アナログで漫画を描くうえで活躍してくれるつけペン。
デジタル作画も増えていますが、アナログ作画もいまだに根強い人気を誇っています。
私が初めてつけペンを握ったのは確か12歳の頃くらいだったと思うのですが、初めてつけペンを使ったとき、まるで自分が漫画家への一歩を踏み出したかのような高揚感を感じたのを覚えています。
アナログで作画をするときに使うつけペンには様々な種類がありますが、一番メジャーなペン先であるGペンは丸ペンと比べて気持ち太さがあり、筆圧の強弱により様々な線を描くことができ、躍動感のある絵を描くことができます。
本ページでは、そんなGペンについてと、おすすめのGペンをご紹介させていただきます。
漫画用Gペン
前述しましたが、漫画用Gペンは漫画用のつけペンの中でも一番メジャーなペン先で、筆圧の強弱により様々な線を描くことができます。
おそらくアナログで作画をする漫画家の方が最も多く使っているペン先ですが、線の太さや線の「入り」「抜き」など、表現の幅が広いのが特徴です。
これに対して丸ペンはあらゆるペン先の中で最も細かい部分の表現ができるます。
あくまで一般的な話ではありますが、少女漫画のような線の細い絵の場合は丸ペン、少年漫画などの力強い絵にはGペンが向いています。
漫画用Gペンを販売している会社にはメジャーな会社が複数あります。
本トピックではそんなGペンのメジャーなブランドをいくつかご紹介いたします。
ゼブラ
ZEBRAは株式会社ゼブラが製造しているブランドで、少年が漫画などを中心に多くの漫画で使われているブランドです。
硬さとしなりがあり、描くとガリガリ紙を削るような感じがありますが書き味はなめらかで、線の強弱の変化がつけやすいです。
筆圧が強いと太い線になりがちなので、力加減に慣れるまでは少し苦労するかもしれませんが、慣れると1本で様々な表現をすることができるブランドです。
日光
日光は、株式会社立川ピン製作所が製造しているブランドで、ペン先は硬めでしなりが少なめ。
ゼブラよりやや柔らかめに感じる方もいるようですが、線の強弱は他のブランドと比べるとつけにくく感じる人が多く、その反面安定した太さの線を描きやすいというメリットがあります。
硬めのタッチが好きな方や、ゼブラGペンだと線が太くなりがちな方の場合日光を選ぶと良いかもしれません。
タチカワ
タチカワは日光と同じく株式会社立川ピン製作所が製造しているブランドで、ゼブラと日光の間くらいの柔らかさ。(一番柔らかいと感じる方もいるようです)
細い線も太い線も安定ある書き味で、ゼブラや日光のような突出した個性はありませんが、コントロールしやすいのが魅力です。
描いているときの音も控えめで初心者の方にも扱いやすいブランドです。
漫画用Gペンの選び方
このトピックでは、漫画用Gペンを選ぶうえでポイントとなる点についていくつかご紹介します。
価格・コスパの高さ
つけペンはその名の通り、インクをペン先につけて使用するタイプのペンです。
そして、そのペン先の先端には切れ込みが入っており、筆圧の強さでその切れ込みが開き、線の強弱が付くという仕組みなのですが、描き続けていると筆圧でペン先の切れ込み部分の隙間が開いてしまうため、ペン先は消耗品です。
そこで、ペン先が消耗しやすいつけペン初心者の時の場合は特に、1本当たりの価格やペン先のつぶれづらさなどを重視するのも一つの方法です。
また、このとき当然ではありますが、セット売りのほうが価格が安いことが多いです。
ペン先の表面加工
現在、Gペンの素材としてメインに使用されているのはクロムメッキです。
錆びに強く耐久性があり、ガリガリと紙を削るような硬質な書き味が特徴です。
それに対して、さらに耐久性を上げた特殊な加工を施したハードGペンや、チタンコーティングなどを施しているものなどもあります。
耐久性
上記した内容と被る部分があるのですが、Gペンは消耗品なので、安定した線を描くという面において耐久性の高さも注目しておきたいポイントです。
個人的おすすめGペン
私ははじめてGペンを使ってからいくつかのメーカーのものを使いましたが、結局は最初に使ったこちらをリピート購入することが一番多かったです。
出典: Amazon.co.jp
確かに硬さがありますが、なめらかな描き心地で入り抜きで筆圧の強弱を付けて様々なラインを描くことができます。
最初は筆圧強めの私は太い線になりがちで慣れるまでは少し時間がかかりましたが、時間がたつととっても使いやすいGペンです。
漫画用Gペンおすすめランキングベスト6!
