ドラム歴20年以上のドラマーが選ぶ!品質重視のドラムスローンおすすめ8選

すでにドラム演奏をしている人ならばご存知だと思いますが、知らない方にとっては「?」となる「ドラムスローン」。私は夫がドラマーなのでのでスローンの存在は知っていましたが、それを「スローン」と呼ぶことは割と最近まで知りませんでした。

ということで、今日は「ドラムスローン」という言葉を初めて聞く人から、スローンの購入を検討している人のために、スローン選びの重要性や、選び方、おすすめスローンの紹介などをしていきたいと思います。

 

ドラムスローンとは?

ドラム演奏するときに使う椅子のことを「ドラムスローン」と呼びます。「ドラムベンチ」とも呼ぶ場合もあるようですが、「ドラムスローン」のほうが一般的なので覚えておいて損はないと思います。

 

ドラムスローンの位置づけ

ドラム演奏をよりしやすくするための重要なツールのひとつが「ドラムスローン」です。

学習や仕事をする自分のデスクには、自分に合った椅子を選ぶことで長時間でも学習や仕事が捗るのと同様に、しっかりと自分が求めるドラムスローンを選ぶことによって、演奏が楽にできるようになったり、長時間の演奏でも疲れにくくなったりと大きなメリットがあります。

 

ドラムスローンの座面タイプは3つ

丸型

スタジオなどに設置されているのは、丸型でいちばんスタンダードな形となります。座っている姿勢がいちばん安定しやすい形です。ライブやスタジオには、自分のドラムスローンも持ち運ばないという人は普段から丸型で慣れておいた方が良いと思います。

商品数が豊富なので、座面の固さや大きさなど細かく選びたいという人にもおすすめです。

 

サドル型

自転車のサドルのような形をしている座面タイプになります。太股が触れる部分がカットされていることで足さばきがしやすくなっているので、ツインペダルを使用する人におすすめです。

丸型と比べると商品数は少なく、高価なものが多いです。

 

スクエア型

四角い座面の形をしており、座面の面積が広い分安定して座れるのがスクエア型です。一般的に、座面の高さを低くしてパワフルに演奏したい人に向いているとされています。

上記のふたつのタイプと比べると、商品数はかなり限定されており、高価なものが多いです。

 

ドラムスローンを選ぶポイントは?

座面の形以外にも、ドラムスローンにはしっかり押さえておきたいポイントがたくさんありますので、それぞれのポイントを簡単に説明していきたいと思います。

 

耐久性

普通の椅子よりも、体重の負荷が掛かりやすいドラムスローンは、しっかり耐久性のあるものを選びたいです。

耐久性はある程度、商品価格と比例しますので安物買いの銭失いとならないように「有名メーカー(パール・TAMA・ヤマハ・DW・SONOR・ROC-N-SOCなど)」の商品で「7千円~」の商品を選ぶようにすれば、耐久性においてはまず心配がないでしょう。

 

安定性

座面の形の他に、安定性を左右するのが「脚(レッグ)」の部分です。脚の部分が二重になっている「ダブルレッグ」となっていない「シングルレッグ」があり、「ダブルレッグ」は二重になっている分、脚が重くなるので安定性が増します。

さらに同じ「ダブルレッグ」でも「脚の開く幅が広い」ほうがより安定性がアップ。他の要素としては商品数は少ないですが安定性を重視した「4本脚」(スタンダードは3本脚)の商品もあります。

 

重量

ライブやスタジオにマイドラムスローンを持ち運ぶという人は重量も確認しておきたいポイントになります。

上記で説明した「ダブルレッグ」や「4本脚」の商品は重量的にはかなり重くなるので、なるべく軽く持ち運びたいという人は「シングルレッグ」で「3本脚」、スチールに比べて軽量なアルミが使われてる商品がおすすめです。

 

座面

座面の形についてはすでに前項で説明しましたので、その他のポイントについてになります。

 

素材

座面の素材については「合皮製」または「布製(ベルベット)」が主流となっています。

  • 合皮製

利点:メンテナンスしやすい・安価
欠点:汗をかくと蒸れやすい・耐久性が低い

  • 布製

利点:通気性が良く汗をかいても滑りにくい・耐久性が高い
欠点:汚れ多場合のメンテナンスがしにくい・高価

 

