3月は我が家のキャンプ開きの時期です。つい先日、家族の春休みを利用して自家用車でキャンプに出掛けてきました。ローカルなキャンプ場を使用したこともあり、ほぼ貸し切りか他に一組のキャンパーさんがおられただけなので、どなたにも迷惑をかけずのんびりできました。
キャンプ2日目の夜中に、みぞれが降って、翌朝テントの外側には水滴が氷になってくっついていて、驚きましたが元気に帰宅しました。装備はしっかりとしていく必要はありますが、マイナーシーズンのキャンプもなかなかいいものです。
さて、そんなキャンプに欠かせないのが、光です!野外で過ごす夜中というのは本当に暗いものなのです。今回のキャンプ中にはカモシカと目が遭って驚きましたが、野生動物と不用意に出会わないためにも適度な明かりは欠かせません。
夕方からのおいしい料理を楽しむためにも、テントが分からなくなって迷わないためにも温かみがあって明るい光が得られるガスランタンを使用してみませんか?今回はおすすめのガスランタンについて記事を書かせていただきます。
そもそもガスランタンを使うメリット・デメリットは?
まず、ランタンには大きく分けて3つの燃料別の種類が存在しています。ガス、ガソリン、LEDなどの電池系ランタンです。
LEDなどの電池系ランタンはテント内などでも安全に使うことができます。ガス・ガソリンなどを燃焼させて使用するランタンは安全確保の観点から外でしか使うことはできません。明かりの好みにもよりますが、LEDランタンは初心者にも一番安全で手軽に使えるものではあるかなと思います。
次にガソリンランタンとガスランタンの違いですが、ガソリンランタンにはポンピングというガソリンに圧をかける作業が必要となります。このひと手間が楽しいと捉えるか、難しそうと捉えるかは人によって差がでるかなと思います。私のように難しいことは避けたくなる方にはガスランタンが良いかもしれません。
ガスランタンとガソリンランタンには大抵の場合、マントルと呼ばれる光の芯になる布部分を空焼きする必要があります。ここは共通の作業かなと思います。
以下にガスランタンのメリット・デメリットを列挙してみたいと思います。
メリット
LEDランタンより明るく、温かい色味の光が得られる
ガソリンランタンより簡単に使うことができる
使い切りたいガス缶を使い切るときにも便利
調理器具のガス缶と統一しておくと荷物が減らせる
複雑なメンテナンスが特にない
ガス缶との連結・取り外しが簡単
デメリット
ランニングコストが高い(ガス缶が高価)
気温が低いと光が弱くなる
テント内では使用できない
特にCB缶のガスランタンは気圧の変動や低温に弱い
マントルの空焼きが必要(一部の製品は不要)
ガスランタンブランドと同一ブランドのガス缶の使用が推奨されている
ガソリンランタンよりは光が弱い
本体等熱くなるので子どもさんがいる場合は要注意!
冬には向いていない
燃焼音が大きめ
ガスランタンを選ぶときのポイント
ガスランタンを選ぶときのポイントを簡単にご紹介したいと思います。
メイン用かサブ用か明確にする
テントサイトを全般的に明るく照らすための照明がメイン用。暗い中の手元をスポット的に照らしたいといった用途や食卓を明るくしたいといった用途などのものがサブ用となります。
一番明るい光量の照明を少し遠めに配置することもポイントです。虫は明るいところに集まる習性があります。
明るさの目安
200ワットほどの明るさがあると必要十分な光量のようです。ルーメン表記、キャンドルパワー表記などパワーの表現方法がブランドによって異なることがあります。実物を見られる店舗もありますので見られる場合はぜひ実物をチェックしていただければと思います。
ガス缶の種類は大きく分けて2つ!
一般的なCB缶
いわゆるカセットコンロに使う一般で一番よく使われているカセットボンベ缶のことをCB缶と言います。手に入りやすいのが最大の特長です。コスパもOD缶に比べると良いと思います。
アウトドア向けのOD缶
低温の場合でも比較的安定した使用がしやすいのがアウトドア缶=OD缶。コスパが悪いのが少し残念なところです。ノーマルバージョンのほかに寒冷地でもより使用しやすいパワーバージョンなどのバリエーションもあります。
アウトドアショップ以外では入手しにくいのが欠点です。
ホヤを収納できる?
