みなさんは、登山と聞いてどのような印象を受けるでしょうか?
なぜわざわざ苦しい思いをして山に登らねばならないの?と思う方もいるかも知れません。
かくいう私もそういうタイプでした。
しかーし、一度登山を体験すると、日常の喧噪から隔たれた森林。清々しい空気。そしてお弁当がおいしい!(←最終的にはコレ)
これが体験した人にしか分からない、登山する人のキモチ。です。
しかし、そういった人こそ、その翌日の筋肉痛に驚くことでしょう。
そこで「登山タイツ」というお助けアイテムに出会ったのです。
登山用タイツの使用感は?
初めての登山後の教訓から、2回目は登山タイツを着用。
筋肉痛のために履いてみたものの、膝のサポートや、足首のブレがなくなるので、その実感は直ぐに感じられるものでした。
特に下山の際は、疲労から膝がガクガクしてすべったりするシーンがあるのですが、足首、膝を程よくサポートして、さらにふくらはぎの疲労も軽減されているのが感じられました。
私の場合は、サポートされている感覚と、筋肉疲労の軽減が直ぐに感じられ、依頼手放せないものとなりました。
登山用タイツのタイプ
登山タイツのタイプは大きく分けて2つあります。それぞれの特徴は以下の通りです。
コンプレッションタイプ
血流が心臓に向かって流れやすくなるよう、脚の足首の方はより強く、太ももにかけて徐々に弱くなるように段階着圧設計されているのがコンプレッションタイツです。
血流が良くなることによって、リンパの流れも良くなり筋肉への栄養の供給や老廃物除去の効率が良くなり、疲労が軽減されるといわれています。
サポートタイプ
太ももやふくらはぎなどの筋肉をテーピングの原理でしっかり保護するのがサポートタイツです。筋肉のブレを少なくする効果が期待でき、足の運びをスムーズに、また、「膝」や「腰」などの関節部分にかかる負担を軽減してくれます。
疲労回復というよりは、関節や筋肉の動きを支え、運動時にかかる負担を軽減してくれるので、体幹が整い、軸がしっかりした感覚が得られます。
運動のパフォーマンスを向上させてくれるだけでなく、けがの防止にも有効。特に下山の時に足がぶれにくくなるので恩恵を感じられると思います。
また、テーピング原理ゆえ、締め付けがきつめなのもサポートタイツの特徴なので、慣れない方は少し履くのに苦労するかもしれません。運動のパフォーマンスをアップさせたいという方におすすめのタイツと言えるでしょう。
登山用タイツの機能
登山用タイツには、様々機能がありますが、特に恩恵を感じるのは、気温の変化に対応してくれる素材ではないでしょうか。
1枚でオールシーズン使えるものが理想ですが、気温差の激しい夏や冬のタイツは別に用意するのが、やはり、おすすめです。
季節によって欲しい機能も変わってきますし、機能性を重視するとパフォーマンスにも影響してきますよ。
通気性機能
メッシュ生地や薄手の生地を使用しているアイテムを選べば通気性が良いので、蒸れることなく快適に使用できます。また、最近では、接触冷感タイプの素材、UVカット加工されているものもおすすめです。
吸汗性機能
吸汗性の高いものなら、汗をかいてもベタつかず、快適に過ごせます。また、気化熱によって体温を下げる働きもあるので、熱中症などの対策にもなります。
保温性機能
空気を含んで体温を逃がしにくい構造になっている素材や、ウールなどの起毛素材やを選ぶと良いでしょう。ただし、以外と汗をかくシーンもあるので、その場合は合わせて速乾性のある肌着の着用もオススメです。
登山用タイツの選び方は?
