普段使いの撮影はスマートフォンでいいけれど、旅行やイベントごとの時はしっかり写真を残したい!特に撮り逃がすと後悔するシーンは確実にシャッターに収めたいものです。
そんな時にはスマートフォンではなく専用のデジカメを使うべき!特に連続撮影性能に優れているハイスピードカメラであれば、写真が得意でないあなたでも簡単にベストシーンを撮影することができます。
目次
ハイスピードカメラってどんなの?
ハイスピードカメラとは1秒間に何枚もの写真を連続して撮影することができるカメラです。風景や記念写真では必要ありませんが動物や乗り物動いている人物などいわゆる「動体撮影」で真価を発揮します。
ハイスピードカメラの具体的な利用シーン
まずは、こちらの動画をご覧ください。
(出典元:さくらの滝 – きよさと観光協会)
ここは「さくらの滝」という、テレビで紹介されるほどの有名スポットであり、大きな滝の上流をめがけてジャンプする「さくらます」を目当てにたくさんの人が集まってきます。
動画を見てもらえれば分かる通り、さくらますのジャンプは一瞬であり、狙って撮影することはほぼ不可能ですが、ハイスピードカメラであればシャッターを押し続けるだけでベストショットの撮影が可能です。
以下の写真は、私が保有しているハイスピードカメラ(SONY α7Ⅱ)で、北海道にあるさくらの滝の「さくらます」を連続撮影したものです。
その中のベストショットはこちらです。
何も考えず連続撮影を行い、後からベストショットを選べるのがハイスピードカメラのメリットです。
ハイスピードカメラのタイプ
画像の綺麗さは圧倒的「フルサイズセンサー搭載 一眼レフ」
カメラとしての最高峰がフルサイズのセンサーを搭載した一眼レフ。私の保有しているSONY α7Ⅱもこのカテゴリに入ります。価格としてはボディだけで安くて10万円程度、レンズは10万円~とかなり効果ですが、画質などの性能は保証付きです。また、ハイスピードカメラとしての連射性能や動画撮影など、全てにおいて高性能です。ネックは価格と重量だけ!
軽量な「APS-Cセンサー搭載 一眼レフ」
フルサイズ一眼レフのレンズ交換機能を持ちつつ、より軽量で初心者向けなのがAPS-Cセンサー搭載の一眼レフです。価格としても5万円~8万円程度と、コンデジ+多少のお金で購入できるため、コンデジからのステップアップを目指すユーザーにぴったりです。私もまずこのカテゴリの一眼レフから使い始め、フルサイズセンサー搭載にステップアップしました。明るい場所での画質はフルサイズセンサー搭載一眼レフと遜色なく、連射性能が高いものも多いです。
コンパクトで便利な「コンデジ」
いわゆる「デジカメ」と呼ばれているものがこのカテゴリです。最近はカメラ画質のよいスマートフォンが多いため、画質面での優位性は縮まってきていますが、光学ズーム性能や連続撮影速度などは、スマートフォンはおろか、安価な一眼レフよりも高性能なのです!また、一眼レフに比べて軽量・コンパクトであり、持ち運びの気軽さは一番です。
「ミラーレス一眼」とは?
読者の中には「ミラーレス一眼」という言葉を聞いた事がある人もいると思うので、説明します。
「ミラーレス」というのは、カメラの内部構造の話であり、「ミラーレス」だから画質がよい・悪いという事はありません。画質で重要なのはあくまでセンサーの種類です。一方、「ミラーレス」構造の一眼レフだと、そうではない一眼レフに比べて軽量でコンパクトになる傾向があります。画質を重視する方は「ミラーレス」という言葉に踊らされないよう、センサーサイズを重視してください。
「フルサイズセンサー搭載 一眼レフ」「APS-Cセンサー搭載 一眼レフ」「コンデジ」のまとめ
以下のようにまとめてみました。
カメラ構造とセンサーサイズ | センサーサイズ | |||
---|---|---|---|---|
フルサイズ | APS-C | APS-C以下 | ||
カメラ構造 | 一眼レフ | 画質◎ / カメラ重量△ | 画質○ / カメラ重量△ | – |
ミラーレス一眼レフ | 画質◎ / カメラ重量○ | 画質○ / カメラ重量○ | – | |
デジカメ | – | 画質○ / カメラ重量◎ | 画質△ / カメラ重量◎ |
画質はセンサーサイズに依存し、重量はカメラの構造に依存する、と覚えて頂ければOKかと思います。
※ デジカメの画質が”△”となっていますが、一眼と比較したときの場合で、単体で見れば十分きれいですよ!
