画材好きの皆さんこんにちは!そうでないけど、大人の塗り絵用の色鉛筆を探してる、って皆さんもこんにちは!
水彩色鉛筆って存在をご存知でしょうか。画材とか美術に興味ある方しかあまりご存じないかもしれませんが、その名の通り「水彩のタッチが出せる色鉛筆」なんです…!
…説明になってませんよね(笑)ご存知の方には読み飛ばしていただくとして、なにそれ?という方には次の項でご説明いたしましょう!
目次
水彩色鉛筆って?
そもそも色鉛筆とはそれぞれの色の元になる顔料(ピグメント)染料やタルク、蝋(ロウ=ワックスとも)、糊剤などを用いて芯を作っており、ロウを含むゆえに基本油性なのです。
そして水彩(画)とは、水溶性の絵具を用いて絵を描く絵画のジャンルです。
そして、水彩色鉛筆というのは、色鉛筆なのに芯が油性ではなく水に溶ける素材を使って作られていて、油性の色鉛筆のように書いた後に水を含んだ筆などでなぞったりすることで水彩絵の具で描いたような効果を出すことが出来るという、ちょっとおもしろい画材です。
使い方としては簡単です。色鉛筆のように塗って、後から水分を加えるだけ。水彩絵の具のように水分の量で色の濃淡がだせます。
混色も重ね塗りで表現できます。
(色を付けた後に水を含んだ筆でなぞるだけ!)
水を使った時以外では手が汚れる可能性はあまりないので、手軽ですし、基本的には薄い缶タイプのケースに入っている場合が多いので、野外に写生に行く人でも絵具を持って歩くより道具が少なく身軽に行けるのではないでしょうか?
とはいえ、一度水分を含ませてしまった後では完全に乾いていない限り、色鉛筆本体の芯の方まで溶けてしまったり紙の表面を傷めてしまったりする可能性があるので、あとから色を濃くすることや混色についてはあまりやらないのではないかと思います。
出したい色の調子と水を含ませるタイミングはよく考えたほうが良いかもしれません。
【徹底比較】それぞれの画材のメリット・デメリット
ここでは、画材ごとを比較したときのメリットやデメリットについてご紹介します。
水彩色鉛筆
水彩色鉛筆は、普通の色鉛筆と異なり、水彩絵の具のように使える便利な色鉛筆です。水溶性なので、水に触れると溶け、水彩絵の具のような柔らかい表現ができます。もちろん色鉛筆としても使うことができます。
水彩絵の具で絵を描く場合は、筆・バケツ・絵の具が必要ですが、水彩色鉛筆の場合は色鉛筆と水筆を用意するだけでOK!水彩絵の具よりも手軽に描けると、何年か前に絵手紙を描く画材として流行りましたよね。
メリットは、手軽に汚れず描けること。水彩色鉛筆だけで、色鉛筆と水彩の2WAYで楽しめることも嬉しいですよね。
デメリットは、本格的な絵を描くには少し物足りないかもしれないということと、完成度の高い絵を描くには、かなりの練習が必要なことです。
クレヨン・クーピー
クレヨンやクーピーといえば、子供が使う画材として有名です。特にクレヨンは色鉛筆と異なり削る必要がなく、刃物が付いた鉛筆削りを使うのが不安な子供でも安心して使えます。
クレヨンもクーピーも、芯が太くて描きやすいです。また硬くて折れにくいので、鉛筆を持つのが難しい小さな子供でも使えることも嬉しいポイントです。
安全な素材で作られている商品があるところも、子供向けの画材として向いているでしょう。
デメリットは、混色や重ね塗りがしにくく、表現の方法が限られるため大人には物足りないかもしれないことです。また、手が汚れやすいことも気になる点でしょう。
コピック
