今回は、ハードコンタクト洗浄液について紹介します。
毎日、ハードコンタクトレンズを洗浄するのは、正直少し面倒ですよね?学生のころの私は、とにかく朝は1分でも長く寝ていたいというタイプだったので、コンタクトレンズの洗浄をさぼることがありました。
しばらくすると、コンタクトレンズがくもってきて、目の中がゴロゴロとしてきました。少し違和感があったので眼科に行くと、ハードコンタクトレンズに汚れがつき、それが目に傷を作っているということが分かりました。
それ以降、面倒でも毎回しっかりと洗浄をするようになったのですが、皆さんはどうですか?保存液から出して水道水で流すだけなんて方もいるのではないでしょうか。
そこで、今回はハードコンタクト洗浄液の大切さ、使用方法、おすすめなどを紹介しますので、一緒に確認していきましょう!
目次
ハードコンタクト洗浄液を使用する目的とは?
コンタクトレンズをつけていると、メイクの汚れやタンパク質、脂肪、カルシウムなどの涙液分泌物が付着します。
この汚れをそのままにしておくと、私が経験したようにレンズがくもったり、ゴロゴロとしたりします。
コンタクトレンズのケアを怠けていると、目が炎症を起こしてしまうこともあります。最悪の場合、失明してしまうこともあるので、毎回しっかりと洗浄するようにしましょう。
ハードコンタクトレンズの洗浄保存液と洗浄液の違い
ハードコンタクト洗浄保存液(1液タイプ)
1液タイプといわれるもので、レンズの洗浄と保存をこれ1つで完了することができます。商品によっては、レンズに潤いを与える保湿成分を配合しているものもあります。
細かく種類を揃える必要はなく、1つでケアができるので、お得感があります。
ただ、少し洗浄力が弱いので、2液タイプの洗浄液と一緒に使うのがよいでしょう。
ハードコンタクト洗浄液(2液タイプ)
2液タイプといわれるもので、保存液の中に数滴たらすもの、こすり洗いをするものがあります。洗浄液と保存液は同じメーカーのものを使った方がよいので、1液タイプよりはコストがかかります。
毎回、容器の中に液をたらしたり、こすり洗いをしたりするのは面倒ですが、しっかりと汚れを落としたい方にはおすすめです。
ハードコンタクト洗浄液とソフトコンタクト洗浄液の違い
ハードコンタクトレンズとソフトコンタクトレンズの洗浄液は、同じだと思っていませんか?
ハードコンタクトレンズは洗ったあとに水道水ですすぐことができますが、ソフトコンタクトレンズは保存液から取り出してそのまま目に装用します。
水道水ですすぐとレンズが変形してしまうこともあるので、注意しましょう。
ハードコンタクト洗浄の手順
ハードコンタクトの洗浄には、2つの方法があります。ここでは、それぞれの洗浄の手順について説明をします。
こすり洗いでケア
目からレンズを外して水道水ですすぎ、洗浄液か洗浄保存液をレンズにたらして、こすり洗いをします。
指のはらや手のひらを使って、レンズの中と外を優しく洗い、水道水でもう一度すすぎます。
当たり前ですが、レンズを外す前に手をしっかりと洗ってくださいね。
つけおき洗浄でケア
毎日こすり洗いをしていても、時間が経つとレンズがくもってきてしまうきは、つけおき洗浄でタンパク質を除去しましょう。
レンズケースに保存液を入れて、その中にタンパク質除去剤を数滴入れてつけおきをします。その後、水道水ですすいでから装用します。
汚れが気になるときなど、週に1回から月に数回、定期的に使用しましょう。
また、つけおきタイプの中には、液剤と錠剤に分かれているものがあります。
学生のころ、ヨウ素デンプン反応の実験をしたことはないですか?そのヨウ素を主成分に使ったポビドンヨードによって、レンズを消毒します。
使い方は、他のつけおき洗浄タイプと一緒です。レンズケースの中に液剤と錠剤を入れて、一定の時間以上放置して、つける前に水道水ですすぎます。
ハードコンタクト洗浄液を選ぶときは、ケアの工数は少ない方がよい?