このトピックではおすすめの漫画用Gペンをランキング形式で6点ご紹介いたします。
6位:タチカワ ペン先 T-3Gペン 100本入り(10本サービス)
出典: Amazon.co.jp
6位に選んだのはタチカワのGペンです。
販売形式としては、100本+10本入り、10本入り、3本入りで販売されており、小口で購入できるのまずは試してみたい、という方にも買いやすいのが嬉しいタチカワのGペンですが、今回選んだのは100+10本の計110本のセットです。
個人として買うにはちょっと量が多く、その分価格が高いのがネックですが、1本当たりの価格は80円を切っており一番安くなっています。
使ううちにペンの先が開いてしまい消耗品なGペンだからこそコスパの良いものを、という理由からこの順位に選びました。
5位:ゼブラ 漫画用ペン先 Gペン
出典: Amazon.co.jp
5位に選んだのは、上でもご紹介させていただいたゼブラのノーマルGペン。
もっともオーソドックスな漫画用Gペンとされており、まず漫画用Gペンデビューをしたいと考えている方なら、とりえあえずゼブラから始めれば良い、と言えるような安心感があります。
よくしなり、線の強弱がつけやすくメリハリのある漫画が描けます。
後述しますが、ゼブラはこのGペン以外にも様々な種類のGペンを製造しておりペン先づくりに非常に力を入れているという点も好印象です。
4位:ペン先 日光コミックペン Gペン 10本入り
出典: Amazon.co.jp
ペン先 日光コミックペン Gペンは、他ブランドのGペンと比べてやや硬めのペン先で、線の強弱をつけやすいアイテムです。
ペン先が硬めでしなりが弱いので、細い線も安定して書きやすいのが嬉しいです。
3本入り、10本入り、100本+10本入りの3種類が販売されており、それぞれ価格は240円、800円、8000円となっており1本当たりの価格は100本入りが一番安いです。
しかし、個人で買ううえでは消耗品であることを加味しても、一番10本入りが一番買いやすくて良いのではないかと思いこの順位に選びました。
初めてGペンを使う、いろんなメーカーのGペンを使い比べてみたいという方は3本入りを買ったりして使い比べるのもおすすめです。
3位:ペン先 タチカワコミックペン T-3 Gペン 10本入り
出典: Amazon.co.jp
強弱のつけた線を描くのに便利なタチカワのGペンは、コントロールしやすくなめらかなラインを思うままに描けるのが特徴です。
力加減次第でかなり太い線から細い線まで描くことができます。
タチカワの公式サイトによれば、タチカワGペンはほかのメーカーに比べやや硬めに作ってあるそうですが、柔らかすぎず硬すぎずで扱いやすいペン先となっています。
前述しましたが、販売形式としては、100本+10本入り、10本入り、3本入りで販売されており、小口で購入できるのまずは試してみたい、という方にも買いやすいのが嬉しいです。
6位に110本入りのものをご紹介しましたが、3位に選んだのはは個人として買いやすい、かつコスパ良い10本セットとなっています。
2位:ゼブラ 漫画用ペン先 ハードGペン 10本入り
出典: Amazon.co.jp
ゼブラ 漫画用ペン先 ハードGペンは、2015年8月に発売された比較的新しいモデルで、筆圧に負けないハードな硬さのGペンとなっています。
従来品の通常のGペンよりもペン先が広がりにくい形状となっており、筆圧が強い方にも細い線が引きやすいのが特徴です。
力をセーブしないで描けるためストレスを感じにくく、漫画家用Gペンの滑らかさ、品質を保ちながら、ボロンメッキを施すことで耐久性も向上しています。
なお、こちらの商品は10本入りとなっています。
1位:ゼブラ 漫画用ペン先 チタンGペンプロ 10本入り
出典: Amazon.co.jp
ゼブラ 漫画用ペン先 チタンGペンプロは、Gペンの品質低下を理由に手描きをやめる漫画家が続出したことから、数多くの漫画家にヒアリングを実施することで、漫画家の要望をかなえる形で造られたモデルです。
従来のゼブラのGペンからワンランク上のプロ仕様Gペンとなっています。
100年ぶりの新商品であるこのGペンは、耐久性が格段に向上しているのが特徴です。
Gペンに耐摩耗性チタンコーティングを施すことで、書き味はそのままに、耐久性を向上させました。
ペン先が摩耗しにくいので、細く均一の線を長い間書くことが出来、ストレスフリーとなっています。
なお、1箱10本入りの商品となっています。
まとめ
ここまで漫画用Gペンについてご紹介させていただきましたが、気になるアイテムは見つかりましたでしょうか?
初めてGペンを持ったとき、初めて原稿用紙に書き込んだ時の感動はひとしおですよね。
新しいペン先に付け替えたときのちょっとワクワクする感じも大好きな瞬間の一つです。
デジタル押されがちな昨今の作画ですが、やはりアナログならではの書き心地と仕上がりはデジタルに代えがたいものがあると思います。
Gペンはそんな皆さんの創作活動を支えてくれるかけがえのないパートナーとなってくれるはずです。
この記事がみなさんの理想のGペン選びの一助になれば幸いです。