幕末好き歴女が教える!おすすめ歴史小説ランキングTOP10!

実を言うと私は、本は「絵」がなければ読む事はありませんでした。漫画以外は読まない子供時代。読んだとすれば読書感想文を書かなければならなかった時だけです。読むのもおっくうだったので、巻末のあとがきだけで書いていた記憶がありますw

大人になって歴史を好きになってから、時代小説を読む事に挑戦しました。楽しみでしょうがなくなり、毎日仕事の行き帰り、お昼のランチタイム、寝る前など、時間がある時には本を読む習慣ができました。自分でも驚きの習慣です。文章だけで涙するという自分が、新しい発見でした。

歴史の小説は難しい言葉も出てくる事があります、そのわからない言葉も「知りたい」という好奇心が増さって、今では楽しみの一つになりました。

 

若い世代もやみつきになる!歴史小説の魅力はここにある!

今のように便利な時代ではない時代、そんな時代の真実は誰にもはっきり証明できるものではありません。だからこそ、「こうだったんじゃないか?」「こうだったらいいな」という期待が歴史小説には詰まっているのです。はっきり言うと、何でもありなんです!!希望がいっぱいなんです。その期待や希望が、自分の思い描くものとどこまでマッチするかで、この先生の小説は好きだな、苦手だなという好みがわかってきますよ。

最近は若者向けのライトノベルの時代小説もあり、セリフが多く読みやすかったり、表紙がアニメのようなかわいらしいものもあり、とても手に取りやすくなっています。読んでみると意外と現代語で書かれ難しくないんですよ。時代小説が難しいと思う方には、そういうものから入って、どんどんステップアップしていくのはいかがでしょうか。

気づいたら私のように時代小説しか読まない人間になっていますよw

 

歴史小説のストーリーの種類

歴史小説の中でもダントツで多いのは、強い剣客たちの戦いの物語、戦争へと繋がる物語が多いですね。そして、正義が悪を成敗する痛快推理小説、そして商人や農民などの一般の町民が主人公のほのぼの系やラブストーリー、歴史のifやファンタジーものも多いですね。

私は歴史が好きなので、史実に忠実な小説がやっぱり好きではあるのですが、それ以上にあり得ないほどぶっとんだ、もしものifの話やファンタジーものは大好きです。タイムスリップものは格別好きですね!もしかしたら自分にもそんな事が起こるかも!?なんて思いながら読むとゾクゾクします!w

 

歴史小説おすすめランキング

1位 壬生義士伝(浅田次郎)

「南部盛岡は、日本一の美しき国でござんす。」貧しさから脱藩し、壬生狼と恐れられた新選組へと入隊した吉村貫一郎。守銭奴と蔑まれながらも、妻子への仕送りの為に人を斬る、死にたくないから人を斬る。命をかけて守りたかった子供に受け継がれた「義」は、盛岡・京都から箱館の五稜郭へと舞台を変える。

 

新選組の一隊士の話であるにも関わらず、これほど壮絶な人生を歩んだ人がいるのかと涙なくしては読む事ができない、辛く悲しく、しかし強くて優しい主人公。脱藩は重罪であり、お金に執着する事も、武士としてはあるまじきこと、しかしこの人こそ本物の武士だとだんだん気づかされていきます。

斎藤一や、息子嘉一郎の友人という関係者の語りで進んでいく物語は、色々な人の心情が入ってきて面白い。父から息子へ託された「義」が起こす奇跡、純粋に信じる道を貫いた父と子の一生は、感動を通り越した面白さがあります。

浅田次郎さんの時代小説はとにかく読みやすくて、初心者にもおすすめです。

 

2位 命もいらず名もいらず(山本兼一)

出典: Amazon.co.jp

命もいらず名もいらず 上 幕末篇 (集英社文庫)

幼いころより剣、禅、書の修行に励み鍛えぬいてきた幕府旗本の家に生まれた小野鉄太郎(のちの山岡鉄舟)。尊王攘夷の志熱く、清川八郎と共に歴史の渦に飲み込まれていく。

江戸城無血開城への道を作る為、官軍の陣を突破し、西郷隆盛と談判。朝敵であるにもかかわらず、明治天皇の教育係を任じられる。生涯清貧を貫き、志高く他人には思いやりをもって接する山岡鉄舟の生涯を描いた作品。

 

この本を読んだおかげで、山岡鉄舟が好きでたまらなくなった。幼少期は飛騨高山で暮らしていたというのも驚きであったし、清河八郎との出会いや浪士組ができた理由もよくわかった。

