家を出るときに鍵をかけ忘れたか気になって戻る、実際にかけ忘れてヒヤッとする。旅行から帰ってきてスーツケースの中にしまった鍵を取り出すのに苦労する…。
エアコンや電気を外出先からON/OFF出来るこの世の中、家の鍵もIT化したいと思いませんか?そんな人にピッタリなのが今から紹介するスマートロック!どんなご家庭でも簡単に取り付けられて鍵のIT 化が進みますよ
スマートロックとは?
スマホでドアの施錠・開錠ができる
スマホで操作できるエアコンなどと同じような感覚でスマホを使ってドアの施錠と解錠ができます。
メリット
何と言っても鍵を取り出さずに普段ポケットに入っているスマートフォンで鍵の開け閉めができることです。また当然ながらドアの目の前にいなくても鍵を開けたり閉めたりできるので、家からお出かけして少し経ってから鍵が閉まっているかどうか気になった場合でも、スマホを使って鍵の状態をチェックもし閉まってなければ鍵を閉めるということが可能です。
デメリット
本体側のスマートロックはバッテリー動作となります。常に電源に接続エアコンなどの家電と違いバッテリーが切れてしまうと動かなくなってしまいます。
バッテリーは数年単位で保つように設計されていますが、逆にバッテリーの存在を忘れてしまうことでバッテリー切れのリスクもあります。
対策としては余裕をもってスマートロックのバッテリーの交換を行うこと、万が一のために普通の鍵で開け閉めできるよう準備をしておくことが必要です。
古典的ですが植木鉢の下に鍵を隠す…とさすがに見つかってしまうので、例えば普段よく持ち歩くカバンの奥底に鍵を忍ばせておくでもいいでしょう。
またスマートロックの商品によっては、バッテリー容量の低下を通知してくれるものもありますのでそういった商品ならば安心ですね
鍵の共有ができる
イメージとしては一つのアカウントを家族で共有するような形で使用することで、鍵の共有が可能です。また一時的に友達に対して鍵を共有するなどの用途も便利です。
物理的な鍵であれば鍵屋さんに頼んで鍵を作ってもらう必要がありますがスマホひとつで鍵の共有が可能ですし、実際に会って渡す必要もありません。
子供に家の鍵を持たせたくない
鍵の共有、の具体的な使い道ですが、例えばお子様に自宅の鍵を持たせて紛失された場合、万が一に備えて自宅のシリンダーを交換し、元々の鍵が使えないようにする必要があります。
が、シリンダー交換には数万円かかりコストが高い。
例えばお子様には自宅の鍵は持たせずにスマホ、あるいはスマホを持たせたくない場合は、開錠専用のモジュール(メーカーによっては販売しています)を持たせることで仮にそれらを紛失した場合でも管理画面から紛失したスマホあるいは開錠専用のモジュールに対して、鍵を失効することができます。
これならばお子様が鍵を紛失した時のリスクが最小限で済みますね。
施錠・開錠が通知される
例えば両親が留守中に自分の子供が学校から家に帰ってきて鍵を開けたかどうかを通知させることで、学校終わりの時間に予定通りに帰ってきているかどうかを家にいるとも確認することができます。※無料のWebサービスと連携させる必要があります
ネット通販での置き配ならぬ家配達?
ネットで注文した商品が自分の留守中に配送された場合、配達員さんから連絡をもらって一時的に自宅のドアを開錠。その後配達員さんが商品を家に入れ終わった後は施錠。
開錠と施錠のタイミングはそれぞれ通知されるので、配達員さんが不審な行動をしていないかは確認できます。
今は置き配が一般的になりつつありますが、自宅前に配送された商品を置いておくのが怖い場合、スマホからのドアの施錠解錠と通知機能を組み合わせることでこんなことも可能です。
どのようなドアに使えるの?
この記事を読んでいただいているほとんどの方が、今あるドアに後付でスマートロックを取り付ける検討をしていると思いますが、残念ながら全てのドアで使えるとは限りません。
スマートロック販売元各社は一般的なサムターンに対応するよう商品を開発しておりますが、皆さんのご自宅のドアがスマートロックに対応するかは都度確認が必要となります。
鍵の型番を調べて各社のウェブサイトから対応しているかどうかを確認するのが確実ではありますが、型番の型番を調べるのは難しいですし型番がウェブサイトに掲載されていなくても対応する可能性があります。
販売元の対応にもよりますがご自宅のサムターンのサイズや写真を送付することで取り付けが可能かどうかを確認してくれるサービスや、ペーパークラフトのモックアップを無料で送付してくれ実際に取り付けた時のイメージを確認できるような商品もあります。
こういった確認はスマートロック販売元にとってもお客の不安を取り除き商品を売るための重要な施策と位置づけられているため、各社とも手厚いサポートがされています。安心してスマートロックを購入するためにも是非サポートを利用しましょう。
賃貸にも使えるの?