ハードコンタクト洗浄液を選ぶ際には、なるべくケアの工数が少ない方を選びたいですよね。
こすり洗いをして、種類の違う液で洗浄してから保存するなどの作業が多いと、コンタクトレンズの装用がストレスになってしまいます。
普段は洗浄保存液でコンタクトレンズを洗い、週に1回タンパク質の除去をするなど工夫をして、毎日綺麗な状態でコンタクトレンズを使用しましょう。
おすすめのハードコンタクト洗浄液10選
シード O2 クリーン 15ml
出典: Amazon.co.jp
こすり洗い用の微粒子が入っている、強力クリーナーです。主成分は 無機系微粒子、陰イオン界面活性剤、IPA(イソピルアルコール)、ゲル化剤で、表面処理レンズには使用できません。
1滴ずつレンズにたらすことができるので、使いやすいです。汚れもしっかりと落ちて、価格もお手ごろなので、もう何本も繰り返し購入しています。
ジェルクリンSi 15g
出典: Amazon.co.jp
全てのハードコンタクトレンズに使用できます。IPA(イソピルアルコール)にシリコーン系界面活性剤を加えているので、化粧品などの油性汚れを強力に除去してくれます。
ジェルタイプなので、必要な量だけを出すことができて便利です。特に、レンズのくもりが気になっている方におすすめです。
HOYA ピュア クリーナーH 30ml
出典: Amazon.co.jp
白色の有機物の超微粒子を含んだ、こすり洗い専用の洗浄剤です。主成分は陰イオン系界面活性剤、セルローズ誘導体、有機系微粒子、両性界面活性剤で、表面処理レンズには使用できません。
レンズが気になるときに使うと、しっかりと汚れを落とすことができます。
ただ、口の部分に液が固まってしまうことがあるので、使った後は拭く方がよいと思います。
オフテクス バイオクレンミクロン (ハード・O2・ソフト用) 洗浄液 40mL
出典: Amazon.co.jp
ハードコンタクトレンズだけでなく、ソフトコンタクトレンズにも使える、こすり洗い用の洗浄液です。主成分は陰イオン界面活性剤、有機性微粒子です。
こすり洗いをすることにより、脂肪汚れや化粧品汚れ、花粉をしっかりと除去してくれます。中の微粒子が均一になるよう、使う前にはよく容器を振ってください。
自分はハードコンタクトなのに家族はソフトコンタクトなど、種類が違っていても一緒に使うことができるのはよいですね。
メニコン プロージェント タンパク除去(ハード用) 7ペア
出典: Amazon.co.jp
頑固な汚れを、月1回のケアで除去してくれます。酸素透過性ハードコンタクトレンズを使っている方におすすめの、強力なタンパク洗浄液です。
つけおき洗浄タイプだと、2時間、4時間など時間がかかるのですが、この商品は30分でOK。コンタクトレンズ全体に均等に作用するので、毎日の洗浄で落としきれなかった汚れも確実に取り除いてくれます。
O2プロテフリー 5ml
出典: Amazon.co.jp
毎日使う液体タイプのタンパク除去剤で、主成分はタンパク分解酵素です。
レンズケースに保存液を入れて、レンズ1枚につき1滴たらします。フタを閉めてレンズケースを軽く振り、中の液を混ぜた後に2時間以上つけおきします。
全てのハードコンタクトレンズに使用できます。
効果をより引き出すためにも、同じメーカーの洗浄保存液である「O2デイリーケアソリューション」と一緒に使いましょう。
シード O2ワンボトルクリア ハードコンタクトレンズ用
出典: Amazon.co.jp
洗浄、保存、タンパク除去、うるおい、抗菌がこれ1つで完了する、酸素透過性ハードコンタクトレンズ用の洗浄保存液です。
主成分は、タンパク分解酵素、陰イオン界面活性剤。2本で300ミリリットルあるので、コストパフォーマンスがよい商品です。
バイオクレンモノケアモイスト 120ml×2本
出典: Amazon.co.jp
これ1つで強力洗浄、保存、たんぱく除去をしてくれる洗浄保存液です。ヒアルロン酸Naがレンズをしっとりと包み込むことにより、うるおいを長時間キープしてくれます。
主成分はタンパク分解酵素、陰イオン界面活性剤、両性界面活性剤。
レンズケースの中に商品を入れて、そのまま4時間以上放置します。装用前は、レンズをホルダーに入れたまま水道水ですすぎます。
ケアの工数が少ないので、なるべく手軽に使いたい方におすすめです。
ロートCキューブオーツーワン 120ml×2個パック
出典: Amazon.co.jp
酸素透過性ハードレンズやハードコンタクトレンズ専用の、強力酵素洗浄保存液です。主成分はタンパク分解酵素、陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤です。
開けるときにタンパク分解酵素と脂質溶解成分を混ぜ合わせるオリジナルボトルを採用しているので、いつでも新鮮なものを使うことができます。
これ1つで、化粧品の汚れもしっかりと除去することができます。
オフテクス cleadew O2セプト 洗浄・消毒・タンパク除去
出典: Amazon.co.jp
ポピドンヨードを配合していて、除菌洗浄できる洗浄剤です。液剤と中和錠を一緒に使います。液剤の主成分はポビドンヨード、陰イオン界面活性剤で、錠剤の主成分は亜硫酸Na、タンパク分解酵素です。
ポピオンヨードとはヨウ素の複合体で、殺菌力や消毒力があるので、うがい薬などによく使われています。
レンズケースにレンズと中和剤を1つ入れて液剤を注ぎ、4時間以上放置します。最初、液剤はオレンジ色なのですが、中和されると透明になります。装用前は、水道水でよくすすいでください。
こすり洗いをしなくてもレンズの汚れを除去できるのは、嬉しいポイントですね。
まとめ
いかがでしたか?
ハードコンタクトには色々な洗浄液がありますが、よく理解しないで使っている方もいると思います。コンタクトレンズの洗浄は、なるべくならはずした後とつける前に行いましょう。
また、つけおき洗浄でも汚れが気になる場合は、こすり洗いをした方がよいでしょう。
毎日のケアを簡単に行いたい方は、1つでOKの洗浄保存液。しっかりと汚れを除去したい方は、こすり洗いタイプやタンパク質除去タイプの洗浄液というように、使い分けるのもよいと思います。
原則として、コンタクトレンズメーカーが指定したケア用品を使用してください。
忘れがちですが、レンズケースも清潔に保ってください。中の液を捨てて水道水ですすぎ、自然乾燥させましょう。
毎日ハードコンタクト洗浄液を使って、レンズを綺麗な状態で使用するように心がけましょう!