コピックはデザイン向けに開発された、高品質のアルコールカラーマーカーです。日本のトゥーマーカープロダクツが開発した商品で、世界中で多くの人に愛用されています。日本でも多くの漫画家やイラストレーターが使っていることで有名です。イラストを描くのに向いている画材です。
発色の良さと描き心地の良さが魅力です。カラーバリエーションは豊富で、その数358色!重ね塗りや混色もできます。マーカーなので、キャップを開けるだけですぐに描ける手軽さも嬉しいですよね。
コピックは普通のマーカーより値段が高いですが、補充インクを使えば経済的に使い続けることができます。
デメリットは、1本の値段が高く、400円くらいします。たくさんの色数を揃えるには、かなりの値段がします。しかし、補充インクがあるので、長く使うならそんなに高くはつかないでしょう。ペンなので広い面を塗るのは、あまり向いていないかもしえません。
絵の具
絵の具には、水彩絵の具、アクリル絵の具、油絵具といった種類があり、それぞれ特徴があります。
水彩絵の具は、水で溶いて使う絵の具です。多くの人が使ったことがあるのではないでしょうか。価格も安く、使いやすいのが魅力。初心者向けの絵の具です。柔らかで透明感のある美しい仕上がりで、グラデーションも容易です。デメリットは、見ごたえのある絵を描くのが、なかなか難しいことです。
アクリル絵の具は、お手頃価格で乾くのが早く、使いやすい絵の具です。水彩絵の具と同じような使い方ができるため、水彩絵の具になれた人には使いやすいでしょう。水彩画と異なり乾くと耐水性が出て、耐久性が高くなることも魅力です。デメリットは、油絵具のように盛るのが難しく、水彩絵の具のようにグラデーションをつけるのが難しいことです。
油絵の具は、多くの有名画家が使っている多彩な表現ができる絵の具です。重厚感がある仕上がりで、プロっぽく仕上げることができます。しかし、必要な道具が多く扱いが大変で、ニオイもかなりするのが難点です。
自分に合ったものを選ぼう!ここがポイント!
ここでは、商品選びのポイントをご説明したいと思います。商品を購入しようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
発色
色出しのことですよね。歴史の長い海外メーカーの製品の方が本格的なアート向けの製品も出していることもあり、より良いものが多いかと思います。鉛筆のメーカーにより、色合いや芯の太さ、濃さに違いがあります。
硬質 中軟質 軟質
淡い← →鮮やか
となっています。メーカーによっては、重ね塗りした場合色がきれいに混ざり合って素敵な色合いが生まれやすいものもあります。
本数が多いほど繊細な色合いが表現しやすいのですが、実際に使用する色って結構決まっており、持っている色を混ぜ合わせて色を作ることも出来ますので、無理に多くそろえる必要はありません。
芯の硬さと使い心地をチェック!
硬さは硬質・中硬質・軟質とあり、三菱ユニ鉛筆などを発売する三菱鉛筆のホームページによると、鉛筆の基準と照らし合わせた場合
「硬質はBから2B相当、中硬質は5Bから6B相当、軟質は10B以上」
水彩色鉛筆に限らず色鉛筆を使っていると同じセットに入っているにもかかわらず、柔らかく感じる色とそうでない色があるのですが、そのあたりは配合される成分の比率に関係があり、顔料の量が多い場合に柔らかくなる傾向にあるそうです。細かいところを塗る場合は硬く、広い面を塗る場合は柔らかい方が向いていると思います。
ちなみに基本六角形の形状のものが多いなか、メーカーによっては子供向けではあるものの、握りやすさを考えて三角形の軸になっているものもあります。
硬質、中硬質、軟質の特徴とおすすめポイントについてまとめてみました。
