電子ドラムが家にある方ならわかると思いますが、演奏するジャンルによって多少の差異はあるものの、バスドラムをペダルで叩く音などの打撃音や振動はかなり響くので、防振・防音対策としてはもちろんのこと、床の保護のためにも防音マットを敷くのは最低限はしたい対策のひとつですね。
防音室を作るわけではないので、全く他の部屋に音が聴こえないということはありませんが、かなり防音効果を感じられます。
正直、防音マットだけでは完全な防音はできません。しかし対策をするとしないとでは大違い。防音対策のひとつとしてぜひ防音マットは取り入れてもらいたいアイテムのひとつです。
今回は主に「ドラム」と「ピアノ」の下に敷くおすすめ防音マットを紹介していきたいと思いますので、これから楽器を購入する予定の方はぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
用途別防音マットの種類
ひと口に「防音」といっても、「音の種類」によって「マットの種類」も変わってくるので、楽器に合わせてマットを選ぶようにしましょう。
ピアノには遮音材
ピアノなどの音の伝達を防ぎたい場合は「遮音」に優れたマットがおすすめです。
ドラムには防振材
ドラムなどの床に響く重量音は「防振」に優れたマットがおすすめです。大抵はどちらの機能もある程度兼ね備えているマットがほとんどですが、商品によってどちらに重きをおいているのかを確認して選ぶとよいでしょう。
楽器練習用の防音マットの選び方
遮音等級に注目!
「遮音等級」は全ての商品に記載があるわけではありませんが記載がある場合は、その数値を確認することで、遮音性の高さが確認できます。
具体的にはΔLL-4~ΔLL-7がありますが、楽器の下に敷く場合は「ΔLL-7(最高ランク)」または「ΔLL-6」あたりで選ぶと良いでしょう。※旧式の表示の場合はLL-30(最高ランク)またはLL-35という表示になっています。
厚さに注目!
防音マットの厚みの種類は「5ミリ~20ミリ」までの中で選ぶことになります。厚ければ暑いほど「防振」の対策になりますので、ドラムなどの重量音を防ぎたい場合は最低でも10ミリ以上のマットを選ぶようにしましょう。
ピアノなどの伝播音の防音については5ミリ程度のマットがおすすめです。
密度(重さ)に注目!
同じ厚みだったり、遮音等級で比較できない場合については、面積あたりの重さが重いものほど密度が高く、防音性が高くなりますので、迷った場合は重量で比較して決めるという方法もおすすめ。
マットのサイズに注目!
楽器が収まる大きさかどうかは必ず確認するようにしましょう。演奏用の椅子までカバーしたい場合は、実際に演奏する位置に椅子を合わせて測ることがポイントです。また部屋全体に敷き詰めたい場合は、部屋の大きさに合わせてカットできるタイプが便利◎
床だけではなく壁にも注目!
冒頭にも書かせていただきましたが、防音マットだけでは完全な防音は不可能なのが現実。
少しでも音漏れの対策を強化したいなら防音カーテンや窓用防音パネルを採用するのがおすすめです。さすがに楽器演奏用のスタジオ等のようには防音できませんが、マットと合わせて使うことで防音効果が高まりますよ。
ピアリビング 窓用ワンタッチ防音ボード
出典: Amazon.co.jp
窓の大きさに合わせてオーダーできる!
こちらは防音専門店「ピアリビング」のオリジナル商品です。
家の窓枠に合わせてオーダーした防音性の高いグラスウール素材のボードを、自分で窓枠にはめ込んで使います。テープ等で貼り付けてしまう商品と違って、こちらは持ち手が付いていて取り外しも可能なのが◎。さらに、防音カーテンも併用すれば、窓からの音漏れはかなり防ぐことができます。
【ドラム・電子ドラム向け】防音マットおすすめ人気ランキングTOP5
第5位 Roland V-Drums Mat TDM-20
出典: Amazon.co.jp
V-Drumsを愛用している人におすすめ
愛用している電子ドラムがV-Drumsだということもありますが、最初は床の上に、床材を敷くという二重床の上にこのマットを敷いて防振(防音)強化をしていました。
純性だけあって、大きさがぴったりなのはもちろん、デザインもシンプルでカッコよく縫製もしっかりしており、ドラムがズレたりせず快適に演奏できたのが良かったです。
ただ、防音といった点ではこれだけでは完璧とはいきません。うちでは二重床にするなどさらに対策をしていましたが、ある程度の防振(防音)ができ、床を傷つけずに楽器をしっかり固定して演奏するためのマットを探している方におすすめです。
第4位 防音マットZS【厚さ20mmタイプ】2枚セット
出典: Amazon.co.jp
「遮音」と「防振」両方の効果のあるマットを探している人におすすめ
ダンススタジオやスポーツジムでも採用されている、厚さ20mmと防音マットのなかでは最高クラスで「防振」「遮音」効果のある防音マットです。
こちらで紹介しているのは、およそ2枚で畳1畳分の大きさになるセットですが、1枚(910m×910mm)から購入でき、カッターで好きな大きさに切ることもできるので、楽器の大きさに合わせて必要な枚数を購入できる点でもおすすめです。
また、暑さも20mm他に、5mm、10mm、15mmと選ぶことができますので、求める防音効果に合わせて選んだり、2枚重ねにして使ったりするのも◎。
ここではドラム用として紹介しましたが、遮音効果もあるので、ピアノ用のマットとしても使うことができます。
第3位 防音タイルカーペット 静床ライト 3ケースセット ダークブラウン
出典: Amazon.co.jp
インテリア性の高いおしゃれな防音マットを探している人におすすめ
ホテルなどでも採用されている遮音等級ΔLL-4の業務用防音マットです。
性能的にはドラム用のマットとして使用するには、厚さが9.5mmとやや薄めですが、しっかり防音するための特殊立体三重構造になっており、1枚あたりの重量が1.5kgと密度の高いマットとなっています。