実際に購入する際に、考慮したほうが良いと思うポイントは、絶対に試着をして自身に合うサイズをチョイスすることです。
素材にしても、機能にしても季節によって考慮する点は違ってきます。また、タイプにおいても、疲労軽減させたい「コンプレッション」なのか、関節サポートやけが防止の「サポート」なのか。
ご自身の目指す登山スタイルに合わせて選ぶことが大切です。
登山好きライターが選ぶ!登山用タイツのおすすめ8選
CW-X スポーツタイツ ジェネレーターモデル
出典: Amazon.co.jp
着圧スパッツとして確固たる地位をしらしめているワコールのブランド。
ひざ・腰・股関節に加え、カラダを支えるのに重要なおしり・ふとももの筋肉までしっかりサポート。
こちらは最高位のジェネレーターモデルとなっており、ひざや腰のサポートに加え、瞬発的な動きに対応する機能をおしりやふとももにプラスしたプロにも好まれるハイスペックモデルです。「とまる」「ねじる」などの急な動きから、下半身を守ります。
値段も高めですが、トレッキング(長距離)、球技(試合)スキー・スノーボードなどにも対応可能です。
機能性:吸汗速乾・UVカット・ストレッチ
CW-X スポーツタイツ スタイルフリーボトム
出典: Amazon.co.jp
ワコール人間科学研究所の研究開発をベースに、「テーピング原理の応用」というアイデアに、長年培ってきた女性用下着の「ガードルの技術」を組み合わせ、今までにないスポーツタイツを誕生させました。
スタイルフリーボトムは、計算された着圧ポイントで、脚をスッキリ美しくサポート。つまり細見え効果が期待できます。
また、動作中の皮膚の伸縮にあわせて素材ののびる方向を設定し、動きやすさを追求した皮膚伸展設計で動きやすさもサポートしてくれます。
登山以外に、日常のライトな動きや、スポーツ前後、フェス、旅行などにもおすすめです。
機能:吸汗速乾・UVカット・ストレッチ
SKINS コンプレッション DNAMIC ロングタイツ
出典: Amazon.co.jp
『スキンズ』は、1996年、スポーツ医学の最先端国であるオーストラリアで生まれたブランドです。
運動中に最適且つ正確な圧力を与えることによる「動的段階的着圧」はスキンズ独自の最先端技術であり、オーストラリア理学治療協会から唯一、「コンプレッションアンダーウェア」の承認を受けています。
この独自の〝動的段階的着圧〟機能が、様々な動きをサポートし、筋振動を抑え身体のリカバリーするので、登山だけで無く、スポーツ、立ち仕事にも。
マイクロファイバーで吸汗速乾オーストラリアのブランドなので紫外線対策も強力です。
機能性:吸汗速乾・UVカット(UPF50+)・ストレッチ
TESLA オールシーズン ロング スポーツタイツ
出典: Amazon.co.jp
テスラ(TESLA)はトライアスロンスーツや高機能ラッシュガード制作技術をもとに2007年ローンチしたグローバルSPAスポーツブランド。
着圧の異なる3タイプから選ぶことができ、カラーやデザインが豊富なのもうれしいポイント。
蒸れやすい部分にメッシュ素材、吸汗速乾のナノドライ繊維、汗よる不快なニオイを防ぐ防臭加工もされたもでるもあり、快適な着心地を約束してくれます。
機能性:吸汗速乾・防臭加工
mont-bell スーパー メリノウール M.W. タイツ
出典: Amazon.co.jp
日本生まれのアウトドアブランドモンベルから、ウールの優れた保温性と伸縮性を兼ね備えた中厚手タイツです。
しなやかでチクチク感のない肌ざわりで、汗の吸湿性に優れ、吸い取った汗を緩やかに放出するため汗冷えしません。
冬期のあらゆるアクティビティや、日常のアンダーウエアとしても活躍しそうです。
機能性:吸汗・ウール
C3fit インパクトロングタイツ
出典: Amazon.co.jp
「C3fit」は、段階着圧で働きかける〈Compression〉コンポジション。身体機能を整える〈Conditioning〉コンディション。あらゆる動きを快適にサポートする〈Comfort〉コンフォート。この3つの「C」が、カラダの動きにぴったりとフィットします。
「C3fit」の最も大きな特徴は、着圧設計。全身を適切な着圧で加圧することで、運動時の余分なブレを抑制し、無駄なエネルギーの発散を抑え、運動効率の向上が期待できます。
また、日本人サイズを追求した独自の三日月型パターンにより、最小の縫製で最大の立体効果を実現。
関節裏の溜まり、腰部分のずり下がりを軽減し、運動追従性を向上させているので、心地よい着用感です。
機能性:UVカット・抗菌防臭
MIZUNO ブレスサーモ ヘビーウエイト ロングタイツW
出典: Amazon.co.jp
厚手タイプの厳寒地対応モデルです。ブレスサーモ(人間が発する水分(水蒸気)を吸収して発熱する素材。人間には常に水分を放散しているので、じっとしたままでも温かさが持続します)の量を増やし発熱量がアップになっています。
2層構造の編地に膨らみ感を持たせ、裏起毛にすることで保温性と肌触りを高めています。
消臭性に優れ、汗などの嫌な臭いを軽減するMIZUNO FRESH PLUS(ミズノフレッシュプラス)という技術もあります。
機能性:吸湿発熱・防臭・phコントロール
FILA ロングタイツ
出典: Amazon.co.jp
女性用コンプレッションタイツです。ジョギング・ウォーキングを始め、あらゆるスポーツに対応出来る様に長時間着用しても疲れず、しかも筋肉のブレを抑え筋肉痛を軽減するタイツになっています。
撥水加工されているので、変わりやすい山の天候や、急な雨でも安心。防汚としても役立ちます。
遮蔽率90%以上なので日焼け対策としても活躍。価格もお手頃なので、お試しするにも。
機能性:UV加工・リフレクター付き
まとめ
いかがだったでしょうか。登山タイツは、1本持っておくとスポーツやフェス、アウトドアシーンでも活躍するので、持っておくと大変重宝します。
かくいう私は、実は普段から、立ちっぱなしの仕事の際にも、パンツの下にこっそりはいて、活用していたりします(着圧ソックスよりスッキリします)。まったく登山に関係ないですが…。
機能性の高いものからデザイン性の高いものまで様々な種類があるので、ぜひ自分に合ったタイツを見つけてくださいね。