自宅で眠っている古いオーディオがBluetooth対応になります!Bluetoothアダプタ3選

スマートフォンの普及によりBluetoothという言葉をよく耳にするようになりました。その機能を使用してワイヤレスでマウス・キーボード・ヘッドフォン・スピーカー・プリンターなど様々な機器を利用することができます。

筆者の場合は、ヘッドフォンで好きな音楽を聞きながら家事をしています。元々ケーブル付きのヘッドフォンを使用していましたが、料理や掃除の際は邪魔になることもしばしば。現在はBluetoothアダプタでワイヤレスで作業できるので快適です。

また、家事で疲れた後はコーヒーブレイクを楽しんでいるのですが、Bluetooth対応のコーヒーメーカーを使うと好みに合ったコーヒーの味をアプリから詳細に設定しておくことができますので、スマートフォンからコーヒーメーカーにBluetoothで接続すれば、離れたところからでもアプリのボタンひとつ押すだけで、自分の好みの味のコーヒーが出来ているのです!

 

Bluetoothとは

Bluetooth(ブルートゥース)は、ワイヤレス通信の規格の一つで、機器と機器を無線通信する機能です。2.4Ghz帯の電波を使って、一切のケーブルを使わず様々な接続を実現することができます。

実例で紹介しますと、Bluetooth機能が内蔵されているノートパソコンとワイヤレスマウス・キーボードなどの周辺機器。スマートフォンのBluetoothによるテザリング機能を利用して、パソコンのインターネットもできます。

PC周辺機器のような一般的なものだけでなく、先に紹介したコーヒーメーカーへの接続やお掃除ロボットとの接続など新しいアイデアが次々と導入されています。

 

BluetoothアダプタとBluetoothレシーバー

スマートフォンやパソコンに搭載されていることが多いBluetooth機能ですが、たまに搭載されていない場合もあります。

その際に必要となる機器が「Bluetoothアダプタ」または「Bluetoothレシーバー」です。ちなみにこの2つ。ネットで調べるとそれぞれに多くの商品が表示されます。違いについて簡単にご説明します。

 

【Bluetoothレシーバー】
レシーバーは言葉の通り受信機の役割を担います。スマートフォンとスピーカーの接続を例に挙げますと、Bluetoothを発信する側(例えばスマートフォン)からBluetooth非搭載の機器(この場合スピーカー)を受信可能にする中継機なのです。

一つ注意点として、Bluetoothレシーバーを検索すると送信側も担える機器があります。TX(送信)とRX(受信)のスイッチを切り替えることで実現できます。

具体例としてBluetooth非搭載のウォークマンに送信モードで接続しBluetooth搭載のスピーカーとペアリングすることでワイヤレスで音が流れます。

このようにレシーバーで検索される機器は、送信モードと受信モードを兼ねる場合があるので、購入の際は確認して下さいね。

 

【Bluetoothアダプタ】
基本的にBluetoothアダプタとは送受信を実現可能にします。上記で記載した通り、送信モードと受信モードを兼ねています。

購入の際はメーカーのページも検索して(もしくはお店の店員に相談して)、使いたいことが可能か確認して下さいね。レシーバーとアダプタのどちらかで迷っている場合は、アダプタの方が利用用途が広がるのでおすすめです。

 

 

Bluetoothアダプタを購入するときに注意すべきポイント

Bluetoothアダプタとペアリングをする際に、忘れてはいけないポイントがあります。それは、

「プロファイル」
「class」
「対応するOS」
「対応するUSB」

です。

これらを確認せずに購入してしまうと、いざBluetoothのペアリングをしても「接続できない!」 なんて事態が発生してしまいます。

という訳で、それぞれのポイントについて簡単にご説明します。

 

【プロファイル】

Bluetooth機能を使用しての送信側と受信側。具体的な例で言うとスマートフォンとヘッドフォンの関係です。

その2つは同じ通信方式により、音声データを送受信する必要があります。
そのときの通信方式がプロファイルと呼ばれるものです。

プロファイルは機器の用途によって使い分けるため、非常に多くの種類が存在します。数が多いのでよく使われるプロファイルを紹介しますと……

  • A2DP :ヘッドフォンなどにステレオ音声を送信する。
  • FTP :2台のPC間でファイル転送を行う。
  • GNSS :GPSなどの即位位置を送信する。
  • HID :マウスやキーボードなどの入出力を行う。
  • HFP :ヘッドセットで電話の発着信および通話を行う。

上記はほんの一例です。これらのプロファイルに対応した機器同士でペアリングすることにより、様々な機器を使うことができます。

 

【Class】

Bluetoothの機器には通信距離によって2018年現在、3種類の区分けが存在します。機器の電波強度を表し「Class」と呼ばれます。Classは1から3まで規定されています。

  • Class 1: 100m (100mW)
  • Class 2 :10m (2.5mW)
  • Class 3: 1m (1mW)

※数値は通信距離 (最大出力)

最も一般的で世に多く使われているのはClass2です。個人的に使う場合はほとんどClass2の範囲で使用可能と思います。Class3の機器はかなり少ないため、購入の際は確認しましょう。
気をつけたいのは2点あります。

まずひとつめ。Class1は規定上100mとなっていますが、この規定は電波強度を指しており、必ずしも有効範囲が100mであることを保証しません。

例えば100mWも50mWもClass1に分類されます。ここで重要となるのが「機器固有の最大出力」です。何mWで有効通信距離は何メートルが想定されているのか、使いたい用途に合わせてシッカリ確認して購入しましょう。

もう一つはペアリングするBluetooth機器のClassが合っているかです。実はClassが違っても通信は可能です。

しかし、通信の時には電波強度の低いClassになってしまうため、強いClassの性能が無駄になってしまいます。両方のBluetooth機器のClassもシッカリ確認しておくと良いでしょう。

