料理を作るときに使う包丁。使っているうちに切れ味が落ちてきます。切れ味が落ちた包丁は調理がしずらいだけではなく、指を切ってしまう危険が高まり、そして調理時間が余計にかかります。
包丁の切れ味が落ちた時に使うのが砥石です。
砥石はプロの料理人が使うもので素人には扱えないと思っている方も多いのではないでしょうか?確かに販売されているもののように綺麗に研ぐのは素人には難しいですが、家庭で使用するのには包丁の切れ味が戻れば綺麗でなくても大丈夫。それなので誰でも扱う事ができます。
砥石についてご紹介します。
目次
研ぎ器・シャープナーとの違い
包丁を研ぐ商品は砥石だけではなく、研ぎ器・シャープナーがあります。同じような物だと思いますが、包丁を研ぐ仕組みと包丁の持ち・切れ味の持続がこの二つでは全然違います。
砥石は、刃に角度をつけて削り真っ直ぐきれいな刃に仕上げます。それなので、包丁本来の切れ味が戻り、切れ味も持続します。
研ぎ器・シャープナーは、包丁の刃をこすり、傷をつけて尖った刃に仕上げます。砥石と違い簡単に包丁を研げますが、切れ味の持続性はなく、刃が欠ける原因にもなります。また、出刃包丁などの和包丁に多い片刃の包丁では使うことができません。
調理中、簡易的に包丁の切れ味を戻すのに研ぎ器・シャープナーは便利ですが、包丁を長く使いたいのであれば砥石を使って定期的に研ぐのがおすすめです。
砥石の種類
砥石は目の粗さによっていくつか種類があります。
砥石の目の粗さ(粒度)を「番手」とも言い、目の粗さは数字で表記されていることもあります。数字が小さいほど目が粗く、大きいほど目が細かくなります。目の粗さにより、荒砥石、中砥石、仕上げ砥石と3種類の砥石に分類されます。
荒砥石:欠けた刃を修復する
荒砥石は粒度が小さい120~600程度の砥石です。
それなので、粒度が粗いです。研ぐ力が大きく、削る力が強く包丁の刃の減りが大きいです。主に刃が欠けてそれを修復する時など、刃の損傷が激しい時に使用します。
中砥石:普段のお手入れに切れ味を復活させる
中砥石は粒度が中間くらいの800~20000程度の砥石です。
包丁の刃を研ぐ力がちょうどよく、包丁の刃の減りも大きくないので、切れ味が悪くなった包丁を研ぐときに使います。一般的な家庭で、包丁の切れ味を復活させるために使うなら、中砥石でじゅうぶんです。日頃のお手入れに砥石を1つだけとお考えなら中砥石を選びましょう。
仕上げ砥石:鋭い切れ味にしたい時
仕上げ砥石は粒度が大きい3000以上の砥石です。
粒度が細かいので、包丁の刃を研ぐ力が弱く、包丁の刃の減りはほとんどありません。それなので、包丁を研いだ仕上げをするために使います。プロの料理人は最後の仕上げとして使用しますが、一般家庭での普段の調理なら仕上げ砥石を使って仕上げなくても大きな差はでません。
仕上げ砥石は、より鋭い切れ味にしたい方におすすめで、仕上げ砥石を使うことで刃に光沢が出て、持ちが更によくなります。
砥石の加工方法
砥石は研磨する素材をどのように固めたかの違いによって、電着系か焼結系かに分かれています。
どんな形にも対応する「電着系」
電着系は、接着剤とともにダイヤモンドなど研磨するための素材を電着槽に入れ、その研磨する素材を表面に付着させて作られた砥石です。
どのような形の物にも付着させる事ができるので、ダイヤモンド砥石やシャープナーなどに使われています。
研磨力が高いのが特徴で、削れ過ぎるほどなので刃物を研ぐのに慣れていないと上手に研ぐのは難しいかもしれません。また、表面に研磨剤を付着させているので、表面にしか研磨力が無く、使い続けていると研磨力は無くなってきてしまいます。
昔ながらの長方形の「焼結系」
焼結系は、砥石の原料となる粉を型に詰めて焼いて固めたもので、多くの方が砥石と聞いて想像する長方形のものになります。
焼結系の砥石は本体全てが砥石となっているので、ずっと使っていても研磨力が落ちることがなく、ひとつの砥石を長く使うことができます。
セラミック製包丁などの硬い刃物では、その硬さに砥石が追いつけず少し研ぎにくさがあるので、包丁の素材により避けたほうがよい場合もあります。
【おすすめ】砥石おすすめ人気ランキングTOP10
第10位 GOKEI_CO 両面ダイヤモンド砥石
サイズ | 203mm×70mm×8mm |
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重量 | 907g |