※メーカーによって硬さや色に違いもあるため、おおまかに3種類に分けてあります。
硬質
文字や線などを書く際に使用します。
芯が硬いので、減りも少なく、線、細かい場所をぬるなどに適しています。広い箇所をぬるには適しておらず、ムラになりやすいので、細かい部分を重ね塗りするなどすると味が出ることでアニメ制作などでは重宝されています。
中硬質
主として、筆記、図画などに使用されています。
色鉛筆の中で最も多く流通しているのがこちらの中硬質タイプで、硬質と軟質の中間の芯の硬さで、学校などでも良く使用されている色鉛筆は中硬質になります。
程よい芯の柔らかさで色がしっかりと発色しやすいので小さなお子様でも簡単に使いこなせます。
文字を書くことも細かい場所を塗る作業、広い部分も比較的塗りやすいのでオールマイティーに使いこなしやすいタイプです。
軟質
陶磁器、金属、プラスチックなどに硬い素材に使用することが多い。芯が非常に柔らかいため、紙で巻いてある商品が多いので、芯が太くて柔らかいのが特徴です。
芯が太く、柔らかいため、発色が非常に濃く、細かい部分を塗る、薄く塗りたい場合には不向きです。濃く塗りたい場合や、広い場所を塗る、素材が硬いものに描くなどが主な使用方法です。
しっとりとした発色なので力加減によって様々なタッチで表現することも出来ますので、使い方によっては非常に表現力のある色合いを作ることも出来ます。
色数は自分のレベルに合せて
12色
多くの色が入った色鉛筆を選びたくなりますが、水彩色鉛筆は混色ができるので12色でもそれなりの表現ができます。
水彩色鉛筆は色数が増えれば増えるほど、値段が高くなります。本格的に描くには12色では物足りませんが、絵を描く経験があまりない人は、色数が多いとどの色を選べばよいか迷ってしまうこともあるはずです。初心者の方や、今後使い続けられる自信がない方は、お試し感覚ではじめられる色数の多すぎない12色からはじめてみるとよいでしょう。
12色セットは色鉛筆の定番です。学校などで指定される色鉛筆も12色が多いでしょう。そのため、12色セットにはスタンダードな定番色がセットになっています。子供と一緒に楽しみたい方にも、12色セットはおすすめです。
24〜36色
これから趣味でお絵かきを楽しみたい方におすすめなのが、24〜36色です。スタンダードな色だけでなく、濃い色や薄い色など微妙な色の違いを楽しむことができ、表現の幅が広がりますよ。
絵を描くのが好きな方は、このくらいの色数があると、微妙な色の違いを使い分けることができ、きっと絵を描くのが楽しくなるはずです。お気に入りの色の系統が見つかれば、後からその系統の色を買い足すのも良いでしょう。
絵手紙など屋外で絵を楽しみたい方にも、24〜36色セットがおすすめです。12色では色が少なすぎて物足りないでしょう。色数が豊富なほうが本格的に描けますが、40色を超えてくると持ち運びに不便です。
48色以上
色数が多いものは、室内で本格的に描きたい上級者の方におすすめです。色が多いため使いこなすのが難しいですが、その分様々な色の重ね塗りなども出来て楽しいですよ。美術部の方や水彩絵の具がもともと得意な方におすすめです。
このくらいの本数があると、使わない色も当然出てくるはずです。でも、色数が多いほうが持っていてなんとなく嬉しいんですよね。色のコレクションをしているわけではないのですが、多くの色が入ったセットを持っていると、何となく絵を描くモチベーションも上がるものです。
このくらいの色数の商品は、素敵な箱色の商品もあります。絵が好きな方へのギフトとしてもおすすめです。
単品で売られているかもチェック!
