すためなんだそうです。
ふくさを使用する場面は、冠婚葬祭、つまり結婚式やお葬式、法事などでも使用されています。現在ではカジュアル化しているところもあり、ふくさを使わない場面も出てきていますが、目上の人がいる場合や格式高い場所の場合には、ふくさを使う方が良いでしょう。
ふくさの選び方
ふくさには様々な種類や素材などバリエーションが豊富で悩む方も多いと思います。
用途に合わせて選ぶ
ふくさの色については、実はちゃんと明確なルールがあります。
結婚式などお祝い事の時には、暖色系の明るい色のふくさを使います。代表的な色としては、赤・オレンジ・ローズピンクなどです。
お葬式など弔事用の場合には、寒色系のしずんだ色を使いましょう。代表的な色は、紺・緑・グレーなどです。
それぞれに合わせて二つも用意できない場合には、紫色のふくさを使用することが出来ます。紫色のふくさでしたら、どちらでも対応できますので、1枚持っておくと便利です。
質感や素材で選ぶ
ふくさの素材は色々あります。シルク・綿・化繊など様々です。
正絹(シルク)の場合には、しわになりにくいという特徴があります。ふくさは包むものなので、シワシワでは少し格好が悪いように思います。
レーヨンの場合には、絹をまねて作られた科学繊維なので、絹に近い光沢や手触りになっています。
ポリエステルの場合には、化学繊維で、水分をほとんど吸収しない性質から簡単に洗うことが出来ます。そのため、扱いやすい素材であると言えます。
包み方の違いで選ぶ
金封ふくさ
財布式の便利なふくさです。お財布にお札を入れるように御祝儀袋や香典袋をそのまま入れられ、パタンと閉じることで包む煩わしさや出した時にくしゃっとなりにくく、ふくさに不慣れな場合には一番使いやすいふくさです。
色のバリエーションも多いのが特徴で、紫色ひとつとっても、濃い紫、薄い紫、赤っぽい紫など感受性が豊かな日本人らしさが感じられる商品が多いです。
柄が入っているものも数多くありますが、年齢や目上の人にも失礼のない無地のものが一番使いやすいです。
ふくさは受付後は、カバン等を持たない男性にとっては荷物になりがちですが、その場合にはソフト金封ふくさにすれば、男性のジャケットの内ポケットに入れることが出来る機能性に優れています。
金封ふくさ おしゃれな 高級ちりめん素材仕様
出典: 楽天市場
初めてふくさを持つならば、紫を選ぶと、結婚式や法事など場面を選ばずに使うことが出来ます。余裕が出来たら、使い分けると更に大人の雰囲気を出せることが出来ます。
また生地が薄めなので荷物にならずに済みますし、なめらかな生地なので手触りがよく、見た目も申し分ない商品だと思います。
台付きふくさ
見た目としては小さな風呂敷と小さな板。というように見えると思います。
台付きふくさは、その板という台がついていることによって、カバン等に入れておいても中身が折れたりせずに持ち運べるという利点があります。また、台があることで包むのもささっと簡単に出来るところも魅力の一つです。
その台の裏表の色が違っていて、赤系などの暖色が結婚式などに使え、寒色系の場合はお葬式やお悔やみなどに使えるので、使い分けをすることが出来ます。
慶弔両用台付きふくさ
出典: 楽天市場
外側の布が紫になっているので、慶弔両用で使うことが出来ます。中の台は赤と緑になっていて、その場面に応じてひっくり返して使います。
正絹のちりめん生地なので、目上の人の前で出したとしても問題ありません。受付でふくさを出した際には、中身を台ごと落とさぬように少し練習してから望むと良いでしょう。
手ふくさ
大きめの袋やお寺に渡すためなど、たくさんの香典袋などを包まなければならない場合にとても便利なふくさです。
来られない方が居る場合に頼まれた時に一番対応しやすいふくさですが、一般的にはあまり使用されないふくさだと思います。
45cm~57cm程度の大きさの裏地のついていない風呂敷のことを差します。ちりめん素材のものが一般的です。
手ふくさ 12色風呂敷
出典: 楽天市場
様々な色があるので、慶弔いろいろな時に合わせて使うことが出来ます。また、贈り物をしたりする際にも使えますので、とても使い勝手のよい商品です。
ちりめん生地なので温かみもあり、品もあり、日本人らしさを表した商品です。
袷ふくさ
「あわせふくさ」と読む、白い裏地の付いた57cm程度の小さめの風呂敷です。大きめの金袋を包む場合にも役立ちます。大体、家紋入りのものが一般的です。
