大好きなアーティストのライブ。毎年、気分をリフレッシュさせるために足を運んでいますが、なかなか良い席が取れず、遠くからアーティストの姿を眺めることがしばしば・・・。
もちろん、ライブならではの会場の雰囲気を楽しむことはできますが、歌っているアーティストを自身の目でしっかりと見たい!と思いますよね。そんな時に活躍するのが双眼鏡です。
今回は屋内でも野外でも活躍する双眼鏡についてとりあげ、その特長や選び方のポイントなどご紹介していきたいと思います。
目次
双眼鏡選びの際のポイントは?
双眼鏡と一言で言っても、いろいろな特長があります。まずは選ぶときに参考にしたい基本的なワードについてご説明していきたいと思います。
明るさに大きく影響!「対物レンズ有効径」と「ひとみ径」
見やすい明るさに関わってくるのが「対物レンズ有効径」と「ひとみ径」です。
「対物レンズ有効径」というのは、観察対象側のレンズの口径を指し、同じ倍率において対物レンズ有効径が大きいほど集光力があり、明るくシャープにものを見ることができます。その一方で有効径が大きくなると双眼鏡自体も大きくなってしまい、携帯するのには不便であるというデメリットもあります。
「ひとみ径」というのは、双眼鏡のひとみの大きさのこと。双眼鏡を白い壁に向けて徐々に接眼レンズから目を離していくと、丸い光の円として確認することができ、この円の直径を指しています。
対物レンズの口径(有効径)÷倍率という式でひとみ径の大きさを求めることができ、双眼鏡の明るさは[ひとみ径]²で表されています。つまり、ひとみ径が大きいほど明るい像を見ることができます。
倍率が同じ10倍でも、レンズの口径が42mmの場合、30mmの双眼鏡と比べると、ひとみ径はそれぞれ17.6と9になり、レンズ口径の大きい42mmの方が約2倍明るく見えるということになります。
メガネ着用者は特に必見!「アイレリーフ」とは?
双眼鏡を選ぶ際にもう一つ着目したいのが「アイレリーフ」です。
双眼鏡を目にあて、接眼レンズから少しずつ瞳を離していくと視野全体を見渡せなくなる限界のポイントがあります。レンズからこの限界ポイントまでの距離が「アイレリーフ」。
双眼鏡にはこのアイレリーフが短く設定されているのものや長く設定されているものがあります。この距離が短い双眼鏡は、かなり目を近づけてみないと全体を見ることができません。
メガネをかけている人にとっては、アイレリーフが短いタイプは非常に見にくいと言えますよね。そういった場合にはアイレリーフが15mm程度以上の長さに設定されているタイプがおすすめです。これくらいの距離であれば、メガネ越しに双眼鏡を覗いてもしっかりと全体を見渡すことができるでしょう。
双眼鏡のタイプは大きく分けて2つ!
双眼鏡にはざっくりと分けて2つのタイプがあります。タイプ別の特長は次の通り。
高画質なポロプリズム
接眼レンズよりも対物レンズが幅広になっているタイプで、双眼鏡本来の機能を重視したタイプ。光学性能に優れていて、立体感があり、低倍率から高倍率まで明るくシャープに見ることができるメリットがあります。
デメリットとしては、小型化をすることが難しいため携帯するのには少々不便であるという点。
コンパクトなダハプリズム
接眼レンズと対物レンズが直線的な位置の関係にあるのがダハプリズム。近い距離でのピント合わせの精度が高く、小型でスリムなデザインの双眼鏡が多くなっています。そのため、携帯に非常に便利というメリットがあります。
デメリットとしては、本体を小型化し、精度を高めるために、コストがかかっているため、価格が高額であるという点が挙げられます。
「実視界」と「見掛け視界」とは?