 

【対応するOS】

Bluetoothアダプタがお持ちのパソコンのOSに対応しているかを確認する必要があります。せっかく用途に合わせ購入したアダプタがOSに対応していない場合、「あれ?動かない・・・」といった悲しい状態になってしまいます。

現在OSで多く流通しているのはWindows7、8、8.1、10、Mac OS10.5、10.6、10.7、10.8です。まずは自分のPCのOSをご確認いただき、購入しようとしているBluetoothアダプタが対応しているかどうかを確認してから購入しましょう。

 

【対応するUSB】

Bluetoothアダプタの種類はスマホの普及により増えていますが、パソコンやタブレットにUSB接続するタイプが主流です。そしてUSB接続する際、USBの規格を把握しておく必要があります。というのも、Class同様にUSBも下位互換するからです。

現在流通しているUSB規格は……

  • USB 1.1 (12Mbps)
  • USB 2.0 (480Mbps)
  • USB 3.0 (5Gbps)
  • USB 3.1 (10Gbps)
    ※カッコ数値はデータ転送速度

があります。主流となっているのは2.0と3.0です。お持ちのパソコンはどのUSB規格があるか確認してみて下さい。USB3.0は接続部分が青いのですぐわかると思います。

パソコンのキーボードやマウスを使用する場合、2.0で十分な性能を発揮できます。3.0が必要な場合はBluetoothでテザリングをしてネットを使う、大きなファイルを転送するなどデータ量が多い通信をするパターンが考えられます。

また前述の通り、折角パソコンに3.0を内蔵していてもUSB2.0のBluetoothアダプタを購入してしまうと、性能は2.0になります。Bluetoothアダプタを使用方法に合わせてシッカリ確認して下さいね。

 

Bluetoothアダプタのおすすめ3選

おすすめのBluetoothアダプタをご紹介します。

なお、先にレシーバー(受信機)の話をしましたが、紹介するのは送受信が可能な機器のみを紹介しますのでご安心下さい。

 

エレコム Bluetooth/PC用USBアダプタ/超小型/Ver4.0/Class2/

出典: Amazon.co.jp

エレコム Bluetooth/PC用USBアダプタ/Ver4.0/Class2/

国内大手エレコムからの商品。どの売れ筋ランキングでもトップに出てくる「LBT-UAN05C2」の新機種になります。安価で幅広い環境に対応できるのが特徴。

対応しているプロファイルは業界トップクラスの26。キーボード・マウス・ヘッドフォンはもちろん、パソコンからのデータ転送やプリンタ出力、Bluetooth非搭載コンポにBluetoothレシーバーを接続すれば高音質の音を出力できます。他にも多くのワイヤレス接続を実現します。

また、Bluetoothには通信方式のバージョンがあり、市場で出回っているBluetoothアダプタの中で最新型の4.0に対応。旧バージョンである1.2~3.0にも下位互換が対応可能です。対応OSもWindows 7/8/8.1/10(32/64bit)に対応しており、幅広い使用に対応できるかと思います。

 

サンワサプライ Bluetooth 4.0 USBアダプタ(class1)

次に紹介するのはこちら。業界大手サンワサプライの商品です。

売りは商品数が少ないClass1。つまり、通信距離の長さにあります。メーカーページでは最大約100mと記載されています(理論値のため、環境によってことなります)。

この商品であれば、2階など家中の掃除をしながらBluetoothヘッドフォンで音楽を聞くことが可能になります。先にClassのお話をしました通り、ペアリングする機器もClass1である必要があるのでご注意下さい。

OSはWindows 7/8/8.1/10(32/64bit)に対応。Bluetoothアダプタも最新型の4.0、1.2~3.0にも下位互換が対応可能です。対応プロファイルも基本的なものは網羅しています。購入の際はチェックしてみて下さい。

 

Creative Bluetooth Audio bluetooth USB transceiver PS4

出典: Amazon.co.jp

Creative Bluetooth Audio bluetooth USB transceiver PS4 BT-W2
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最後に紹介するのはこちら。多少値段が上がってもいいので、オーディオの音質が良いものを……という方にお薦めです。

WindowsパソコンやMacのサウンドを、USB接続された本商品によりBluetoothワイヤレスで伝送、Creative社のBluetoothヘッドホンやBluetoothスピーカーなどの機器でサウンド再生を楽しめます。

また、高音質で低遅延の最新オーディオコーデックである「aptX Low Latency」や「FastStream」に対応。接続先のオーディオコーデックがこの2つに対応していれば、Windowsパソコン、Mac、PS4などでオーディオ再生とともにボイスチャットも可能です。大音量でBluetoothヘッドフォン(Creative社)を使いながら、PS4を楽しみたい人にもお薦めです。

ちなみに、本製品は非常にセットアップが簡単です。というのもBluetoothアダプタとしての機能を持ちながら、接続先ではUSBオーディオデバイスとして認識するからです。

具体的にはマニュアルを見ながら専用ドライバーのインストールが必要ありません。接続した後は、本商品のボタンを長押しすれば簡単にペアリングします。このお手軽さもポイントです。

 

                              

まとめ

今回は、Bluetoothアダプタの選び方を中心にお話しつつ、おすすめの商品をご紹介しました。

Bluetoothアダプタを使用することで、皆様のパソコン周りから煩わしいケーブルが無くなり快適になると思います。キーボード、マウス、スピーカー、ヘッドフォン、プリンター、更にはPS4などのゲームやアイデア機器など。

Bluetoothは発展を続けています。興味がありましたら、是非使うことを検討してみてはいかがでしょうか。

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記事内で紹介されている商品

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