またカラーも10色から選ぶことができるので、インテリアのイメージに合わせて組み合わせられるのも魅力のひとつです。
1枚あたりの大きさが50cm角のタイル状になっているので敷きたい面積に合わせて必要なセット数(1セットあたり10枚入)を購入しましょう。その際に少し予備があると、傷んでしまった部分のマットのみを取り替えることもできるので数枚予備があるくらいで購入しておくのがベスト。
第2位 KIKUTANI MG-CT5ドラムマット
カスタマイズして使いたい人におすすめ
楽器貿易商社「キクタニミュージック」から販売されているドラムマットです。
こちらのマットの特徴はどんな大きさのドラムにも対応できるように、大中小サイズのマットとバスドラムスパー(脚)の下用のマット(丸型)がセットになっている点。
厚みは4mmと薄めですが、小サイズはペダルの部分に重ねて使うなど、自分でカスタマイズすることで厚みを倍にして防振効果を強化することもできます。
第1位 Roland ローランド ノイズ イーター NE-10 ドラム防振ペダル用
出典: Amazon.co.jp
ペダルの防振を強化したい人におすすめ
楽器の老舗ブランド「ローランド」のドラムペダル用の防振マットです。
ドラムの音で特に気になるのは、ペダルを踏んだ時の振動音や低音なので、すでにマットを敷いていて、さらに強化をしたいという人におすすめです。
ローランドが発表しているデーター上では、このマットを追加することで階下への騒音を約75%軽減できるとのことなので効果はかなり高いと思います。ただしペダルの大きさによっては、マットからはみ出てしまうこともありますのでローランドの対応機種以外のペダルを使用する場合は、サイズ確認をしっかりするようにしてください。
【ピアノ・電子ピアノ向け】防音マットおすすめ人気ランキングTOP5
第5位 3Points Mat 電子ピアノ 専用マット
出典: Amazon.co.jp
できるだけ目立たないマットを探している人におすすめ
こちらの商品は、必要最低限のサイズで床を覆う面が少ないため、マット自体が目立ちにくくインテリアの邪魔をせずに、さりげなく設置できるのが◎。
また、床とピアノの設置部分に、それぞれ分かれた3枚のマットを敷くので、ピアノの大きさに関わらず、設置することができるのが利点でもあります。
カラーは、ダークブラウン、オフホワイト、チェリーの3色展開。電子ピアノやフロアのカラーと合わせることで、より目立ちにくく設置できますよ。
第4位 甲南 ピアノカーペット
出典: Amazon.co.jp
イスまでしっかりカバーできるマットを探している人におすすめ
ピアノ椅子をはじめとした各種楽器小物等を販売している甲南のピアノカーペットです。
ピアノ用のマット選びの際に意外と悩むのが椅子の部分。防音対策としてだけでなく床のキズも防ぎたい場合は、椅子の部分にもマットがほしいですよね。椅子の部分用とセパレートになっているマットもありますが、分かれているとズレやすかったり掃除の際にも面倒なので、一体型になっているこちらの商品がおすすめ。
カラーはベージュの他にグレーもありますよ。
第3位 吉澤 フラットボード静 FBS
出典: Amazon.co.jp
床暖対応のピアノ用防音マットを探している人におすすめ
ピアノアクセサリーメーカーの老舗「吉澤」の厚み18mmのオリジナルフラットボードです。
さすがは専用メーカーだけあって、重さのあるピアノの重量に耐えるしっかりとした造りになっており、ペダル操作時の振動やコトコト音が床下に伝わるのを軽減できるようになっています。また断熱効果もあるので、急激な温度変化に弱いピアノのための対策としても◎。
ピアノの奥行きによってサイズを選ぶことができ、カラーも「グレー」と「ベージュ」「ダークブラウン」の3種類から選ぶことができます。
第2位 グランドピアノ用防音ジュータン JO-GP
出典: Amazon.co.jp
グランドピアノ用のマットを探している人におすすめ
グランドピアノの形のデザインが特徴的な、グランドピアノ用の防音ジュータンです。
高性能な遮音材サンダムが使用されており、床からの反射音を吸収するためか、実際に敷いている方の声では「音が柔らかくなった」という声が多くみられます。また防音機能の他に「防ダニ・抗菌」加工が施されている点も、いちど敷いたらなかなか洗えないマットなので嬉しいポイント。
カラーはベージュの他にピンクとグレーから選ぶことができます。
第1位 エミュール CPT300L
出典: Amazon.co.jp
電子ピアノ用の遮音マットを探している人におすすめ
全国展開を行っている総合楽器店「島村楽器」限定限定の、電子ピアノ用の遮音マットです。
こちらのマットは日本製でしっかりした縫製で作られており、遮音等級もL-35としっかり電子ピアノ演奏時の床への音や振動を軽減してくれます。また椅子までカバーできる、大き目サイズ(150cm×200cm)なので椅子を動かしたりしてする音や、床へのキズも防止することができるのが◎。
カラーはベージュの他にブラックもあります。
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楽器練習の防音対策は、まず防音マットから!
防音の方法はマットを敷く以外にもいろいろと方法がありますが、今回は基本的な防音対策として、防振・遮音に優れた防音マットの中から、特に評判の良いマットを厳選して紹介してきました。
デジタルドラムなどの振音が響くような音を完全に防ぎたい場合はマットだけでは正直不十分ですが、マットを敷くことで床のキズ防止にもなり、床下へ響く音はかなり軽減することができるので、マンションなどの集合住宅などで楽器演奏をする場合は、最低限のマナーとしてもしっかり防音マットを敷きたいですね。