冬といえば鍋料理。湯気の立ったお鍋を家族や友人で囲むひとときは楽しいものですよね。これから購入を検討しているという方は、たくさんの土鍋からどの商品を選べば良いか悩んでしまうこともあるのではないでしょうか?
フライパンやステンレス鍋と同様に、土鍋の中にもIH対応の商品が増えており、ポータブルのIHクッキングヒーターも軽量&小型化が進み、ますます便利になってきます。
これから買うならIH対応調理器具が断然おすすめです。その理由や、話題のIH土鍋をピックアップしました。ぜひ参考にしてみてください。
IH対応土鍋のメリットとは?
なぜ、IH対応土鍋がおすすめ?
それはたくさんのメリットがあるからです。IH対応土鍋のメリットをまとめました。
IH、直火どちらも使える
引っ越しなどをきっかけに、今まで持っていた調理器具が使えなくなってしまった経験はありませんか?
最近はガスコンロではなくIHクッキングヒータータイプのマンションが増え、直火専用のお鍋やフライパンが使えないことがあります。引っ越しなどで買い替えが必要になるということを避ける上でも、IH対応型が賢い選択です。
料理が美味しくできる
これはIH対応型に限った話ではありませんが、土鍋はその他の金属鍋に比べ、火の入りが柔らかです。蓄熱性、保湿性に優れ、遠赤外線効果もあるため、さまざまな料理が格段に美味しくできるといわれています。
「土鍋炊きのご飯が一番美味しい」と良く聞きますが、お米の芯までじんわりとゆっくり火を通すことによって、素材のポテンシャルを最大限に引き出すことが可能です。
そのまま食卓へ
筆者が個人的に良いなと思うのは、土鍋はそのまま器として出したときに画になるところです。鍋料理はもちろんのこと、蒸し料理、ご飯なども、鍋ごと食卓に出してしまいます。そうすると、美味しそうな湯気もまるごとテーブルまで運ぶことができますし、土の温かみも相まって、食卓がより一層美味しそうに見える気がするんです。
IH対応土鍋の選び方
次は、IH対応土鍋の選び方のポイントについてご紹介します。数ある商品の中から、ご自身にぴったりの土鍋を見つけるヒントにしてみてください。
「SGマーク」の表記
SGマーク(エスジーマーク、Safety Goodsの略)は、1973年消費生活用製品安全法に基づいた制度で、よく幼児用製品や家具などに表示されているもの。協会が定めるSG基準をクリアした製品にのみ認証を取得できます。
IHクッキングヒーターで使えるものには「SG CH・IH」「SG IH」と表記されており、「IHで安全に使用できるかどうか」を見分ける判断材料になります。ただし、SGマークに取得義務はないため、表示のない商品もあります。
クッキングヒーターといっても、IH、ラジエント、ハロゲンなど、さまざまなので、IHの表記があるかどうか、しっかりとチェックしてください。さらにSGマークがあればなお安心です!
人数でサイズを決める
お鍋のサイズでcmではなく「号」を採用している商品も多く、どのくらいのサイズがご自身に適しているのかわかりづらいという方も多いようです。
1人用は3~5号、2~3人分用なら6~7号、一般家庭では8号~9号がサイズの目安。また、用途によっても変わってきます。大きすぎも小さすぎもNG。だからといって、たくさんのサイズを揃えるものではないので、適正サイズを見極めてから購入しましょう。
土鍋の形状をチェック
土鍋には、浅型、深型、ご飯専用などさまざまな形状があります。順にご紹介します。
中が見えやすい浅型
卓上に出したとき、中が見えやすく、複数人でお鍋を囲みたいときに便利な商品が多いのが浅型の土鍋。ですが、極端に浅すぎる商品は汁気が多いお料理には不向きで、利用できるメニューを選ぶかもしれません。吹きこぼれなどに注意が必要です。適度な深さがある商品を選ぶと、失敗しづらいと思います。
また、浅型の土鍋はIH対応商品に見つかりづらい傾向があります。
吹きこぼれにくい深型
汁気が多いお料理にぴったりで、万能感がある一方、あまり高さがありすぎると、着席したときに中が見えづらいというデメリットも。こちらは、卓上で大人数で囲むより、キッチンで調理するときに重宝します。高すぎず、低すぎず、が使いやすくて万能です。
炊飯用専用土鍋も
横から見ると、コロンと丸い形をした深型の炊飯専用土鍋。専用ではない深型土鍋でも炊飯は可能ですが、専用土鍋なら適度に蒸気を逃すことができ、ご飯をふっくら炊き上げることができます。コロンとした形や、特有の高さは、お鍋の中で効率よく対流を起こすためのもので、炊きムラを防止してくれます。おこげができるのも、ご飯好きには嬉しいポイント!
材質や陶器の種類による違いとは?
土鍋は材質や作りによっても料理の仕上がりに差が出ます。代表的な「萬古焼(ばんこやき)」と「伊賀焼」についてご紹介します。
耐熱性・耐久性に優れた「萬古焼」
三重県四日市市の伝統工芸品に指定されている萬古焼。土鍋の国内シェアは断トツトップを誇ります。昔ながらの豚の形の蚊取り線香の器も萬古焼です。
陶器と磁気の中間の特性を持ち、耐久性に優れています。土鍋で有名なのは「花三島」というグレーの菊模様が特徴的な商品です。
遠赤外線効果が高い「伊賀焼」
伊賀焼は三重県伊賀市の伝統工芸品です。陶器に釉薬をかけて焼成しており、耐久性は萬古焼に劣るものの、遠赤外線効果が高く、お料理の味が格段に上がるとプロの愛用者も多いことが特徴です。
美味しさの秘密は、土にあるそう。有機物が多く含まれた伊賀の土を高温焼成することによって、無数の気泡が発生します。この多孔質の土から作られた土鍋が、非常に良い仕事をする、といわれているのです。
土鍋は「かまどさん」で知られる長谷園の商品が有名です。
IH対応土鍋おすすめランキングTOP7
それでは、筆者が厳選したIH土鍋ランキングをご紹介します!