嫁入りの際や新所帯を持つ息子に贈る贈り物として用いられてきました。そのため、末永く慶弔両用で使える「紫色」が一番人気なようです。
袷帛紗重目・別誂
出典: Amazon.co.jp
家紋も入れられ、重目生地なので、包むのも快適。
一番ベーシックな紫色なので、慶弔両用できます。切手盆というアイテムと組み合わせて使うのが一番オーソドックスです。
刺繍で選ぶ
ふくさには刺繍が使われているものがあります。
一般的には無地の方が使い勝手が良いと言われています。男性が持つという場面がある場合には、刺繍が無い方がいいかもしれません。
結婚式などは、鶴・おしどり・鳳凰・松・梅・宝づくしなど縁起物の動物や植物の柄が好まれます。
お葬式などには、蓮・蘭・菊などの植物が使われることが多いです。
我が家では、私のカバンに入れておいて、出す時は主人に渡すということが多いので、シンプルな刺繍無しのふくさを使っています。
筆者自身が使用するふくさ
私が使っているふくさは、結婚する時に祖父母から結婚祝いでプレゼントしてもらったものなんです。私は二十歳になる前に結婚したので、ふくさをプレゼントしてもらったことで、一人の大人として認めてもらえたような気がして、とても嬉しかったのを覚えています。
それまで、お葬式や法事などに出席したことはありましたが、香典は親が出しているだけで、私はその場の作法ぐらいしか知りませんでした。なので、祖母が心配して、ふくさを用意して、包んで持っていくんだよとマナーを教えてくれました。
私のように結婚祝いにプレゼントするのもとても良いと思います。私は祖父母からもらいましたが、子どもを持つ親として祖父母がしてくれたように、子どもたちが自立する時に、プレゼントしたいなと思っています。
また、紫色は慶弔両用使える色ではありますが、私が使っているふくさは、結婚式などは赤色で、お葬式などでは、深緑のふくさを使っています。手ふくさという種類になっています。最近、お葬式があって、いくつかの金封を出さなければならなかった時に、手ふくさは、小風呂敷なので、大きめの金封でも複数の金封でも包むことが出来るので、即座に対応でき、とても便利でした。
ただ、主人一人の時は、ジャケットのポケットにかさばって入れるのが大変という点、また、しわになってしまうので、そこが残念ポイントになっています。場面に応じていくつかふくさを持っているのがベストなのだと実感しました。
ふくさおすすめランキングTOP7
第7位:正絹ちりめん 袷ふくさ 3色
出典: 楽天市場
年齢&性別を問わないシンプルかつ上品なふくさ
正絹のふくさなので、しわにならず手触りも良く、上品なので、目上の人がたくさんいる場面でも安心して出せるふくさです。
カラーが3色ありますが、紫はどちらでも使えますので、紫をひとつ用意するか、えんじとテツを購入して、それぞれに使用するのどちらかで用意するといいでしょう。
また、袷ふくさなので、大きめの金袋にも対応できるので、様々な場面で対応出来ると思います。
刺繍などもありませんので、年齢や性別を問わず、使えるシンプルさも兼ねています。
第6位:型染め袷袱紗
出典: 楽天市場
女性向けの手染め刺繍入りの可愛らしく慶事向き
先ほどの7位の商品同様、袷ふくさなのですが、こちらは1枚1枚手染めしているレーヨンちりめん素材のふくさになります。
色遣いがとても女性らしく、色も6色ありますので、お好みの色を選びやすいと思います。また、植物の刺繍がしてあり、どちらかというと若い女性が好みそうなデザインになっています。
結婚式などお祝い事向きの色の商品が、とても可愛らしく、現代的な印象を受けましたので、受付で出したら他の人と差が付きそうです。
普通の無地のふくさでは、つまらない!と思う方はぜひチェックしてもらいたいふくさになります。
第5位:color-crepe色が綺麗なチリメン無地小風呂式ふくさ
出典: 楽天市場
色がキレイで使い勝手豊富な風呂敷サイズ
丹後ちりめん生地使用のポリエステル製の手ふくさです。小さい風呂敷サイズなので、ふくさとしてだけでなく、プレゼントを包むことも出来る多方面で活躍する商品です。
また、水にぬれても縮みにくい素材であるため、お弁当クロスとしても使えます。
とても色がキレイで上品で落ち着いた色ばかりです。12色あるので、自分の好みを色を選びやすいと言えます。また、+αでお金はかかりますが、名入れをすることが出来るというポイントもあります。
第4位:正絹ちりめん 台付き袱紗 東雲
出典: 楽天市場
キレイなままの金封を取り出したい方に!