スマートロックには大きく分けて貼り付けタイプのものとドアに穴を開けて設置するタイプがあります。貼り付けタイプのものであれば、取り外して現場復帰できるので賃貸でも利用可能です。
ドアに穴を開けて設置するタイプは現状復帰が難しいため賃貸では使用しない方がいいでしょう。
スマートロックの選び方
施錠・開錠方法で選ぶ
ハンズフリータイプ
自宅に帰った時にスマホを操作しなくても Bluetooth や GPS 情報を使って勝手に鍵を解錠してくれるタイプです。両手に大きな荷物を持っていてスマホを取り出せない時などに便利です。
しかしながら開錠精度に何があるものもありますので他の操作タイプと組み合わせて使うのが良いでしょう。
アプリ(スマホ操作)タイプ
アプリ上で操作することで鍵を開け閉めできるタイプです。11操作が必要という面では面倒ですが確実に操作できるという安心感はあります。外出先から鍵を開け閉めしたり、ハンズフリーで鍵が操作できなかった場合にこれを使って操作するのが良いでしょう。
マルチデバイスタイプ
スマホだけではなく専用の開錠モジュールや、物理カギを利用して開錠が出来るタイプです。前述したとおり、お子様に専用のモジュールを渡したり万が一のために物理鍵を使えるようにしておくという点で、こういったタイプを選ぶのはいいでしょう。
取り付け方法をチェック
粘着テープタイプ
ドアの内側に粘着テープで取り付けるタイプです。手軽に取り付けられる、賃貸でも使えるというメリットはありますが粘着が弱いとスマートロックが落ちてしまうこともあります。
とはいえドアに穴を開けるタイプは手間がかかりますし、DIYが得意でないと上手くいかない事もあります。粘着力が弱ければテープをたくさん貼って補強すれば良いので基本的にはこちらで良いでしょう。
ドアに穴を開けるタイプ
DIYが苦にならない、賃貸ではなく持ち家でドアに穴を開けてもいいなどの条件が揃っている場合はこちらを選んでもいいでしょう。設置が面倒というデメリットはありますが一度設置した後はスマートロックが外れてしまうようなことはありません。
自分の家のドアに対応しているか確認しよう
スマートロックは今日広く世界で使われているため、皆様のドアがよほど特殊でない限り取り付けられる可能性は基本的に高いです。また、前述しましたが各メーカーとも購入者の自宅のドアに合うかどうかの確認をするサポートを行っております。
そういったことも考慮しつつ購入したいスマートロックがご自宅のドアに合っているかどうかを確認の上、商品を選ぶようにしてください。
スマートロックおすすめランキングTOP5
第5位 Qrio Smart Lock
出典: Amazon.co.jp
取り付け方法 | 張り付け |
---|---|
施錠・開錠方法 | スマートフォン・ハンズフリー |
その他機能 | 電池残量お知らせ機能・施錠開錠履歴閲覧・鍵のシェア |
コストパフォーマンスに優れるQrio Lockの前世代製品
後で紹介するQrio Lockの前バージョンの製品です。前バージョンよりも大きく、各種反応が少し悪い、という欠点はありますが、2020年6月現在、AmazonなどではQrio Lockの1/3の価格で販売されていてコストパフォーマンスは最高。
スマートロックを試してみたいが、数万円も出すのは惜しい。けど、安心したブランドの商品が買いたい、という方にお勧めです。
第4位 SAMSUNG SHS-2920
出典: Amazon.co.jp
取り付け方法 | ドアに穴をあけて設置 |
---|---|
施錠・開錠方法 | 暗証番号・ICタグ |
その他機能 | 電池残量お知らせ機能 |
暗証番号で開錠できるスマートロック
ほとんどのスマートロックがスマホを利用して開錠するのに対して、これは暗証番号だけで開錠が可能。
なので、スマホを忘れて家に入れなくなる、という事はありませんし、ゲストに一時的に鍵を発行する必要もなく、暗証番号を教えればいいだけで済みます。…その後は、暗証番号を変更する必要がありますが。
また、シール状のICタグを利用しても開錠が可能であり、これが製品に付属しているので、コスト低くスマートロックを始めたい人にはお勧めです。
欠点として、スマートロックの設置に手間がかかるので、ご自宅のドアに装着できるかと、実際の装着方法を確認してから購入するのがいいでしょう。
第3位 August Smart Lock Pro(第3世代)
出典: Amazon.co.jp