「実視界」とは、双眼鏡を動かさないで見ることのできる範囲を角度で示した数値のこと。同倍率でも、この実視界の数値が広いほど動きのあるものを追ってみることができます。
「見かけ視界」とは、視野がどれだけ開けているかを表す数値。同じ実視界でも、見かけ視界が広いタイプの方が、見たいものを捉えやすく臨場感もアップしてきます。
自分の使用シーンにあわせた双眼鏡選びを
前項の内容を踏まえた上で、実際の使用シーンを考えながらどういった双眼鏡を選べばよいのか、次にお話ししていきたいと思います。
バードウォッチング、アウトドア
バードウォッチング、アウトドアとも通常は屋外で使用される双眼鏡。悪天候や水辺で使用することを考えるならば防水・防滴になっているタイプを選ぶことが大切です。また、手から滑り落ちにくいラバーコートが施してあると、より安全に使うことができます。
持ち歩きのトレッキングなどでは、重い重量のタイプは身体への負担が考えられるため、できるだけ小型でコンパクトな双眼鏡がおすすめです。倍率は6~10倍程度で十分に景色を楽しむことができます。
森林での観察がメインのバードウォッチングには視界の広い双眼鏡がおすすめ。遠くから野鳥観察をする場合も多いため、倍率は8~30倍と高倍率である方が良いでしょう。そうなると、問題になるのは大きさ。持ち歩きながらのバードウォッチングよりも、三脚に据え付けて使用できる双眼鏡を選ぶという考え方もあります。
スポーツ観戦、野外ライブ
こちらも屋外で使用することを考えると、防水・防滴は外せません。また、長時間持ち歩いたり、ずっと双眼鏡を覗き続けることを考えると小型で軽量であることが大切です。
観戦席からの距離があるため、倍率は8~12倍がおすすめ。高倍率タイプは、どうしても手ぶれが生じてしまいます。大好きなアーティストや選手の姿をしっかり楽しむためにも手ぶれ防止機能が付いていれば申し分ありません。
スポーツ観戦であれば広角タイプのものが、選手の動きを追うことができ、より臨場感を感じられるでしょう。明るい場所であれば、ズームタイプで倍率を変えながら観戦をより楽しむことができます。
室内コンサート、ライブ
室内におけるコンサートやライブは、その演出から薄暗い場合も多いため、明るさの数値が高いタイプの双眼鏡がおすすめです。倍率としては6~8倍程度の双眼鏡でも十分に楽しむことができます。
ドーム会場でのライブは舞台との距離があるため、アーティストの姿がより大きく見ることができる、8~10倍の双眼鏡を!ただし、スポーツ観戦、野外ライブのおすすめタイプでもお話ししましたが、手ぶれの生じる高倍率を選ぶ場合には手ぶれ防止機能が必須。
いずれにしても、会場の広さや座席と舞台の距離により倍率や明るさ、付加機能を選ぶと良いでしょう。
天体観測
夜空の満天の星を楽しむ天体観測では、暗い中での観察となるため、とにかく明るいタイプの双眼鏡がおすすめです。対物レンズの口径が40mm以上でひとみ径の大きな集光力に優れたタイプが適しています。
倍率的には、星空全体を見渡すためには6~8倍程度、月面などを見たい場合には10~30倍の大型のタイプが必要となってきます。
明るくシャープな星の様子を観察するためには、光の損失を抑えるためにマルチコーティングがレンズに施されていることも大切。また、屋外観察につきものの急な天候の変化による雨、夜露対策のための防水加工も必要な機能と言えます。
その他、手ぶれを防止する機能や、長く観察できるように三脚に取り付けられるという点も考慮しながら選ぶと良いでしょう。
双眼鏡おすすめランキングTOP8
それではおすすめしたい双眼鏡をランキング形式でご紹介しましょう。
第8位 ビクセン Vixen M7-21×21
出典: Amazon.co.jp
倍率 | 7~21倍 | 対物レンズ有効径/ひとみ径 | 21mm/3.0~1.0mm |
アイレリーフ | 12.0~9.0mm | タイプ | ポロプリズム |
実視界/見掛け視界 | 4.3~2.3°/30.1~48.3° | 重さ | 265g |
おすすめの使用シーン | 野鳥観察、ライブ・スポーツ観戦、 | 付属品 | ソフトケース、ストラップ |
コスパに優れたコンパクトタイプの双眼鏡
見る対象に合わせて倍率が変えられるズーム機能を搭載しています。対象物と距離のあるバードウォッチングやライブ、スポーツ観戦でとても便利。また、明るく高コントラストな視界を実現する対物マルチコート採用。照明の暗いライブ会場や夕暮れ時でも鮮明な視界を保ってくれます。
実視界は8.6°と広く、スポーツ観戦の際には特におすすめです。