じつはレンタルも可能!
一度きりの旅行・イベントのためだけに専用のカメラを買うのはもったいない、気に入ってよかったら使い続けたいと思っている方は、レンタルサービスを利用するのもいいでしょう。
以下、代表的なレンタルサービスを紹介しておきます。
Rentio
Rentio[レンティオ]公式サイトDMM
DMM公式サイトこれらのサービスは一眼レフカメラなどの高級製品を数千円でレンタルする事ができます。利用方法は簡単で、無料の会員登録を行った後、好きなカメラを選んでレンタル料金を払うだけ。旅行やイベントの数日前に予約することでカメラが送られてきて、使い終わったら返送するだけ。買い物に失敗するリスクもなく、いろんなカメラを試すことができるので、おすすめですよ。
ハイスピードカメラの選び方のポイント
連続撮影速度で選ぼう
ハイスピードカメラの一番の性能の要となるのは連続撮影速度です。最低でも1秒間に5枚以上、可能であれば10枚以上の撮影が出来ればベストショットを逃しづらくなります。
動画撮影のフレームレートで選ぼう
写真撮影ではなく動画撮影でベストショットを狙う場合、動画のフレームレートが重要になります。1秒間に発声できるフレームが多ければ多いほど、動画編集ソフトで決定的な瞬間を切り取りやすくなります。目安としては1秒間に120フレーム以上のものが良いでしょう。
ズーム性能で選ぼう(コンデジ限定)
一般的な動体撮影シーンだと、被写体が遠方である場合が多いです。それを考慮してズーム性能も重要視したいですね。一眼レフのズーム性能はレンズを交換することで変更可能ですがコンデジはカメラ自体のスペックに依存してしまうため買う前にしっかりと確認しましょう。
ハイスピードカメラのおすすめランキングTOP10
第10位 キャノン EOS Kiss M
カメラタイプ | APS-Cセンサー搭載 一眼レフ |
---|---|
画素数 | 約2410万画素 |
連続撮影速度 | 約10コマ/秒 |
動画撮影フレームレート | 120fps |
ズーム | (交換レンズ次第) |
初心者向け一眼レフながら、十分な連続撮影速度を確保
キャノンから発売されている定番の一眼レフカメラ。一眼レフカメラながらセンサーサイズはAPS-Cとなっており、非常に軽量、女性にもおススメのモデルです。ハイスピードカメラとしては、1秒間に10コマの撮影速度を確保。決定的瞬間を逃すことなく撮影できますし、標準のズームレンズキットを購入することで、5倍~10倍程度のズーム性能を持つカメラに早変わり。
初心者向けのオート撮影機能も充実しており、カメラが得意ではない方にもおすすめできる商品です。
第9位 オリンパス Tough TG-6
カメラタイプ | コンデジ |
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画素数 | 約1200万画素 |
連続撮影速度 | 約20コマ/秒 |
動画撮影フレームレート | 30fps |
ズーム | 4倍 |
どこにでも連れていける、タフなアウトドアカメラ!
オリンパスより発売している、定番のアウトドア用カメラ。多少ぶつけても問題のない耐久性はもちろん、水深15mの水中撮影も可能なアウトドア性能を備えたコンパクトデジタルカメラです。耐久性の機能としては、防水・防じん・耐衝撃・耐低温などを備えているので、これ以上タフな民生用カメラはないんじゃいか、というほど。
ハイスピードカメラとしての性能も見逃せず、1秒間に20コマもの撮影が可能となっております。外のアクティビティに気兼ねなく持ち出して、決定的瞬間を激写しましょう!
第8位 ニコン D780
カメラタイプ | フルサイズセンサー搭載 一眼レフ |
---|---|
画素数 | 約2528万画素 |
連続撮影速度 | 約12コマ/秒 |
動画撮影フレームレート | 120fps |
ズーム | (交換レンズ次第) |
最高峰の画質性能を備えたフルサイズ一眼レフ
老舗カメラメーカー、ニコンから発売されるレンズ交換可能なフルサイズ一眼レフ。価格が高いだけあって画質はお墨付き。また、ニコン社の同レベルの一眼レフと比べて比較的軽量なので、一眼レフを持ちながらシャッターチャンスを狙うカメラマンのよい相棒となるでしょう。
連続撮影速度は約12コマと標準的ですが、1枚1枚をフルサイズ一眼レフの画質でしっかりとらえるので、満足のいく1枚が撮影できるはずです!