種類 | 荒砥石、中砥石 |
加工方法 | 電着系 |
お手頃価格のダイヤモンド砥石
Gokeiのダイヤモンド砥石になります。両面砥石になっていて、表面は粒度1000の中砥石で包丁の切れ味が悪くなった時など普段使いに便利な粒度で、裏面は粒度400の荒砥石なので、包丁の刃が欠けたりした時の修復に使います。
ダイヤモンド砥石なので普通の砥石よりも削る力が強く、セラミック包丁や超硬金属などの硬い金属も研ぐことができます。包丁に限らず、家にある刃物はもちろん、お店などのプロの方にもおすすめの商品です。
価格は2,300円ほどになります。
第9位 スエヒロ 研ぎ器
サイズ | 150mm×50mm×27mm |
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重量 | 410g |
種類 | 中砥石、仕上げ砥石 |
加工方法 | 焼結系 |
コンパクトな砥石
スエヒロの砥石になります。両面砥石になっていて、表面は粒度1000の中砥石になっているので包丁の切れ味が落ちたときに使い、裏面は粒度3000の仕上げ砥石になっているので、表面で研いだあとの仕上げに使います。
こちらの砥石はコンパクトなサイズなので、大きな包丁をお持ちの方や料理のお仕事で頻繁に研ぐのにはむいていませんが、小さいキッチンでも使いやすい砥石です。
また、ゴム製の研ぎ台が付属されているので、研ぐ時に安定感があり砥石を初めて使う方でも安心して使うことができます。
価格は2,000円ほどになります。
第8位 Xpassion 両面砥石
サイズ | 178mm×60mm×28mm |
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重量 | ー |
種類 | 中砥石、仕上げ砥石 |
加工方法 | ー |
低価格でゴム足台付き
Xpassionnoの砥石になります。両面砥石になっていて、表面は粒度1000の中砥石になっているので包丁の切れ味が落ちたときなどの普段使いに便利で、裏面は粒度6000の仕上げ砥石になっているので、表面で研いだあとの仕上げに使います。
大きすぎず小さずぎず、普段使いの包丁なら作業しやすいサイズの砥石で、ゴム足台が付いているので刃物を研ぐ時に滑るのを抑える効果があり、砥石を使うのが初めての方や試しに購入してみたいという方でしたら、価格もお安いのでおすすめです。
価格は1,500円ほどになります。
第7位 SHARPAL 両面ダイヤモンド砥石
サイズ | 203mm×76mm×9mm |
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重量 | 1400g |
種類 | 荒砥石、中砥石 |
加工方法 | 電着系 |
角度ガイド付きのダイヤモンド砥石
SHARPALの砥石になります。両面砥石になっているダイヤモンド砥石で、表面は粒度1200の中砥石で包丁の切れ味が悪くなった時など普段使いに便利な粒度で、裏面は粒度325の荒砥石なので、包丁の刃が欠けたりした時の修復に使います。
ダイヤモンド砥石なので、セラミック包丁や超硬化金属の刃物も研ぐことができます。また、砥石で研ぐ時には砥石を水につけてから研ぐのが一般的ですが、水を使うことなく研ぐことができます。
土台にもなる収納ボックスが付いていて、滑り止めゴムパッド付きなので安定して研ぐ事ができます。また、研ぐ際に便利な角度ガイドも付属しています。その角度ガイドは14°・17°・20°・25°を4つの角度が選べます。
鋭い刃を作る事ができるので、家庭用はもちろんお仕事で刃物を扱う方にもおすすめの砥石です。
価格は7,500円ほどになります。
第6位 NESHEXST 砥石
サイズ | 180mm×60mm×30mm |
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重量 | 1000g |
種類 | 中砥石、仕上げ砥石 |
加工方法 | 焼結系 |
充実した付属品
NESHEXSTの砥石になります。両面砥石になっていて、表面は粒度1000で包丁の切れ味が落ちたときに使う中砥石で、裏面は粒度6000で包丁の切っ先まできれいに仕上げることができる仕上げ砥石になります。