しかし何よりも私が心を打ち抜かれたのは、江戸城無血開城がなされる為に最初に動いたのが山岡鉄舟だという事。捕まれば死ぬかもしれない官軍の陣を突破し、西郷隆盛と勝海舟の会談を取り付けた立役者。なぜこの人がもっともっと有名にならないのかが不思議でしょうがない。江戸を守ったのはこの人だ!と言わしめる一冊です。

 

 

3位 回天の門(藤沢周平)

羽州田川郡清川村、素封家斎藤家の長男、斎藤元司(のちの清川八郎)。悪評と誤解のたえないその男は、維新回天、倒幕をもくろむ早すぎた志士。一人の田舎者が郷里を出奔してから麻布一ノ橋で倒れるまでの孤高の生涯を描いた作品。

 

清川八郎という人物を知っていますか?歴史に興味がない人にはなかなか知られていない人物かもしれません。しかし虎尾の会・浪士組結成といった大きな役割を果たしてきました。清川があと10年遅く生まれていたら・・・歴史の表舞台に出てきた人だったのかもしれません。死ぬ前日の父への手紙や、暗殺当日扇にかいた辞世の句にも思えるような句は、すでに死を覚悟していたかのような不思議な最後でした。

世の中を変えようとする行動力、最初に誰かがやらなければならない、それをやるのは自分だという強い意志は、見習う所がありました。

本は分厚く文章も小さく、読むには大変だ!と思うかもしれませんが、面白すぎてあっという間に読んでしまいますよ!

 

4位 新徴組(佐藤賢一)

沖田宗次の義兄、沖田林太郎は新徴組創設に加わる。江戸の市中警護から戊辰戦争勃発により藩主酒井忠篤と共に庄内へ。新徴組をまとめ上げた酒井玄番、戊辰戦争では連戦連勝と将才を発揮。勢いのついた官軍をも食い止めようとしていた。しかし時流の波に飲まれていく庄内藩、そして林太郎と息子の芳次郎の行く末は。

知ってます?新選組じゃないですよ、新徴組ですよ!簡単に言うと新選組全身である浪士組の江戸帰還した片割れなのですが、この本を読んで初めて庄内藩や”鬼玄番”こと酒井玄蕃さまをちゃんと認識したように思います、破軍星旗の虜です。めちゃくちゃ面白いですよ!主人公は沖田林太郎、沖田総司の義兄です。新選組ファンには新しい発見があるかもしれません!

 

5位 輪違屋糸里(浅田次郎)

壬生浪士組の土方歳三を慕う島原輪違屋の天神糸里は、姉と慕う音羽大夫を新選組筆頭局長芹沢鴨に無礼打ちされてしまう。芹沢暗殺の内部抗争に巻き込まれていく糸里や、芹沢の愛人お梅、平山五郎の恋人吉栄、屯所である八木邸や前川邸の女房、巻き込まれた女たちの物語。

 

主人公糸里の物語というよりは、色々な人物から見た視点を集めた短編集のような作りになっています。しかし物語は繋がっていて、とても巧妙です。八木家の女房おまさ・前川家の女房お勝コンビの新選組を探るお話や、お梅と菱屋との泥沼劇にドキドキしました。どの人物をとっても、今までのイメージを覆す人物像だったりするのが新しかったです。

巻末の浅田次郎さんと輪違屋10代目当主さまとの対談もいいですよ。

 

6位 世に棲む日々(司馬遼太郎)

幕末、ペリー率いる黒船が浦賀沖に現れて以来、国内は攘夷か開国か、勤王か佐幕かで政治闘争の嵐が吹き荒れていた。長州藩の吉田寅次郎(吉田松陰)は、密航を企てたとして藩の罪人でありながら、尊王攘夷思想を膨らませ、私塾である松下村塾の塾生たちに、その思想を受け継いでいく。松陰亡き後、異端児高杉晋作は、奇兵隊を結成。自身の死が迫る中、快進撃を始める。

 

前半は吉田松陰、後半は高杉晋作の物語です。長州を変えたのは、まさしく吉田松陰であり、行動をとった塾生たちがもたらしたのが明治維新であると思う。自分を犠牲にしてまで国の為にひた走る草莽の志士に、憧れさえ感じる。

長州藩を知るにはまずはこの本から、というような王道の小説。司馬遼太郎さんの本は原点ともいうべき物ばかりです。私はこの本を読んですぐに萩・下関へ行きましたよw

 

