私の足って幅が広く、革製の靴を履くごとに大きく型が崩れてしまいデザインが気にいって買った靴も、いつの間にやら見たこともない靴に変貌を遂げていることがしばしばあります。
革靴の型を保ち続けることって難しいですよね~。きっと、私と同じような悩みをお持ちの方がいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで、今回はそんな悩みを解消してくれるアイテム「シューズキーパー」をとりあげ、その役割や選び方、使い方などについてお話ししていきたいと思います。
目次
シューズキーパーとは?
まずは、シューズキーパーの持つ役割についてご紹介していきましょう。
靴の形をキープするだけでなく、靴の劣化も抑えられる
シューズキーパーには、革靴を履いた際についた「つま先」や「サイド」のシワを伸ばし、その形状を維持してくれるという働きがあります。
また、革靴はしっかりクリームでお手入れをしないとシワの部分からヒビが入ってきて破損してしまうという現象も起こってしまいます。
そのため、シューズキーパーを使うことで、シワのよった細かい部分を伸ばしつつ、クリームを細部まで塗り込むことができる状態となり、ヒビから革靴を守ることができ、靴の劣化を抑えることができるのです。
どんな靴に使ったらいいの?
シューズキーパーを利用したい靴の筆頭にあげられるのが「革靴」です。その理由は上で述べたとおり。
革靴の他に利用をおすすめしたのが「スニーカー」。キャンバス地やエナメル地のスニーカーは非常にシワがつきやすいため、シューズキーパーでその形状を保つと良いでしょう。
シューズキーパーを靴に入れるタイミングは?
脱いだ靴に、すぐにシューズキーパーを入れたいところですが、実はこれはNG!というのも、一日中はいている靴は大変湿気がこもっている状態。そんな中にシューズキーパーを入れてしまうと、靴の中は湿気が逃げ出せず、一向に乾燥させることができません。
まずは風通しの良い場所に靴を置き、湿気を靴から逃し半分乾燥状態にすることが大切です。つまり、靴を脱いで半日程度陰干しした後にシューズキーパーを入れるのが一番良いタイミングなのです。
半日も陰干しする時間がない場合や、雨で酷く濡れてしまった場合には、新聞紙を詰めて強制的に湿気を除去してからシューズキーパーを入れるようにすると良いでしょう。
吸湿性があると◎
靴の大敵は湿気!特に足の裏にはたくさんの汗腺があるため、「シューズキーパーを靴に入れるタイミングは?」でもお話ししたように、靴の中は蒸れて非常に湿った状態になっています。
そのような状態で靴を放置しておくと雑菌が繁殖してイヤな臭いを発生したり、カビが生えたりという大惨事に陥ってしまいます。
そんな状態にならないためにも、吸湿性のあるシューズキーパーを利用したいもの。種類はいろいろありますが、ぜひ吸湿性のあるシューズキーパーがおすすめです。
シューズキーパーの使い方
それでは、どのようにシューズキーパーを使えば良いのでしょうか?順を追ってご説明していきましょう。
- 脱いだ靴は風通しの良い場所で半日程度陰干しをし、半分程度靴の中を乾燥させます。
- 紐付きの靴の場合は、紐をゆるめてから、斜めに傾けながらつま先に向かってシューズキーパーを入れていきます。
- シューズキーパーをぐっと前側に押すとテンションがかかります。かかと部分が靴の中に収まるようにテンションをかけていき、シューズキーパーが靴にきっちりとはまるように入れます。
- シューズキーパーが靴にはまった後は靴紐を結び完了です。
シューズキーパーを選ぶときに気をつけること
続いて、実際にシューズキーパーを選ぶ際のポイントについてお話ししていきましょう。
靴のサイズにあったものを選ぶ
シューズキーパーを選ぶ上で一番大切なのが、靴のサイズにあったものを選ぶということです。というのも、シューズキーパーの大きな役割は靴の型崩れを防ぐと言うこと。サイズに合ったシューズキーパーでないと、この役割を果たすことができません。
靴にぴったりと合ったシューズキーパーは靴の作られたメーカーで専用のものを求めることができる場合もありますが、非常に高価です。通常は、市販のシューズキーパーの中から選ぶことになります。サイズを確認したり、ショップのスタッフ相談したりして、自分の靴のサイズにぴったりあったタイプを見つけるようにしましょう。
素材で選ぶ
シューズキーパーの素材には木製とプラスチック製の2つのタイプがあります。それぞれの特徴は以下のとおりです。
木製のシューズキーパー