第7位 銀峯 花三島 IH対応土鍋9号
出典: Amazon.co.jp
サイズ | 重量 | IH対応 | 形状 | 素材 |
幅28×奥行き31×高さ16.4cm | 3kg | ステンレスプレート | 深型 | 耐熱陶器 |
ノスタルジック菊模様
「実家で使っている!」という方も多いのでは? 圧倒的国内シェアを誇る銀峯の花三島。安さと丈夫さではお墨付きです。ステンレスプレートを使用するとIHでも使用可能に。ですが、このステンレスプレートは、使えない機種もまれにあるそうなので、少し注意が必要です。
第6位 TAMAKI TOTE IHクレイポットM
出典: 楽天市場
サイズ | 重量 | IH対応 | 形状 | 素材 |
29.7×23.6×7.6cm | 1670g | 一体型 | 浅型 | 高耐熱セラミック |
北欧風&浅型で洋風メニューも
可愛いスモーキーグレーとホワイトの組み合わせがお料理映え間違いなしです。IH対応型&スタイリッシュな土鍋で一万円を切る商品を探すのはなかなか難しいので、やや入手困難な商品になっています。陶器のお手入れが不安という方にも、セラミック製品なら安心ですね。
第5位 長谷園 IH対応型 鉢鍋 黒釉
出典: Amazon.co.jp
サイズ | 重量 | IH対応 | 形状 | 素材 |
約31×高さ16.5cm | 3kg | 一体型 | 深型 | 陶器 |
グッとくる!無骨なデザイン
伊賀焼の窯元・長谷園のIH土鍋です。ありそうで、なかなかないデザインが良いですよね。シブめの風貌でIH対応。昨今のオシャレ北欧風とは一線を画するこのお鍋を使いこなせれば、きっとお料理もぐんぐん上達するに違いありません。こういったお鍋の良いところは、素朴なお料理が引き立って見えること!
第4位 KINTO KAKOMI IH 土鍋
出典: Amazon.co.jp
サイズ | 重量 | IH対応 | 形状 | 素材 |
φ260 x H145 x W315 mm | 2.9kg | 一体型 | 深型 | 陶器 |
洋にも和にもイケてるデザイン◎
スタイリッシュなデザインが人気のKINTO(キントー)の土鍋です。カラーバリエーションはホワイトとブラック。蒸し物用すのこが付いているのもポイント高いです。熱源はマルチ対応。直火&IHはもちろん、ラジエントヒーターも電子レンジもオーブンも使えます。ただ、土鍋特有の熱伝導の柔らかさを感じづらいという声も。
第3位 小泉誠 ambai 土鍋
出典: Amazon.co.jp
サイズ | 重量 | IH対応 | 形状 | 素材 |
21.6 x 21.6 x 10 cm | 1.86kg | 一体型 | 深型 | 陶器 |
北欧風デザイン好きに。木曽さわらの木葢でおひつとしても
生活用品を中心に手がけるデザイン事務所KoizumiStudioの土鍋は、モダンなデザインですが、実は四日市の伝統工芸『萬古焼』の製品です。蓄熱性、保温性に優れ、ご飯を炊くのにぴったり。木葢が付属されているので、おひつとしても使えます。手頃な価格もうれしい。
第2位 長谷園 IH対応 ヘルシー蒸し鍋「優」 白釉 小/2~4人用
出典: Amazon.co.jp
サイズ | 重量 | IH対応 | 形状 | 素材 |
φ27.5×h17.5cm | 3.5kg | 一体型 | 深型 | 陶器 |
土鍋のポテンシャルをIHでも感じられる
伊賀焼の代表的メーカー・長谷園のIH対応土鍋です。すのこ付きで、蒸し料理が蒸気と遠赤外線のダブルでふっくら美味しく仕上がります! 土物の伝統を守りながら、モダンさも兼ね備えたデザインが好印象。33,000円と結構高価なので、本格派の方に。
第1位 長谷園 IH対応 キャセロール
出典: Amazon.co.jp
サイズ | 重量 | IH対応 | 形状 | 素材 |
φ23×h14.5cm | 1.7kg | 一体型 | 深型 |
味もデザインも価格もこだわる方へ
味にこだわって伊賀焼の土鍋を選びたい。おしゃれなデザインがいい。でも手頃な価格帯で……。そんな注文多めの方にぴったりなのが、こちらの商品。22,000円は安くはないですが、洋にも和にもぴったりなモダンデザインで、2人分という絶妙な大きさなので、さまざまなお料理に活用できます。まさに、お値段以上の価値。ずっと大切に持っておきたい暮らしの道具となるでしょう。
冬は、やっぱり土鍋が最高!
少しお値段がはるのが難点のIH土鍋ですが、さまざまな用途に使えるので、一つで何役もこなしてくれると考えると、思い切って良いものを選ぶことができそうです。
なお、ステンレスプレートを付属しているタイプはご自宅のIHクッキングヒーターで使えないことがあるため、一体型になっているものを選ぶのがおすすめです!