7位 幕末 開陽丸 徳川海軍最後の戦い(安部龍太郎)

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幕末 開陽丸 徳川海軍最後の戦い (角川文庫)

海底に沈んだ開陽丸の引き上げ作業が開始されたのは昭和50年。昔、祖母富子から聞いた話を思い出したさわ。富子は艦長の沢さんと許婚者だったという。いったいどんなものが引き上げられるのか。主人公の沢太郎左衛門や榎本武明らが海から見た戊辰戦争、彼らは新しい時代を切り開く事ができるのか。

 

戊辰戦争は陸軍から見た物語が多い中、海軍から見た戦争はとても斬新でした。開陽丸の動きが詳しく知れたのはよかった。開陽丸が沈まなかったらどうなていたんだろう?と、どうしても思ってしまいます。

富子と沢のすれ違いもロマンスも必見です。

 

 

8位 伊庭八郎 凍土に奔る(秋山香乃)

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伊庭八郎 凍土に奔る (徳間時代小説文庫)

鳥羽伏見の戦いに参戦、箱根・横浜・箱館まで戦い抜いた「伊庭の小天狗」こと幕臣、伊庭八郎。箱根三枚橋の戦で片腕を失いながらも、盟友土方歳三の待つ北の地へと赴き、遊撃隊隊長として新政府軍を迎え撃つ。若くして北の地で散った片腕の剣士の激動の生涯。

 

これを読んで伊庭八郎のファンになった。箱根戦争、腕の手術、暴風雨に巻き込まれた美加保の描写は文章を読むだけでリアルに頭に想像出来てハラハラしました。土方歳三との友情が美しすぎる。信念を貫いた志士達がいた事に感動さえ覚える。

ラスト、彼の生き様と周りの人々の決死の覚悟に感動。

 

9位 正妻 慶喜と美賀子(林真理子)

ひょんなことから京から江戸へ嫁いだ美しき一条家の姫三賀子。その嫁ぎ先はのちの最後の将軍、徳川慶喜だった。鳥羽伏見の戦いで江戸へと敗走した慶喜の本心はいかに。誰にも明かさなかったその理由を、慶喜の望みと引替えに知りえた妻。日本の歴史を左右する決断とは。慶喜は名君だったのか!?

 

大河ドラマ「西郷どん」の原作者が描く、もうひとつの幕末ドラマ。

「なぜ慶喜は大阪から江戸へ逃げ帰ったのか?」の答えが描かれています。題名の副題は「慶喜と美賀子」ですが、上巻は美賀子、下巻は新門辰五郎の娘お芳との話が描かれています。慶喜の妻・・・をあまり考えた事がなかったので、あの戊辰の戦での彼女たちの立ち位置を改めて考えさせられて面白かったです。

女性視点から見た幕末を読みたい方にぜひ。

 

10位 箱館売ります 土方歳三蝦夷血風録(富樫倫太郎)

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箱館売ります(上) - 土方歳三 蝦夷血風録 (中公文庫)

新政府軍から箱館を奪還した旧幕府軍、その混乱に乗じて箱館の広大な土地を手に入れようとするプロシア人兄弟が幹部たちに近づいていた。資金難の旧幕府軍は、プロシア人兄弟の背後にいるロシアの策謀にはめられようとしていた。それに気づいた土方歳三たちは函館・日本を守る為に立ち向かう。

 

富樫倫太郎さんの土方歳三作品はどれもぶっ飛びすぎてて面白い。「神威の矢」「箱館売ります」「松前の花」は私が衝撃をうけた作品です、面白すぎてワクワクが止まらない。好き嫌いがすごく分かれる作品かとは思いますが、私は大好きです。箱館戦争のあまり知られていない実話(ガルトネル開墾条約事件)を元にしたもので、蝦夷の土地を巡ったロシアとプロシア人ガルトネル兄弟、そして日本との外交問題を扱った物語です。

普通の時代小説に飽きた方におすすめ!!

 

 

まとめ

私が幕末好きなのもあり、そして新選組好きなのが影響して、かなり片寄った紹介になってしまいましたが、どれも面白いので是非読んでみてください。同じような時代背景であっても、出てくる人物が一緒だったとしても、一つ一つ全然違った世界観や人物像なんです、それがとっても面白い。

もしこれはおすすめだよっていうのが他にあれば是非教えて下さい。本は自分を成長させてくれます、これからもたくさん読みたいと思っています。最初の一ページを読む時のドキドキワクワク感を是非一緒に体験しませんか!

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