手のひらサイズでコンパクトなボディですが、二軸式で更に折りたたむことができ、携帯するときには省スペースでじゃまになりません。
第7位 Kenko 双眼鏡 NEW SG New 8×25 DH SGWP
出典: Amazon.co.jp
ブランド | |
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カテゴリ |
倍率 | 8倍 | 対物レンズ有効径/ひとみ径 | 25mm/3.1mm |
アイレリーフ | 14mm | タイプ | ダハプリズム |
実視界/見掛け視界 | 6.6°/49.5° | 重さ | 340g |
おすすめの使用シーン | アウトドア、スポーツ観戦 | 付属品 | 専用ケース、ストラップ |
ダハプリズムのコンパクトタイプ双眼鏡
ダハプリズムのコンパクトタイプ。携帯性に優れ、高い防水効果のため、屋外、屋内を問わず、どんな場面でも活躍してくれます。BaK4プリズムの採用で明るくクリアな視野を実現。ワイドな視界となっているため、対象物が見つけやすいです。
マルチコートがレンズに施してあるため、光の損失を抑えられ暗い場所でも明るい視野を得ることが可能です。また、メガネに対応しているので、メガネをかけたまま双眼鏡を使うこともできます。
第6位 オリンパス ダハプリズム双眼鏡8×21 RCII
出典: Amazon.co.jp
倍率 | 8倍 | 対物レンズ有効径/ひとみ径 | 21mm/2.6mm |
アイレリーフ | 11.5mm | タイプ | ダハプリズム |
実視界/見掛け視界 | - | 重さ | 299g |
おすすめの使用シーン | ライブ・観劇 | 付属品 | ソフトケース、ストラップ、接眼レンズキャップ |
スタイリッシュでコンパクトタイプの双眼鏡
カラーが、シャンパンゴールド、ダークシルバー、パールホワイト、マゼンタと4色展開になっており、コンパクトでとってもおしゃれな双眼鏡。持っているだけで楽しい気持ちになります。ライブや観劇に出かける際、バッグにぽんと収まる大きさ。
軽いので、ライブで対象のアーティストを双眼鏡で追っても手が疲れにくく、ピントも合わせやすくなっています。
価格も非常にリーズナブルで、気軽に購入できます。双眼鏡を初めて買い求める方などに、入門用としておすすめしたいです。
第5位 オリンパス 8X40 DPS I
出典: Amazon.co.jp
倍率 | 8倍 | 対物レンズ有効径/ひとみ径 | 40mm/5mm |
アイレリーフ | 12mm | タイプ | ポロプリズム |
実視界/見掛け視界 | 9°/65.6° | 重さ | 710g |
おすすめの使用シーン | バードウォッチング、アウトドア | 付属品 | ケース、ストラップ |
手に馴染みやすい弾性ポリマーコーティング仕様の双眼鏡
ブラックのボディーカラーで高級感のある仕上がり。光沢がなくマットなブラックなので、光の反射を抑え、野鳥など野生の動物の観測に適しています。
特殊な弾性ポリマーコーティング仕様は非常に手に馴染みやすく、大型のピント調整ダイヤルを搭載するなど、操作性、ホールディング性とも考えてデザインがなされています。
視度調整機構で、撮影者の視力に合わせた視度の調整が行え非常に便利。見かけの視界が 65°のワイドアングル仕様のため、野鳥の観察はもちろん、スポーツの観戦などにも広く見やすい視界を確保できます。目に優しいUVプロテクションを採用しているのも特長のひとつです。
第4位 Vixen 双眼鏡 SGシリーズ 星見双眼鏡 SG6.5×32WP
出典: Amazon.co.jp
倍率 | 6.5倍 | 対物レンズ有効径/ひとみ径 | 32mm/4.9mm |
アイレリーフ | 20mm | タイプ | ダハプリズム |
実視界/見掛け視界 | 9°/54.2° | 重さ | 610g |
おすすめの使用シーン | 星空観測 | 付属品 | ケース、ストラップ |
星空を観測するために作られた双眼鏡
星を見るためだけに作られた双眼鏡。天体望遠鏡よりも、もっと気軽に手持ちで星を観測したいという要望に応えています。レンズ全面に特殊なコーティングが施してあるため、どんな星の色も明るく偏りのない鮮明な像で見ることが可能です。
デザインも持ちやすく、双眼鏡を上向きにしたままバランス良く重量を支えられる作りとなっていて、長時間の観測でも手ぶれしにくく、疲れずに行えるように設計されています。
また、夜露や急な雨でも安心な防水仕様となっています。
第3位 Nikon 双眼鏡 アキュロンT01 8×21
出典: Amazon.co.jp
ブランド | |