水彩色鉛筆を持っていない方はまずセットで購入し、後から足りない色や無くなった色を単品で買い足していくのが良いでしょう。色鉛筆は、色ごとに減り具合が異なってきます。お気に入りの色は当然早く無くなりますから、なくなった時に買い足せないと困りますよね。
豊富な色数がすべて単品で購入できる商品なら、描きたい絵に合わせて後で色を買い足すことも可能です。水彩色鉛筆は混色が可能ですが、実際に色を混ぜて作ってみると混色で綺麗な色を作るのが結構難しいことがわかります。好きな色を作るより買い足す方が、はるかに簡単で早いです。
セットで購入する際は、単品で買い足しやすい商品を選んでおくと、後で買い足したい時に困ることがありませんよ。
持ちやすさに注意して、軸の形状を選ぶ
水彩色鉛筆の軸の形状には、丸軸・三角軸・六角軸の3種類があります。年齢や性別によって手の大きさが変わるので、形状ごとの持ちやすさは人それぞれです。こちらでは、軸の形状ごとの持ちやすさの違いについてご説明します。
丸軸
色鉛筆に一番多い形状が、丸軸です。
色鉛筆に丸軸が多い理由は2つあります。1つは、色鉛筆の芯が通常の鉛筆に比べて柔らかく折れやすいため、平均的に力が加わる丸軸を芯を守るために採用している商品が多いからです。
2つ目の理由は、丸軸が広い面を塗る際に効率よく塗りやすいからです。実際にやってみるとわかりますが、色鉛筆は先端で線を引くだけでなく、側面を使い広い面を塗ることもあります。側面を使うと芯の片側だけが減ってしまうため、これを避けるため軸を回転しながら塗っていきます。この回転しながら塗りやすいのが、丸軸です。塗りやすさや描きやすさを重視するなら、丸軸がおすすめです。
商品数が特に多いことも、丸軸のメリットです。有名メーカーのほとんどの商品は丸軸で開発されています。水彩色鉛筆のブランド数や色数数は、圧倒的に丸軸が多いです。
デメリットは持ちにくさと転がりやすさです。商品バリエーションの豊富さは大きなメリットですが、特に持ちやすさなどに大きなこだわりがあるなら、三角軸や六角軸がおすすめです。
三角軸
子供向けのはじめての鉛筆に多い形状が三角軸です。三角軸は1辺が広く持ちやすい形状で、自然と正しい握り方が身に付くため、小さな子供に人気があります。何事も使い始めが肝心。しっかりした持ち方をマスターするためには、最初から正しい持ち方をするのが一番です。そんな鉛筆デビューにおすすめなのが三角軸です。
子供だけでなく、大人でも特に手の小さい方や鉛筆を持ち慣れていない方には、三角軸がおすすめです。商品数は少ないですが、三角型の水彩色鉛筆もありますよ。手が疲れにくく、長く描きやすいですよ。
デメリットは折れやすいことと商品数があまり多くないことです。折れやすい点に関しては、三角軸の水彩色鉛筆は芯折れ防止が施されている商品が多いため、あまり気にならないかもしれません。
六角軸
三角軸の次に持ちやすいのが、六角軸です。幼児期に三角軸の鉛筆からはじめて、小学校で六角軸を使い始める子供も多いですよね。鉛筆の形状として、一番よくあるのが六角型です。
六角軸は平らな面が六つあるため、握りやすく転がりにくいことが魅力。机の上に置きっぱなしにしても、角が多いため転がって床に落ちることがありません。
六角軸は机の上で転がりにくく手に取りやすいので、絵を描くことに集中できますよ。三角軸に比べて、大人の手にも馴染みやすいです。小学生以上の子供から大人まで、シーンを選ばず持ちやすい形状です。
三角軸と同様で、芯折れと商品数の乏しさがデメリットです。
コスパで選ぶ