木製の素材としてシダー、ブナ、カバ、カエデといったものがあり、型崩れの防止、吸湿といった効果が期待されます。特にシダー素材のタイプは香りも良く殺菌、防虫、防カビの効果あると言われていますが、耐久性がないというデメリットがあります。
ブナやカエデ素材は、耐久性はありますが高価であるというデメリットがあり、比較的安価なカバ素材は使っていくうちに年とともに黒ずんでくるというデメリットがあります。
木製の中には素材にニスを塗っているタイプもありますが、通常のタイプよりも吸湿性は劣っています。このことを踏まえて木製のシューズキーパーを選ぶようにしましょう。
プラスチック製
木製に比べると、価格が安く、軽くて取り扱いが楽なため、持ち運びに便利で旅行が出張にも携帯できるというメリットがありますが、一方、吸湿性がないというデメリットがあります。
いずれのタイプもメリット、デメリットを踏まえた上でニーズに合った素材のものを選ぶとよいでしょう。
靴に合わせてシューズキーパーの構造を選ぶ
シューズキーパーには、スプリング式・ねじ式・ヒンジ式という3つの構造があります。
スプリング式
シューズキーパーで、一番多く見られる構造のタイプです。つま先部分のパーツとかかと部分のパーツが1本、もしくは2本の金属製チューブでつなげてあり、かかと部分から、つま先に部分にかけてしっかりとテンションがかかるような構造になっています。靴の型崩れ防止の役割をしっかりと担ってくれるタイプです。
100均で見かけるシューズキーパーも簡易的なスプリング式ではありますが、バネでつま先とかかと部分がつながっているだけ。そのため、きちんとテンションがかかりにくく、靴の型崩れ防止の効果は大変薄いといえます。シューズキーパーとしての役割が果たせないため、あまりおすすめできません。
ネジ式
ネジでサイズを調整するタイプのシューズキーパーで、かかとからつま先にかけてテンションがかかりにくくなっています。テンションをかけると逆に都合が悪い柔らかい革靴には最適な構造であるといえます。
ヒンジ式
特定の靴専用に作られているヒンジ式は、かかととパーツの部分がヒンジでつながれており、その部分が折れ曲がるという構造になっています。ある靴の専用のシューズキーパーなので、市販の靴には向いていないといえるでしょう。
また、とても高価です。
スプリットの有無もチェック
つま先部分の形状にもシューズキーパーにはタイプがあります。
ハーフラスト
つま先部分がまっすぐ半分に真ん中部分で分かれているタイプで、左右均等に力がかかります。
そのため、つま先部分のシワを伸ばし靴の形状が保たれるというメリットがある一方、甲の部分をしっかりと支えることができないというデメリットがあります。価格帯は比較的に安価で購入しやすいです。
サイドスプリット
つま先が斜めに割れているタイプで、左右均等に力がかかることや、つま先部分のシワ伸ばし、靴の形状が保たれるという点はハーフラストと同じ。それに加えて甲の部分までしっかりと支えることができます。重量もあり、価格も高めになっています。
フルラスト
つま先に割れ目がないタイプで、特定の靴のために専用で作られているものが多く、高価であるのが特徴です。靴にサイズがぴったりと合っていると、シューズキーパーとしての威力を発揮しますが、そうでない場合にはあまり意味がありません。
市販でフルラストタイプのシューズキーパーを選ぶ際には細かくサイズを確認してから購入する必要があります。
チューブの本数をチェック
スプリング式でもお話ししましたが、つま先とかかとをつないでいる金属製のチューブ。1本タイプと2本タイプの2タイプあります。それぞれの特徴は次の通りです。
シングルチューブ
最も一般的なのが、このシングルシューブタイプ。市場に多く出回っており、価格も比較的安価で求めやすくなっています。ダブルチューブタイプよりも細いので、細めの靴には適しているといえます。
ダブルチューブ
2本のチューブでしっかり支えることのできるこのタイプは、均等に力をかけることができ、シューズキーパー自体もねじれにくく、硬めの靴をしっかりとキープするのに適しています。ダブルチューブは本体自体も太いため、幅の広いがっしりとした靴の形状をキープするのに適しています。
靴の製造国ごとの特徴をチェック
革靴は製造された国によって特徴のある形となっているとのこと。その特徴を事前にチェックしておくことは、靴に合ったシューズキーパー選びの参考になります。主な製造国の特徴は次の通りです。
イギリス製
靴幅が広くなっており、外側に張り出しているデザインとなっています。
イタリア製
イギリス製と比べ、外側への張り出し部分も少なく、全体的に細身でスタイリッシュなデザインとなっています。
私の一押しのシューズキーパーはこれ!
