学校の美術の授業で絵を描くときに使われているイーゼル。最近はおしゃれなカフェのメニューやインテリア小物として活用されているのもよく目にします。私はたまに趣味で絵を描くのですが、じっくり長時間かけて仕上げる作品には、イーゼルは必需品で、数万円する本格的なものから、数千円で購入できる簡易版のものまでいろいろ使ってきました。
「絵を始めたいけど、どんなイーゼルを購入すればいいのかわからない」
「インテリアとして使ってみたい」
そんな方のために、用途ごとにオススメのイーゼルをまとめてみました。
目次
イーゼルって何?
イーゼルは、もともと絵を描くときにパネルを固定して立てるときに使う道具です。
大きさや機能は様々で、基本は3本、あるいは4本の脚に絵を固定する部品がついているものですが、大型、小型、素材の違い、そのほか絵の道具が入れられる容器が取り付けられているもの、立てるのではなく絵を水平に置くものなど多岐にわたります。
用途や設置する場所によって、適切なものを選ぶようにしましょう。
絵をかくときにもインテリアにも使えるイーゼル
基本的には絵を描くときに立てて使用するのがイーゼルの本来的な役割でしたが、いまは活用方法が様々。例えば、お店のディスプレイやメニューに使ったり、インテリアとして卓上や出窓に飾るものなど様々です。
イーゼルの種類をご紹介!
イーゼルは用途によって形や素材が違います。主な用途を3つあげてご説明します。
アトリエイーゼル
画家が室内で絵を描くときに使われるのがアトリエイーゼルです。
絵を描くときに一番大切なのは安定性。筆を走らせても、グラグラしないよう、しっかり固定でき、また倒れる心配がないよう、適度な重さも求められます。
また、注意しなければならないのは角度調整機能です。
油絵やアクリル画の場合は気にならないと思いますが、水彩を描く場合に重要なのは水平固定ができるかどうかです。水分が多い水彩画は、立てかけるのではなく水平にして描く方も多いので、この方法で描こうとしている方は必ずチェックしてください。
野外用イーゼル
文字通り、外で絵を描くために開発されているのが野外用イーゼルです。
持ち運びができるように、足を短く折りたたみコンパクトにできるものが多く、また雨などに強く軽い素材で作られています。アトリエ用のイーゼルほどの頑丈さはなく、大きな作品には不向きです。
展示用イーゼル
お店のディスプレイや、展示会に利用されるイーゼルです。
絵を描くときほどの上部さや機能性は求められないので、シンプルで軽量化しているものが多いのが特徴です。大きさは卓上サイズから大型の作品が展示可能なサイズまで様々。
イーゼルの選び方のポイント
イーゼルを購入する際の選び方をご説明します。
用途で選ぶ
イーゼルとひとことでいっても、用途によってその作りは全然違います。絵を描くために作られたものと展示用のものは、別物といえるでしょう。これから本格的に絵を描きたい人なら、安価だからといって展示用の商品を購入してしまうと、後から後悔してしまうことがあります。
絵描き用のイーゼルは数万円の高価なものがほとんどですが、適度な重さと安定感があり、しっかりと支持体を固定できるものでなければ作品の仕上がりに影響が出てしまいます。
逆に、描くためではなく展示やディスプレイで利用するものに関しては、絵画用の高級品である必要がなく、むしろシンプルで持ち運びに便利な軽量タイプを選ぶようにするのが良いですね。
脚の数で選ぶ
特に制作に使う場合は脚の本数にもこだわってください。三脚に立てかけるタイプは比較的お手頃価格で、小さめの作品を作るときには良いと思いますが、大型作品を制作するなら断然H型の四脚です。展示するもののサイズによってイーゼルのサイズをしっかり選ぶようにしましょう。
サイズで選ぶ
イーゼルは幅広いサイズや機能があります。立てるものによって高さを調整できるものがほとんどですが、大きなものを立てる際には要注意です。中型サイズのものを購入し、大型作品を立てると、重さによって支えることができませんし、柱の長さが足りず、大切な絵画を裏から圧迫し傷つけてしまう恐れがあります。小さな作品に使用する場合も同様で、長すぎる柱が不恰好に見えてしまうこともあります。
機能で選ぶ
最近多くなっているのは野外用イーゼルに用いられる軽量化商品です。スケッチングイーゼルともいいます。持ち運びの利便性を追求しているため、脚が細くてしっかり描きたい人にはあまりオススメできませんが、お部屋が狭く、使わないときには収納しておきたい人には向いています。ちなみに、私は自宅が狭いので、スケッチングイーゼルを二台使っています。
デザインで選ぶ
ディスプレイ用に購入をご検討される人は、デザインを選ぶのも楽しいものですね。
最近では、シンプルなものから凝った装飾のデザインが施されたものまで様々な商品が販売されています。
卓上イーゼルもおすすめ!