クッション性

この辺りは好みにもよりますが、座面によってクッションの硬さや沈み込みの深さが異なってくるので、実際に座ってみることをおすすめます。

ちなみに硬いほうが安定性は高いですが、あまりに硬いと痛くて長時間座っていられないというデメリットがあり、逆に柔らかいと座り心地は優しいですが、その分安定性に欠けるというデメリットがでてきます。

 

高さ調整の仕方

自分の身長に合わせて、好みの高さに調整できるかスローンの「最低」「最高」の高さの記載はしっかりチェックしておきましょう。一般的に高さは高めだと楽に叩け、きめ細やかな演奏をするのに向き、低めだとパワーをのせた演奏がしやすくなります。

 

クランプ式

ドラムを支える軸となっているパイプにクランプネジで止めて固定する仕組み。ストッパーのネジとともに、しっかりと締めていないと緩んで下がってしまうことがある。

昔からある固定の仕方で、比較的安価な商品が多い。

 

スクリューロッド式

ドラムを支える軸自体がネジになっており、座面を回して高さを調整する仕組み。多少ストッパーのネジが緩んでいても、簡単に高さが変わらない利点がある。個人的な意見としては、この方式が細かく高さを調整しつつ安定性がありおすすめ。

 

ガスリフト式

デスクワーク用のチェアでおなじみのレバーで油圧を調整することによって高さを変える仕組み。高さの調整が瞬時にできるのが利点だが、ネジで固定するタイプと比べると座面の安定性に欠ける。

 

これがおすすめ!品質重視のドラムスローン8選

「コスパ重視」で選ぶベーシックなドラムスローン

TAMA スタンダード ドラムスローン HT130

出典: Amazon.co.jp

TAMA タマ スタンダード ドラム・スローン HT130
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星野楽器のブランド「TAMA」の「丸型」ドラムスローンです。商品名に「スタンダード」とあるとおり、シンプルなデザインと設計で、他の上位モデルと比べると価格的にも抑えられています。

「TAMA」は日本三大ドラムメーカーのひとつで、ベーシックモデルでも、品質的にも安心。安定性も高く、座面も適度な厚みと硬さになっているので、なるべくコストは抑えながら実用的にしっかり使えるスローンが欲しいと考えている人におすすめです。

 

「スタジオでも採用」されていることが多いドラムスローン

Pearl Roadster ドラムスローン D-1000SN

「TAMA」とならんで日本三大ドラムメーカーのひとつである、「PEARL(パール)」の「丸型」ドラムスローンです。こちらの商品の特徴は、プレイスタイルに合わせて座面の「固定」と「回転」を自由に変更できる「ストップロックシステム」が搭載されている点。

プレイスタイルの自由度が高いだけでなく、安定性にもすぐれているので丈夫になっていることから、多くの人が入れ代わり立ち代わり演奏するスタジオなどでもよく採用されているドラムスローンです。

高さの調整幅が450~625mmと、ショート(ローポジション)タイプなので、低めの高さで演奏してい人にもおすすめです。

 

座面素材が「レザー」の高級感があるドラムスローン

K&M ドラム用 スツール 14052

出典: Amazon.co.jp

K&M ドラム用 スツール 14052
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譜面台・マイク・スピーカー・楽器用のスタンドなどで有名なドイツのメーカー「K&M」の「サドル型」ドラムスローンです。

座面の素材は「合皮」か「ベルベット(クロス)」という商品が多い中、こちらは「レザー」張りで見た目にも高級感があり、実用的にも座り心地の良いのが特徴です。

シングルレッグの割には重量がありますが、そのぶんしっかりしており安定感があります。ちなみに座面素材はクロス張りモデルも選択可能。

また、バックレストやフットレストなどの別売りオプションもあるので、ドラムだけでなくキーボード演奏など多用途に使うことができるので、ドラム以外の用途でも使いたいという人にもおすすめです。

 

アルミ素材を使った「軽量&コンパクト」に持ち運べるドラムスローン

CANOPUS カノウプス ハイブリッド ドラムスローン CDT-1HY

出典: Amazon.co.jp

CANOPUS カノウプス ハイブリッド ドラムスローン CDT-1HY
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こだわりのオリジナルドラムの製作・販売をしている日本の楽器メーカー「CANOPUS(カノウプス)」の「丸型」ドラムスローンです。