それでは、私が一押しのシューズキーパーをご紹介したいと思います。それは、こちら↓
アイリスオーヤマ シューズキーパー レディス 2足セット
出典: Amazon.co.jp
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素材はポリプロピレン。とても軽くて扱いやすいシューズキーパー。材質には抗菌剤(Ag+)が練り込まれているので、いつまでも清潔に使うことができます。
私がこのシューズキーパーを押すのは、対応するサイズが21cm~27cmであるから。吸湿性のある木製素材のシューズキーパーはSXサイズでも最低23.5㎝からと、22.5㎝の私の靴には入りきらず、使うことができないのです。その点、ご紹介しているシューズキーパーは、小さいサイズでも対応しているので本当に嬉しい!
価格も安価でお求めやすいのが大きな魅力のシューズキーパーです。
シューズキーパーおすすめランキングTOP10
最後に、私がおすすめしたいシューズキーパーをランキング形式でご紹介したいと思います。
第10位 IOTC 炭草花 シュー&ブーティーキーパー ブラック
出典: Amazon.co.jp
環境に優しいリサイクルシューズキーパー
多孔質物質で湿気や臭いを吸着する力を持っている天然素材の炭を利用したシューズキーパー。流木や家屋の解体材といった大きな仕事を終えた木材を原料としており、シューズキーパーとしての役目を終えた後も土壌改良炭として利用されるリサイクルのできるエコロジカルな商品でもあります。
木製、プラスチック製のシューズキーパーと比べて、型崩れを防止し形をキープする力は弱いものの、靴の中の湿気を除去し、革靴の劣化を防いでカビから守る働きがあります。
第4位
第9位 MIZUNO(ミズノ) シューズキーパー
出典: Amazon.co.jp
スポーツシューズに特におすすめのシューズキーパー
プラスチック素材の軽いシューズキーパー。革靴にも利用可能ですが、どちらかというとスパイクやランニングシューズといったスポーツ系シューズに適した製品です。サイズの調整も容易にできて使い勝手の良さはなかなかのもの。つるっとすべりやすい表面の素材なので、靴に入れる時にもスムーズです。
軽くて携帯に便利です。日本のメーカーの製品なので、日本人の靴や足形を考えたデザインであると思います。吸湿性があるともっと使いやすいかも・・。
第8位 荒川産業 GTシューズキーパー
出典: Amazon.co.jp
ほとんどの型にフィットする簡易バネタイプのシューズキーパー
簡易バネのタイプはテンションがきちんと掛かりにくい商品もありますが、こちらのシューズキーパーはそんな心配はなし!つま先のソリを直したり、甲の部分のしわをのばしたりとシューズキーパーとして、十分な働きが期待できる商品です。
どんなタイプの靴にもフィットするので、非常に便利。また、軽くて持ち運びしやすくかさばらないので携帯用に準備しておくとよいでしょう。
吸湿性、抗菌性があるともっと使い勝手がよいのですが・・・。
第7位 Homekirei シューズキーパー
出典: Amazon.co.jp
プラスチック素材の扱いやすいシューズキーパー
非常に軽いプラスチック素材でできているため、携帯にも便利。11個の穴で作られており、穴を変えるだけで長さ23.5~31.5㎝までの大きさに対応できます。中折れ式デザインで力を入れやすく、取っ手もついていて出し入れが簡単です。しかも、取っ手とかかとの部分は90°の回転が可能。使いやすさを追求したシューズキーパー。
中空のデザインなので、通気性もあり、靴の中の湿気がこもりにくくなっています。そのため、臭いの元となる雑菌の繁殖を防ぐことができ、清潔に靴の形を整えて、靴の寿命を延ばしてくれます。
第6位 eachway シューズストレッチャー
出典: Amazon.co.jp
型崩れ防止だけでなく、履きにくい靴をピンポイントで広げることも可能
ABS樹脂とステンレスの素材でできているので、軽くて丈夫。表面もつるっとすべりやすいので、靴の内側を痛めません。また、21㎝から使用可能なサイズ展開となっているので、シンデレラサイズの靴の型崩れ防止にも使っていただけます。サイドスプリットタイプなので、つま先部分のいろいろなサイズにもピタッと対応できるのも嬉しいデザイン。
シューズキーパーとしての機能の他、ちょっと小さめな靴の長さを伸ばしたり、きつめのつま先をピンポンと広げたりと、自分の足にフィットした靴に仕上げることもできます。