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カテゴリ |
倍率 | 8倍 | 対物レンズ有効径/ひとみ径 | 21mm/32.6mm |
アイレリーフ | 10.3mm | タイプ | ポロプリズム |
実視界/見掛け視界 | 6.3°/47.5° | 重さ | 195g |
おすすめの使用シーン | ライブ観戦、観劇 | 付属品 | ケース、ストラップ |
とにかく軽い!コンパクトボディが魅力の双眼鏡
重さはわずか195g。片手でも持てるほどの軽さ。持ち歩きやすいため、ライブやコンサートのお供にちょうど良い!ターンスライド式の目当てが付いているため、メガネの方でも覗きやすくなっています。
多層膜コーティングが施してあるため、レンズに光の透過率を高めて、明るくて鮮明な視界が確保できます。大きなピントリングでピントも合わせやすく、初めて双眼鏡を使う方にも操作しやすい使用となっています。
ボディーのカラーは5色。好きな色を選ぶと気持ちも上がってきます。
第2位 Vixen 双眼鏡 コンパクトズームシリーズ MZ7-20×2
出典: Amazon.co.jp
倍率 | 7~20倍 | 対物レンズ有効径/ひとみ径 | 21mm/2.1mm |
アイレリーフ | 13.0~9.0mm | タイプ | ポロプリズム |
実視界/見掛け視界 | 4.8~2.7°/34.0~54.0° | 重さ | 230g |
おすすめの使用シーン | 野鳥観察、ライブ・スポーツ観戦 | 付属品 | ソフトケース、ストラップ、ビノホルダー |
様々な要素がバランス良く整った双眼鏡
サイズは、横幅わずか10センチ。重量も230グラムと軽いため、旅行やアウトドアなどに気軽に携帯できます。レンズには3層以上の多層膜コーティングが施してあり、コントラストのはっきりとした像が得られます。
また、レンズを覗きながらズームできるよう、スライド式ズームレバーを搭載。指先のワンタッチでズーム操作が可能です。付属の「ビノホルダーV」を利用すれば、三脚に取り付けることができ、高倍率の時の手ぶれ対策を行うことができます。
価格、大きさ、操作性など全体のバランスが取れた使いやすい双眼鏡であると思います。
第1位 Kenko 双眼鏡 コンサート用 Classi-air クラッシーエアー 10×21DH
出典: Amazon.co.jp
ブランド | |
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カテゴリ |
倍率 | 10倍 | 対物レンズ有効径/ひとみ径 | 21mm/3.0~1.0mmmm |
アイレリーフ | 8.5mm | タイプ | ポロプリズム |
実視界/見掛け視界 | 5.4°/30.1~48.3° | 重さ | 170g |
おすすめの使用シーン | 観劇、コンサート | 付属品 | メッシュポーチ、ネックストラップ |
超コンパクト!コンサートに最適な双眼鏡
とにかく小さくて軽い双眼鏡。折りたたむと更に小さく、バッグの中にいつでもポンと入れておくことができます。コンパクトだからと侮ってはいけませんよ。
高透過多層膜のコーティングが施してたり、色の再現性にもこだわっておりコントラストのはっきりとした濁りのない、クリアで明るい視界を楽しむことができます。
使い勝手も良く、二軸式のため目幅を調整することもでき、人の目の幅に合わせて使うことができます。また、屋外のコンサートの場合突然雨が降ってもレインプルーフ設計となっているため大丈夫。裸眼でもメガネでもちょうど良く見える高さ調節機能付き。大きな見口で睫毛がレンズに当たりにくいなど、細かい点に気を配り、使いやすい工夫のなされている双眼鏡です。
双眼鏡の売れ筋ランキングもチェック!
なおご参考までに、双眼鏡の売れ筋ランキングは、以下のリンクから確認してください。
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用途を考えそれぞれのシーンに最適な双眼鏡を選びましょう。
以上、双眼鏡について、その特長や選び方のポイントなどをお話しいたしましたがいかがでしたでしょうか?
遠くのものをはっきりと見ることのできる双眼鏡は、ライブやスポーツ鑑賞、アウトドアにおいての野外観察には欠かせないアイテムだと思います。
まずはどういった場面で、何をどのように見たいのか目的をはっきりさせましょう。そして、それぞれの状況に応じた双眼鏡を選ぶと、心に残る素敵な場面をたくさん見ることができるのではないでしょうか。
双眼鏡を通して、どうぞ思い出をたくさん作ってくださいね。