第7位 ソニー α6400 ILCE-6400
カメラタイプ | APS-Cセンサー搭載 一眼レフ |
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画素数 | 約2420万画素 |
連続撮影速度 | 約11コマ/秒 |
動画撮影フレームレート | 120fps |
ズーム | (交換レンズ次第) |
リアルタイム瞳AFと高速オートフォーカスで、被写体の動きをしっかり補足!
撮影対象が人物の場合に非常におすすめのハイスピードカメラ。「リアルタイム瞳AF」機能でしっかりと被写体の瞳にピントを合わせ、0.02秒の高速オートフォーカスで動く被写体を確実に捕捉します。その状態で、毎秒11コマ/秒の連続撮影が可能なので、まさに人物撮影にはぴったりのカメラ。
スマホのようにタッチパネルで人物を指定することでフォーカスが合いますし、その他の操作もタッチパネルで直感的に行うことができるので、初心者に優しいポイントです。
第6位 富士フイルム X100V
カメラタイプ | コンデジ |
---|---|
画素数 | 2610万画素 |
連続撮影速度 | 11コマ/秒 |
動画撮影フレームレート | 120fps |
ズーム | なし |
古き良きスチルカメラの良さを併せ持ったハイスピードカメラ
コンデジながら、フルサイズ一眼レフ並みに高額な富士フィルムのフラグシップカメラ。唯一無二のデザインでモノとしての魅力を最大限まで高めつつ、性能にも妥協なし。撮影素子はAPS-Cと同等レベルのものを利用しコンデジの欠点である画質の悪さを解消。非常に明るいレンズを搭載しているので、表現力豊かな写真を撮影することができます。
ハイスピードカメラとしても毎秒11コマの撮影が可能。ズームがついていないのが惜しいところですが、デザインを含めた製品として完成しきっているこのカメラにズームをつけるなんて野暮かもしれません。
第5位 キャノン PowerShot SX70 HS
カメラタイプ | コンデジ |
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画素数 | 約2030万画素 |
連続撮影速度 | 約10.0コマ/秒 |
動画撮影フレームレート | 30fps |
ズーム | 65倍 |
驚異の光学65倍ズーム!超望遠撮影に最適なハイスピードカメラ
このカメラの特徴は、何と言っても光学65倍ズーム!それなのに、重量約610gのコンパクトボディで、気軽な持ち運びを実現しています。光学ズームだけではなくマクロ撮影にも強く、近くの花から遠くの動物まで、なんでも撮影できる1台です。
おススメとしては、旅行やハイキングなどで遠方の対象を撮影する場合、またカメラを持ち運ぶ時間が長い場合。遠方に動物や乗り物などの被写体を見つけた時、このカメラを持つあなただけが光学ズームを使ってばっちり撮影できるかも?
第4位 ソニー サイバーショット DSC-RX100M7
カメラタイプ | コンデジ |
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画素数 | 約2010万画素 |
連続撮影速度 | 約20コマ/秒 |
動画撮影フレームレート | 960fps |
ズーム | 8倍 |
約20コマ/秒のスピード連写で一瞬を切り取る
デジタルカメラでは最高峰のハイスピードカメラ性能。1秒間に20コマ/秒の撮影と、他のカメラの2倍程度の性能となっており、スポーツ・動物などどんなシーンでも対応ができます。動画撮影時も、通常でも120fps、(画質は落ちてしまいますが)ハイフレームレートモードを使えば、驚異の960fpsまで対応可能。光学ズームも8倍まで搭載とほぼスキのないカメラとなっています。
SONYのRXシリーズは歴史を積み重ねて本機で7代目。定番カメラとしての地位をしっかり築いていますね。
第3位 パナソニック LUMIX DC-TX2
カメラタイプ | コンデジ |
---|---|
画素数 | 約2010万画素 |
連続撮影速度 | 約10コマ/秒 |
動画撮影フレームレート | 60fps |
ズーム | 15倍 |
ズーム性能とコストパフォーマンスに優れたハイスピードカメラ
ハイスピードカメラの性能目安である連続撮影速度は10コマ/秒ながらも、光学ズーム15倍を搭載し、10万円以下で購入できるカメラです。パナソニック機の特徴であるライカレンズは、このカメラももちろん搭載。画質には自信があります。
面白いのは、連続撮影した被写体の軌跡を1枚の写真にする「軌跡合成」。ハイスピードカメラの連続撮影をただの写真ではなく、動きをつけた形で残すことができるので、そのままSNSなどに投稿することで注目を集めることが可能ですよ!