素材のパーツに頑丈な「スティール」と軽くて丈夫な「アルミ」を使い分けることにより、軽量化を図っているのがいちばんの特徴。座面には硬めの低反発性シートを採用しているので、硬めの座り心地が好きという人におすすめです。

また、軽いだけでなく、座面のシート厚も60mmと薄くすることで、収納時にもコンパクトで持ち運びやすくなっているので、マイドラムスローンをスタジオやライブハウスに持ち込みたい人にも重宝するドラムスローンだと思います。

 

日本の最大手楽器メーカーの「スクエアシート型」ドラムスローン

ヤマハ ドラムスツール DS950

日本の最大手楽器メーカー「ヤマハ」の「スクエア型」ドラムスローンです。4本レッグ構造に加え、床面にしっかりグリップを利かせるビッグラバーフィートを採用しているので安定性をいちばんに求める人におすすめ。

ただし4本レッグは、3本レッグと比べると場所をとり、重量も重くなりますのでコンパクトさを求めたり、持ち運びたい人にはおすすめしません。大きな座面に座って、自宅でどっしり座って演奏したいという人にはぜひいちど店頭等で座っていただきたいドラムスローンです。

 

サドル型のドラムスローンと言えば「TAMA」

TAMA タマ 1st.Chair HT530BC

「PEARL」や「ヤマハ」とならんで日本三大ドラムメーカーのひとつである、「TAMA」の「サドル型」ドラムスローンです。

サドル型はツインペダルを使っている人に特におすすめな形状になりますが、中でもサドル型を多く販売しており、座り心地に定評があるのが「TAMA」になります。

こちらの商品の座り心地は、型成型による硬質発泡ウレタンのスポンジを採用しているので「硬め」。

機能的には、座面の天面の素材には演奏中の滑りを防ぐ「クロストップ仕様」などの搭載により、演奏中のガタつきを限りなくゼロに近付け、身体の中心を安定させることをコンセプトに作られているので、ガタつきが極力少ないサドル型のドラムスローンを求める人におすすめです。

 

素早く簡単に高さ調整ができる「ガスリフト式」のドラムスローン

TAMA タマ 1st.Chair HT850BC

「PEARL」や「ヤマハ」とならんで日本三大ドラムメーカーのひとつである、「TAMA」の「丸型」ドラムスローンです。こちらのモデルのいちばんの特徴は高さ調整に「ガスリフト式」を採用している点になります。

ひとつ前に紹介したサドル型の「HT530BC」と同じ「1st.Chair」シリーズのモデル違いなので、座面の座り心地やその他の特徴はほぼ一緒で、非常に安定性が高く高品質です。

素早く手軽に高さを調整したいという人におすすめです。ただし、体重が50kg以下だと高さ調整が出来ない場合があるとのことなので、女性が購入する際はご注意くださいね。

 

「バックレスト付き」で長時間のプレイでも疲れにくいドラムスローン

TAMA タマ 1st.Chair HT741B

「PEARL」や「ヤマハ」とならんで日本三大ドラムメーカーのひとつである、「TAMA」の「バックレスト付き」ドラムスローンです。こちらの商品の特徴はバックレスト付きであることに加え、坐骨に掛かる負担を分散させるTAMAオリジナルの「エルゴライダー」シートを搭載している点。

シートの形状は人間工学に基づいて設計されており、やや柔らかめで長時間プレイしても疲れにくくなっています。ただし座面素材がPVC(合成皮革)なので、汗をかくと人によっては蒸れが気になるかも。また重量がかなり重いので、持ち運ぶのには不向きです。

 

まとめ

選び方のポイントや、おすすめのスローンを紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?

ドラムは身体に直接触れるものなので、実際に座ってみて、しっくりくるなと思う商品をえらぶことがいちばんですが、使っているうちに身体が慣れてきますので、およその予算を決めたら、あとは安定性、重さ、座面の素材など、自分の中で優先順位を決めて選んでも大丈夫だと思います。

スティックなどと違ってなかなか買い換えるものではないので、こだわりのマイセレクトスローンを手に入れてドラム演奏をより楽しんでくださいね。

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