第5位 SRIWATANA 木製 高級レッドシダーシューズキーパー
出典: Amazon.co.jp
選び抜かれた高級素材のシューズキーパー
調湿、芳香消臭、防虫効果のある赤杉、欧米産アロマティックレッドシダーを使用して作られているため、靴には最適なシューズキーパーといえます。
かかと部分は約60度曲がるので靴に差し込みやすく、また、調節部分には金属パイプを利用しているため、非常に耐久性にすぐれた作りとなっています。吸湿性にすぐれた素材なので、靴の中の湿気対策が行えて、レッドシダーならではの香りで脱臭効果にもすぐれているとされています。
縄付きなので、風通しの良いところに掛けて収納することもできます。
第4位 MARKEN アロマテイック シダーシューズキーパー レディース用
出典: Amazon.co.jp
女性用の靴を美しく保つために最適
細見のパンプスやハイヒールなど、女性特有の靴にぴったりとフィットし、形崩れを防いでくれるシューズキーパーです。特に、つま先部分や履き口のカーブを崩さないように形をしっかりと復元してくれるのがポイント。
小さいサイズは21㎝から対応。もちろん大きなサイズにも対応可能となっています。木製のシューズキーパーなので吸湿性にすぐれており、アロマティックシダーのよい木の香りが靴の臭いを中和してくれます。レディース専用の木製シューズキーパーは、あまり見当たらないので、このレディース用は貴重!
プレゼントとして贈っても喜ばれるのではないでしょうか。
さらに女性用として、ブーツキーパーもチェック!
第3位 アイリスオーヤマ アイリスオーヤマ シューズキーパー
出典: Amazon.co.jp
安価で使いやすさNO1のシューズキーパー
シューズキーパーを使ってみたいと思ったら、即座に購入できる手軽さが魅力のアイリスオーヤマシューズキーパー。プラスチック製で軽く、取り扱いも便利です。レディースタイプは私の一押しのシューズキーパーでもあります。
お求めやすい価格なので、いくつか購入して手持ちの靴にセットしておいてもよいでしょう。また、抗菌剤の練り込まれた素材が使われているので、雑菌が繁殖しにくくなっています。が、木製のような吸湿性がないのが残念な部分。
第2位 コルドヌリ アングレーズ シューズキーパー
出典: Amazon.co.jp
天然ブナ材使用の高級シューズキーパー
パリ創業の老舗の保管用シューツリー(靴用木型)の専業メーカー。その素晴らしい品質とノウハウで世界中の靴メーカーの靴の木型を生産しているブランドがコルドヌリ アングレーズ。
お値段は確かにお高めですが、素材は家具にも使われている天然ブナ材で耐久性に非常にすぐれたシューズキーパーです。
とがった先端で、つま先が少し上がっているので、ヒールのあるタイプにもぴったりとフィットして形をキープしてくれます。また、薄くニスが塗ってあるのでひび割れやささくれの心配がありません。
ニス塗りタイプは吸湿性が気になるところですが、吸湿性には影響が出ない程度の軽いニス塗りで、しかも底部分に通気口を開けるなど工夫がなされています。
第1位 Timoston シューキーパー
出典: Amazon.co.jp
コスパにすぐれたシューズキーパー
厳選された欧米産アロマティックレッドシダーを素材として作られたシューズキーパーで、特に除湿・香り・脱臭の3つに優れています。ダブルチューブで靴に均等にテンションを掛けることができ、靴の形をきれいに整えてキープしやすい構造。
かかと部分も50度まで折れ、靴に差し込みやすくなっています。取っ手もついており、使い勝手の良さを細かく考えられたシューズキーパー。お値段も非常にお手頃で、すべてにおいて満足できるシューズキーパーです。
シューズキーパーの売れ筋ランキングもチェック!
なおご参考までに、シューズキーパーの売れ筋ランキングは、以下のリンクから確認してください。
Amazon売れ筋ランキング 楽天売れ筋ランキング Yahoo!ショッピング売れ筋ランキング
靴のお手入れにはシューズキーパーを活用しよう!
以上、シューズキーパーについてお話ししてまいりました。シューズキーパーの魅力や必要性についてご理解いただけたら幸いです。
私の場合、靴の型崩れが進んでしまってから、シューズキーパーを利用し始めたのですが、これはNG。やはり、新しい靴のうちからシューズキーパーを利用し、お手入れをすることが大切であるなぁと感じています。新しい状態をキープするためにはシューズキーパーの働きは必須です。
シューズキーパーの利用が、自分の大好きな靴を長持ちさせることにつながっていくことをお忘れなく。