日本人女性の足のサイズ(長さ)の中央値は 23 cm だそうです。平均値だと23.5cmくらいになるそうす。
足のサイズは身長とある程度は相関関係がありますので、上記の数値は身長でいうと平均158cmくらいとなり、だいたい日本人女性の平均に収まります。
日本人の平均身長は高くなる傾向を示していましたが、ここ数年はまた低くなる傾向を示しているそうです。そうは言っても、しょせんは平均であり、中央値です。
日本人女性の足のサイズの分布図がきれいな山の型をなした、いわゆる正規分布のグラフであったとしても、偏りのあったグラフだとしても、「山のすそ野」は存在します。
そう、足の大きな女性と小さな女性です。それは身長との相関関係があろうとなかろうと、絶対的に大きい、小さいという純粋なサイズの問題です。
筆者は 166cm で足のサイズは現在 25.5cm です。JILA 日本皮革産業連合会 が足の長さと身長の相関係数、散布図などを公開していますが、こちらで確認すると筆者のサイズは分布図では外れですね。
身長 175cm でも回帰直線では足のサイズは 25cm くらいには収まるようです。統計はあくまでも統計ですが、ここは受け止めなくてはいけません。
足のサイズは少々外れ値でも、靴は履く必要がありますし、せっかくなら素敵な靴でおしゃれを楽しみたいですよね。
なお、JILA ライブラリで「足サイズ計測事業報告書」として web 上に掲載されていますので、身長に対して足のサイズが大きすぎない?小さすぎない?とお悩みの方は歴然たる測定値となりますが閲覧してうまいこと受け止めてください。
このような問題を抱えているため、靴を購入することは一般の方と比べて容易ではなく、足が収まる靴を探して、さまざまな靴を購入してきました。年にだいたい 5 ~ 6 足ほど購入していたのでしょうか。現在は 22 足ほど所有しています。
20 足以上の靴を所有しているのは 10 ~ 60 代女性では 10% 未満だそうので、多い方だと思います。そんな私が大き目サイズのレディースシューズのおすすめを紹介いたします。
大きなサイズのレディースシューズのタイプ
サイズが大きくても、レディースシューズのタイプはおおよそ、一般的なサイズのレディースシューズと変わりありません。
ヒールの形でピンヒールとなってり、チャンキーヒールと呼ばれたりしますが、あまりに細分化された名称は省略します。
- ヒール
- ウェッジソール(足先とカカトの間にカットを施さず、土踏まず下部分にも靴底があるタイプの靴)
- ローファー(スリッポンの一種であるが、革製の靴)
- バレエシューズ(バレエの際に履く靴を模した靴で、ラウンドトゥのヒールのないフラットシューズで柔らかい素材の総称)
- プラットフォーム(足先、カカト部分の両方に厚みのあつ靴底を使用した靴)
- バックストラップ(カカト部分を覆うことなく、ベルト等で足首下にまわすことによって固定するタイプの靴)
カジュアルなテイストだとここういったタイプですね。
- スニーカー
- サンダル
- バブーシュ(カカトを踏んで履く革製の靴。モロッコの伝統的な靴)
- エスパドリーユ(ジュート = 麻 で靴底ができた、または覆われたタイプの靴)
- ミュール(カカトや足首を固定するベルトがなく、オープントゥで足先だけで固定するタイプの靴)
- サボ(ミュールと似ているが、足の甲まで広い範囲で覆ったサンダル)
- ビーチサンダル(ビーチやプールサイドで履くことを前提に、耐水性を考えられた鼻緒で履く靴)
- スリッポン(足全体を広い範囲で覆い、留め具やベルトがなく、足をそのままいれて履くタイプの靴)
- 長靴
出典: Amazon.co.jp
さて、こういったさまざまなタイプのレディースシューズが大きなサイズでも展開されているかといえば、そうでもありません。
もちろん、海外などに行って靴屋をのぞいたり、世界の通販サイトをのぞけば大きなサイズでもほぼすべての靴のタイプを手に入れることが可能です。
しかし、日本の店舗で購入できる靴、または日本の通販サイトで購入できる靴となると、比較的種類の少ないタイプの靴、というものは存在します。
例えば、カカトの高さが 9cm を超えるようなヒールの靴はあまりありません。大きなサイズ専門店などに立ち寄ると、166cm の筆者は小さい方なので、必要ないのだと思います。
また、雨の日に履く可愛らしい長靴というものはほとんど見たことがありません。ユニセックスな男女兼用デザインのものが一般に流通しているからでしょうか。
それでも欲しかった筆者はイギリスから通販で買いました。靴の通販は難しい、と言われていますが最近は試し履きをして不都合があったら返品可能というお店も増えています。
オシャレは足元から、とも言いますし、たとえ靴のタイプに制限があろうとも通販は大きな味方です。活用しましょう!