ガラス製のホヤを収納できるタイプになっているか、あるいは収納ケースが付属しているかをご確認ください。ホヤ部分が壊れやすいこともあるので要チェック項目です。持ち運びしやすさも視野に入れていただきたいと思います。
連続燃焼時間に注意する
一般的に約5時間ほどの燃焼時間ということですので、キャンプの宿泊数などに応じて燃料となるガス缶を複数用意したり、大容量タイプのガス缶を準備しておく必要があります。途中で燃料を補給できる場所があるかを確認しておくのもおすすめです。
ガスランタンおすすめランキングTOP10
1位 プリムス 2245ランタン
出典: Amazon.co.jp
使用時サイズ | 不明 | 収納時サイズ | 8.3×8.3×12.7cm |
ガス缶の種類 | OD缶 | 重量 | 200g |
明るさ | 約370ルクス | 連続燃焼時間 | 約8時間(IP-250タイプガス使用時)・ガス消費量:30g/h |
使い勝手の良い名品!
超ロングセラーの万人に愛されているプリムスを代表するガスランタンです。私の友人も愛用していて、光の温かさがとても素敵なランタンだなと思いました。小ぶりなランタンの割にとても明るく、メインでもサブでも使える十分な明るさがあるのがおすすめポイントです。
ホヤ部分がすりガラスで明かりが優しい感じなのも本当に素敵です。プラスチックハードケース付きで持ち運びも便利です。ソロキャンプ~ファミリーキャンプまで使い勝手がとても良いです。
吊り下げ用のワイヤーが付属しています。卓上用としても最適です。
2位 SOTO 虫の寄りにくいランタン
出典: Amazon.co.jp
使用時サイズ | 直径136×高さ375mm | 収納時サイズ | 直径136×高さ225mm |
ガス缶の種類 | CB缶 | 重量 | 1.3kg |
明るさ | 約230W | 連続燃焼時間 | 約3時間(ボンベ1本) |
虫が寄りにくいランタン!
我が家も愛用中のこちらの虫の寄りにくいランタン。オレンジの光が良いのか、確かに虫があまり寄って来ません。虫が苦手な人は市販の蚊取りマットを装着してさらに虫よけ効果をプラスすることもできます。
燃焼音は少し大きめですが、ガスランタンの醍醐味だよね!と友人に言われてからそういうものなのかなと思うようになりました。
カセットボンベ缶が使える利便性の高さも良いと思います。パワーブースター標準装備でドロップダウンを防止できる機能があるようですが、実際春・秋に使用したときにも光量が落ちるということはなかったように思いました。
持ち運ぶときにはホヤが中に入り込んでコンパクトになり、割れる心配も減るのなど、細かいところまで気が利いているランタンだなと思います。メイン用としておすすめです。少し大きいので車でキャンプに行く方に向いています。
ただ、毎回軽く爆発してから点火するのが若干怖いです。
3位 キャプテンスタッグ フィールド ガス ランタン
出典: Amazon.co.jp
使用時サイズ | (約)幅105×奥行100×高さ155mm(ハンドル含まず) | 収納時サイズ | (約)幅100×奥行100×高さ165mm |
ガス缶の種類 | OD缶 | 重量 | (約)610g(ガスランタンのみ510g) |
明るさ | 350ルクス | 連続燃焼時間 | ガス消費量:(約)45g/h |
さすがの鹿番長!
手ごろなお値段、そして堅牢さを誇るキャプテンスタッグの製品。フィールドガスランタンはちょうど中くらいの大きさのガスランタンで、メインとしてもサブとしても使い勝手の良いサイズ感だと思います。ソロキャンにも良い感じで使えそうです。
ホヤの部分にフロスト加工がしてあって、直接強烈な光が目に来ないのもよいですね。また、評判がとてもいいのが圧電点火装置の着火性能です。さっと明かりを簡単に付けることができたら、ストレスフリーで使えますので愛用したくなります。私もぜひ使ってみたい製品です。
4位 コールマン 2500ノーススター®LPガスランタン
出典: Amazon.co.jp
使用時サイズ | 約直径145×高さ260mm | 収納時サイズ | 不明 |
ガス缶の種類 | OD缶(LPガス) | 重量 | 約1.3kg |
明るさ | 200W相当(320キャンドルパワー) | 連続燃焼時間 | 約4~8時間(470g缶使用時 |
コールマンはガスランタンも良さそう!