日本にも伝統の絵具(岩絵具など)はあるのですが、どうしても鉛筆というものが海外からの物である故か、日本製は種類が少ないのですが、コスパという点ではこちらに軍配が上がります。
気軽に楽しみたいという場合は、まずは三菱ユニ、呉竹、ぺんてるなどの国産から始めてみるというのもありだと思います。
使う場所によって、入れものの形状をチェック
水彩色鉛筆を使う場所は、人それぞれです。家で使う人もいれば、持ち運んで使う人もいるでしょう。ここでは、使う場所ごとにおすすめの入れものの形状についてご説明します。
持ち運びなら、丸型や三角型
屋外で水彩色鉛筆を使いたい方は、持ち運び便利な入れものが便利です。色鉛筆の入れものとしてよくある形状は、すべての色が平らに入っている平型です。しかしこれだと、机などの平らな場所がないと使い難いです。
屋外に持ち運んで使う方には、たくさんの色鉛筆をまとめて収納できる丸形や三角型の入れものがおすすめです。丸形や三角型のいれものは立てたり寝かせたりしても、使いやすいのが特徴です。外でのスケッチにピッタリですよ。
ファーバーカステル 水彩色鉛筆 丸缶 36色セット TFC-115936
出典: Amazon.co.jp
家で使うなら、安定感ある平型
家で使うなら、すべての色が一目で見渡せる平型がおすすめです。使いたい色をすぐに発見でき、さくさく作業が進むはずです。平型のいれものは1本1本を入れる場所がしっかり確保されているので、たった1本入れ忘れてもすぐに気が付くことができます。そのため、色鉛筆をなくす心配もありません。
平型は、色鉛筆の入れものの定番形なので商品数も豊富。色数も12色から100色以上の商品があります。好みに合わせて、好きな商品が選べることもメリットです。
ファーバーカステル アルブレヒト デューラー水彩色鉛筆セット 120色
出典: Amazon.co.jp
【メーカー別で比較】水彩色鉛筆のおすすめメーカー6選
サンフォード
アメリカのメーカーでプロの画家さんに愛用者が多いという色鉛筆です。
発売元が旧ベロールから現サンフォードに変わるうちに、製品名がイーグルカラーからカリスマカラ―・プリズマカラーに変わったという過去があります。イーグルカラー以降は何度か名称がカリスマカラ―とプリズマカラーの間で改称されてるようです。ちょっと複雑な経緯がありそうですが、品質は折り紙付きなので、ご安心を。
油性色鉛筆の方ですが、総じて柔らかいという評判が多いようです。
サンフォード プリズマウォーターカラー
出典: Amazon.co.jp
カランダッシュ
カランダッシュはスイスのメーカーです。
社名は1924年に妻の親族から会社を引き継いだアーノルド・シュバイツァー氏が尊敬していた、フランスの風刺画家エマニュエル・ポワレの雅号からとったものとのことです。カランダッシュとはロシア語で「鉛筆」という意味だそうです。
私の初めて買った水彩色鉛筆もカランダッシュでした。今は手元にないのですが、「青の芯が柔らかく、ビビッドで美しい発色の色鉛筆だった」ととても印象に残っています。
カランダッシュ スプラカラーソフト
出典: Amazon.co.jp
ファーバーカステル
こちらはドイツのメーカーです。1761年にニュルンベルク近郊の街でカスパー・ファーバー氏が鉛筆の製造を始めたことにはじまるメーカーで、その後の鉛筆の基準ともいえる製品を作った伝説的な会社です。その規格は今でも使われています。(BやHBなどの硬度の基準など)
そして、なんと伯爵家が経営しています!日本で言うと、公家の一族がやっている会社というような感じでしょうか…さすがヨーロッパですね!