品質にこだわっている砥石で粒子の大きさも丁寧に検品されているといるようなので大切な包丁も傷を付ける心配なく研ぐ事ができます。
付属品が充実しており、石のメンテナンスに使う「面直し」、刃物を研いでいる時に安定感がある「竹の台」、初心者でも研ぐ角度を一定にできる刀補助具が付いています。
価格は2,000円ほどになります。
第5位 貝印 コンビ 砥石セット
サイズ | 254mm×95mm×56mm |
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重量 | 735g |
種類 | 荒砥石、中砥石 |
加工方法 | 焼結系 |
研ぎやすさを追求した砥石
日本にメーカーである貝印の砥石になります。両面砥石になっていて、表面は粒度1000の中砥石なので刃物の切れ味が落ちた時に使い、裏面は粒度400の荒砥石なので刃が欠けたりしたときの修復に使います。
家庭でも使いやすいサイズ感と重さに加え、研削力に優れ目詰まりしにくいよう作れていて、研ぎやすさを追求した砥石です。
また、砥ぎ台が付属されているので安定感をもって包丁を研ぐことができます。研ぎ台には水受けがついているので台所が水浸しになってしまう心配がありません。
価格は2,000円ほどになります。
第4位 ナニワ研磨工業 超セラミック砥石
サイズ | 210mm×70mm×25mm |
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重量 | ー |
種類 | 中砥石 |
加工方法 | 焼結系 |
プロ仕様の砥石
ナニワ研磨工業の砥石になります。粒度1000の中砥石なので刃物の切れ味が落ちたときに使います。
研削や研磨、砥石を専門に扱うナニワ研磨工業の砥石なので、品質には絶対的な信頼ができ料理人や大工の方など刃物を扱うプロの方にも選ばれる商品です。
研削性にとても優れている砥石なので、他の砥石よりも研ぐ時間がかからずに切れ味を戻す事ができ、プラスチックの台付なので研ぎやすいです。
また、修正用砥石が付属されているので、砥石のメンテナンスに便利です。
価格は7,000円ほどになります。
第3位 KING キングホーム砥石
サイズ | 185mm×63mm×25mm |
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重量 | ー |
種類 | 中砥石、仕上げ砥石 |
加工方法 | 焼結系 |
低価格で高品質
KINGの砥石になります。両面砥石になっていて、表面は粒度1000の中砥石なので刃物の切れ味を復活させるために使い、裏面は粒度6000なので更に切れ味をよくする仕上げとして使います。
砥石メーカーとして人気のあるKINGの砥石は、品質の良さに定評があるのでKING製品を購入すれば失敗はないと思います。また、購入しやすい価格なのでどれにするか選べないときにはこちらの商品がおすすめです。
価格は2,800円ほどになります。
第2位 藤次郎 ホームコンビ砥石
サイズ | 230mm×65mm×45mm |
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重量 | 615g |
種類 | 中砥石、仕上げ砥石 |
加工方法 | 焼結系 |
包丁メーカーの砥石
藤次郎の砥石になります。両面砥石になっていて、表面は粒度1000の中砥石で包丁の切れ味が落ちたときに使い、裏面は粒度3000の仕上げ砥石になっているので滑らかで綺麗に仕上げるのに使います。
新潟県燕市の包丁メーカーである藤次郎の商品は全て国内生産なので品質に安心がもてます。砥石は刃物全ての刃を研ぐことができますが、こちらの砥石は特に包丁を研ぐ事のしやすさに特化しているので、台所で毎日の包丁のお手入れなどにピッタリの商品です。
価格は4,000円ほどになります。藤次郎の包丁とセットで揃えるのもおすすめです。
第1位 シャプトン 刃の黒幕 グリーン
サイズ | 210mm×70mm×15mm |
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重量 | 45.4g |
種類 | 中砥石 |
加工方法 | 焼結系 |
不動の人気!砥石といったらシャプトン
