体は食べたものでできています。自分が食べたものが体を作ります。せっかく食べるなら体に良いものを取りたいし、赤ちゃんにはなおさら。離乳食は安全なものをあげたいと考えるようになった私は、無添加や天然もの、オーガニックにこだわるようになりました。
離乳食はもちろん手づくりがベストだと思います。でも、でも…正直、難しい!他の子どももいるし、仕事もあるし、家事も…となれば本当に手いっぱいで、とてもじゃないけど、いつも手作りの離乳食なんて無理でした。そこで探したのが、オーガニックベビーフード。外出する時、忙しい時にとても便利で、本当に助けられました。
最近は、健康志向の高まりからかオーガニックベビーフードの種類が豊富になり、どれを選んだら良いか迷うほど。
そもそもオーガニックってなに?どうしてオーガニックベビーフードを選んだほうがいいの?価格に見合った価値はあるの?という疑問もありますよね。特に離乳食が初めてのママは、何をどうしたらよいのか手探り状態だと思います。
そこで今回は、自分の経験をもとに、オーガニックベビーフードの種類や選び方、おすすめのオーガニックベビーフードをご紹介していきます。
オーガニックベビーフードとは?
オーガニックとは、日本語で“有機”という意味です。有機栽培(オーガニック栽培)は、化学的に作られた肥料や農薬を2年以上使わない、遺伝子組み換え種苗は使わないで栽培された農作物のこと。太陽、土、水、良質の肥料だけで栽培した自然の力でできた野菜のことです。
オーガニックの肉などは、オーガニック畜産物。ベビーフードなどのオーガニックの肉や野菜を使った加工品は、オーガニック加工品と呼ばれるそうです。
自然の力だけでできているとは言え、オーガニック食品にも添加物が含まれていることがあります。オーガニック食品の規定で、添加物は重量の5%までと決まっているので、オーガニック=添加物フリーという意味ではありません。
でも、農林水産省のサイトには、オーガニック食品に使われている全添加物のリストと、使用目的が掲載されていて、安全性の高い検査基準だということが分かります。使われている添加物は、味や見た目を良くするためのものではないところがポイントです。
でも、赤ちゃんが添加物に舌が慣れてしまうと、せっかくの離乳食の時期に、野菜や肉などの素材本来のやさしい味を感じながら育てることができなくなってしまいます。
オーガニックベビーフードは、添加物は5%までという規定があるものの、素材にこだわるほとんどの商品が添加物フリーになっています。
例えば、ベビーフードの王道・野菜がゆ。普通のベビーフードの野菜がゆには、昆布エキス、でんぷん、酸化防止剤などが入っています。オーガニックベビーフードの野菜がゆには、添加物は一切含まれず、有機米、有機にんじん、有機かぼちゃのように、野菜とお米だけの表記になっています。
オーガニックベビーフードを実際に食べてみると、添加物どころか、塩分もはいっていないことが多いです。添加物に慣れてしまった大人には物足りない味かもしれませんが、普段から添加物を意識して生活している人にとってはとても優しい味で美味しく感じるでしょう。
有機JASとは?
有機JAS認定とJAS認定の違い
よく見かける赤いJASマーク。JASとは、Japanese Agricultural Standardの略のこと。日本農林規格という意味で、農林水産省が認定した農林水産製品のことです。
緑色のJASマークは有機JAS、有機農林水産製品のことです。
ベビーフードを作っている会社は、農林水産省から認定された認定機関に申請し、書類検査や実地検査をしてもらいます。
検査に無事通過し、認定証をもらうと、ベビーフードのパッケージに有機JAS認定のロゴを使うこと、有機またはオーガニックと言う表記を使うことができます。認定された後も定期的な検査があります。このように多くの検査をくぐり抜けてきたオーガニックベビーフード、とても安全性が高いと言えますね。
ロゴに認定機関名がはいりますが、全部で80機関あるそうです。オーガニックベビーフード、または有機ベビーフードと表示できるは、農林水産省から緑色の有機JAS認定を受けた場合のみ。ベビーフードを選ぶ時に是非注目して見てみてくださいね。
オーガニックベビーフードの種類
オーガニックベビーフードにも、普通のベビーフードと同様に様々な形状の種類があります。
粉末
とうもろこしフレーク、かぼちゃフレーク、にんじんパウダー、麦茶、果汁、だしの素など。
お湯で解いたり、ミルクに混ぜたり、ご飯に混ぜたりと、離乳初期から大人まで幅広く使えてとにかく便利。乾燥した状態なので保存期間も長いのが嬉しいですね。
ただ、日本にはオーガニックとうもろこしフレークが存在しません。オーガニックではありませんが、非遺伝子組換えで添加物フリーのとうもろこしフレークは、とうもろこし100%。とても美味しくて、おすすめの商品です。
健康フーズのとうもろこしフレーク
(オーガニックではありません。無添加です)
出典: Amazon.co.jp
他にも以下のようなメーカーのブランド商品があります。
「Baby Orgente(ベビーオーガニック)」
株式会社ビーンズ
レトルトパウチタイプのオーガニックベビーフード専門店
Amazon、楽天で購入可能
出典: Amazon.co.jp
「Manma」
株式会社はたけのみかた
レトルトパウチタイプのオーガニックベビーフード専門店
四季の離乳食 4個セット7ヶ月から
出典: Amazon.co.jp
「Little One`s(リトルワンズ)ナチュラル離乳食」
イートウェルジャパン株式会社
有機・自然栽培、化学調味料・保存料 完全無添加のナチュラル離乳食
ナチュラル離乳食 5ヶ月ごろから2種類6個セット