取り付け方法 | ドアに穴をあけて設置 |
---|---|
施錠・開錠方法 | スマートフォン・ハンズフリー |
その他機能 | 電池残量お知らせ機能・施錠開錠履歴閲覧 |
米国では1,2を争うシェアを持つスマートロック
米国ではデファクトスタンダードとなっているメーカーのスマートロックとなります。他のスマートロックと違って日本のドアのサムターンに対応していない可能性があるので、日本で使う場合はよく確認が必要となります。
また扉に貼り付けるタイプではなく扉に穴を開けて設置する必要があるので賃貸には向きません。
Augustの特徴としてはなんといっても機能美でしょうか。ムダのない円柱形の形状はおしゃれな自宅にもピッタリ。もちろん、バッテリー残量通知機能や鍵のシェア機能など、スマートロックに期待される機能は一通りそろっております。
2020年5月には新モデルであるAugust Wi-Fi Smart Lockの販売を開始。従来型よりも40%程度の小型化が実現され、さらにスタイリッシュに。日本での発売も待たれます。
第2位 Qrio Qrio Lock
出典: Amazon.co.jp
取り付け方法 | 張り付け |
---|---|
施錠・開錠方法 | スマートフォン・ハンズフリー |
その他機能 | 電池残量お知らせ機能・施錠開錠履歴閲覧 |
日本での実績が多く、安心して利用できるスマートロック
ソニーグループの100%子会社であるQrioが発売するスマートロックです。日本製ということもあり対応可能な鍵型番のウェブサイトにしっかり掲載されています。
Qrioのサイトへはこちらから型番がわからない場合でも対応できるサムターンの大きさ高さの詳細スペックやドアの大きさについての注意点などが書かれているのでほとんどの場合はウェブサイトだけで確認が可能かと思われます。
2020年6月現在は品切れになっていますが原寸大のペーパークラフトで取り付け検証ができるサービスも行なっております。
このような点で日本在住の方なら安心して利用できるのがQrio Lock。
別売りにはなりますがQruo Hubを購入することで外出先からも鍵の開け閉めが可能になりますし、Qrio Keyを購入するとスマホなしでボタンだけで鍵の施錠・開錠が可能。
スマートロックの記念となる電池切れに対してもユニークな対応がされています。Qrio Lockには4本の電池を装着可能なのですがそのうちに実際に使うのはメインの2本のみで残り2本はサブ扱い。メインの2本の電池残量がなくなったらサブが利用されるという仕組みです。もちろん、その時には通知されますので知らない間に電池が切れて動かなくなった、というリスクはほぼありません。
シェアも高く、機能もよし。安心しておすすめできるスマートロックです。
第1位 セサミ スマートロック
出典: Amazon.co.jp
取り付け方法 | 張り付け |
---|---|
施錠・開錠方法 | スマートフォン・ハンズフリー |
その他機能 | 電池残量お知らせ機能・施錠開錠履歴閲覧・鍵のシェア・自動化 |
台湾発の起業家が開発する、世界中で使えるスマートロック
台湾人のスタンフォード大学生が起業したベンチャー企業の開発するスマートロックがこのSESAMI。「世界中の鍵に対応する」を謳っておりもちろん日本の鍵にも多数対応。
またサポートの良さに定評があり、どうしてもセサミを使いたいが自宅のカギに合わない、といったお客からの声に対して部品をカスタマイズしてくれたという神対応逸話も。
また特徴としてはプログラミングで操作をするための API が公開されており詳しい人であれば様々な Web サービスと連携してより便利にセサミを使うことができるという、ガジェット的な一面も持ちます。
貼り付け方ではありますが他の貼り付け方のスマートロックと比べて小型化されており落下リスクも少ないです。価格もこなれておりバランスの良いスマートロックといえます。
スマートロックの売れ筋ランキングもチェック!
なおご参考までに、スマートロックの売れ筋ランキングは、以下のリンクから確認してください。
Yahoo!ショッピング売れ筋ランキング
スマートロックで自宅のIT化を進めよう!
取り付け簡単なタイプから、外出先で鍵の操作が出来るタイプまで。用途に応じてさまざまなスマートロックが発売されています。ギザギザしてポケットの中で気になる物理カギから脱却して、スマートに鍵を開け閉めしましょう!