万年筆愛好家の皆様こんにちは!そうでない方もこんにちは!
今回は、 万年筆で書きものをするときの必需品をご紹介します!
愛好家でない方に説明しますと、万年筆というのは水性インクなので、書き間違った時に上からボールペン用の修正液を塗る、あるいは修正テープを引くという対処はインクをはじいてしまってたり、ペン先でひっかいてしまう事で修正テープが剥けて書けないんですよね。砂消しというのも、紙の表面を削るという方法で消すので次に書くときインクが滲んでしまってアウトなんです。
じゃあ、どうするかというと、万年筆の場合はインク消しというものを使っています。
(あっ、「エーデルシュタイン」って書きたかったのに…!)
(液を塗ってみると…)
(はい、消えた!)
インク消しのタイプは2種類
2液併用タイプ
2種類の液を交互に使って化学反応で万年筆インクの色素を消すというタイプ。私もこのタイプを使ってまして、「インク消し」というとこのタイプを思い浮かべますね。
ペンタイプ
もう一つのタイプがこちら。こちらは1本で消せるようになっていて、修正したい箇所をマーカーのように修正インク(透明)でなぞってしばし。修正部分の水分が乾いたら反対側の専用ペンで上から書くという使用法です。
出先で書き物をする際も一緒にもっていきやすいですよね!
そもそもインク消しって…?
ところで、いつも使っているインク消し、化学反応だろうけどそもそもどういう仕組みで消してるのかなぁ…と思い、ちゃんと調べてみました。
Wikipediaによると
1液にはシュウ酸、塩酸などが用いられ、2液には次亜塩素酸ナトリウムなどが用いられる。1液でインクの酸化鉄を還元し、2液で染料インクを酸化させる事で無色となる。
そうだったんですね…(今更)
製品によっては成分が気になるような…とはいえ、塗るときは蓋についたガラス?棒を使うほどの少量なので、書いてるノートを干さなければならないほどドバっとぶちまけたり(小瓶なのでそんなに量がない)、懐中時計を持った白ウサギを追いかけてて入った部屋のテーブルに薬と一緒に置いてあるとかでなければ飲まないでしょうから気にしなくてもいいと思います。
なお、このあたりの説明がインク消しを発売している数少ないメーカーの一つであるライオン事務器さんのQ&Aにありました。
なるほど、ティッシュでもよかったんですね!私が使ってるライオン製と双璧を成す超ロングセラー商品のガンヂー インク消しなんですけどね、こっちは余分な液を吸うように吸い取り紙がついてるんですよー。
ティッシュを折って吸い取りに使うよりも厚みがあって細かい場所の水分も取りやすく、紙がしっかりしてるので場所も取らず、吸った水分も割とすぐ乾くので何回も使えますし、ガンヂー愛用者でない方にもこっちの方法をお勧めしたいです。
これが定番!
前述のように私個人としては、ガンヂーインク消しを使っています。
「ガンジー」でなくて「ガンヂー」なところに昭和の時代からの歴史を感じますね!って、そんなことはおいといて、こちらを選んだのは単純に近所に万年筆のコーナーが一番大きかった文房具屋が駅前のデパートしかなく、そこの丸善にライオン製が売ってなかった、ってだけのことなのですが…
今まで使ってみたインク(ペリカン各色、モンブランロイヤルブルー、パイロット色彩雫・紫陽花 朝顔 躑躅)ではモンブランがインクの成分からかロイヤルブルーなのにオレンジ色に残り気味になりやすい(この件については後述)以外は、大抵きれいに消えました。
ガンヂーインク消し
出典: Amazon.co.jp
ガンヂーはガラス瓶ですが、ライオン製はポリ容器のようなんですよね。軽くて割れなくていいかもですね。
ライオン事務器 修正液 インク消し 万年筆用 No.100
出典: Amazon.co.jp
価格はライオンが手ごろな上、手に入りやすいですし、入手はこちらの方がしやすいかもです。(なお、ペンタイプは実店舗で売られてるのを見たことがありません…)
とはいえ、ここに注意!
ペンタイプは蛍光マーカーのようなペン先でいいのですが、2液式は2液を交互に使う際に、あんまり紙表面をガリガリすると表面がけば立って乾いた後もインク自体の水分で滲んでしまうので、あまり塗り広げようとひっかかないようにしたほうが良いです。
さらにもう一つ重要な注意があります。2種類を反応させるという性質上、一度使うごとにキヤップについている棒の先を拭いといた方がいいんです。
ちょっと面倒ですけど、性能が落ちるとなったら仕方ないですね。
あと、使ってみないとわからない部分があるのが残念なのですけど、(前述のモンブラン ロイヤルブルーとガンヂーのように)たまに消したいインクとインク消しの相性がイマイチという事があります。
数多発売されているインクの成分が色やメーカーなどによってちょっとずつ違うので仕方ないといえば仕方ないんですよね…
でも、ガンヂー以外はひとつ200~400円の商品が多いようなので、お財布には優しいと思います。もし、消えが悪いなと感じたら他の商品を試してみてください。
気になる万年筆インク消し5選
使ったことはないけれど、試してみたい商品を選び出してみました!個人的には今までペンタイプを使ったことがなかったので、ペンタイプも試してみたいです。
LAMY ラミー 万年筆修正ペン ブルーインク専用 ink-x 細字
出典: Amazon.co.jp
ペリカン 修正ペン スーパーシェリフ
あと、ライオンのインク消しも気になります。
ライオン事務器 修正液 インク消し 万年筆用 No.100
出典: Amazon.co.jp
番外編
なんと、元祖修正液「ミスノン」も万年筆インクOKらしいです!
一応、『共用』と書かれてるタイプだけなのですが、メーカーさんのホームページには『万年筆 〇 』となってました。
キャップについた刷毛で塗るタイプだけど、書けるんなら1本で済むし、ペンタイプについてる専用ペンとインクの色が違うってことはないし、その他の水性インクのペン(水性ボールペン、水性サインペン)にも使えるとのこと。デメリットは乾くの待つだけ。(この辺は他のインク消しも同様ですよね)これは新発見でした!
ライオン事務器 修正液 ミスノン 20ml 共用タイプ A-18
出典: Amazon.co.jp
ライオン事務器 修正液 ミスノン&うすめ液セット 共用タイプ P-20
出典: Amazon.co.jp
まとめ
そういえば、この記事を書くにあたって実家(自営業)の帳場にあった万年筆用のインク消しはガンヂーだったのを思い出しました。何に使うのか子供の頃は全然わかってなかったですけど、時が流れ実際に自分も同じ製品を使う日が来るとは…。なんだか感慨深いものを感じています。
そして、ミスノン!まさかの万年筆OK!!
取り合えず、近々ミスノンとペンタイプを試してみたいです!