万年筆やインクの製造もしていて、そちらの評判も高いのですが、デッサンなど「描く」人たちの間では高級鉛筆の9000番が有名です。後述のステッドラーと同様、商品展開しているラインが多いので用途に応じて選べるのが嬉しいですね。
ファーバーカステルからは、2つのおすすめ商品をご紹介したいと思います。
ファーバーカステル アルブレヒト・デューラー水彩色鉛筆
出典: Amazon.co.jp
ファーバーカステル 水彩色鉛筆
出典: Amazon.co.jp
ダーウェント
イギリスのメーカーで最初は家内工業規模だったものが、長い歴史のうちに新工場がオープンの際にはエリザベス女王参列を賜るほどの規模に成長した企業です。「スノーマン」「アイス・エイジ」の制作にダーウェント製の鉛筆が使われるなど、ならではのエピソードにも事欠かないイギリスの老舗です。
多くの製品の中でも、ウォーターカラー(水彩色鉛筆)に似ているようで他のメーカーにはない商品がインクテンスシリーズです。水を含ませると、カラーインクで描いたかのような鮮やかさを放つという商品です。
他社とは一味違った落ち着いた発色や水を含んだ際の透明度は一見の価値ありだと思います。
ダーウェント ウォーターカラー
出典: Amazon.co.jp
ダーウェント インクテンス
出典: Amazon.co.jp
ステッドラー
こちらもドイツのメーカーです。美術のデッサンから製図まで使われるマルス ルモグラフ鉛筆の品質が素晴らしいことで知られています。
公式サイトには「ヨハン・セバスチャンが1835年に鉛筆製造工場を設立した事が、 ステッドラー社の始まりとなりました。また、設立者のヨハン・セバスチャンの祖先であるフリードリッヒ・ステッドラーは、現存している「鉛筆製造者」としての世界最古の記録としてニュルンベルク市役所の資料にその名が残されています。」とあります。
前述のファーバーカステル同様製品の種類が多いのですが、やや子供向けに重点を置いているのか、芯折れ防止の独自製法を採用したり、人間工学に基づいた三択軸のエルゴソフトの他、近年文房具として大ヒットした消せるボールペンの技術を色鉛筆にした、消せる色鉛筆もあります。
水彩色鉛筆だけでなく、「水彩鉛筆」ともいえる水に溶ける鉛筆もあるので、間違えて一緒に使わないようにしましょう。
ステッドラー カラト アクェレル 水彩色鉛筆
出典: Amazon.co.jp
ステッドラー エルゴソフト アクェレル 水彩色鉛筆
出典: Amazon.co.jp
私が気になるおすすめ水彩色鉛筆3選
ここでは私が「次買うなら…」と気になっているおうすめ商品を3つご紹介します。
サンフォード リズマウォーターカラー
出典: Amazon.co.jp
やっぱりこちら。
変遷を重ねても、今なお愛される伝説的な色鉛筆なので、一度使ってみたいもの。
カランダッシュ スプラカラ―ソフト
出典: Amazon.co.jp
続いては引っ越しの際に実家に送ってしまい、その後実家で行方不明になってしまった例の「初めての水彩色鉛筆」です。今ではリニューアルされ、結構気に入っていた黒地の缶ではなくなってしまったようです…悲しい…
「お母さん、わたしの水彩色鉛筆どうしたでしょうね?
ええ、名古屋から九州博多へ引っ越すときに 実家に送ったあの水彩色鉛筆ですよ」
ダーウェント インクテンス
出典: Amazon.co.jp
つづいてはこちら。水を含ませた時には、カラーインクで塗ったように鮮やかな発色を見せるという色鉛筆とは思えない色鉛筆。
「ビビッド」とか、「鮮やか」って言葉に弱いんですよね…
【番外編】水彩〇〇の画材おすすめ4選
色鉛筆から外れますが、気になった水彩○○もご紹介させてください。
ステッドラー マルス ルモグラフ アクェレル 水彩鉛筆
出典: Amazon.co.jp
鉛筆なのに、水に溶けるんです!これは描画に一味違った効果を出せそうじゃないですか?!
ちょっと面白いなと面白いな、って思いました。
ぺんてる Vistage ヴィスタージュ 大人の水彩パステル
出典: Amazon.co.jp
パステルというと、粉末顔料を糊剤などで固めた画材で、ワックスやオイルといった油性材料を使ったものをオイルパステルやクレヨンと言うのですが、こちらは油性のオイルパステルでない方のパステルで描いた後に水彩色鉛筆のように水を含ませると水彩のようなニュアンスが出せるパステルという事なんでしょうね。
水彩絵の具販売で有名なホルベインの化粧品のような丸型固形パステルも水を使って描くということが出来ましたが、手に持てる分こちらの方が手軽かもしれません。
水筆 筆ペン 水彩色鉛筆 水彩ペン 水彩画用筆 水彩筆 筆6本セット 水彩パレット付き
出典: Amazon.co.jp
水彩色鉛筆使用時に便利!