大きなサイズのレディースシューズの選び方
ブランド
大きなサイズのレディースシューズはすべてのメーカーが製造しているわけではありませんので、ブランドは少々限られます。ノンブランドのメーカーにも目を向けることをおすすめします。
カラー(色)
足のサイズが大きい、小さい方あるあるだと思いますが、気に入った木型の靴は色違いで購入する、という方も多いのではないでしょうか。
展開自体が無難な色ばかり、というメーカーも多いので色の選択肢は少ないかと思います。
しかし、海外メーカーは派手な色使いの靴も多いので、定番のブラック、ベージュ、オフホワイト、ブラウンといった色は既に所有しているという方は海外メーカーに目を向けると良いかもしれません。
ヒールの高さ
前述の通り、足のサイズが大きな女性は高身長の女性かと思いますので 3cm – 5cm ほどあれば充分という需要なのか、日本では高ヒール靴はあまりないのが実情です。
8cm ヒールの靴を 1 足所有していますが、履くと筆者は 174cm ですからね…。和田アキ子氏と同じですよ。自分が周囲に与えたいイメージで選びましょう。
足の甲の留め具、おさえ
サボのような足の甲のおさえが幅広いものは安定感があり、歩きやすく、カジュアルな印象となります。
逆にTストラップ(足の甲を T 字のベルトで押さえるタイプの靴)や、細いベルトで足の甲を抑えるタイプは繊細で女性らしい色っぽさが表現できますが、足元が滑りやすくなります。
足のサイズではなく、足の形によって選ばれることをおすすめします。ちょっと足が浮くな、前すべりするな、という靴でしたら、インソールの使用を強くお勧めします。
疲れにくく、履き心地が向上します。
出典: Amazon.co.jp
インソールが見えてしまうのはちょっと気が引ける、という方ならクリアタイプで、つま先部分のみのタイプが目立たず使用できます。
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土踏まずまであるタイプもあります。
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どれも、ずっと使えるものはないので、時々たしかめて反発力が低下した気がした、凹凸がすり減ってきた、と感じたら買い替えましょう。
おすすめの大きなサイズのレディースシューズ
ワコール サクセスウォーク
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女性用下着を主に販売するワコールのレディースシューズ、サクセスウォーク。オーソドックスなビジネス用途のプレーンパンプスのみの展開です。
特に立ち仕事をされている方、ヒールの高い靴を選んでも痛みを伴うことが減るので、足がキレイに見えるところも全身を見られるお仕事向けかと思われます。
サイズにもよりますが、同じサイス(足の長さ)でも C ~ 3E まで幅広く選べるのが良いですね。
ヴェリココ
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velikoko(ヴェリココ)は丸井のラクチンきれいシューズの一貫で販売されているブランドです。
丸井はすべてではありませんが、27cm までサイズ展開がある大きな足の女性の強い味方。デザインは可愛らしいものからパーティ仕様のものまで幅広く、流行の最先端を追う、とまではいかなくても今っぽいデザインがあるのも見ていて楽しくなります。
また、全体的に安価なのもうれしいポイントですね。
シルバーのパンプスはカジュアルにもエレガントにも履けて、意外に重宝します。
クラークス
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イギリスのシューズブランド、Clarks(クラークス) にも大きなサイズのレディースシューズの取り扱いがあります。
筆者は革製のフラットシューズ(ドライビングシューズ)を 1 足持っていますが、柔らかなな革で足全体を包みこまれているようで、歩いていても疲れにくく感じます。
軽いのも良い点かと思います。
イング
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靴そのものの美しさ、洗練さえたシルエット定評のあるイングの靴では大人の女性にふさわしい 1 足が見つかるかもしれません。ビジネス、オフィスカジュアル向けの細身の靴が多いですが、ここはあえてシンプルなスニーカーもおすすめ。
こちらも細身なので、タウン用に履いても野暮ったくなりません。
ブランブルー
筆者が大オススメの日本のメーカー。ジャンル分けするならコンフォートシューズかと思われます。流行を追ったデザインというより、主に定番の木型を使い、定番の色と季節ごとの素材や色で展開しています。
筆者はこちらのメーカーの靴は気に入った木型だと色違いで購入し続けることが多いです。目新しさはないかもしれませんが、自分の足に合う、と分かれば通販でも気軽に購入することができるので、非常に便利に買い物ができるのも魅力の 1 つです。
残念なのは、総生産数が少ないのか、各シーズンでお気に入りがあっても、迷っているうちに売り切れとなってしまうことが多いですかね。人気の証しなのですが。
出典: Amazon.co.jp
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なかでも私のイチオシは甲ストラップのスニーカーです。とにかく歩きやすく、1 日中歩く旅行にも最適。トゥが丸みを帯びており、可愛らしい印象の 1 足です。人気アイテムゆえに、現在市場に出回っている春夏コレクションはほぼ品切れ。
秋冬コレクションが出始める時期にぜひチェック!
出典: Amazon.co.jp
まとめ
足の大きさは場合によってはコンプレックスともなりかねませんが、ひと昔に比べるとはるかに大きなサイズのレディースシューズの種類は増えています。
好みの 1 足との運命的な出会いはきっとあります。
みなさまのお気に入りのメーカー、お気に入りの 1 足を見つけてくださいね。