楽器を始める際、ギタリストはギターを、ベーシストはベースを買いますよね。
ではドラマーはドラムを買うのか?というと、なかなかそうはいきません。金銭的な問題だけでなく、そもそも家でドラムを叩ける環境ってなかなかありません。
ではドラマーは何を買うのか。ギタリストやベーシストがピックを買う感覚で、まずはスティックを買います。
その次に自分の機材を買うとすれば、スネアドラムかバスドラムフットペダルを買うことになるでしょう。
目次
バスドラムフットペダルとは?
ところで、バスドラムフットペダルって?バンド経験のない方はピンとこないかもしれません。
バスドラムフットペダルとは、名前のとおり、バスドラムを足で踏むときに使うペダルです。
バスドラムにセットして、右足で踏んで使用します。ギターやベースと違って、エフェクターで音色を変えるということがない、ドラム。
そんななかでどうやって個性を出すのか、曲に合わせるのか。方法はいろいろありますが、そのツールのひとつがバスドラムフットペダルです。
同じバスドラムでも、フットペダルを変えると音の大きさや雰囲気が変わります。
ライブハウスでライブをするとき、ライブハウスにも備え付けの バスドラムフットペダルがあります。
でもマイフットペダルを持参した方が、いつも通りをプレイをできると思います。そういった意味でも、初心者ドラマーがまず買うべき機材と言えるでしょう。
バスドラムフットペダルのシングル、ツインとは?
フットペダルには、シングルペダルとツインペダルがあります。
これは簡単に言うと、ペダルがひとつのものはシングルペダル、ペダルが2つのものはツインペダルです。名前のとおりですね。
初めてフットペダルを買うときは、シングルペダルでいいと思います。
ではどういった人がツインペダルを選ぶのか。それは、激しい音楽、ビートが早い音楽で、高速でバスドラムを踏みたい人。
ロックやメタルをやるドラマーさんです。シングルペダルでもいいのですが、ツインペダルの方が「ドドッ」というような、早くて力強い音を出しやすいです。
バスドラムフットペダルのタイプ
ペダルのタイプは大きく3つ。
- チェーンドライブ・・・チェーンのもの。もっともポピュラーなものです。シングルチェーンとダブルチェーンがあります。
- ベルトドライブ・・・かばんの持ち手のような、布製のベルトのもの。
- ダイレクトドライブ・・・金属製のもの。この3種類の中で一番お高いです。
初心者であれば、チェーンドライブが良いと思います。踏み心地が重く感じるかもしれませんが、まずはこれに慣れた方が良いです。
ベルトドライブは踏み心地が軽いですが、これに慣れてしまうと、チェーンドライブの踏み心地がかなり重く感じてしまうかも。
チェーンドライブを採用しているフットペダルが多いので、初めはこれでいいでしょう。
バスドラムフットペダルのカムとは?
カムとは、ペダルの力の方向を買える部品です。初心者であれば、カムに着目してペダルを選ぶ方は少ないかもしれませんが、ペダルの重さや踏み心地に影響する重要なパーツです。
真円カムと偏芯カム、その両方を試すことができる可変型カムがあります。
カムの軸が中心にあるのが真円カム、中心からずれているのが偏芯カムです。初心者でも踏みやすい、癖がないのが真円カムと言われてみます。
とはいえ、好みが分かれるところなので、実際にお店で試してみるのが良いと思います。メーカーによって独自のこだわりが強い部分でもあります。
バスドラムフットペダルのビーターとは?