第2位 ソニー α7III
カメラタイプ | フルサイズセンサー搭載 一眼レフ |
---|---|
画素数 | 約2420万画素 |
連続撮影速度 | 約10.0コマ/秒 |
動画撮影フレームレート | 60fps |
ズーム | (交換レンズ次第) |
フルサイズミラーレス一眼の進化を切り開いたαのフラグシップモデル
ここ数年でフルサイズ一眼が小型・軽量化しているのはこのカメラのおかげと言ってもおかしくない、エポックメイキング的なカメラ。小さいボディにフルサイズセンサーを搭載し、スペック上の画質は最高峰を実現。一般のユーザーに手が届きづらかった高画質一眼の世界を一気に身近に引き寄せました。
画質としては言うまでもなく、撮影のしやすさも魅力であり、ハイスピードカメラとしても毎秒10コマの撮影が可能。高画質だけあって効果ではありますが、ハイスピード性能だけではなく、他の性能も重視したい、という方におすすめの一台です!
第1位 キャノン PowerShot G7 X Mark III
カメラタイプ | コンデジ |
---|---|
画素数 | 約2010万画素 |
連続撮影速度 | 約30.0コマ/秒 |
動画撮影フレームレート | 60fps |
ズーム | 4.2倍 |
秒間約30コマの連写速度!他の追従を許さない、ナンバーワンハイスピードカメラ!
おそらく世界最高峰である秒間約30コマの連写速度を実現したハイスピードカメラ。写真の記録方式はRAW形式限定となり編集が必要ですが、絶対に逃したくない瞬間を撮影するときには利用したいモードです!RAWではなく、普通のJPEG撮影モードでも秒間約20コマを実現しているので、どちらにしても世界最高クラスの連続撮影性能を持つといってよいでしょう。
動画撮影フレームレート、ズーム機能は並みですが、とにかくハイスピードカメラとしての性能を…!と考えた時に、このカメラが一番と判断しました。
ハイスピードカメラの比較表はこちら!
商品画像 |
No.1
|
No.2
|
No.3
|
No.4
|
No.5
|
No.6
|
No.7
|
No.8
|
No.9
|
No.10
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商品名 | キャノン PowerShot G7 X Mark III | ソニー α7III | パナソニック LUMIX DC-TX2 | ソニー サイバーショット DSC-RX100M7 | キャノン PowerShot SX70 HS | 富士フイルム X100V | ソニー α6400 ILCE-6400 | ニコン D780 | オリンパス Tough TG-6 | キャノン EOS Kiss M |
カメラタイプ | コンデジ | フルサイズセンサー搭載 一眼レフ | コンデジ | コンデジ | コンデジ | コンデジ | APS-Cセンサー搭載 一眼レフ | フルサイズセンサー搭載 一眼レフ | コンデジ | APS-Cセンサー搭載 一眼レフ |
画素数 | 約2010万画素 | 約2420万画素 | 約2010万画素 | 約2010万画素 | 約2030万画素 | 2610万画素 | 約2420万画素 | 約2528万画素 | 約1200万画素 | 約2410万画素 |
連続撮影速度 | 約30.0コマ/秒 | 約10.0コマ/秒 | 約10コマ/秒 | 約20コマ/秒 | 約10.0コマ/秒 | 11コマ/秒 | 約11コマ/秒 | 約12コマ/秒 | 約20コマ/秒 | 約10コマ/秒 |
動画撮影フレームレート | 60fps | 60fps | 60fps | 960fps | 30fps | 120fps | 120fps | 120fps | 30fps | 120fps |
ズーム | 4.2倍 | (交換レンズ次第) | 15倍 | 8倍 | 65倍 | なし | (交換レンズ次第) | (交換レンズ次第) | 4倍 | (交換レンズ次第) |
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自分に合ったハイスピードカメラを選んで、決定的瞬間を激写しよう!
この記事ではハイスピードカメラとしての性能を中心に、フルサイズセンサー搭載一眼レフ、APS-Cセンサー搭載一眼レフ、コンパクトデジタルカメラの3種類に分けて紹介させていただきました。それぞれのカメラがハイスピードカメラとしての特徴をもちつつも、それぞれ他の特徴を持っているのが、お分かりいただけたでしょうか。
あなたにとっての最高の1台を見つけて、ぜひ様々なスポットで写真撮影を楽しんでみてください!