表は正絹100%で、裏地はポリエステルのつくりになっています。また、台は取り外し可能になっています。
台がついているので、切手盆の代わりとなります。台がついているおかげで、カバンの中に入れておいても折れたりしないところが、ポイントになります。
3色ありますが、紫色の場合は、慶弔両用に使えますので、とても便利です。台も両面で色が違うので、その場面に応じた色を上にして使えばよいので、使い勝手抜群です。
第3位:慶弔両用ふくさ 台付き リバーシブル 正絹 紫
出典: 楽天市場
年齢問わず、男女兼用・慶弔両用のオールマイティなふくさ
色は紫なので、お葬式や結婚式など両方で使うことが出来ますし、デザインもシンプルなので男女問わず使うことが出来ます。
中にある台は、裏表で色が違うので、その場面に応じて使うことが出来ます。留め具も付いているので、包んで広がってしまう心配がありません。
台があるので、金封がずれたり、崩れたりしないようになっているので、安心して取り出すことが出来ます。
また、素材が正絹なので、見た目も手触りもよいお品になっています。
第2位:ちりめん桜金封ふくさ
出典: 楽天市場
可愛らしい小桜模様で慶事向け
老舗の呉服屋さんがオススメするちりめん素材のふくさになります。金封ふくさというお財布のように金封を入れるふくさになっているので、コンパクトで非常に使いやすい形状です。
ちりめん素材なので、本当に日本人らしい和を感じられ、あたたかみのあるふくさになっています。色も豊富で、5色あります。ほとんどは、結婚式などのお祝いに使えるような色になっていて、紫色があるので、そちらでお葬式などを対応できるといった感じです。
慶弔で別々のものを使おうと思っている方は、こちらのちりめん桜金封ふくさを結婚式などお祝い事用に使うようにしたら、可愛らしくていいと思います。
可愛らしくて女性に好まれそうですが、男性にとっては使いにくそうなのと、お葬式などに小桜模様は、と抵抗がある方がいそうだったので2位になりました。
第1位:無地 二重ちりめん 慶弔用ふくさ
出典: 楽天市場
慶弔両用出来る紫が3種類もあるふくさ
こちらは金封ふくさになっています。デザインは無地なので、男性にも使いやすいと思います。礼服のジャケットに入れておいても安心な形なので、夫婦で共有で使う場合には、無地の方が使いやすいです。色は全部で9色あるのですが、そのうちの3色が紫なんです。紫色は慶弔両用で使える色なのですが、3色もバリエーションがあるのは他にはないポイントです!
素材はレーヨンなので、正絹に似た光沢などを感じられるので、上品な雰囲気をだしています。
ふくさの売れ筋ランキングもチェック!
なおご参考までに、ふくさの売れ筋ランキングは、以下のリンクから確認してください。
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大人としてまずは弔事用のふくさを1つ持つべし!
いくつかご紹介しましたが、気になるものはありましたでしょうか?ふくさは、いつ必要になるのかわからないので、実感がわかなくて、後回しになりがちではないかと思います。
ですが、弔事は、突然で急にやってきます。そうなった時に購入しようとしても、もう遅いんです。慶事は、大体先に目安がつきますよね。なので、まずは大人として弔事用のふくさを持っておくことをオススメします。目上の人ばかりの場面で、ふくさを持っていなければマナー違反となって、残念な目で見られかねません。若い方はぜひ、持っておいてください!そうすれば、印象がぐっと良くなりますよ!弔事用のふくさとして、寒色系のしずんだ色、または紫色のふくさを選びましょう。