ビーターとは、バスドラムにあたる部分です。素材はフェルト、木、樹脂などがあり、形は円柱や立方体のものがあります。
パッと見て一番目につく部分ですし、見た目の違いも大きいので、初心者でも一番こだわりやすい部分かと思います。
今までお話ししてきたポイントは、フットペダルの踏み心地に大きく影響しますが、ビーターは踏み心地と言うよりは、音色に影響を与えます。
実際に試してみて耳で確認するのが一番ですが、無難なのはフェルトのものです。
ペダルを買うとビーターはついてきますが、取り換えることも可能。替えのビーターを購入して、曲によって使い分けるといいでしょう。
バスドラムフットペダルの選び方
さて、ここまでいろいろと書きましたが、バスドラムフットペダルの選び方のポイントはずばり・・・「好み」です。
ペダルの踏み心地が重いものが好きな人もいれば、軽いものが好きな人もいます。
ペダルの返り具合が素早いものが好きな人もいれば、鈍いものが好きな人もいます。結局のところ、踏んでみないとわからないのです。
もちろん演奏する音楽のジャンルや曲によって、向いているペダルは変わってきます。
ここまでの記事を参考にだいたいこんなフットペダルがいいなあと決めたら、あとはたくさんのフットペダルを踏んでみてください。メーカーによってもかなり違います。
初心者におすすめ!バスドラムフットペダルおすすめ5選
ヤマハ フットペダル FP7210A
出典: Amazon.co.jp
シングルチェーン/フェルトビーター/1.5kg
初心者さんにもベテランさんにも評価の高いペダル。何かと標準レベルのバスドラムフットペダルだと思います。
まずこれを使っておけば、変なクセがつくこともありません。
ビーターとフットボードのアングルを微調整できるので、まずはこれを使いこなして、自分の好みを見つけていくのもいいかもしれません。
ヤマハ フットペダル FP8500B
出典: Amazon.co.jp
ベルトドライブ/フェルトビーター/2.09kg
初心者でベルトドライブをご希望ならば、これ。シンプルで素直な音が出せると評判の高いペダルです。
ベルトドライブとチェーンドライブはやっぱり踏み心地が異なります。どちらがいいのかは好みの問題もありますので、まずはこちらのバスドラムフットペダルを踏んでみてください。
今までチェーンドライブだった人も、案外ベルトドライブが気に入るかもしれません。
TAMA タマ ドラムフットペダル IRON COBRA アイアンコブラ デュオ・グライド シングル・ペダル HP600D
出典: Amazon.co.jp
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ダブルチェーン/フェルト・樹脂ビーター/デュオグライド(Power Glide/Rolling Glide)/2kg
2kgと重さがあるだけあって、しっかりずっしりとした造りのバスドラムフットペダル。ダブルチェーンです。
アイアンコブラのカムは、真円ホイールの上端のみを直線的にカットしたパワーグライドが人気です。
パワーグライドはヘッドをヒットする寸前にビーターヘッドのスピードが増すオリジナルアクションが可能で、パワフルでスピーディなストロークが特徴的です。
そんなパワーグライドと、オーソドックスな真円ホイールのローリンググライドという、2 つのアクションを1つのモデルで選択可能にした新開発のカム、デュオグライドをこのバスドラムフットペダルは採用しています。
スタンダードなフェルト面と、アタックを強調したパワフルなサウンドの樹脂面を使い分けられるビーターなので、曲によって使い分けることができます。ツインペダルもあります。
KC バスドラムペダル DRP-01
出典: Amazon.co.jp
ダブルチェーン/フェルトビーター/0.7kg
とにかく安さと軽さに驚きのペダルです。これ以外のバスドラムフットペダルと比べると、かなり簡素なつくりに思えるので、好き嫌いがわかれるかとは思います。
ですがとにかくこの軽さはすごい。ずっと使い続けるというよりは、たまにドラムをやってみようかなというくらいの人にいいかもしれません。
本業は他のパートだけど、たまにはドラムもという人にとっては、この軽さは助かると思います。
Pearl パール ドラムペダル REDLINE STYLE P-920
出典: Amazon.co.jp
シングルチェーン/フェルト・プラスチックビーター/真円カム/2.5kg
スタジオで見かけることも多いこちらは、初心者に優しいバスドラムフットペダル。
出荷時の状態でビーターアングルを通常(約45度)よりやや垂直気味にするなど、ビギナーが調整なしにすぐ使えるよう工夫されているそうです。
まとめ
いかがでしたか?ギターやベースに比べると、見た目のデザイン性の差も少なく、値段の幅も狭いバスドラムフットペダル。
それゆえ、初心者の方が選ぶときは何を基準に選べばよいのか悩むと思います。
一番は…踏みやすさ!こればっかりは個人差があります。この記事を参考に目星をつけて、たくさんのペダルを踏み比べて選んでみてください。