コールマンというと、やはりガソリンランタンのほうが有名ですが、こちらの2500ノーススター®LPガスランタンも名品として有名です。
マントルがワイヤークリップでワンタッチ取付可能というのも使い勝手が良さそうです。ガスランタンならではの明るい光が得られて、メインランタンとして申し分なさそうです。
また見た目もレトロで素敵なランタンの雰囲気があり、愛用していきたくなるデザイン性の高さが良いですね。緑色と赤色と二色の展開があるようです。私も欲しいと思っているランタンの一つです。
5位 SOTO プラチナランタン SOD-250
出典: Amazon.co.jp
使用時サイズ | 幅7.7×奥行6.5×高さ11cm | 収納時サイズ | 不明 |
ガス缶の種類 | OD缶 | 重量 | 210g |
明るさ | 120ルクス | 連続燃焼時間 | 約6時間(SOD-725T×1本使用時) |
マントルもホヤもいらない新発光方式
マントルの空焼き不要、そしてホヤがないことで破損しないで持ち運びをしたいバイクツーリングなどでのソロキャンプを考えている人に向いている製品だと思います。
プラチナ素材の触媒を発光させるという新方式のガスランタン。ホヤの代わりに堅牢で集光効果に優れたリフレクターが採用されています。耐風性が高いのも良いですね!
ただし、このプラチナ発光体は100~200時間ごとに交換が必要という消耗品です。コスパの面では若干ハードルが高い製品かなという印象です。新発想のガスランタン。携行性の高さを重視する方におすすめしたいです。
6位 イーピーアイ MB ランタン オート
出典: Amazon.co.jp
出典: Amazon.co.jp
使用時サイズ | 径104×H144mm | 収納時サイズ | 不明 |
ガス缶の種類 | OD缶 | 重量 | 265g |
明るさ | 200W | 連続燃焼時間 | ガス消費量:80g/h(最大出力時) |
コンパクトなのに明るい!
残念ながら販売先によってはホヤ部分のEPIロゴがなくなっている製品が販売されているようです。ロゴはなくなってしまったものの代替部品を作り販売し続けてくださっていること自体が素晴らしいのでロゴの変更については大目に見たいと思います!
また、現在EPIのガスランタンは日本製です。
付属のホヤは曇りガラスタイプなのですがお好みによってクリアタイプのホヤも別途購入することができます。たいていのブランドではホヤオンリーでも非常に高額な中、こちらは1000円台でホヤを購入しておけるのがとても良心的です。
コンパクトなガスランタンですが照度は高く、ソロキャンのメインランタン、ファミリー用の食卓用サブと汎用性が高いのも良いですね。
7位 プリムス 541マイクロンランタン
出典: Amazon.co.jp
使用時サイズ | 約6×6×11cm | 収納時サイズ | 約6.1×6.2×10.6cm |
ガス缶の種類 | OD缶 | 重量 | 124g |
明るさ | 約320ルクス(90W) | 連続燃焼時間 | 約8時間(IP-250タイプガス使用時)ガス消費量:30g/h |
メタルメッシュのホヤが採用されている
124gという軽さとホヤにガラスが使われていないことから山に持っていくのにも最適な小さなガスランタンです。自転車やバイクで旅行をする人にもおすすめです。ナイロンスタッフバッグが付属しています。
明るさは強くないもののソロキャンプなどでご飯を食べる程度には必要十分です。ワイヤーが付いていることから吊るしてテントサイトをある程度照らすことも可能です。私の家族も絶賛愛用中です。
面白い使い方としてはメタルメッシュ素材のホヤが使われていることから、ホヤの上でシェラカップを置いて飲み物を温めたり、スルメを焙る程度のことができてしまいます。もちろん調理器具ではありませんので安全には気を付けてご自身の責任の範囲内でお願いします。
8位 ユニフレーム フォールディングガスランタン UL-X
出典: Amazon.co.jp
使用時サイズ | 135×120×355(h)mm | 収納時サイズ | 135×120×210mm |
ガス缶の種類 | CB缶 | 重量 | 約1.4kg |
明るさ | 240W相当(プレミアムガス使用時)/210W相当(レギューラーガス使用時) | 連続燃焼時間 | 約4時間(プレミアムガス)/約5時間(レギュラーガス) |
スタイリッシュさNO1!