出典: Amazon.co.jp
オーガニックベビーフードおすすめ5選+番外編2選
<初期5ヶ月から>
Ofukuro 有機まるごとベビーフード 有機米とろとろ野菜おじや
原材料:有機米、有機キャベツ、有機玉ねぎ、有機大根、有機人参、有機じゃがいも、有機ネギ、有機かぼちゃ、有機ごぼう、有機さつまいも
野菜がたくさんはいっているとろとろのおじやです。ごぼうやネギのペーストは自分ではとても難しいのでぜひお試しを。また、消化が難しくアレルギーになりやすい肉や魚、卵、大豆などのタンパク質が一切入っていないので、はじめての離乳食やはじめてベビーフードを使う方におすすめです。
オーガニックなだけでなく、塩分なし、添加物フリーです。
出典: Amazon.co.jp
<中期7ヶ月頃から>
Ofukuro 有機まるごとベビーフード 有機米つぶつぶ野菜おじやみそ味
原材料:有機米、有機キャベツ、有機玉ねぎ、有機大根、有機人参、有機じゃがいも、有機ネギ、有機かぼちゃ、有機ごぼう、有機さつまいも、有機味噌(大豆含む)、昆布、煮干、鰹節
かつお節や大豆(味噌)というタンパク質が入っています。タンパク質は消化が困難なのでアレルギーになりやすいもの。カツオだしや味噌程度ではめったにアレルギー症状(かゆみなど)は出ることはないので、かゆそうだなと思ったら、魚または大豆を疑ってみてください。家で初めてタンパク質を赤ちゃんに与えてみると言う時に便利なオーガニックベビーフードです。
出典: Amazon.co.jp
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<離乳食6ヶ月から>
ベビービオ オーガニック ベビースムージー アップル・キャロット
原材料:有機りんご、有機にんじん、有機レモン
フランス産で3種類の野菜と果物だけしか入っていないオーガニックのスムージーです。便秘気味の赤ちゃんにとにかくおすすめです。繊維質がたっぷりはいっているのに美味しいので、おやつとしても使えます。レモン風味が効いているため、添加物がなくても酸味のある濃い味わいが楽しめます。パッケージも可愛いくて、おでかけにもぴったりですよ。
出典: Amazon.co.jp
<離乳食9ヶ月頃から>
Little One`s ナチュラル離乳食 鮭&にんじん おじや
原材料:人参、天然秋鮭、米 【出し汁】天然真昆布、鰹枯節、完全天日塩
使いやすくて人気の鮭ですが、養殖ものは餌に添加物が含まれることが多くあります。Little One`s(リトルワンズ)のナチュラル離乳食で使われているのは、北海道産の天然秋鮭。うま味が強く、人参の甘みといっしょになって、奥深い味わいです。
Little One`s ナチュラル離乳食 じゃがいも&鶏肉 おじや
原材料:じゃがいも、鶏肉、米 【出し汁】天然真昆布、鰹枯節、完全天日塩
ナチュラル離乳食・無農薬&天然食材・完全無添加
平飼いの鹿児島県産鶏と63年以上農薬・化学肥料不使用の畑でできた北海道産じゃがいものおじやです。鶏肉は高タンパク質でビタミン類も豊富。丈夫な体作りに欠かせない食材です。スジや余分な脂肪などを除いてあるので、消化器官が未発達な赤ちゃんでも食べやすくなっています。
出典: Amazon.co.jp
<番外編>
オーガニックではありませんが、無添加のベビーフードです。イチオシ!
無添加仕上げの離乳食・赤ちゃんのためのお粥
はじめての離乳食はとろとろのおかゆですが、おかゆって作るのが意外に面倒だったりします。特に2人目、3人目の赤ちゃんの場合、少量のおかゆなんて作ってられないママが多いのではないでしょうか?
日本にはオーガニックの離乳食用おかゆは残念ながら売っていないので、添加物が一切入っていないお米100%のレトルトパウチタイプのおかゆがありがたい存在。
お米は残留農薬の関係でアレルギーになることもありますので、最初の離乳食こそ無添加にこだわりたいものです。
出典: Amazon.co.jp
北海道産野菜フレーク4種お試しミニサイズセット
かぼちゃ100%、どうもろこし100%、じゃがいも100%、にんじん100%
オーガニックの野菜フレークも日本では見つけられないので、無添加のフレークを探しました。食いつきの悪いにんじんと甘くて美味しいとうもろこしを混ぜて使ったり、他のベビーフードに混ぜて使うこともできるので便利です。
素材100%の乾燥フレークなので、余計な混ぜ物をしていない点に安心できます。賞味期限も1年あり、確実に使い切れます。
離乳食が終わっても、とうもろこしフレークだけは美味しいので我が家では普通に使っています。市販のコーンスープの素を買わなくても、牛乳にとうもろこしフレーク、じゃがいもフレークを加えて温めるだけで高級レストランのような濃厚なスープができますよ。
出典: Amazon.co.jp
まとめ
日本ではまだまだオーガニックベビーフードの数が少ないのですが、各メーカーのオーガニックベビーフードを色々試してみてはいかがでしょうか?
離乳食は、量を食べさせることが目的なのではありません。色々な味になれ、食べるタイミングを教える大切な時期です。同じものばかり食べているよりも、なるべくたくさんの味や舌触りに慣れさせるために、数種類のセットになっているものを買うと、便利だと思います。
嫌がる味は、他の味と混ぜて使うこともできますし、離乳初期に嫌がってたくさん余ったものは、冷凍して離乳中期に使うこともできます。時間が経つと、意外とパクパク食べてくれるようになったり。
ただ、嫌いな味はアレルギーの可能性もあることも忘れずにいてくださいね。赤ちゃんには無理させず、残すことを前提で離乳食を食べさせると、楽しく進んでいきますよ。