
KADOKAWAが世界一のシェフを引き抜き!?トイアンナのデートミシュラン『INUA@飯田橋』
こんにちは、トイアンナです。ご飯狂いになってはや8年。気づけば通った店は数百店、せんべろ(千円でベロベロに酔っぱらえるお店)から高級フレンチまで、うわばみのように食い尽くしてきました。
そこでto buyでは、「今月食べたご飯」のなかでも、デートや自尊心を高めて「恋に効かせる」ためのレストランをピックアップしてご紹介!どれもお金を貯めてでも、通う価値のあるお店です。
トイアンナ/@10anj10
恋愛ライター
恋愛コラムを書くお仕事。900人以上から人生相談を聞いた経験あり!
同時にグルメとして世界中のレストランを食べ歩いています♪
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インタビューで大反響だった、KADOKAWAの中にある、最高級隠れ家レストランに突撃♡
前回私に取材いただいた記事で、「INUA(イヌア)」についての反響がすごかったらしく……実際に行ってみても、「ここはまさに、恋に効かせるレストランだ!」と思い、今回のレポートは迷わずここに決定!
KADOKAWA到着。さて、INUAへの入り口は……警備員さんに聞かないとたどり着けない!?
隠れ家レストランが好きな人でも、ここまでの隠れ家は、そうはお目にかかれません。なにしろ、このレストランは大手出版社「KADOKAWA」の中にあるのです……!
入り口は、KADOKAWAの自社ビル脇に専用通路があります、が、その通路がまず初見では見つかりません。
かならず、KADOKAWAの警備員さんにお問い合わせすることになります。
専用通路を上ると、きれいな青空。
階段を抜けた先には、グリーンと”INUA”の看板が。ここにたどりつくだけで感無量です。
なにしろこのレストラン、世界No.1に輝いたこともあるデンマークのレストラン「ノーマ」の右腕シェフトーマス・フレベル氏によるお店。これでデンマークへ飛ぶことなく、日本でノーマの味が堪能できる!?
誘致してくださったKADOKAWAには、感謝しかありません。ここで五体投地したいところですが、ぐっとこらえて店内へ。
ジーンズにスニーカーでもOK!内装もカジュアルなので、デートで緊張しすぎない♡
さて、「世界一のレストラン出身」ということで、ガチガチの堅いレストランを想像されたかもしれませんが、ご安心ください。こちらはラフな服装でも全然OK。
実際に同行してくれた友人はスニーカーにジーンズと、日本のちょっとしたホテルでも断られそうな服装で登場。
もちろんまったく拒否されず、そのまま入店できました。料理だけで、2.9万円のハイクラスレストランにしては、内装もおどろきのカジュアルさ。
うっかり「このインテリアはIK●A……!?」と、ズブの素人なので恐ろしい発言をしてしまいました。もちろんそんなことはなく、カトラリーやインテリアもこだわりの逸品。
同行した友人いわく、「これはわざわざ買ったテーブルを、専用カラーへ塗っている」とのこと。
彼と驚きをシェアしたい一品①:甘み・苦み・酸味バランスがもはや芸術!見目麗しい前菜。
さてこのINUA、実は行く前に、さんざんグルメの間で悪評が立っていました。「頼まないとフォークが来ない」「飯がマズイ」などなど。
おっかなびっくり伺いましたが、1品目「沖縄のスナックパインとシトラス」で安心。
ヒバーチという石垣島で作られている甘みのある胡椒が香りたち、思わず時間が止まるような麗しさ。
沖縄のパイナップルはキャラメリゼされて、デザートのような甘さ。そこにゆずの花が苦みを、グレープフルーツが酸味を融合させて危ういバランスを完成させます。
ここまで複雑な皿は食べたことがありません。味の高層ビルを、一段ずつ上るようなレイヤーがあります。
彼と驚きをシェアしたい一品②:めずらしい冷製魚介スープの、コクがすごい!花がアクセント。
全13皿にもなるコースのため、もうひと皿だけを前菜から抜粋します。
こちらは「皮ごと焼いた枝豆、ヤリイカのだしと花」。このあざやかな花はナスタチウムで、別名金蓮花。
苦みが強いアクセントになりますが、それが旨味へつながるよう、とてつもない魚介スープが全体をまとめます。
魚介だしといえば「お吸い物」「煮つけ」など温かいお皿を想像しがちですが、この一皿は冷たい前菜。キリリと冷えた魚介だしは、まさに魚のスープ。
あまりにコクが強いので、醤油も少し入っているのかと同行チームと疑いましたが、その正体は掴み切れず。
彼と驚きをシェアしたい一品③:まるで最高級のすき焼き!?なえのき……でもトリュフ山乗せ♡
そして、メインから1品抜粋。
こちらは「バナナの葉に包んで焼いたえのき、卵黄ソース」です。なのに、上に乗っているのはトリュフと、もはや味の想像を許しません。
卵黄を濃縮させたようなソースとだしは、一言でまとめれば、「すき焼きを肉なしで最高級に仕上げた」一品。
なおINUAでは、魚と肉料理がメインで出てきません。これだけでも驚きですが、それでもなおドッシリ重たいきのこ、野菜、種料理が続くため、軽くありません。
むしろ「腹が重い」と、男性がうめくほどの重厚感。あまりのリッチな味に、大満足でした。
世界一のシェフの料理は、どれもがアートな味の美術館!大切な人と驚き、味わい、楽しんで♡
と、INUAの13皿から、数品抜粋してお伝えしました。
すべてをネタバレするのはもったいないので、ぜひ貯めたお金を握り締めて突撃してください。個人的な感想は #複雑 #うまい #フレンドリー です。
お会計はお酒込みだと7万円台ですが、ここまで複雑だと合わせるお酒もないのでペアリング(ワインを1杯ずつお皿に合わせること)はオススメしません。
それよりもお水だけで純粋に味わったほうが、絶対におもしろい。
これは味のイノベーションであり、美術館です。モダンアートを額縁からガリガリ食らうような快感、私はこの店以外で知りません。
INUAはいまのところグルメマニアが突撃しているだけで、カップルさんには見つかっていない究極の隠れ家。どうぞご堪能くださいませ。
INUA(イヌア)
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03-6683-7570