最近ではデスクの上や出窓などのインテリア小物としてイーゼルを活用する方も増えています。100円ショップなどでシンプルなものが手に入りやすいことから、DIYの人気商品になってきていますね。
卓上イーゼルにも、本格的に絵画を描くときに利用できる商品もあります。小さな作品を作りたいときにオススメですよ。
このタイプだと、絵画や写真だけではなく、本やお皿などをディスプレイするのにも使うことができます。
ゆめ画材 卓上イーゼル
出典: Amazon.co.jp
小型作品作りに。しっかりした作りで安定感抜群
335×260×60mm、重さも620gあり、卓上での作業にぴったりです。
角度を調整できるのも良いところです。洋書の写真集など、厚めの本をディスプレイしても素敵です。
AZAKBL 卓上 イーゼル
出典: Amazon.co.jp
持ち運びに便利!画材収納スペース付き
335×260×52。卓上にも便利ですが、野外で描くのにもぴったりです。少量ですが、画材を収納できるが嬉しいですね。スケッチブックなどでイラストの練習をするなどにも便利です。
【製作用】イーゼルのおすすめ3選
絵を描くためにオススメなイーゼルを3つ選んでみました。
絵の種類によって向き不向きがありますので、ご注意くださいね。
レンブラント・アトリエイーゼル
出典: Amazon.co.jp
憧れの最高級ブランド!レンブラントアトリエイーゼル
いつか描いてみたい大型作品。油絵F100号を最高級ブランドのイーゼルで……。ヨーロッパで愛され続けている最高級ブランドです。
最大制作号数・・・タテF100号
重量・・・・・・・17kg
ホルベイン・水平イーゼル
出典: 楽天市場
水彩も油絵も日本画も!画材メーカーのホルベイン
F50号までの作品を描くことができる商品です。ある程度の大作も仕上げることができますし、水平になるので液滴れしやすい水彩画にも対応しています。
本格的に絵を描きたい方にオススメの商品です。
最大制作号数・・・タテF50号
重量・・・・・・・12kg
ホルベイン 卓上イーゼル ジュリアンボックス
出典: Amazon.co.jp
小さな作品から始めたい方に
テーブルの上で小さな絵を描くときに便利です。コンパクトで場所を取りません。
こちらの商品は作りがしっかりしていて、卓上で滑りづらく、また画材を収納する引き出し付きなのが嬉しいですね。
【展示用】イーゼルのおすすめ3選
絵画制作には不向きですが、ディスプレイ用に最適なイーゼルを3つ選んでみました。
お店などをお持ちの方や、お部屋のインテリアに活用したい方は参考にしてみてください。
アルモード
出典: Amazon.co.jp
スタイリッシュで和空間にも最適
直線的なデザインが秀逸なこちらの商品。三脚型のデザインは洋風の趣になりがちですが、こちらなら和の空間演出にもぴったりはまります。
対応サイズ:A3(297×420mm)×B1(364×515) パネル厚30mmまで
ポッシュリビング アイアンイーゼル
出典: Amazon.co.jp
ほどよいアンティーク感
インテリアとして使いたい方にオススメしたい商品です。アイアンのブラックで甘すぎず辛すぎず、様々なテイストのお部屋に合わせることができそうです。ディッシュスタンドにしても素敵です。
大きなものを支えるのは難しいですが、金属製なので小物でしたら多少重いものでも立てることができます。
サイズ:W23×D17×H28.5cm
マルオカ ディスプレイ・イーゼル
出典: Amazon.co.jp
シンプル・イズ・ベスト
折りたたみができるのが嬉しい商品です。ディスプレイに最適で、これ以上ないほどにシンプルで機能的。
対応サイズ:120cm
イーゼルの売れ筋ランキングもチェック!
なおご参考までに、イーゼルの売れ筋ランキングは、以下のリンクから確認してください。
Amazon売れ筋ランキング 楽天売れ筋ランキング Yahoo!ショッピング売れ筋ランキング
絵描きデビューも、インテリア好きも!
絵を描く人の実用的な用途はもちろん、インテリアとしても素敵な演出をしてくれるイーゼル。
選び方が少し複雑ですし、高価なものから安価なものまで様々ですが、絵の道具がお部屋にあるって気分的にとても良いものですよ。
ぜひ、あなたにぴったりの商品を選んでみてくださいね。