シャプトンの砥石になります。粒度2000の中砥石なので刃物の切れ味が落ちたときに使います。日頃のお手入れの砥石としては粒度1000程度の中砥石の商品が多いですが、その場合は仕上げ砥石も必要となります。それに対して粒度2000であれば、仕上げ砥石を使う必要はなく、1回の研ぎ作業ですみます。
砥石のメーカーで一番人気があると言っても過言ではないシャプトンの「刃の黒幕」シリーズは、長時間水につける必要がないため手軽に包丁を研ぐ事ができ、砥石の摩耗が少ないので使いやすい砥石です。
価格は3,500円ほどになります。
【おすすめ】砥石の比較表はこちら!
商品画像 |
No.1
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No.2
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No.3
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No.4
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No.5
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No.6
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No.7
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No.8
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No.9
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No.10
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商品名 | シャプトン 刃の黒幕 グリーン | 藤次郎 ホームコンビ砥石 | KING キングホーム砥石 | ナニワ研磨工業 超セラミック砥石 | 貝印 コンビ 砥石セット | NESHEXST 砥石 | SHARPAL 両面ダイヤモンド砥石 | Xpassion 両面砥石 | スエヒロ 研ぎ器 | GOKEI_CO 両面ダイヤモンド砥石 |
サイズ | 210mm×70mm×15mm | 230mm×65mm×45mm | 185mm×63mm×25mm | 210mm×70mm×25mm | 254mm×95mm×56mm | 180mm×60mm×30mm | 203mm×76mm×9mm | 178mm×60mm×28mm | 150mm×50mm×27mm | 203mm×70mm×8mm |
重量 | 45.4g | 615g | ー | ー | 735g | 1000g | 1400g | ー | 410g | 907g |
種類 | 中砥石 | 中砥石、仕上げ砥石 | 中砥石、仕上げ砥石 | 中砥石 | 荒砥石、中砥石 | 中砥石、仕上げ砥石 | 荒砥石、中砥石 | 中砥石、仕上げ砥石 | 中砥石、仕上げ砥石 | 荒砥石、中砥石 |
加工方法 | 焼結系 | 焼結系 | 焼結系 | 焼結系 | 焼結系 | 焼結系 | 電着系 | ー | 焼結系 | 電着系 |
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包丁の関連記事もご紹介!
砥石を使って包丁のメンテナンスを
砥石についてご紹介しました。何か気になった商品はありましたでしょうか?
包丁は毎日使うのでどうしても切れ味が落ちてきてしまいます。お住まいの自治体にもよりますが、包丁はそのままポイっと捨てることができません。それなので、長く使いたい。長く使うにはメンテナンスが必要です。
シャープナーなど簡易的な物で包丁の切れ味を戻すのは手軽ですが、すぐに切れ味が落ちてしまい包丁のダメージも大きくなります。
長い目でみると、包丁は砥石を使って切れ味を戻すのが良いと思います。砥石で包丁を研げば切れ味も切れ味の持ちも良いので研ぐ回数が減り結果的に時短にも繋がります。
砥石を使った事がない方、使い方が分からない方でも、ほとんどの砥石に説明書がついていますし、研ぐ時に角度を一定に保つ補助材が付属していれば簡単に研ぐ事ができますので、ぜひ砥石を使ってみませんか。