水を入れて使用する簡単なアイテム!6本入りで筆も太さも6種類!
水に溶ける水彩色鉛筆タイプを使用した際にこちらの筆に水を入れて書くだけで水彩画のようなふんわりとした美しい発色をかなえることができます。
3ミリ幅から10ミリ幅までの6種類の太さがあるので細かな部分のぬりえも出来ます。また、それぞれにキャップ付きで持ち運びにも便利。ペン6本にさらに便利なパレットもついているので存分に楽しめますね!
サクラクレパス 水彩色鉛筆 24色 大人の塗り絵キット付
出典: Amazon.co.jp
趣味を始めてみたい方!初心者向けセット
セット内容は水彩色鉛筆24色、初心者向け塗り方解説書、レッスンDVD、レッスン冊子、収納ケース、名画塗り絵(4点)と豪華なセットです。
水彩画を楽しむために屋外でも便利な筆、水入れ、鉛筆削りも入っているのですぐに始められます。
サクラクレパスから販売されているので大手メーカーで安心ですね!
表現の幅が広がる!水彩色鉛筆の基本的な使い方
こちらでは、特に初心者の方に向けて水彩色鉛筆の基本的な使い方についてご紹介します。
色鉛筆として使う
水彩色鉛筆はそのままで、普通の色鉛筆と同様に使うことができます。線を描いたり、色を塗ったりと、色鉛筆として普通に使えますよ。
水彩画を描く
水彩色鉛筆で水彩画を描きたい方は、水彩色鉛筆以外に筆や筆を洗うバケツを準備しましょう。水を入れて使う水筆があれば、バケツは不要になり準備が楽になります。
準備が整ったら、水彩色鉛筆で絵を描きます。慣れるまでは、普通の色鉛筆感覚で描けば大丈夫です。慣れてくると、仕上がりを想定して描けるようになるはずです。
描けたら、筆でなぞっていきます。水彩画っぽい仕上がりを目指すなら、筆を寝かせて線を優しく動かしていくとよいでしょう。色鉛筆で描いた線をそのまま残したいなら、筆を立てて水を少量加えていきます。
違う色の箇所に取り掛かる前に、必ず筆を綺麗にしましょう。2色以上を重ね塗りしたい場合は、必ず前の色が乾いてからにしましょう。
初心者の方は、まずは1色で描けるリンゴなどのシンプルなイラストからはじめて、慣れてきたら色を足したり、重ね塗りにチャレンジしてくださいね。
水彩色鉛筆の売れ筋ランキングもチェック!
なおご参考までに、水彩色鉛筆の売れ筋ランキングは、以下のリンクから確認してください。
Amazon売れ筋ランキング 楽天売れ筋ランキング Yahoo!ショッピング売れ筋ランキング
水彩色鉛筆を選んで、こちらの塗り絵に挑戦!
水彩色鉛筆で特別感のある仕上がりに!
個人的なおすすめについてお話したいと思います。ある程度、書きたい絵が決まっている場合、120色セットを買えば完璧…!とはなるでしょうが、いかんせん高額ですし使わない色も沢山あるでしょう。
そういった時はある程度の色数をセットで揃えて以降は「バラで使いたい色を買う」というのをおすすめしたいと思います。
大抵のメーカーさんは1本単位のバラ売りで色鉛筆を販売していますので、ちょっと試してみたいというときや、使っているメーカーとはちょっと違う色合いの別メーカーの色の買い足しなどに都合がよいと思います。ぜひ活用してみてください。
最近は大人の塗り絵なども流行ってますし、夏のごあいさつハガキなどに使ってもいつもとは違った仕上がりになると思います。
ちょっと変わった画材を…って際には水彩色鉛筆、おすすめします!