ユニフレームが製造しているガスランタンです。一番惹かれるのは銀色のカラーリングとスタイリッシュなデザイン性です。売り場でガスランタンが各種並んでいるときにおしゃれで都会的なランタンだなと毎回目を惹かれます。
一般的なガス缶(CB缶)が利用できるガスランタンなので燃料が途中で補給しやすいのも良いですね。ホヤ部分を本体内に格納して持ち運ぶことができます。
メインランタンとしておすすめです。少し大きめサイズなので、車で持ち運ぶのに向いていると思います。気温の高い夏場のキャンプに向いているのではないかと思います。
9位 コールマン ルミエールランタン
出典: Amazon.co.jp
使用時サイズ | 約直径7.3×6×18.3(h)cm | 収納時サイズ | 不明 |
ガス缶の種類 | OD缶(LPガス) | 重量 | 約210g |
明るさ | 不明 | 連続燃焼時間 | 約28~38時間(230g缶使用時) |
キャンドル風ガスランタンの名品!
マントル不要のキャンドル風ガスランタンで、マントルの空焼きなどで不安がある人にも使いやすいところがおすすめポイント。優しく揺らめく小さな炎は心の癒し効果も得られそうです。ガスの持ちも良く、使い切りたいガス缶の消費にも良さそうです。
星空を見ながら、焚き火をしながらといった強い明かりが必要ではないときのサブランタンとして非常におすすめです。他のメーカーのものに比べてアンティークな優しさのある製品です。
ただ、こちらのランタンの最大の欠点はホヤのガラス部分が繊細で割れやすいということのようです。替えパーツも売っているのですが、どうか取り外す際には割らないようにご注意下さい。
10位 スノーピーク リトルランプ ノクターン
出典: Amazon.co.jp
使用時サイズ | 42×40×105(h)mm | 収納時サイズ | 不明 |
ガス缶の種類 | OD缶 | 重量 | 102g |
明るさ | 不明 | 連続燃焼時間 | ガス消費量:(約)7g/h |
製品美の到達点!
実は本当はスノーピークのランタンの中で一番おすすめしたかったのはギガパワー2WAYランタン だったのですがなんと廃盤になってしまったようで、ご紹介できませんでした。販売価格が約7000円ほどでCB缶もOD缶も使うことができるという本当に素敵な製品でした。ぜひ販売復活していただきたい製品です。
さて、こちらのスノーピークのリトルランプノクターンはキャンドル風ガスランタンの代表格です。とても小さく、また明かりもかすかなので余暇のサブ専用としてお使いいただきたいと思います。
一時、人気が出過ぎて手に入りづらかったのですが、現在はほぼどこでも正規のお値段で買えるようになりました!我が家でも時折、焚き火の前でのんびり過ごすときに使用しています。心を楽しませる製品としておすすめです。ガス缶の使い切りにも〇。
ガスランタンの売れ筋ランキングもチェック!
なおご参考までに、ガスランタンの売れ筋ランキングは、以下のリンクから確認してください。
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一度使い始めると手放せない!
ガスランタンは適度に使いやすく、そして明るく温かい色味が得られるアウトドア用の照明器具です。使い始めると愛着も湧き、丁寧に使うと長く使い続けることができる道具です。ロングセラー商品のものだと、部品が故障した際にも代替の部品が販売されていることも多く、修理することも可能な場合が多いです。愛用できる楽しさもぜひ味わっていただきたい製品です。
夜の団らんの時間にガスランタンでお料理や仲間の顔を照らしてくれるガスランタンは一度使い始めると手放せない魅力が詰まった道具だと思います。今回の記事が、皆さんのお気に入りの一つを見つけることのできる参考になれば幸いです!